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機材によって写真は変化するのか?

2015年09月20日 00:00



駅

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事では機材を買い換える事で一定の時期モチベーションは上がると書いた。それ以外に機材が変化したら写真も変化するのだろうか?。




結論を言えば、、、

「最新機種、高価なカメラ、レンズを買ったところで己のセンスや技術は前と一緒、変化などしない!」

そりゃぁそうだ。機材でセンスや技術が上がるのなら金持ちだけしかプロカメラマンになれないのだから(笑)。

しかし機材によって表現の幅が広がったり狭まったりするのは事実。毎度同じ話で申し訳ないが・・・。

Pentax K20D、K-7を使っていた頃はISO1600までが常用であり、廃墟に侵入してもシャッタースピードが1/8secよりも遅くなったらその段階で即諦めていた。ところがK-5を手に入れてからは(私が撮る風景なら)ISO6400が使えるのが判ったから・・・。

ISO感度を6400に上げる事でK20D、K-7よりもシャッタースピードを2段上げられる。となると今まで撮れなかった風景が撮れるようになる。K-5を得ただけで、センスや技術は向上しないものの、表現の幅が広がったのは事実だ。

もっと単純な話、開放F値の暗いキットズームレンズしか持っていなかった人が明るい単焦点レンズを手にしたら、ISO感度を下げられる、シャッタースピードを上げられ動体に対応出来る、ボケを強調した写真を撮れる、これもセンスや技術は上がっていないのに、今まで撮れなかった風景を切り取れる。

そしておおよそ表現の幅を広げられる機材は最新機種であり、高価な代物だから、金持ち強しの構図は否めない。

しかしここで間違った例を挙げよう。

m4/3、もしくはAPS-Cセンサー搭載カメラを利用しているユーザーが135センサーは高感度に強い、そしてZeissレンズの描写力が高い、これだけの知識でSony α7にSonnar 55mmF1.8を買っちゃったとしよう。

しかしながら「高感度域を多用したい目的」にこのセットを買っても丸で意味は無い。α7にもSonnar 55mmF1.8には手振れ補正機能が搭載されていないし、α7の2400万画素センサーは人が言う程超高感度域が強くはない。私の撮る風景ではISO12800が限度で、それはPentax K-5からたった1段のアドバンテージしかなく、レンズ描写を無視して被写界深度だけを考慮したら結果K-5と同じになる。

一般的に手振れしないシャッタースピードは焦点距離分の1と言われており、そうなるとSonnar 55mmF1.8が手振れしないのは1/60sec。頑張って1/30secでも手振れしなかったとしても・・・。

※使った限りα7とSonnar 55mmF1.8の組み合わせでは1/45secまではブレなかったが、1/30secでは結構な割合でブレていた

ISO6400、F4、1/30secと言うEV3の風景はPentax K-3にDA35mmF2.4を使えば、本体手振れ補正内蔵、被写界深度の違いでISO1600、F2.8、1/15secで撮れちゃう。

同じくそのEV3の風景を5軸手振れ補正のあるOlympus OM-D EM-5mkIIにZiko 25mmF1.8を使えばISO400、F2、1/8secとなり、もし5軸手振れ補正が我々が考えている以上に高性能だったらISO200、F2、1/4sec。誰がどう考えてもISO6400、F4、1/30secのα7、Sonnar 55mmF1.8のセットよりも画質は良くなる。

Sonnar 55mmF1.8とDA35mmF2.4、Zuiko 25mmF1.8の描写力の差は無視しているものの、高感度が使いたいから、そんな理由だけでα7にSonnar 55mmF1.8は丸で意味が無いんだ。

本ブログで頑なにα7を買うのなら手振れ補正内蔵のα7IIを買うべきだと書いているのはその為。α7はあくまでも135への入門的、135フォーマットの楽しさを知る為のカメラに過ぎない。

※勿論、高感度域なんて興味がない、撮影は日中だけ、感度を上げてもせいぜいISO1600だ!、そんな人はブレを気にする必要はないのでα7にSonnar 55mmF1.8で十分に幸せな写真生活を送れる

ところで先日、どこの掲示板だったか、コメント欄だったか、どこかのα7RIIのレビューを見た方で「α7Sに匹敵するとは思えない、ISO3200ですら破綻していて常用はISO1600だ」、そんな内容の発言をされていた。

これはビックリした。見る限り、ISO3200で破綻なんてしていないし、私ならISO12800まで確実に使える。勿論、高感度を使わない人と私のように多用するタイプでは撮影対象が異なるから、他人が「ISO3200すら使えない!」、これに異論を唱えるつもりはないものの・・・。

