にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

Sony α7 レビュー四方山話 その14 FE28-70mmF3.5-5.6はどうよ?

2015年07月18日 00:00

神社

神社

Sony α7, FE28-70mmF3.5-5.6

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



本ネタに掲載している写真は全てSony αアンバサダープログラムのモニター企画にてSonyからお借りした機材で撮影しています。
本日はFE28-70mmF3.5-5.6について感じた事を述べて行きたい。




前評判が良くネットでスゲェスゲェと騒がれているカメラ、レンズを実際に使ってみると、期待で妄想力が膨らみまくっているから、スゲェのには変わりないが、「なんだ、それでもこの程度か・・・」と思ってしまう。

6月8日の記事のPentax K-3IIや6月12日の記事でのDA16-85mmF3.5-5.6なんてまさにそれ。

K-3IIのリアルレゾリューションは褒めても良いが、それが絶対的であるなる表現は控えた方が良い。だって絶対的なのはSigmaのFoveonではなかろうか?。手持ちでも、強風が吹いても、人や車がウロチョロしていても絶対的な解像感をカメラマンに与えてくれる。

SD1 Merrillともなると、2400万画素のK-3IIには劣るもののそこそこ画素数も確保しており、K-3IIの制限だらけのリアルレゾリューションよりも遥かに利用価値がある。どうも妄信的なPentaxユーザーはこのSigmaのFoveonセンサーを無かった事にしている気がしてならない。

またDA16-85mmF3.5-5.6はDA17-70mmF4の同等以上に素直な描写をするレンズで癖が無くとても扱い易い。しかしこれも前評判が良過ぎた。もっとスゲェのかと思った。でも所詮はズームレンズ・・・。

遡ればPentaxの初代Q。前評判がK-3II、DA16-85mmF3.5-5.6どころの話じゃない。発表だか発売当初レビューサイトやブログで悪口なんて当然ありゃしない。絶賛の嵐とはこの機種を指すのだろう。正確な文言は覚えていないが、センサーの大きな上のクラス(要するにマイクロフォーサーズ)に匹敵する画質だ!、なんて色々なところで書かれていた。

1つだけならまだしもそういうサイトばかりだったんだ。コンデジのセンサーでそんなに凄いんか?。これは使う価値ありだな!。そしてPentaxのイベントで利用する機会があり、いざ試してみるとただのレンズ交換が出来るコンデジでしかなかったんだ。ホントにガッカリした。あれがいわゆるステルスマーケティングって奴か?。

どんな事でもそうだが、嘘を吐くのなら1.3倍の嘘くらいが丁度良い。Qに限っては2倍以上の嘘が当時あっちこっちで書かれていた。前評判、特に高評価なものは話半分、いや3分の1、いえいえいもっと4分の1くらいに考えていた方が人は幸せになれる。

ところが反対に「こんなもの大した事ないだろう」と思っていると「あれっ!、良いじゃないか!」と感動しちゃう。この感動は並のものじゃない。大感動だ。

FE28-70mmF3.5-5.6はα7のキットレンズ。Pentaxユーザーはキットレンズなんておもちゃ、もしくは「写真も写せるちょっと大きなボディキャップ」でしかなく、評価に値しない存在だから実際にこれを使ってみてびっくらこいちゃったんだ。

PentaxにはDA18-135mmF3.5-5.6と言うキットレンズがある。決して悪いレンズじゃない。Pentaxもやれば出来るじゃないかと思わせるレンズで135換算で約28-200mmだから、旅行には最適だろう。

でも焦点距離によって画質が大きく変化し、カメラマンの思考によっては使い物にならないレンズに成り下がってもしまう。ここをどう感じるかだ。私はこのレンズを135換算で35mmからの4倍ズーム、35-140mmだと思えば最高のズームレンズだと思っている。そして旅にはそれくらいで十分。

ズームレンズは単焦点レンズよりも描写が悪いのは当たり前。その分、様々な焦点距離を利用出来て便利だから使う。そしてどの焦点距離でも安定した描写力であるのが最高のレンズ。ところがこのレンズは全ての焦点距離を使おうと思うと、風景によっては不満に陥る。

手持ちで言えばDA17-70mmALであったりNikkor 16-85mmF3.5-5.6、そして上述のDA16-85mmF3.5-5.6もたったの半日使っただけだが安定した描写をしてくれるので妄想力が膨らみすぎたから不満が出てしまったものの、良いレンズであるのに変わりはない。

