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白く飛んだ、もしくは濃度の薄い空を濃くしたい時・・・

2015年09月28日 00:00

海辺にて

海辺にて

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



RAW現像においてこれは基本中の基本だろう。今日はそれについて一般的手法とその他の手法(自分が今ハマっている手法)を書きたい。




本題へ入る前へ・・・。

RawTherapeeは日々進化している。どうやら近々、Lightroom CC/Ver6からの機能である「霞の除去/Dehaze」と同等のものがRawTherapeeに搭載されるらしい。

またRawTherapeeは公式バージョン以外に有志達がこんなんどーでっか?、と言った亜種とでも言おうか?、そういうものが存在する。

例えば「LocaLab」と言う機能が追加されたものがある。Labモード(明るさ、コントラスト、彩度調整)を写真の一部に円形フィルターによって調整出来るツール。残念ながらLightroomのようにフィルターを何個も追加する事は出来ないが、ある部分だけ明るさ、コントラスト、彩度を変化させたい、そんな人には便利。私は今、この亜種バージョンを使っている。

またつい先日出てきたのが「Retinex」を搭載したもの。良く判らないのだが、ダイナミックレンジを広げる為の理論のようでHDR、トーンマッピング、ハイライト・シャドー調整と同一のもの。アルゴリズムが違うだけ。今、これがどう作用するか色々といじっているが、微妙。トーンカーブ、トーンマッピング、ハイライト・シャドー調整と何が違うのか全く理解出来ていない。

※ちなみに本日の時点で、公式のものではWindows 64bitバージョンの最新はVer4.2.363で、DehazeもLocalLabもRetinexも搭載されていない

では本題へ.。空の濃度が薄い場合の一般的な手法は・・・。

1、ハイライト補正で空を含むハイライトを抑える

ちょっと濃度を上げたい程度だとこれだけで十分だったりする。しかしこれだけではどうにもならない写真もある。そんな時は・・・。

2、露出補正をする

全体に露出をマイナスに振ってやる事で空の濃度を出す。勿論これを行うとミドル、シャドー部の濃度も上がってしまうので・・・。

3、ミドル、シャドー部を持ち上げる

シャドー調整やトーンカーブ調整を用いてハイライトを除いた部分を元の濃度に戻してやる。

余程の輝度差がない限り、ここまでで空の濃度を出し、かつミドル、シャドー部もしっかりと写っている写真になってくれる。

さらに空の濃度を上げたい時は・・・。

4、カラー調整でブルー系の彩度を上げ、輝度を下げる

Lightroomではカラー調整をしたい部分をクリックすればその部分の色相、彩度、輝度の上げ下げが可能なので、濃度を上げたいと思う空の部分をクリックし、彩度を上げるか輝度を下げる、もしくはその両方を行う。

※この場合、空以外の青系の色にも反応するので注意が必要

5、明るさが平坦になるのでメリハリを付ける

輝度差のある写真を加工した場合、全体の明るさが平坦になり、インパクトに掛ける写真になる事が多く、そんな時には明瞭度やローカルコントラストを調整して、キレのある写真にする。




まぁこんな感じで行えば空、ハイライト部に色情報が残っていればおおよその写真は救える。

彩度を気持ち下げ、輝度を大きく下げ、色相を気持ち変化させるとFujifilmデジタルカメラのクラシッククロームのような発色になったりもする。

ここで撮って出しJPG派でも原理主義者のような面倒臭い輩は、、、

「結局、失敗写真を救うんでしょう?、俺はそんな事はしねぇよ」

と偉そうな事を抜かすかもしれない。

確かにRAWから現像すれば失敗写真を救える事が多いが、失敗写真を救うのが悪い、そんな風潮はデジタルの今、皆無と言って良い(私自身は完全に失敗した写真はプライドがあるから救わないけど)。

またRAW派のカメラマンの多くはRAW現像ありきで撮影時の露出を決定している。自分で現像しやすいような濃度で写真を撮っている。

またハイライトとシャドーの輝度差が多く、JPGでは全てが入りきらないと、よりニュートラル設定(ミドルに露出を合わせた標準的な適正露出)で撮影するんだ。そしてそれは失敗とは呼ばない。
でもこんな「あったりまえ」の方法はあまのじゃくな人間として時折「つまらんのぉ~」と思ってしまう。そこで頭の中でシミュレーション・・・、いや、実は電車の中で「うん?、こ~やるとどうなるんだろう?」とふと思ったんだな。

今回はRawTherapeeを使って上と同じような作業をしてみる。本日の写真、オリジナル撮って出しJPGは下の通り。

JPG撮って出し

2015-09-28-02


露出をミスった訳じゃないし、ハイライトとシャドーの輝度差が激しい訳でもない。でもなんか違うんだ。中央奥の雲、これが全く目立っていない。だから空の濃度を濃くし、雲と分離させたい。それによって雲が際立ってくる。