そもそもこういう人は最新のカメラを使う必要はないんじゃなかろうか。高感度を使う気がないのだから画素数がそこそこある数年前のNikonかCanonの一眼レフでも使っていればいいし、こういう人はどんなカメラでも満足しないんじゃないかと思う。

毎度本ブログで書く事、こういう人達はプリントしているのだろうか?。多分してねぇだろうなぁ。中にはアマチュアであっても積極的に大プリントをして写真展やグループ展を開催している人がいるので全てがそうだとは言わないが、どうしても勘ぐってしまう。

将来、今以上に写真プリントをしなくなる時代が来るだろう。写真展でも展示はモニターによるスライドショー。それでも誰もが50インチ以上のテレビ、モニターで写真鑑賞するとは思えない。パソコンモニターの売れ筋は未だに24インチ程度だろうし、テレビであっても30インチ前後が普及している。その程度の大きさならPentax K-5のISO3200でもかなり綺麗に映る。

フルハイビジョンで1920x1080ピクセル、4Kテレビでも3840x2160だから25インチでも50インチでも1600万画素のデジタルカメラでもISO3200くらいの像なら変わらない気がする。8Kテレビになると7680x4320だから3600万画素以上のデジタルカメラでないと綺麗に映らないだろうが、そんなの何年先の話よ(笑)。2020年の東京オリンピックでようやく4Kテレビでしょ?。

だから(撮る風景が異なるにせよ)α7RIIのサンプルを見てISO3200も駄目だ!、と言う人の心境が判らないのだった。人それぞれ感じ方は異なる、真っ向から否定する気はないが、こういう人はカメラに何を求めているのだろう?、と首を傾げちゃう。

さて・・・。

α7RIIはスゲェカメラだと思う。でも値段を無視してもバリアングルモニターがついたカメラの方が己の表現の幅が広がると感じている。

初夏にPentax K-S2を数時間借りる事が出来た(詳細はPentax K-S2を試し撮り!と、DA16-85mmF3.5-5.6で試し撮り!をどうぞ)。

廃墟などで連写をしコンポジットして写真を完成させる事が多いので、連写用のバッファが足りないK-S2を買う事はないのだが、バリアングルモニターの威力には脱帽。今後デジタルカメラにバリアングルモニターが搭載されていなかったら「バカメラ」と言い切っても良いくらい。

写真の出来不出来、それこそ表現の領域として、如何に自在にフレーミング出来るかがキーだと思っている。画質は高いカメラを買えば良い、描写は良いレンズを使えば良い、でも高いカメラでも良いレンズにも出来ないのがハイアングルやローアングルの構図。

勿論、モニターが固定されていても手を伸ばして適当に構図して現像ソフトで水平を整えたりトリミングすれば良く、4000万画素以上もあれば気楽に処理出来るが、撮影時に意図通りに構図出来るか、それがカメラマンにとって一番大切。それを疎かにしてトリミングで作られた写真を撮ってもちっとも面白くない。

カメラマンの作業は「露出決定、フレーミング、ピント合わせ、シャッター押下」。でも今はAF、AEの時代だし、ミラーレスともなれば露出にも迷わない。となるとこれからのカメラマンの仕事はフレーミングとシャッターを押すだけ!。

意図通りに構図し、上手いタイミングでシャッターを押す、カメラマンの楽しみはたったのそれだけ。フレーミングを疎かにするのはどうかと思い、だからこそバリアングルモニターは今後の必須アイテムなんだ。

そうなると恐らく今の自分に一番マッチしているカメラってOlympus OM-D E-M5mkIIなんだと思う。上述の通り、m4/3はAPS-Cや135センサーよりも高感度域の描写に難があるものの、明るいレンズを使えば被写界深度の差を利用しておおよそ同等の写真を撮れると思っている。それに加えてバリアングルモニター搭載!。

またm4/3にはAPS-C、135にない利点がある。それはレンズがとっても小さい事。手持ちのZuiko 14-42mmF3.5-5.6II Rのフィルター径は37mmだ。4センチの穴が開いていたら先端を差し込んで写真を撮れちゃう。

フェンス越しの風景や侵入出来ない廃墟でも窓が4センチ径で割れていれば開いた穴にレンズを突っ込んでその先の風景を撮影出来るんだ。

廃校を見つけた。手を伸ばした辺りの窓が4センチ四方で割れている・・・、しっかりとフレーミングを求めるのならそれはOM-D EM5mkIIと14-42mmF3.5-5.6じゃないと撮れない。

OM-D E-M5mkIIに14-42mmF3.5-5.6、そして25mmF1.8のセットなら、複雑な動きをする動体撮影は一眼レフには及ばないものの、静物に限っては撮れない風景は一切ないと断言して良い。だからα7RIIよりもOM D E-M5mkIIの方が魅力的に映ってしまう。