FE28-70mmF3.5-5.6もどの焦点距離でも安定した描写を提供してくれる。本来この程度では感動なんてしちゃいけない。当たり前の話なのだから。でもキットレンズなんて糞食らえ!、ただでくれると言われてもいらんわい!、と思っていただけに感動しちゃったんだ。ただでくれるのなら土下座してでも頂くレンズだ(笑)。

そして客観的に、冷静になってこれで撮られた写真を等倍でチェックしても、ローパスフィルター機の癖に何故か解像感が高いα7とのセットで画質に関しての大きな欠点は無く、標準域をカバーする普及タイプのズームレンズとしては十分に合格レベルに達している。

また28mmスタートってのが良いじゃあ~りませんか。最近は超広角ブームだからズームレンズは24mmスタートが当たり前になりつつあるが、無理をして広角側を広げても大きくなったり、描写を追求すると高価になったりと、この手のキットレンズの意味をなさないし、28mmだからこそ素直な描写をする。24mmだとパースペクティブが付き易く万人向きじゃない。

24mmスタートだから28mmに焦点距離を合わせれば良いだけでしょう?。そう簡単にはならないの。カメラマンは無意識に最広角、最望遠にズームしちゃうの。24mmスタートなのに意図して28mmで止める奴なんぞいないの。

それに24mmスタートだと下手したら28mmで開放F値がF4になっちゃうんだ。だったら28mmスタートで開放F値がF3.5の方が良いぜ。私はそう思う。

但し!、褒めるだけじゃ単なる提灯持ち。ここで敢えて欠点を挙げよう。

たった今、24mmスタートのレンズなんて要らないと全否定したが、こんな考えもある。普及タイプのズームレンズの多くは最広角、最望遠側の描写が幾分苦手。だから24mmスタートだと最広角の24mmよりもほんちょっとズームして28mmくらいで使うと優れた描写になってくれる可能性もある。

これは望遠側でも言え、70mmじゃなく85mmまで伸ばしてくれると50~70mmくらいの描写が良くなる可能性が高い。描写だけを考慮すると24-85mmF3.5-5.6くらいが丁度良い筈なんだ。そして24mmと85mmは描写力が悪いにせよ、それを理解して使えばカメラマンも不満は無い。

しかしSonyの場合、それが難しい。28-70mm、スペック的にはAPS-Cなら18-50mmF3.5-5.6クラスと同じ。なのにでか過ぎる。レンズ内ブレ補正、防滴機能があるから多少は大きくなってしまうのだろうが、それでも大きいと思う(ただ無茶苦茶軽い、レンズがプラスチック?、と疑ってしまう程)。

だから実際に使っていると軽いから不満はないのだが、APS-Cのα6000とAPS-Cのあの小さなズームレンズで十分じゃねえか?、と思ってしまう自分がいるんだ(α6000のキットレンズの描写が優れているかは判らないけど)。

ありきたりのスペックでここまで大きいと、24-85mmだと一回り大きくなるし、その後継レンズだったり、望遠側を担うレンズも大きくなるだろうと予想がつく。

SonyさんがZeissブランドだけでなく、24-70mm、もしくは望遠側が足りないからと28-105mmを作ってくれても現行28-70mmより大きくなったら邪魔なだけだろうし、28-70mmのまま開放F値を明るく、F3.2-4.5と1/3段~半段明るくしてもきっと一回りくらい大きくなる。

望遠ズームにせよ70-300mmF4-5.6と言ったこれまた大したスペックじゃない望遠ズームが発売されても馬鹿でかいんじゃないかと思っちゃうでしょう?。そうなるとSonyのレンズに対する魅力を感じなくなる。

ボディの大きさはこれ以上小さくしても使い辛くなるだけだからやめて頂きたいが、レンズの大きさはもうちょっとなんとかして欲しい。大きいズームレンズはZeissブランドやGレンズだけで結構。今の画質を保ったまま、次のモデルでは小さくしたレンズを!。

ズームレンズの癖にあまり寄れないのも小さな欠点。Zeissレンズは昔から寄れないレンズが多かった。しかしそれはZeissの思想によるものだろう。倍率が高くなると画質が落ちる。そういうレンズが欲しかったらマクロレンズをどうぞ!、そういうスタンス。

