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フィルム時代を懐かしむ

2015年12月05日 00:00

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Pentax K-5, SMC M50mmF2

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



フィルムは金が掛かる、現像、プリントに時間が掛かる、フィルム用カメラは限りなく100%を中古市場に頼らざるを得ない・・・、結果、宝くじが当たらない限り(当たれば贅沢な趣味としてやってみたいとは思う、やっぱりLeica買うよねぇ(笑))、今更フィルムに戻る気はさらさらないのだが・・・。




ポジ(リバーサル)フィルムは町の写真屋さんでは現像が出来ず、外注となり、結果、ユーザーに現像済みフィルムが手渡されるのは5日~1週間程度。地方ともなると10日以上掛かる事もあったようだ。

この約1週間をどう考えるか。ポジフィルムはそういうものだとこの期間に対して何の疑問も持たない人もいるだろうし、上がり日を指折り数え日を重ねる毎に興奮していくタイプもいるだろう。そして短気な人間はネガフィルムと同様にその日に受け取りたいと思う。

私は後者だった。だから頻繁にプロラボを利用した。プロラボとは現像、プリントに特化したラボ。そして特筆すべき点は繁忙期、時間帯や現像本数にもよるのだろうが、(コダクロームなどの特殊フィルムを除き)即日仕上げなんだ。

下町お散歩写真程度なら定点観測、ルーティンと化していたので現像に1週間掛かってもさほど気にならないものの、初めて訪れる郊外や旅行で地方へ出掛けた時の写真は何が何でもすぐに見たい。だから3回に1回くらいの割合でプロラボにお世話になっていたと思う。

その日に現像してくれるとは言え1~数時間は待たされる。京橋にあるプロラボを利用していたので、そんな時、日中ならば銀座界隈をお散歩、写真を撮ったり買い物をしたり。夜ならば近くの喫茶店で読書。

その喫茶店、仕上がりが1時間以内ならそこらの喫茶店やファーストフード店でも良いのだが、2時間以上掛かる時もあり、そんな際はいわゆるサラリーマン御用達の喫茶店に入る。当時でも珈琲やジュース一杯が700円くらいとぼったくるお店(笑)。

でもその手の喫茶店は商談にも良く利用されており、数時間粘っていても怒られない。そして1時間もするとサービスでお茶を持ってきてくれたりする。これがそろそろ帰ってくれよ!、なるサインとも言えるのだが、その後居続けても特に注意は受けない。何しろ寝ている人だっているくらいだから・・・。ぼったくり価格は空間使用料と思うべし。

己のルールが存在し、普通の喫茶店なら珈琲一杯で30分。これを限度としている。1時間ならお代わりか、軽食を頂いたりする。そして1時間以上粘るのは原則駄目。だから「現像仕上がりまで2時間」とか言われるとその手のサラリーマン御用達喫茶店に入るしかない。そこだけは例外で何時間いても気にならない。

普通の喫茶店で時間を費やさなくちゃならない時もある。突然の雨とか待ち合わせの相手が1時間遅刻するなんて時は予めお店の人に「これこれこーだから1時間以上粘るよ」と了解を得るようにしている。ランチ時などを除けばそれで駄目と言う喫茶店はないと思う。

とは言え雨が降ったらコンビニでビニール傘を買うだろうし、相手が待ち合わせに1時間も遅れてくるようならその日はそのまま帰るのが私の流儀かな(笑)。
まぁ2時間以上待つのが判っていたら銀座のデパートや文具の伊東屋で時間を費やしていたかなぁ。また記憶が曖昧だけど東京駅は八重洲の地下だったかに中古カメラ屋さんがあり、そこで暇を潰したりもしていた。プロラボで現像すると時間も金も無駄に遣っていたなぁ(笑)。

また量販店でカメラを買ったらすぐにでも使いたいから、特にフィルム時代晩年の高級機は各種設定が今のデジタルカメラに近く、取り扱い説明書を見ながら自分なりのセッティングをしないとならない。

