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RawTherapee レンズプロファイルの怪

2015年09月02日 00:00

Tokyo Bay

Tokyo Bay

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM
※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



RawTherapeeには「なんで?」と言う大きな欠点がある。それはレンズプロファイルが上手く機能しない事。今日はそれについて対策を練ってみた。




そう言えばレンズ補正のおまけとして存在しているのが水平、垂直補正。

水平、垂直補正はどんな現像ソフトよりもLigthroomが優秀だ。LightroomのVer4からバージョンアップされていない方は意味不明かもしれない。そう、Ver5から水平、垂直補正が大幅に進化したんだ。ボタンを押すだけで補正されるんだ。しかもこの手の補正は横や縦に間延びしてしまうが、それを修正する縦横比を変更するツールも用意された。

※この自動水平垂直補正は全ての写真で上手く行く訳じゃないが、使っている限り、90%以上の確率でボタン一発で満足出来る補正をしてくれる

では本題のレンズプロファイルについて。

これは前回の記事で述べたカメラプロファイルと同様にLightroom、Camera Raw用のプロファイルがそのまま使える。それが拡張子がlcpと言うファイル。Windows 7だと、、、

C:/Program Data/Adobe/CameraRaw/LensProfiles/1.0/

に格納されている。これはDCPファイル同様にLightroom Ver6のお試し版を使い切った後でも再利用が可能なので、別フォルダにコピーしておくと良いだろう。

追記

Lightroomを持っていなくてもAdobeから無償で提供されているDNG Conveterをインストールすれば勝手にDCP、LCPファイルがインストールされるみたいだ。

Windows用 DNG Converter 9.1.1 ダウンロードページ
ところがこのレンズプロファイルを使った歪曲補正機能、まだ完成していないようでバグがある。レンズによって過剰補正をしてしまうんだ。

広角レンズを使用している写真が樽型に歪んでいたとしよう。このLightroom用のレンズプロファイルを利用すると今度は糸巻き型に過剰に補正したり、何故かより樽型に、魚眼レンズかのような誤った補正をしてしまう。だからレンズによって全く使い物にならないんだ。

RawPediaのレンズ、ジオメトリ解説ページを見ると、、、

・縮小率によっては、プレビュー画像の歪みが大きくなります。バグ報告1807(英語)を参照して下さい。

・補正の迅速な実行と効果の反映を優先させているため、実際の画像サイズではなく、画面に表示されているサイズの画像を使って補正しています。そのため、補正を施すと、少しぼやけた感じに見えることがあります。もちろん、保存する際は元画像に対して補正を行いますのでシャープ感は失われません。正しく補正されていることを確認する場合はプレビュー画像を100%表示にして見て下さい。参考:リクエスト番号2186(英語)

そう書かれているが、試した限り、画面のプレビューを色々な大きさにしても過剰補正する事には変わりないし、実際に保存してその像を見ても過剰補正されてしまっているので、明らかにバグが潜んでいると思う。どうやら全てのレンズでそうなるのでなく、幾つかの特定のレンズで発生するみたいだ。

例えばDA17-70mmF4、DA16-85mmF3.5-5.6、Sigma 17-70mmF2.8-4は過剰補正、もしくは誤った補正をされてしまうが、Nikkor 16-85mmF3.5-5.6は正しく補正されているように見える。

そこで考えた。過剰補正されてしまうDA17-70mmF4、DA16-85mmF3.5-5.6、Sigma 17-70mmF2.8-4ではわざと別のレンズプロファイルを読み込ませてはどうだろうか?。色々試してまともに補正してくれたのがDA18-50mmF4-5.6とDA18-55mmF3.5-5.6だった。

今まで全てのLightroom、Camera Raw用のレンズプロファイルで過剰補正しちゃうと思い込んでいたので、歪曲が目立つ写真をRawTherapeeで現像する気になれなかったが、こういうのは駄目モトで色々と弄ってみると解決しちゃうから面白い。

このように利用しているレンズのプロファイル(LCP)を使って過剰補正された場合は、他社のレンズを含め、焦点距離が似ているレンズを全て試される事をお勧めする。もしマッチするのがあれば以後それを利用すれば良い。

万が一マッチするレンズプロファイルがなくても手動で歪曲を補正すれば済むのであるが、大量の写真を現像しなくちゃならない、そんな時は無理にRawTherapeeでそれを行わずに素直にLightroomやその他のレンズ歪曲を綺麗に補正してくれる現像ソフトを使い、TIFFの16bitで出力後にRawTheprapeeを立ち上げるべきだろう。