今も尚、Pentax K-5を使い続け、K-5IIsやK-3に移行出来ないのはこのカメラの存在もあるんだ。メインカメラにするのならK5IIs、K-3よりもOM-D E-M5mkIIの方が良いかもしれないと思い始めてきたから。まぁお値段が例によってOlympusのボッタクリ価格だから今すぐに欲しいとは思わないのだが・・・。

高いカメラやレンズの性能が良いのは当たり前。誰だって財布が膨らんでいたら欲しい。でも車と同じく用途によっては500万もする高級車でなく、敢えて軽自動車を選ぶ、その方が良い場合だってある。写真も同じだ。

しかしここで間違っちゃならないのは「だったら俺は軽自動車でいいや」と思わない事。それこそ表現の幅を自ら狭めちゃう。実際に買えずとも私のように「妄想でも良いので」α7RIIにZeiss 55mmF1.8を買ったらどんな風景を切り取れるだろうか?、そういう事を始終考えているのがセンス向上に繋がるんじゃなかろうか?。

そこで得た結論として「うん、俺はα7RIIは不要だ。α7IIが欲しい!」となれば目標が定まり、いつか買ってやろうと、我が家の財務省を如何に口説くか、それへのモチベーションが上がるってもんだ。いやぁ道のりは厳しいぞぉ、8万円のSony α6000ダブルズームレンズキットだって駄目なんだから(笑)。


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コメント

  1. tsunomagari | URL | -

    BigDaddy様、おはようございます。

    α7IIが欲しいんですね(笑)
    私も欲しいです。中古で14万円くらいなので、来年くらいはいい値段になってるんじゃないかなと期待しています。月1万円の積立で買えちゃいますね。
    そういえば、カメラのオーダーメイドシステムってないですね。
    コンピュータだとCPUからメインメモリ、グラフィックアクセラレーター、HDD、etc。
    カメラもセンサー選んで、ボディ、シャッターユニット、エンジンなどなど選べるといいなぁと妄想中。
    単にD810の画素数落としたモデルが欲しいだけなんですけど。

  2. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    デザインを見なかった事にすれば(笑)、α7IIが今一番使い勝手のあるカメラだと思っています。そうですねぇ、仰る通り来年くらいにはお買い得になって欲しいです。

    カメラのオーダーメイドがあったらα7系では是非とも異なるデザインの筐体が欲しいです。それでプラス3万くらい高くても良いです。とにかくα7はデザインが糞過ぎますから・・・。

    私はD610に1/8000secシャッターをオーダー出来たら嬉しいです。2400万画素の場合、α7で経験したようにローパスフィルターが付いていても全く気にならない解像感があるのでシャッターだけで良いっす!。言い換えるとドピーカンで絞り開放は滅多に使いませんから、D610のままで良かったりもします(笑)。


  3. ピンぼけ小僧 | URL | es1fYYdE

    Sonyのα7のデザインは新しいシリーズになるまで変更はなさそうですね。
    まあ、PCのVAIOが独立したように、デジカメ部門が独立すれば多少は変わるかもしれません、それにカメラのオーダーメイドも出来そうな気がします。
    Sonyのデジカメ、一眼レフやRXシリーズなど世代代わりしても継続販売されていて、在庫一掃がなかなかないので値段が大きく崩れないですね。
    オリンパスやペンタックスの新製品の値段も確かに高価格設定すぎます、落ちるときは一気なんですけど。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    他のミラーレスを中心に販売しているカメラメーカーはSonyにありがとうと言わなくちゃならないですよね。あのお馬鹿なデザインのおかげでα7を買わない!、って人もかなりいると思います。私もその一人でしたから(笑)。

    オーダーメイドではありませんが、特にミラーレスの場合、動画を捨てれば熱対策をかなり無視出来る筈で、そうなると部品だってプラスチックだけでいけちゃいますし、筐体のデザインももっと自由になる筈ですよね。15万円のカメラで動画なしモデルが1万円でも安くなれば私は動画なしを絶対に買います。動画は私には不要なんですよ(笑)。

    また画像処理エンジンもデモザイクし、Adobe Standard的なJPGを生成するだけ、私はRAWから仕上げるのが普通になりましたから、カメラ内で無駄にあれこれ設定出来るのも意味がなかったりします。あれこれ設定する機能があるからボタンがややこしくなり、使い勝手も悪くなっていますもんね。

    カメラが高くなったのは為替のせいもありましょうから、やっぱり今の政治は企業に優しく個人に厳しく・・・、そんな気がしますね。5年前に戻りたいとも思いませんが、一気に価格が高騰しちゃいましたからね。

    PentaxのK-S1は初期価格を見誤っただけで不人気カメラ。悪いカメラじゃないんですけどね。これはメーカーの失策でもあると思っています。

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