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RawTherapeeでLightroomの霞の除去と同じようにすると・・・

2015年11月29日 00:00

山里の風景

山里の風景

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



RawTherapeeに新たに搭載されたRetinexはDehaze(霞の除去)にも有用だとされているが、色々と試行錯誤した結果、現状ではRetinex処理だけでLightroomの霞の除去と同一の作業は無理!、そう判断した。しかしRetinex処理を中心に同じような絵にする事は可能だ。今回はそれについて。

2017年6月11日追記

以下の記事も合わせてご覧下さいませ!。

RawTherapeeのRetinexでDehaze(かすみの除去) 基本編
RawTherapeeのRetinexでDehaze(かすみの除去) 実例



先ず、このRetinex。RawTherapeeの開発者はDehazeとして作っていたみたいだ。そしてDehazeをするにはRetinexを利用するからRetinexと名称を変え、Retinex理論で可能な事の全てを取り入れたようだ。

でもそのお陰でユーザーはLightroomのようにスライダーを動かすだけで霞の除去をしたい!、それを望んでいたのに、やたらと設定項目がある複雑怪奇な仕様になっちまっている。

開発者の意向、志向なので文句は言えないが、全ての事をやり遂げようと思うとユーザーは付いていけないと思う。Lightroomはアホみたいに簡単に処理が出来るからこれだけ普及しているんだ。
ではDehazeっぽい絵を作るには・・・。

最初に、今回紹介する内容は私が好き勝手に「こうやったらこうなるのか!?」とやっているだけなので、これが霞を撮る正しい作法かどうかは判断出来ない事をお断りしておく。

トップ写真の元々は下。Pentax K-5の撮って出しJPGだ。


K-5撮って出し

2015-11-29-02


これをLightroomを使ってカメラプロファイルをAdobe Standardのまま霞の除去をMaxにして現像したのが次の写真。この処理、非常に強力だ。これが新たに追加されなかったら、トップ写真のようにこんな青空のデータが隠れていたなんて誰も判らない。

カメラの撮って出しJPGに否定的なのはこういう部分だ。以前にも書いたが、撮って出しJPGの像、仮にそれが幾ら理想的な描写をしたとしてもそのカメラが設計された時の技術のみを使った像でしかない。

でもパソコン用の現像ソフトを利用すれば常に最新の現像、レタッチ技術を利用出来る。RAWファイルさえ残しておけば5年前、10年前の写真だってどうにでもなったりする。

またカメラマンの好みも年を経れば大きく変化する事もあろう。私はPentaxカメラ撮って出し、カスタムイメージの「miyabi」や「鮮やか」の作る緑の発色が大好きだったのに今じゃ毛嫌いしている。

そんな時にもRAWを保存しておけばその時々に応じた好みで写真を作り上げられる。

Lightroomで霞の除去

2015-11-29-03


RawTherapeeのRitinex、元々はDehazeとして開発していたのだからコイツを使えばLightroomと同じになるに違いない!、しかし現実はそうは甘くなかった。ではどんな作業をしてLightroom像に近付けて行ったか・・・。


RawTherapeeで読み込んだだけ

2015-11-29-05


元になるのは上。ニュートラルで読み込んだ像はLighroomのAdobe standardよりも地味な発色をしている。

ここからあの空の青さを出すにはRetinexでは無理。だってこの色なんだから(笑)。空の青さを出すには空を青くしないといけない。だから露出タブの彩度を思いっ切り上げてしまう。今回は70にセットした。またコントラストも同じく70に上げ、Retinexをオンにした。


彩度とコントラストを70にし、Retinexをオン

2015-11-29-05


ここで最上部のやや右側を見て欲しい。ここには太陽が隠れているんだが、そこにRawTherpaee特有の飛んだハイライトを着色しちゃうなる現象が出ている。

フランス語で書かれたRawTherapeeのRetinexマニュアルを見るとこの手のハイライトの着色はRetinexのHue equalizerで該当色を下げろと書いてあるようだが、それを行うとかなり不気味な像になる。バグなのか仕様なのか何とも言えないが、とにかく現時点ではハイライトの着色を抑えるのにはHue equalizerは使えない。そこで従来通りの手法を取る事にする。

まず露出タブの「ハイライト復元」をオンにし、方式を「輝度復元」にセットする。これでおおよそ色は消えてくれる。次にディテールタブの「フリンジ低減」で「半径」を最大の5、そしてしきい値を0にセットする。

これだけで妙な着色が跡形も無く綺麗になくなってくれる写真があるが、今回の写真ではまだ雲の縁に色が付いているので、カラータブに移動してHSLエディターで該当色の彩度を思いっ切り下げる。下の図のように紫部分の彩度を落としてやる。これでもまだ色被りしていたら、青紫部分も下げてやると良い。

これらはRetinex処理だけでなく、RawTherapeeで飛んだハイライトがある写真全て(その部分をそのまま白く飛ばしたい時)に有効なので覚えておいた方が良い。


HSLエディターでハイライトの発色を抑える

2015-11-29-06


これでほぼLightroomと同じような絵になった

2015-11-29-07


白く飛ぶべきハイライト部に付いた色を消すにはもう一度その部分を飛ばす!、トーンカーブを利用して白く飛ばす部分を制御する、そんなテクニックもある。

これは通常の現像処理には有効なのだが、Retinexとセットで使う際には飛ばしたくない部分も白く飛ぶ時がある。輪郭部分に出るハローだ。このハローがより強調されるので、Retienxをオンにした際は上で述べたようにHSLエディターで発色を抑える方法が最適だと思う。
ついでにせっかくなので体裁を整えよう。

RetinexのMethodがHigh、L*a*b*になっているのをUniform、HSL-Logarithmicに変える。これを行う事でミドル~シャドーが一気にプッシュされる。


MethodをUniform、HSL-Logarithmicに変更

2015-11-28-08


でもこれだけだと全体にやたらに彩度が高い気持ち悪い絵になってしまうので、Lab調整のLHカーブ、CHカーブでその辺りを調節していく。

※この処理はLab調整でなくカラータブのHSLエディターのS(彩度)とL(輝度)で行ってもほぼ同じになる

そして完成したのがトップ写真だ。


Lab調整 LH

2015-11-29-09


Lab調整 CH

2015-11-29-10


まぁこのようにLightroomの霞の除去と同じような絵になるのは実証された。しかし問題は今回セットした値が全ての写真に使えるか否か?。答えは「否」なんだ。Lightroomはスライダーを左右に動かすだけで全ての写真に効果があるのに対し・・・。

RawTherapeeのそれは写真の質(露出や発色状態)や風景によってRetinex値に加えLab調整やHSLエディターのそれぞれの値をちまちまと変更しないとならない。冒頭の枠内に書いた通り、RawTherapeeの欠点はココなんだ。何でも出来ちゃうから設定が複雑になりユーザーが迷い、処理スピードもLightroomに大きく劣ってしまう。

私のように元々この手の細かい作業が大好きな人間はそれでもRawTherapeeを使うが、一般的なユーザーが敬遠するのは判る気がする。

とにかくテスト段階でRetinex処理が可能になったのが8月の終わりだったと思う。すでに3ヶ月が経過している現在でさえも世界中のレタッチ、現像関連サイトを検索してもRawTherapeeのReitinex処理に関しての完璧かつ有用な情報がないんだ!。世界中の人々が悩みまくっているに違いない。


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