にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

RawTherapee ウェーブレットでシャープネス

2015年09月12日 00:00

観光写真です!

観光写真です!

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



9月4日の記事の冒頭に書いたようにRawTherapeeが難しいと感じる1つにある処理を施したい時、その方法が無限とまでは言わないにせよ、Lightroomよりも選択肢が多い事。

今日はウェーブレットタブ内のシャープネス関連に関して書こうと思う。




RawTherapeeには通常のシャープネスとしてディテールタブ内にアンシャープマスクとRLデコンボリューションが存在する。どちらを使うかは各自の自由で、私は普段は後者を使っているが、シャドー部が多い写真に限り、シャドー部にエッジを掛けない設定が出来る前者を使う。

そしてほとんどの写真はこのディテールタブ内の2つのシャープネスだけで十分な解像感を得られる。だから無理にウェーブレットタブで解像感を増加させる必要はない。

どうもこのウェーブレットタブ内の各項目、まだまだ機能的に発展途上な気がして現在のVer4.2.xxからVer4.3に上がったり、メジャーバージョンアップでVer5になってから真面目に取り組むような機能な気もしないでもない。

では何故RawTherapeeのウェーブレットを発展登場の今掘り下げようとしているのか?。そりゃぁそういう作業が好きだからでしかない。写真を撮っている時と写真を現像している時の感覚、同じ高揚感を得られるのだが、前者は獲物を探し、捕らえるハンターのような心境、後者は1つの事柄をじっくりと掘り下げる研究者のような意識が高く、どちらも面白いんだ。

さて・・・。

今回はあくまでもウェーブレットの使い方の1つの例としてご紹介したい。

本日の写真、極々普通の観光、記録写真。この手の写真はプリントする事はほとんどないし、プリントするせよせいぜい2Lサイズ、この手の写真にシャープネスを掛けるのは全く意味がない。それ以前にわざわざRawTherapeeを使って再現像は不要。撮って出しJPGで十分。

実際にはA4~A3ノビ程度でもわざわざRawTherapeeやLightroomと言った現像ソフトでシャープネスを強化し、再現像する必要はほとんどない。

※これはローパスフィルター搭載センサーとローパスフィルターレスセンサーでも同じでA3ノビ程度の大きさであれば違いは出るにせよ、それが人間の目にはっきりと理解出来る程のものでもない

シャープネスの効果が目に見えてくるのは恐らくA2ノビくらいからであろう。それでもA4、A3ノビプリントであってもでもせっかくある程度の大きさのプリントを作るのだから満足、納得した像で仕上げたい、しっかりとシャープネスを考慮した方が良いと思っている。

トップ写真は一般的なアンシャープマスクを行った結果だ。


2015-09-12-03


そして次に、今行ったアンシャープマスクをオフにしてウェーブレットタブで色々と以下の通りに設定する。

まず「ウェーブレットの設定」。レベルの数を5に減らしている。これは今回調整するのはシャープネス、解像感だけなので無駄を省くのと、このレベルの数によって後述する残差画素設定にも影響があり、5が丁度良いと思った。

また「エッジ検出の効果」、以前本ブログでは「D14-高い」に設定するべしと書いたが、色々とテストを重ねて、写真(写っている風景)によってここは変えた方が良いと判った。今回は「D4-標準」がベストだと思った。

※このエッジ検出の効果は200%~300%に拡大し、それを見ながら効果の値を変えるべし


ウェーブレットの設定

2015-09-12-04


次に「エッジのシャープネス」は下の通りに設定した。この辺はまだ試行錯誤を重ねている。今回はこの手の遠景で細かい葉っぱがウヨウヨある風景をA4~A3ノビにプリントした際にメリハリある像になるような値にしている。

またエッジを強調すると空に必ずノイズが乗る。それを低減させる為にその下の「色域」の「青空のアーティファクトを軽減」にチェックを入れている。これである程度、空のノイズが解消される。


エッジのシャープネス

2015-09-12-05


「色域」の「青空のアーティファクトを軽減」にチェックを入れても300%くらいで写真を見ると青空を含め、ノイズが強調されている箇所を幾つか発見出来る。そこで「ノイズ低減とリファイン」でノイズを減らしてやる。

