にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

RawTherapeeでClasicc Chromeを作ろうと思ったけど断念した結果・・・ その4

2015年11月17日 00:00

すでに船が停泊しない埠頭にて

すでに船が停泊しない埠頭にて

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



RawTherapeeネタは人気がないようだが、何しろ最近書くことがないのでしょ~がない。ごく一部のRawTherapeeファンへ向けて!。さらに前回の記事からの続き・・・。

続きというよりも独り言かなぁ(笑)。




何故わざわざクラシッククロームを模倣しようと考えたか?。

Pentaxデジタルカメラユーザーのジェラシーとでも言えば良かろうか?。Canon、Nikon、Sony、Olympus、そしてFujifilmカメラユーザーはLightroomでそれぞれのメーカー特有のカメラプロファイルを選べる。それが実際に正しい発色をしているかは置いといて・・・。

PentaxカメラはカメラプロファイルにAdobe Standardしか与えられていない。PentaxがAdobeに情報を提供していないのか、AdobeがPentaxを無視しているか知る術はないが、とにかくこの事実だけで他社のカメラを羨ましいと思ってしまう。

そして本ブログでは以前からオールドフィルムの味わいについて書いてきた。

Early Kodachrome Images
Shorpy 4x5 Kodachrome
Fortune's Kodachrome legacy
Newsweek: Kodachrome's Color-Drenched Life
The Kodachrome Project

良く参考にしていたサイトは上の通り。こういう発色を見てオールドフィルムの味わいに何年も前から感動している次第。だから「クラシッククローム」、名前からしてワクワクするじゃないか!。しかもフィルムメーカーのカメラに搭載されている発色だ。興味が出るのは当然。

しかもAdobeはFujifilmとの取り決めがあったのだろう。本来カメラプロファイルはカラールックアップテーブルのDCPファイルによってそれを模倣するのだが、Fujifilmのカメラ用のDCPファイルが見当たらず、dcpToolを利用して、他社カメラではFujifilmのフィルムシミュレーションを模倣する事が出来ない。悔しいじゃあ~りませんか!。

すでに自分なりに現像、レタッチにおいてオールドフィルムの味わいを得られるかを理解している。Fujifilmのクラシッククロームを利用出来なくても我が道を行く、本来ならば気にならない筈なんだけど、ここがPentaxユーザーのジェラシーなんだろうなぁ。Pentax、AdobeがDCPファイルを提供してくれないのならクラシッククロームの特徴を学ぶしかない。

昨年にFujifilmのX-E2を借りなかったらこんな事は考えもしなかったろうが、いずれにせよジェラシーたらたらだからして、Fujifilmのクラシッククロームよりも良い絵にしたろうじゃないか!、と意気込んでしまう。

2000枚のX-E2で撮影された写真からランダムに50枚くらい選んでRaw File Conveter EX2でフィルムシミュレーション、もしくはLightroomでカメラプロファイルにクラシッククロームをセットして色々と検証した限り、他のフィルムシミュレーションと同様に合う風景、合わない風景があるのが判ってくる。

クラシッククロームは一般には重厚な発色をすると思われている。しかし風景によっては単に地味な写真にしか見えない。言い換えるとモノクロフォトとして通用するような風景はクラシッククロームにマッチするが、カラーで見せたい写真にはあまり合わない気がしてならない。

1枚の写真の様々な部分で発色を見た結果、あれっ?、これってLightroomでカメラプロファイルにAdobe Standardをちょっといじればクラシッククローム風になるんじゃないか!?、と感じた。簡単に言えば彩度を落としてコントラストを強めてやればすぐにクラシッククローム風になってくれる。

勿論彩度を下げるだけだと単なる地味な写真。クラシッククロームの彩度は他のFujifilmのフィルムシミュレーションより低いものの、全体の彩度が下がっている訳じゃない。青い空は青いままなんだ。

一般に彩度を下げると空の雰囲気が大きく変化する。特に薄曇り日と言えば良いだろうか?。空の大半に雲のベールが掛かったような弱い空色の場合、彩度を下げると空の青さが消えてしまうが、クラシッククロームはそこで踏ん張ってくれるんだ。

またコントラストもAdobe Standardよりも強い。イコール、Adobe Standardでコントラストを強めると空がより白けてしまう。となると・・・。

ハイライトの彩度とコントラストはおおよそいじらず、ミドル以下に掛けて彩度を落とし、シャドー部だけにコントラストを強めてやれば良い。これでかなりクラシッククロームに近付いてくれる。

Lightroomの場合、明るさ毎に彩度を変える事は出来ないので、例として・・・。

彩度を-20、トーンカーブをパラメトリックに変更しシャドーだけを-50にした像を作る(風景によってシャドーの基礎点を変える必要がある)。これで十分な写真もあるが、ハイライト部分の彩度が極端に落ちてしまったらカラーHSLエディターで空ならブルーの輝度を-10~-20くらいにしてやる(ただブルーの輝度を落とすと空以外の青系も落ちるのでアクアは反対に上げておいた方が良いかもしれない)。他の色もハイライト部に掛かっていたらそれの輝度を下げてやる。

たったこれだけでクラシッククローム風になる。そして「オレのクラシッククローム」は上の通り、せっかく重厚な絵になっているのだから空もある程度重い感じにしたいのでFujifilmのクラシッククロームよりも青系が濃い絵にしているし、場合によってはわざと緑に転がしたりしている。同じく赤系の発色も彩度ではなく輝度を落とすようにしている。