こういう場合、コントラストを上げれば空と雲はある程度分離されるが、それを上げれば上がる程、空の濃度も明るい部分はより明るくなってしまう。だからその逆をしてやるんだ。意味判らんでしょう?(笑)。

次の写真はRawTherapeeで読み込んでカメラプロファイルにLightroom用のK-5用のAdobe Standardをセットし、ディテールタブのコントラストを-50にし、加えて空の濃度が好みにマッチするように露出補正値した像。

コントラスト -50、露出補正 -1EV

2015-09-28-03


この後、眠くなった像を元に戻す為にトーンカーブを用いてシャドー部をゴソッと落とすし、ついでにミドル部分の濁った感じを消す為にライトを上げた。

トーンカーブ シャドー -50, ライト +50

2015-09-28-04


空の濃度を含め、全体のコントラスとはこれくらいで写真として十分に成立する。でもこれだけじゃわざわざRawTherapeeを使う意味がない。そこで・・・。

実験的ではあるがウェーブレットタブの「最終調整」だけを使ってみる。ハイライト、白色部分を強調するような設定にしてみる。


2015-09-28-05

2015-09-28-06


ウェーブレットの最終調整だけでコントラスト

2015-09-28-07


これで奥の雲がしっかりと見えるし、海に浮かぶ船にもコントラストが掛かった。でもこれだけじゃ終わらない。最後に青系の彩度と輝度をカラータブで修正する。それが本日のトップ写真だ。


2015-09-28-08

2015-09-28-09


青系の彩度と輝度を変更するのでそれは空だけでなく海の色にも影響が出てしまうが、今回の写真では大きな問題ではない。

これに色相も変化させ、青部分にマゼンタを足せばベルビアっぽい発色になるし、グリーンを足せばクラシッククロームのような地味な発色に変化して行く。


クラシッククローム風

2015-09-28-10


出てくる像は冒頭で述べた方法で行うのとほぼ同じになるのだろう。でも人と違うような作業をして作り上げる像ってのは格別だったりする(笑)。

こんなのを写真毎に作業するなんて面倒ではあるが、処理プロファイルとして保存しておけば今後はそれを選択し、微調整を加えるだけで済む。

真を写すと書いて写真。でもその真とは肉眼で見た絵じゃないんだ。自分が脳で描いた風景、それが真。でもそんな像がカメラの撮って出しJPGから出てきてくれない。だったらRAW現像しかないでしょう?。

JPG撮って出し派とRAW現像派の違いはここにある。JPG撮って出し派はカメラによって作られた絵で満足をしている。その絵を見て真を写したと考えている(のだろう)。でもRAW現像派はそんな絵じゃ満足していない。己のイメージにマッチさせる、真の絵を写すのなら現像するしかない。ただそれだけの違いでしかない。


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コメント

  1. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    実にわかりやすい解説ありがとうございます。しかしにマメにバージョンアップするのですね。フリーなのに親切な事です。ところで数週間前からFC2の写真の解像感が上がった気がするのですが。気のせい?

  2. ピンぼけ小僧 | URL | EBUSheBA

    腰痛は治りましたか

    腰痛は治りましたか。その後が語られていませんが、治ったのでしょうか。
    ちょっと心配しております。

  3. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    RawTherpaeeは学ぶことが多くてこれだけで1つのブログが作れるかもしれませんね(笑)。事実そういうブログも少ないながらあるみたいですし。

    とにかくDehazeとLightroomのように複数のブラシ補正が可能になれば、あとゴミ、スポット修正ですね、これらが加われば管理をLightroomやBridgeに任せ、現像そのものはRawTherapeだけで私は十分だったりします。

    fc2の解像感・・・、うーん、判りませんです(笑)。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    お気遣いありがとうございます。

    7月以前の状態を100とし、前回の腰痛情報を70の回復力とすると現在はおおよそ85ってくらいでしょうか?。一般生活には支障はないです。休み休みですが10キロくらい歩けますし。

    しかしどうやらあと15、ここからが長いようで左尻から左足の掛けての筋力はまだまだですし、10キロ歩くと右側にバランスが寄っているせいか、今度は右の腰が痛くなったりします。年末まで我慢ってところでしょうか?。

    今はダイエットと筋トレをメインにリハビリをしております。7月以前が100と書きましたが、健康体の人からするとそれが70くらいでしょうから、心配後無用!、と自信を持って言うには年単位の長丁場かもしれません。軟骨がないのは生涯変わりないので生涯騙し騙しの生活かもしれませんし・・・。とにかくやれる事は全部やるしかないです。

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