また冒頭に書いた通り、水平、垂直が狂ってしまっている写真も大量に修整するのであればRawTherapeeだけで処理をしようとはせずにLightroomのVer5、Ver6/CCで補正後、RawTherpaeeを使われる事をお勧めする。

RawTherpaeeは高機能過ぎて、また製作者の思考だろうか?、内容がアカデミック過ぎて非常に使い辛い面がある。私自身ももう2年くらい使い続けているだろうか?、それでも未だに理解不能な項目が仰山ある。だから全ての人が満足するソフトではないのは確か。

しかしLightroom、Camera Raw使いの方なら前回の記事の入力プロファイルと今日の記事の通りに作業すればスタートがLightromとほぼ同じ状態になるのだから、面倒をかなり省けるんだ。

だからLightroom、Camera Rawに多少なりとも不満があるのならRawTherapeeとの併用を強くお勧めしたい。

間違っちゃいけない。Lightroomに満足している人はRawTherapeeを使う必要は一切ない。なんだかんだとRawTherapeeの独特な言い回し、ユーザーインターフェースに慣れるのには時間が掛かるので、あくまでも不満をお持ちの方、時間が掛かっても良いからLightroomよりも優れた像を出力したい、そんな願望があったなら・・・。

本日の写真はPentax K-5で撮影し、RawTherapeeで現像したもので、入力プロファイルにSony α7のCamera Clearを使用している。そしてレンズプロファイルはDA 18-50mmF4-5.6を使っている。上手く歪みが補正された。

せっかくなので下をどうぞ。

レンズ補正無し

2015-09-02-02


レンズプロファイルに正規のSigma 17-70mmF2.8-4を利用

2015-09-02-03


如何だろうか?。

Sigma 17-70mmF2.8-4(旧型)は17mm側は樽型に歪み、24mmくらいで歪みが消え、35mmを超えると今度は糸巻き型に歪曲していく。

広角側も望遠側もそれほど大きな歪曲はないが、やはり近くのものに対しては気になり、歪曲補正を必要とする。しかしご覧の通り、何故かそれ専用のレンズプロファイルを使うとこのように過剰補正をしてしまうのだ。

最後に・・・。

LensFunと言うレンズ補正データベースツールがあるようだ。Gimpのプラグイン等で機能するらしく、これがRawTherapeeに取り込めるようになる、そんな話がある。RawTherapeeでレンズ補正だけ行わず、JPGやTIFFの保存後、最終調整としてGimpを呼び出しレンズ補正をする、そんな手法も「あり」かもしれない。

RawTherapeeのフォーラムを覗くと、Windowsユーザーでも現状はパッチを当てて自らがRawTherapeeとLensFunをコンパイル、リンクしないとならないようで、これは今後の正式サポートに期待ってところか?。


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コメント

  1. おかべさせ | URL | -

    Lensfun、見た事があったのでubuntu上で探して見たところ(ubuntu使ってます)、写真管理で使っているdigikamでそのままデータを扱えるようでやってみたんですが、Lensfun自体のver.が古かったのでビルドしてインストールしました。
    今までよっぽどな場合を除いてあまり気にしてこなかった歪みが、ドンドン気になるようになりましたよw

  2. BigDaddy | URL | -

    > おかべさせ さん

    本日本文に追記したのですが、もしWindowsかMacが使える環境がありましたら、AdobeのDng Converterをインストールすると勝手にDCP(カメラプロファイル)とLCP(レンズプロファイル)がインストールされます。DCPはバイナリファイルなのでubontuのRawTherapeeでそのまま使えるかは不明ですが(仕様上は使える筈なんですが)、LCPはテキストファイルなのでそのまま使えるかUTF-8ファイルに変換するかだけでubontuのRawTherpaeeでも認識可能かと思います。

    LensFunは今後が楽しみですね。RawTherpaeeは現状プラグインは使えない仕様なのでRawTherapeeフォーラム辺りにアップロードされているパッチを当ててどーのとか面倒っぽいのと、Windows環境だとMinGWのバージョンによってコンパイルエラーばかり起こって今は全くやる気なし状態です。現状はLightroom用のLCPが使えていますので気長に待ちます。

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