輝度を落とし過ぎると色が濃くなるので結局は彩度も一緒に落とすが、Lightroomの場合、結果、色転びしやすい。

RawTherapeeはそこは考えられているようでLabモードを使う事で明るさ(Lチャンネル)と色(a,bチャンネル)を分離出来るので輝度(明度)と彩度(色度)を下げても色転びし辛く、彩度、輝度を下げても青は青、赤は赤になるクラシッククロームにより近い発色になってくれる。
結果どうなるかと言うと「オレのクラシッククローム」はFujiflmのクラシッククロームよりも同じFujifilmのフィルムシミュレーションならベルビアかプロネガハイから黄、緑の彩度を落とした写真と言った方が適切になんじゃなかろうか?。

要するに私が考える「重厚な絵」とは「青だけはしっかりと残っていて他の色はそれなりに地味な写真」を指すのだろう。

Fujifilmのカメラをお持ちの方は一度試されて欲しい。ベルビアかプロネガハイを使って黄、緑の彩度を落とした写真をRaw File Conveter EX2やLightroomで作られて欲しい。そうやって作った像の方が重厚だと感じられる人もいらっしゃるかもしれない。

まぁ私はプロネガハイの信奉者みたいなものだからクラシッククローム信奉者からするとクラシッククロームを愚弄するな!、と怒られちゃいそうだけど(笑)。

※赤系は彩度を落としつつ輝度も落とした方がより重厚になるし、緑の彩度を落としつつ黄を少し上げると枯れ草っぽさは回避出来る

ここでクラシッククロームの原点(コンセプト)を見てみよう。

クラシッククローム: X Story | FUJIFILM

もしこれを読んだだけでRawTherapeeでそれらしい発色を試みようと考えたとしたら次のような作業になると思う。

ニュートラルで写真を読み込み、露出タブのLab調整の明度、コントラスト、色度だけに変更を加える。値は写真によって異なってくるだろうが、Pentax K-5の場合、明度25、コントラスト75、色度20を基本とし、それぞれを微調節すれば簡単に「オレのクラシッククローム」になってくれる。

ホント、騙されたと思ってこの3つのスライダーだけを調節してみてちょ!。発色はFujifilmのそれとは異なろうが、上のリンクのコンセプト通りの絵になっている筈だ。

あとは好みに応じて、色毎にLH、CH、HHの値を変更するだけ。この3つのイコライザーは入力された色相に対してそれぞれ輝度、色度、色相を変更する為のツール。一度使い方を理解してしまえば感覚で扱えるようになる。

※Lab調整をマスターするとここだけで発色の管理が出来てしまうのでとっても便利

本日トップ写真はRawTherapeeのLab調整を中心に作業しオールドフィルム風に加工してみた。カラータブではホワイトバランスをアンバーに振っただけ。このようにコントラスト、色は露出タブのLabモードでどうにでもなる。

次の写真は上で述べた通り、「簡単オレのクラシッククローム」としてLab調整で明度25、コントラスト90、色度0にしただけの結果。


2015-11-17-02


そして下がやはりLab調整だけで発色豊かなかカラープリント調にしている。それでいてコントラストを落としているので肉眼で見ているかのような風景になっていると思う。


2015-11-17-03


このLab調整の使い勝手を知ったのはほんの数ヶ月前の話。でもこれを知ったからこそ様々な発色を作れるようになった。RawTherapee、深いぜ!。

ウェーブレットはおおよそどんな効果があるか把握した。Lab調整も使いこなせるようになった。あとは未だにどう使うか、どういう場面で大きな効力を発揮するのか見当が付かない「CIE色の見えモデル2002」をどう攻略するかだろうなぁ。

最新のRawTherapeeではRetinexと言うアルゴリズム?、を利用したツールが用意された。これはトーンマッピングに似た効果があり、これを一般公開されていないテストバージョンの時から研究している。

上手く使うとHDRっぽくないダイナミックレンジが広い写真を作れるし、Lightroomの霞の除去に似た絵にもなってくれる。これらに関しては後日掲載しようと思う。元々Retinexとは霞の除去(Dehaze)が可能な理論との事。

にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    こんにちは。人気がないなんてとんでもない、僕は楽しみにしていますしユーザタグにRawTherapeeのコーナーを作って頂きとうございます。(笑)ただ、BigDaddyさんほど一枚に徹底できる忍耐がないのです。ププとタグを動かしてよしよしと妥協するのが早い僕。それじゃ、現像も上手くなりませぬ ね。もう少し弄ってみます。

  2. zunsan | URL | -

    Raw Therapeeネタ、大好きです!

    こんにちは、はじめまして!
    いつもこっそり拝読してますが、Raw Therapeeネタ大好きですよ!
    いろいろ参考にさせてもらっています。
    これからも色々情報教えて下さい!!

  3. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    ありがとうございます。ユーザータグにRawTherapeeをセットする、これ考えたんですよね。ただ以前まで遡って再設定するの面倒だなぁって(笑)。でもRawTherapeeは常に進化しているようでうちのネタも増えていくのでタグ必要かもしれませんね。

    私の場合、1枚を徹底して作り込み、それを汎用的に使うようにしています。まぁこういう作業が好きだから出来るのかもしれませんね(笑)。

  4. BigDaddy | URL | -

    > zunsan さん

    コメントありがとうございます。

    世界的に見てもRaqTherapeeユーザーって少ないようで海外でも際立ったサイトもない状態なので日本でもごく一部の人が使っている現像ソフトですよね。言い換えるとマニアックな人が使っているとも言え、こうやってネタにするにもその一部の人向けでも良いかなとは思っています。

    教えるなんておこがましく、私自身、今も尚試行錯誤していますよ(笑)。今後ともどうぞ宜しくお願いします。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)