SonyはZeissと提携しているからZeissブランドで無いこのレンズでもそんな思考を受け継いでしまったのだろうか?。広角側でも望遠側でもあと5センチ寄れればさらに万能レンズになってくれただろう。

では幾つかの写真で画質を確認しよう。

まずは解像感チェック。28mm(開放F3.5)、34mm(開放F4)、50mm(開放F4.5)、70mm(開放F5.6)を用意した。それぞれF8まで絞り、中央、左端、右端の部分切り出し像をご覧頂きたい。

※被写体はおおよそ100メートル先、JPG撮って出し、クリエイティブスタイルはスタンダードでシャープネスは0のまま、またマウスクリックで1000x1000の等倍


28mm 全体

2015-07-18-02


中央

2015-07-18-03


左端

2015-07-18-04


右端

2015-07-18-05



34mm 全体

2015-07-18-06


中央

2015-07-18-07


左端

2015-07-18-08


右端

2015-07-18-09



50mm 全体

2015-07-18-10


中央

2015-07-18-11


左端

2015-07-18-12


右端

2015-07-18-13



70mm 全体

2015-07-18-14


中央

2015-07-18-15


左端

2015-07-18-16


右端

2015-07-18-17



どーでも良い話だけどPhotoshop CC 2015、写真の切り取り機能がとっても便利になった。

選択ツールを選び画像の中央辺りにセットすると勝手に横線、縦線が出てくれてそれを見ながらど真ん中にセット出来るんだ。また左端、右端も中央の横線が表示されるので勝手が良くなった。
今回、どの焦点距離でも絞り開放からF16まで段階的に撮影しているが、流石に全てを紹介すると百枚に及ぶので端折った。あとは言葉で補うしかなく、それは信用して頂くしかない。

どの焦点距離でも画質そのものは優れているとは言えない。とは言え、キットレンズ、また1000x1000と言う小さな範囲だけで見ているから、より悪く見えてしまう、それを考慮するとこの画質であれば文句を言っちゃならない。

そして絞り開放は中央はおおよそ満足するものの、端っこの描写は流石にボケている。しかし1段絞っただけでそれは解消され、F11まで持続する。F16となると回折現象のせいなのだろうか、全体的に若干濁ったような描写になるが(夕方の撮影なのでF16だとISO1600になったのも起因か)、A3ノビ~A2プリントくらいなら十分だろう。

像面湾曲の少ないタイプのレンズなので風景によっては絞り開放から問題なく使える。でもやっぱりどの焦点距離もF8前後がベストだよね、そんなレンズ。

次にボケ味を・・・。ボケ味、綺麗だろうが汚かろうが興味は無いが、せっかくの135センサーだから少し紹介しよう(笑)。興味が無いので厳密な比較写真は撮っておらず、自由作例って事で!。

※トップ写真は70mmでF5.6にて撮影している。


28mm F4にて

2015-07-18-18


34mm F4にて

2015-07-18-19


48mm F8にて

2015-07-18-20


59mm f4.5にて

2015-07-18-21


67mm F5.6にて

2015-07-18-22


本当はせっかくの135センサーだからボケ味も色々と試そうと絞りを開けた写真を結構撮り、解像感とボケ味を2つのネタに分けようと思ったのだが、そこまでやっちゃうと本シリーズ、お盆くらいまで書き続けねばならず、2週間以上前に返却した機材に対してそこまで引っ張るのも、書いている自分が馬鹿馬鹿しい(笑)。

ボケそのものは悪くないのだろう。柔らかいボケをしていて、67mmのF5.6の写真だと性質によって背景が二線ボケするがそこまで汚くはない。二線ボケしない=解像度が大したものじゃないとも言えなくもないのでどちらを取るかになるのかなぁ。

ブレ補正が付いているとは言え、70mm側での開放がF5.6、確かに暗過ぎる、せめて半段F4.5に出来なかったものかと思いはするが、α7のキットレンズとしてはこれくらい、そういうSonyの思考なんだと思う。

では纏めよう。正直、べた褒めするレンズでもないし、けなすレンズでもない。ボケ味がそこそこだとは思うが所詮80点止まりのレンズなんだ。でもこのような可もなく不可もないズームレンズこそがキットレンズに相応しい。ユーザーがこの描写を平凡だと思えば思う程、キットレンズとして優秀なんだ。

