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RawTherapeeで写真を救う 白けた空を青くする

2015年11月19日 00:00

埠頭にて

埠頭にて

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



RawTherapeeネタを続けると決まって訪問者、拍手、日本ブログ村クリックが減る。本当にRawTherapeeユーザーって少ないんだろうと実感出来る毎日。とは言え、これを面白いと思って使っているし、少しでも皆さんの参考になればと今日も頑張ってRawTherapee!。

今日はハイキー過ぎる、つまり露出オーバーで失敗した写真、もしくは失敗ではないが風景そのものに輝度差が多く意図した絵にならなかった写真を救おう!。




初めにお断り。時間が無かったので厳密に発色を整えてはいない。また皆さんのパソコンモニターの環境で色がおかしい時もあるかと思うので、色味に関しては参考程度に留めて頂きたい。

さて、現像ソフトでハイライトが飛んだ写真を救う場合、一般的な方法は、、、

1、ほんの少し飛んだだけのハイライトなら露出補正せずにハイライト補正を掛ける
2、1で救えない写真はマイナスに露出補正をしてハイライトのトーンを出し、落ち込んだミドル、シャドー粋をトーンカーブなどでプッシュする。

Lightroomではどちらかの行程を踏めばハイライトの情報がRAWファイルに残っていればおおよそ救える。当然だが、ハイライト情報がない場合、空部分に情報がない場合は、Lighroomでも空がグレーになってしまうだけで救えないので悪しからず。

そういう写真はCGの領域とも言える飛んでいる部分をマスクし、色を付ける、もしくはモノクロ化すれば空を落としてグレーにしてもおかしくはない。
RawTherapeeは残念ながらLightroom程のハイライト補正の力はない。ハイライト補正に関しては明らかにLightroomがその他の現像ソフトよりも優秀だと思う。

勿論、RawTherapeeでも上記1、2で救える写真も多いが、Lightroom以上にハイライト補正を機能させたいと思うと工程が厄介だが異なる方法が使える。そしてその方が空の色を綺麗に出来たりもするし、この手法ならLightroomで救いづらかった写真にも効果があったりもする。覚えて損はない手法だ。

白く飛んだ、もしくは濃度の薄い空を濃くしたい時・・・
RawTherapee ニュートラルから現像した方が良い時もある

過去の上の記事を踏まえ・・・。

下の写真(しょ~もない風景で申し訳ないが、この手の失敗写真探すと意外にないもので(笑))、Lightroomのデフォルト像だ(JPG撮って出しはコントラストが高くほとんど空の色は見えていない)。


2015-11-19-02-_IGP1805-LR.jpg

Pentax K20D, Rikenon XR50mmF2


この像で空の色をLightroomで一般的な現像処理で出すのは無理。空をマスクして青を塗るしかない。ではRawTherapeeでやると・・・。

今回はあえてLighroomのPentax K20DのAdobe Standardを読み込んだコントラストが高い状態からの作業で、まずは彩度を空の色が出てくるまで思いっ切り上げてやる。それが下。彩度の値は65にしている。続いてLab調整の中にある色度、これも右にガツン!、空の色に色気が出てくるまで上げる。今回は55にしてみた。


2015-11-19-03-_IGP1805-RT1.jpg


まぁありえない色でしょう(笑)。ここからLab調整で色を整えていく。空の色を残したまま他の部分の彩度を落としてやる訳で、これにはLab調整のCLカーブが効果的だ。これは入力された(選択された)輝度に対して色度を上げ下げするカーブで要は空の輝度部分の色度をそのままに他の輝度、特にミドル~シャドーに掛けて色度を落としてやれば良い。

今回はカスタムポイントを使ったが、パラメトリック、コントロールゲージを使っても良い。とにかく空(明るい部分)の色度だけ維持して他の輝度部分を下げれば良いだけ。

各場所の輝度の位置はカーブの右側にえんぴつみたいなアイコンがあるでしょう?。その下の十字のアイコン。これを使って調べる。詳しくはRawTherapeeのマニュアルを読んでちょ!。


2015-11-19-04.jpg


2015-11-19-05-_IGP1805-RT2.jpg


これでほとんど違和感がなくなったと思う。この輝度に応じた色度の上げ下げ、これは使い勝手あるんだ。例えば高感度で撮影した写真でほとんど黒っぽい部分、ここにカラーノイズが乗っている時がある。そんな時ノイズリダクションで色ノイズを抑えるのでなく、このCLカーブでシャドー部の色度をほぼモノクロにしてやれば済んだりもする。

※今回、色ノイズは通常通りにノイズリダクションで抑えている

これで終了!。あとはちょっと欲張りにメリハリをつける意味で「トーンマッピンク」、これをオンにしてみよう。強さは0.20にセットしてみた。これでシャドー部にメリハリがついて見た目の解像感が上がる。

※トーンマッピングは通常、擬似HDRに使うのだが、軽く掛ける事で何故か見た目の解像感が上がるのでメリハリを付けるのに非常に便利

加えて、トーンマッピングの上にある「シャドウ/ハイライト」。これも輝度差をある写真を救う為のツールで擬似HDR風の写真を作るのだが、この中のローカルコントラストと半径だけをセットしてやると同じく見た目の解像感が上がる。今回はローカルコントラストを35、半径を15にセットした。それが下。


2015-11-19-06-_IGP1805-RT3.jpg


実はこの写真、露出もミスっているし、とんでもないくらいの前ピンで全く使い物にならない大失敗写真なんだが、今回の処置でA3ノビくらいまでは行けちゃう(笑)。

今回の手法は彩度と色度を上げて白く飛んだ空に色が出てきた写真なら多くを救える。勿論、無理矢理鮮やかにしているので色ノイズ、偽色が半端じゃなく出てくるが、それはノイズリダクションでなんとか抑えられるし、空の場合、ディテールの多くは無視して良いのでA3ノビ程度のプリントならなんとかなってしまうのだった。

本日のトップ写真も元々の撮って出しJPGは下。埠頭の風景としてはこれくらい地味な方が味がありこれこそクラシッククロームが似合いそうだけど、青い空も欲しい時だってある。まぁ撮って出しJPGでこの程度空の青さが残っていたらLightroomでも綺麗な青空になってくれるけど・・・。


2015-11-19-07-_IGP2376.jpg


トップ写真は彩度55、色度65にセットし、CLカーブで空以外の明るさの色度をガツンと落としている。またLカーブも触り、特に雲に白さが出るようにS字のコントラストを付けてみた。これはLカーブでなくても通常のトーンカーブでもほぼ同じ作用をする。


2015-11-19-08.jpg


2015-11-19-09.jpg


そうそう!。

彩度と色度をこれでもかってくらい上げるので色ノイズの他に色収差が目立ってくる。主に背景が明るい部分の輪郭に掛かってきて、空バックのビルの輪郭なんてかなり目立つ。そんな時はRAWタブの「色収差」で自動補正をオンにすればおおよそ回避出来る。

また同じRAWタブの「デモザイク」の「偽色抑制処理の回数」を3以上にセットしておけば色ノイズ、偽色も防げるので覚えておこう!。


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