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RawTherapeeでClasicc Chromeを作ろうと思ったけど断念した結果・・・

2015年11月11日 00:00

山間の集落にて

山間の集落にて

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



まぁタイトルの通り。RawTherpaeeだったら簡単にFujifilmのフィルムシミュレーションのクラシッククロームもどきを作れるだろうと思ったけどってお話を・・・。




RawTherapeeで何故写真の発色を真似やすいかと言うと複数起動出来るからだ。Lightroomやその他の現像ソフトだと複数起動出来ないので比較するのがとにかく面倒臭い。

Lightroomは2枚の写真を比較出来るように中央のウィンドウが2分割されるがそれはブラウザモードの時だけ。編集モードでは編集している1枚の写真しか見られないんだ。

だったらLightroomや他の現像ソフト、はたまた画像ビューワーでオリジナルの写真を表示させておき、それを見ながらRawTherapeeで編集すればいいんじゃないの?、と思われるだろうが・・・。

写真の発色を真似るのに一番必要なヒストグラム表示方法が同じでないと比較写真を見ながら処理したところで同じような発色になり辛い。RawTherapeeを2つ起動しておけばヒストグラムの違いだけでどこがおかしいのかすぐに判る。

それではどんな作業をしたか・・・。

うちには昨年借りたFujifilm X-E2の写真しかなく、これにはクラシッククロームは搭載されておらず、Raw File Converter EX2.0を使い、クラシッククロームを採用してTIFFの16ビット保存した。

それをRawThepraee[1]に読み込む。次にその写真のRAWファイルをRawTherpaee[2]に読み込む。これであとはALT+TABで両者を行き来が出来、1つ修正する毎にチェック出来る。

まず露出(輝度)をヒストグラムでチェックした。RawTherapeeのニュートラル像はトーンカーブ補正されていないのでコントラストが弱く、一見アンダーな露出に見えるので、輝度をほぼ同じにするように露出、コントラスト、トーンカーブなどで調整する。

あとは色だ。ブルーのヒストグラム、グリーンのヒストグラム、レッドのヒストグラムをそれぞれチェックし、ヒストグラムの山がほぼ同じになるように調整していく。

RawTherapeeが便利なのは輝度、ブルー、グリーン、レッドのヒストグラムを個々に表示出来る点だ。ブルーだったらブルーだけの山が見えている。だから発色の傾向が簡単に判る。

さらにマウスポインター位置のRawTherapeeは色のHSVの数値が表示されている。Hは色相、Sは彩度、Vは輝度になり、例えばクラシッククローム変換した写真の空の部分がH225、S20、V80で、これから作りこむ側の同じ場所がH200、S40、V50だったとすると色相のずれを直し、彩度と輝度を低くすれば同じ色になる訳だ(実際にはH225、S20、V80とピッタリに揃えるのは不可能なので「ほぼ同じ色」になる)。

空なら青系、山や木々、草なら緑系、その他写真によって赤系や黄系の風景を探し出し、1つ1つこつこつと作業していく。正直、相当面倒だ。5枚くらいの写真で色々とデータを取っていたので2時間近く掛かった。

それでもFujiflimユーザーが見ても本物と偽物を見分けるのは困難だろう、その程度まで発色を似せる事は可能で、それがたったの2時間で済むのだから・・・。

ところが!。かなり自信を持って作り上げたデータを元に色々な写真でそれを設定すると・・・。勿論、X-E2で撮影された写真であるが、写真によっては全く使いもにならない。そして理解する・・・。

なるほど!、露出の上げ下げをしちゃったデータを使ったらそりゃぁ写真によっておかしくなるわなぁ~。全てやり直しじゃ!。

だから今度は露出は一切弄らず、トーンカーブと発色(HSL、色相、彩度、輝度)だけをヒストグラムを見ながらまた2時間くらい掛けて似せていく。

するとどうだろう!。テスト、比較用に使った5枚の写真意外でもほぼ似たような明るさ、コントラスト、発色になってくれたじゃあ~りませんか!(色相そのものは同じにするのは困難、あくまでもそれなりに)。