今回は主に空のノイズを取る為に、「エッジのシャープネス強さとリンク」のチェックを外し、レベル1とレベル2のノイズスライダを操作した。これで等倍像で空のノイズは感じなくなった。

※これも200~300%くらいに拡大した像を見ながらの設定となる


ノイズ低減とリファイン

2015-09-12-06


最後に「残差画素」と「最終調整」だ。

「残差画素」とは今回はウェーブレットのレベルは5に設定しているのでレベル6以上の画像が対象となり、これを操作する事でコントラスト、メリハリが付いてくるんだ。

「最終調整」は今回は感覚的に空の部分を少し明るくセットしたのと「最終的なローカルコントラスト」をいじる事でLightroomで言うところの「明瞭度」と似たような効果になるのが判った。


残差画素

2015-09-12-07


最終調整

2015-09-12-08


そして完成したのが下の写真。クリックすると長辺が960ピクセルになるが、そんな小さな像でも解像感があがったのが判ると思う。

これはシャープネスを調整したと言うよりも「ローカルコントラスト」を調整したような像になっている。シャドー、ミドル、ハイライトのコントラストを上手く調整したような・・・。


2015-09-12-09


ではせっかくなのでパソコンの画面でおおよそA4サイズになるように解像度を調整してみた。うちのモニターでおおよそA4になるようにしているのでお使いのパソコンによってはサイズが異なるかもしれないのをお断りしておく。

※クリックすると長辺1134ピクセルの像になる


アンシャープマスクのみ

2015-09-12-10


ウェーブレット調整のみ

2015-09-12-11


如何だろうか?。

アンシャープマスクよりも解像感が高いのが判ると思う。言い換えるとA4~A3ノビプリントだとアンシャープマスクで解像感を上げる方法ははさほど大きな効果は得られないんだ。細かいエッジにシャープを掛けても等倍で見て綺麗に見えるだけでプリントしたらそれは人間の目では理解出来ない。

むしろローカルコントラストを強調するような働きをするウェーブレットで操作した方がそのサイズのプリントなら映えるんだと思う。

実は等倍で両者を比較するとアンシャープマスクの方が1つ1つの線にしっかりとエッジ強調がされるのでクッキリ見えていたりする。ウェーブレットの方はコントラスは高いが1つ1つの線にさほどエッジ強調されないので眠たい絵(ソフトフォーカスが掛かったような)絵になる事が多い。でもプリントすると逆転する。

今も書いた通り、A4~A3ノビ程度のプリントだとアンシャープマスクはさほど大きな効果は得られず(勿論半径を増やし強烈にかければ効果は見えるが)、ローパスフィルター付きセンサーとローパスフィルターレスセンサーとではそのサイズのプリントだとさほど変わりない像になってしまう。

私がSony α7やα7IIのローパスフィルター付き2400万画素センサーを気に入っているのはその点。所詮、どんなに大きくてもA2ノビプリントなのだからセンサーだけに言及するとα7Rやα7RIIなんて不要だし、色モアレも無視出来る。また画素数が少ない事でしょぼいレンズでもそれなりに写ってくれる。

2400万画素の135センサーのピッチはAPS-Cの1000万画素に相当する。つまりPentax K-mやK10Dと同じ解像感をα7やα7IIで得られるんだ。K-mやK10DはPentaxの糞な安価レンズでも綺麗に写ってくれる。これはα7とα7IIにはZeissレンズなんて要らないって事になるんだが・・・(笑)。

今も尚Pentax K-5を使っているのはRawTherapee等の汎用現像ソフトでその程度のプリントならどうにでもなると思っているから。だからどうしても次のカメラへの購買欲が今一歩湧かないんだ。

個々のカメラマンには拘りがある。何が何でも高画素だと思っている人、ローパスフィルターでぼやけるのが我慢ならない人、ろくすっぽ使った事もない癖にm4/3カメラを毛嫌いする人、こういう人がいたって良い。

でもそこまで拘るのなら「全倍プリントするんだよね?(長辺90センチ)」とちょいと嫌味を言いたくなってしまうんだなぁ。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)