そしてこれ以上の画質を求めたり、ユニークな描写を欲したらZeissなりGレンズなりを買い足せばば良い。言い換えるとZeissレンズを買わせる為のかませ犬。だけどSonyとしてプライドがあるから糞みたいな描写ではない。そういうレンズ、私は好きだ。

だってそうでしょう?。普及させる為のキットレンズの描写が悪かったら、メーカーの技術力がない、もしくは安かろう悪かろう主義のつまらない製品しか産めないメーカーだと思われるのだから・・・。少し前のPentaxがそうだったんだ。Hoya時代まで資金繰りが大変だったろうから、多少は大目に見てあげないといけないのかな(笑)。

α7IIからはボディに5軸手振れ補正が搭載されたのだからもはやこのレンズは不用になり、Zeissブランドでない、Gレンズでもない、無印の28-105mmF3.5-5.6、もしくは24-85mmF3.5-4.5をブレ補正と取り払って画質を維持しつつ小型化したキットレンズを造ってくれたらきっとユーザーは喜ぶと思う。

最後に馬鹿話?、を1つ。

最広角の28mm側は「うん、28mmだな」と理解出来るのだが、最望遠の70mmにズーミングしてファインダーを覗くと「あれっ?、そんなに大きくならんなぁ」と感じている自分がいる。完全に勘違いしているんだ。APS-Cの70mmの感覚に慣れているから105mmの絵を想像している。これが機材をお借りして2週間が過ぎるくらいまで常にそんな間抜けな思考でいた。

我ながらお馬鹿さんだ。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    ペンタックスQの話で笑ってしまいました。出てすぐにQを購入。その後Q7まで買ってしまいました。カメラ熱復活直後で結構いいじゃんと思って使っているうちにだんだん嫌になってくる。最いいものが沢山あることに気がついてしまったのです。あのカメラ一番ショックだったのはボケコントロール。。一度も使ったことはありませんが素子が小さいゆえにボケを作ろうという発想。レンズではなくボディで作るってどうよ。。などと感じてしまった。そういえばGX-8 撮影終了後にピント位置が変えれるそうですが・・・・
    どこへ行ってしまうのでしょう。カメラの業界。(笑)
    このレンズボケも綺麗に見えます。流石フルサイズです。

    腰の具合は如何ですか? お大事にされて下さい。

  2. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    腰・・・、台風も去った連休中の午後の今、家にいる(笑)、久々に地獄です。毎年恒例の7月末の夏季休暇旅行、今年は山梨を予定していましたが中止にしました。あと10日では治る見込みがないです。1ヵ月後、8月末に治ってくれればと思っています。

    α7のキットレンズ。確かに仰る通り、APS-Cで思考していると、あれっ、F8でも結構ボケるなぁとびっくりします。上手く構図を考えればこのスペックのキットレンズでも結構良いボケのある写真を作れるかと。

    初代Qのボケコントロールは使い物になりませんでしたね。酷い欠点があり、当時それを指摘しているブログが皆無!。ステルスマーケティングを言われても仕方なく、個人ユーザーはのっぽ親父さんと同じく使わないのでしょうね。

    Qは外付けでも内蔵でもEVFを付けておけば進化を期待出来ますが、GRもEVFを付ける気が全くないようで、これだけすでに時代はEVFなのに、もうRicoh、Pentaxの小型カメラには未来がないと私個人は思っています。

    GX8、撮影後にピント位置変更出来るんですか!。これ4Kフォトじゃないんでしょうかね。でも動体には最高の機能かも知れませんね。

    GX8、無茶苦茶カッコイイじゃありませんか!(笑)。この手のカメラではレンズ一体式ですがLX100が最高にカッコイイと思っていたら、それに似せて来ましたね。しかもボディ、レンズ両方の手振れ補正に、2ダイヤル、露出補正ダイヤル付きで使い勝手もかなり良さそうです。後はGX7で感じた1つ1つの操作に対する反応の遅さ、これが解消されていればかなり素敵なカメラかもしれませんね。これは量販店で触るのが楽しみです。

    私の考える撮影ではGM5の小ささが良いのですが、小さいから使い勝手が悪いって面もあり・・・。いやぁ、これからのカメラ選び、楽しそうです。GX8を実際に買うとなると安くなる2年後くらいでしょうから、その前に1台、マイクロフォーサーズカメラを欲しいと思っています。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)