でもここからまた茨の道。そのテストに使った5枚の写真は全てネイチャー系だった。そう、ネイチャー系の写真は上手く行くんだけど、街中で撮影した写真はズタボロ。クラシッククロームに全く似ていないし、コントラストが強過ぎる!。

なるほど、街中の方が色が豊富でしょう?。その辺のデータを考慮していなかった。それとあくまでも憶測ではあるが、どうもRawTherapeeにX-Transセンサーのデモザイクの時点でバグがあるんじゃなかろうか?、と言うのもネイチャー系5枚と街中系5枚とでは輝度(露出、コントラスト)傾向が違うんだ。街中系の写真の方が2/3段~1段くらいアンダーに表示されている。

だからネイチャー系で修正した発色データを街中系で使うと1段アンダーの写真になり、反対に街中系で修正した発色をネイチャー系にセットすると1段オーバーの写真になってしまう。

試しにLightroomを起動し、Adobe Standardで現像。そして同じ写真をRawTherapeでAdobe Standardで現像してもネイチャー系の写真はほぼ輝度が同じなのに街中系ではRawTherapeeがやはり1段近くアンダーになっているんだ。

ここでやる気を失ってしまった。4時間も掛けたのに!・・・。

ただ事は単純で、ネイチャーだろうが街中スナップだろうが廃墟の屋内だろうが、この4時間で作り上げたデータをセットしてやり、そこで「著しくローキーになっている!」と思ったらその写真だけに対して露出値を上げてやるだけで良い。

だいたい0.7~1.3EVプラスに振ってやると露出、コントラスト、発色が(Raw File Converter EX2.0による)X-E2のクラシッククロームと同様になってくれる。これは自分で使うだけなので露出の上げ下げくらいを面倒がっちゃいかんのだろう。

ただねぇ、ふと思っちゃった。と言うのも色々と試行錯誤していて、たまたまPentax K-5のRAWファイルにPentax K10DのAdobe Standardを当ててみたんだ。するとK10Dのそれは非常に地味な絵になってくれたんだな。多分、K10Dのスタンダード(ナチュラルに近い発色をしていたと記憶する)に近いのだろう。

そして、「あれっ?、この絵を元にコントラストを強くしたらFujifilmのクラシッククロームにはならないけどクラシッククローム風にはなるんじゃないか?」と思っちゃった。

実際そうなんだ。X-E2のクラシッククロームと比較すると発色が異なるので全く別物の現像処理にはなるが、一般的な絵よりも彩度と色相が変化してコントラストの強くしてクラシッククロームには似る(クラシッククロームは色相の変化はほとんどないのだが)。しかもFujiflmユーザーからするとRaw File Converter EX2.0のクラシッククロームも、Lightroomのクラシッククロームもクラシッククロームじゃないらしいから、どう頑張っても所詮は同じものは作れない。

K-5の像にK10Dのカメラプロファイルを使ってトーンカーブでコントラストを付ける。そしてほんの少し彩度を落とし、自然な彩度も下げてやると空辺りが濁った感じになってくれる。でもそれだけだと緑の発色が濃くなるので緑系の輝度だけ少し持ち上げる・・・、たったこれだけで「クラシッククローム風」が完成しちゃう。

要はLightroomなら各カメラ用のCamera Naturalってあるでしょう?。これを元にリバーサルフィルムらしくコントラストを上げ、彩度と自然な彩度、色相をちょこっといじってやるだけでクラシッククローム風が完成するんだ。

Fujifilmのクラシッククロームにぞっこん、それじゃなくちゃ嫌!、な訳ではないので、そっくりにする意味も無い。彩度の高い発色は自分が撮っても他人が撮っても同じだよね。せっかくだからオンリーワンな風景を作りたい!、そこからスタートしている。

