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RawTherapee ニュートラルから現像した方が良い時もある

2015年09月30日 00:00

海辺の廃

海辺の廃

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事ではコントラストを抑えてからトーンカーブを用い必要な部分だけを上げ下げし、さらにウェーブレットを使ってローカルコントラストを上げる、そんな手法を紹介した。

そして8月31日の記事ではLightroom用のカメラプロファイルを用いる事でLightroomとほぼ同じ状態からスタート出来ると書いた。

今回はこの2つの記事に関する事を・・・。




輝度差があるような風景では敢えてカメラプロファイル(dcp)を使わない、そして処理プロファイル(pp3)すら読み込まない、RawTherapeeで言うところの「ニュートラル」状態から現像を始めた方が効果が高い時がある。

と言うのもRawTherapeeのニュートラル設定はとにかくコントラストが弱い。だから露出アンダーで地味な写真に見えてしまうが、輝度差がある写真だからこそコントラストが低く設定されているから扱い易い。

Nikonがピクチャーコントロールにフラットを設けたが、これはJPGでもレタッチ耐性が強い画になるから、そんな意味合いがあるようで、RawTherapeeでニュートラルを利用するのはこの思考と同様と考えて良い。

カラータブ内のカラーマネージメントでLightroom用のdcpファイルを読み込まない場合、「プロファイルなし」、もしくは「カメラの標準的プロファイル」のいずれかを選択する。

試した限り、発色が異なるくらいで濃度はどちらも同じ。好きな方を選ぶと良いだろう。発色から自分で画作りしたい人は「なし」を選ぶと良いのかも知れない。
本日の写真、とある海沿いの廃墟を撮影したもので、背景の海の色が綺麗に出ているでしょう?。Lightroomでは簡単にはここまで綺麗にはならない(勿論方法はあるが)。

何故か?。それはLightroomのカメラプロファイル、地味な発色をするAdobe Standardでさえ適度なコントラストを付けてしまうからだ。RAWからデモザイクされた最初の像にすでにコントラストがきつめに掛かっている。だから輝度差が激しい風景だと仕上げるのが難しい時もある。下がその像。


Lightroom Adobe Standard

2015-09-30-02


次にRawTherapeeで処理プロファイル、カメラプロファイルを無視した「ニュートラル像」を下に示そう。


RawTherapee ニュートラル

2015-09-30-03


そしてそこからハイライトを圧縮し、コントラストを下げ、トーンカーブでシャドーとミドル部分の眠たい部分のコントラストを上げ、更にウェーブレットの最終調整を利用してメリハリのある写真にしてみた。

これ!、とっても重要!。

今回、ハイライト圧縮に当たって「ハイライト復元」にチェックを入れていないが、この写真よりも白く飛んだ部分が多かったり、チェックを入れずにハイライト圧縮をしたら大きく色被りを起こしたり、ただのグレーになってしまった、そんな時は・・・。

「ハイライト復元」にチェックを入れ、「方式」に「色の波及」を選択すると良い、いや、すると良いではなく、「しなくちゃ駄目!」。

実はこうやって写真を作ってネタが完成してから、トップ写真をチェックすると、左奥の空部分、これは空の色じゃなく、色被りを起こしているんだ。

だからこの写真でも「ハイライト復元」、「色の波及ぶ」をセットしなくちゃならなかった。作り直すのが面倒なので今回はある意味失敗例としてご覧頂いても良いだろうと思った。


2015-09-30-04

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今回の写真の場合、撮影時に露出を切り詰めればLightroomでも簡単に補正が出来たろう。

但し、その場合、露出を切り詰めるから背景の空や海の発色が綺麗に出ても手前の廃墟が黒く落ち込んでしまうからそこをかなり持ち上げる必要が出てくる。

Pentax K-5の場合、シャドーをエィッと持ち上げてもさほどノイズに気を配る必要はないが、もしこれがシャドーを少しでも持ち上げるとノイズが出てしまうOlympus E-P3なら・・・。

そんなE-P3でもハイライト補正は2段近くの補正が可能なのでハイライトに合わせて露出を決定するよりも(結果、シャドーを持ち上げる作業を強いられる)、ミドルに合わせて撮影した方が良いかもしれない(ハイライトの色情報が少しでも残っていれば良い)。

そしてわざわざコントラストが高くなるAdobe Standardをプロファイルとして読み込むよりも今回のようにニュートラル設定でコントラストが弱い状態から現像、レタッチを進めれば、アホセンサーのE-P3も今でも十分に活用出来るのだった。


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