だったらK-5に限ってはK10Dのプロファイルを使ってあとは写真を見ながらチョチョイ!、そしてそれをカッチョエエ!、と自分で思えれば良いんじゃないか?。

またRawTherapeeのフィルムシミュレーションは地味系としてKodachrome 200、25、64の3種類が用意されている(64 Genericだけは派手系で最も私が知るコダクロームに似ていると思う)。発色の傾向はクラシッククロームとは異なるが、地味系なら別にこの3つのコダクロームから設定した方が手っ取り早いとも思う。

まぁせっかく4時間も掛けて作ったのだから、RawTherapeeのフィルムシミュレーションに使われるHald CLUT(カラールックアップテーブル)用の画像を作って、「My Classic Chrome」なる名でフィルムシミュレーションとして登録し、色々と遊んではいる。

本日の写真、トップはX-E2で撮影し、Raw File Converter EX2.0でクラシッククロームを指定して現像しているが、以下の写真はランダムに、そのクラシッククローム、Lightroomのクラシッククローム、そしてオレのクラシッククロームを掲載した。

どれがクラシッククロームかを当てるのではなく、大切なのはどれが好みかを知る事だ。どうしても当てたい!、って方にはヒントを。クラシッククロームは色の転びがほとんどないので青は青、緑は緑にちゃんと発色している。ただ、こうやって並べて見たり、何十枚と色々な設定で現像していると、元々色に対してそれほど敏感に反応するタイプではないので、どの写真がどれか全く判らなくなってくる(笑)。

※下の写真はクリックすると長辺1200ピクセル像に・・・


2015-11-11-02


2015-11-11-03


2015-11-11-04


自分では結構良い線行っているかな・・・。

結局はクラシッククロームで撮った風景の発色を楽しむのでなく、撮影した風景にマッチした現像処理を施せるか否か。自分にはそれが大切。クラシッククロームのように色転びしていないけど古びた感じが良い時もあるし、色転びしていた方が面白い写真もある。

そう言えば・・・。

フィルム時代、ベルビアにPLフィルターを使いたい!、そんな意識からそれにマッチする風景のある場所に出掛けたりした。だからFujiflmのクラシッククロームを使いたいからそれに見合う風景を見つける、これは誤りではない。

またデジタルの今、1枚1枚撮って出しJPGのスタイルを変更出来る。右を向いてベルビア、左を向いてプロビア、振り返ってクラシッククローム・・・。そしてそう撮影する方々を否定しても意味がない。

しかし撮って出しJPGだけを保存していた頃の写真を今見ると・・・。

Pentaxカメラのカスタムイメージには一定以上の評価をしていた。しかし年を重ねるにつれ味覚が変化するのと同じく、発色の好みも変化して行く。以前にも書いた通り、今はPentaxの吐き出す緑の発色が気に食わないし、風景毎に適正なコントラストを撮って出しJPGでは決して得られない。

モノクロフィルムを堪能したのは短い期間だった。現像、引き伸ばし(プリント)作業は上級者を見習って行っていただけ。でもモノクロフィルムを装填すると、いっぱしに仕上がりを予想しながら撮影していた。

デジタルカメラも全く同じ。「この風景はこれくらいの濃度でコントラストをこれくらいにするとちょうど良いだろうな」、それを想像しながら撮影している。

そうなると(JPGでもある程度の加工は可能としても)RAW保存せざるを得ないし、発色をどーこーするのは現場ではなく、その手の事はおうちに帰ってパソコンに向かってから・・・、その方が遥かに効率が良いし、今後発色の好みが大きく変化しても即対応出来る。

そして思う。JPGファイルも保存しているのだが、それを見て「ほらっ、このカメラは思った通りの発色やコントラストを作ってくれない!」とブーブー文句を言っているのだった(笑)。仮に撮って出しJPGが優秀だと言われているFujiflmのカメラを今度入手してもきっと同じだろう。撮って出しJPGのランクが1つ上がっただけで、X-E2のJPGを見る限り、理想からは程遠い。


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