中野のフジヤカメラと同じビルにそのサラリーマン御用達喫茶店がある(今でもあるのかな?)。だからそんな時にテーブルにはコーヒーカップと取扱説明書が置かれ、膝にカメラを抱えながら各種設定をするカメラマンが仰山いた。懐かしいなぁ~。また新宿のヨドバシカメラのすぐ裏にもそういう喫茶店があったね。

本ブログでも何度かキーワードとして出している「スローライフ」。当時のカメラマンはまさにスローライフを実践していたんだと思う。人を1時間待つ事が出来ない私がフィルム現像には1時間以上待てるのだから・・・。

そしてそれは決して無駄な時間じゃない。読書の虫と言う程ではないが、今も暇さえあれば本を読んでいるから、そういう時間は読書に費やす。プロラボに現像を依頼し、夕方~夜に掛けてそんな(長時間いても怒られない)喫茶店で本や雑誌を読む、幸せな時間の使い方だったりした。

写真がデジタルカメラになった今、こういう時間の費やし方をしていないなぁと。スローライフが決してスゲェ、理想の生活だとはちっとも思わないが・・・。

最近、某珈琲系企業のなんちゃらアンバサダーだのドルチェなんちゃらだの器具のCMを見ていて、確かに湯を沸かし、豆を挽いてサイフォンやペーパーフィルターで入れるのを面倒だと思う人もいるだろう。しかし、この手の嗜好品を端折ってどうすんのよ!、と思うのであった (流石にネルドリップは手入れが面倒ではるか以前にやめちゃったが)。

確かに新しい文化を築くには従来の文化を否定する必要があるし、デジタルカメラだってフィルムカメラを否定して発展したのだから、己にマッチした新しい文化はどんどんと受け入れるべきだろう。だけどそこに旧来の文化も味わう、これが贅沢と言る。

だからと言う訳ではないが、写真もデジタル写真で簡単になったものの、1枚の写真を仕上げる楽しみ、RAW現像がカメラマンの楽しみの1つであると断言したいし、RAW現像をしている時間を無駄とは思わない。贅沢なひと時を送っているのだった。


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コメント

  1. ピンぼけ小僧 | URL | EBUSheBA

    モノクロフィルムは自前で現像環境を持っていたので、撮影後即現像でしたが、カラーは写真屋さん任せでした。
    フィルム撮影はモノクロが中心でしたからカラーはあまり気にかけていませんでした。
    まあ、1980-2000年は写真はほとんどやっていませんでした。でも、カシオのQV10は手に入れてデジタルカメラとはどんなもんかアンテナが張っていました。
    知り合いに閉店してしまったプロラボのスッタフだった方がいます、かなり高名なプロカメラマンさんたちの御用達のプロラボだったようですが、デジタル時代には抵抗できなかったようです。

  2. auf | URL | 3eyVfeeo

    京橋というと堀内カラーですか? プロラボは大変ですよね.止めちゃったところも
    多いでしょう.堀内はなんとか生き残っていますが.

    金と暇と場所があったらフィルム(モノクロで大判)は使いたいですね.ないですけど.

    銀塩時代,カラーは自分でどうにもならないのがじれったくてデジタル化してPhotoShop
    でいじれるようになったのがうれしかったです.プロラボでPhotoCDにしてくれたので.
    高かったけど・・・.

    だから今は自由度が格段に増して,いい時代になったなと思います.だからいい写真が
    できるようになったかというと別に関係ないのが残念ですが.(笑)

  3. tsunomagari | URL | -

    BigDaddy様、おはようございます。

    Velvia ただいま現像中です。
    モノクロ&ブローニーの現像を即日やってくるお店でもポジは外注です。仕上がりまで4営業日です。
    フィルムはボチボチですけど、先々週、アラーキーの日曜美術館を見てからバケペン探しの旅に出ています。軍資金は年末ジャンボですけど(笑)

    ルノアールですね。電源借りられるので便利です。世話になってるじい様との東京での打ち合わせによく使ってました。
    コーヒーも学生の頃はサイフォンで淹れてました。今はペーパードリップです。最近、フレンチプレスを買おうかなと言ってたら、嫁さんから、どうせ使わなくなるからやめて!と大反対を受けております。
    肝心の俺のフィルムシミレーションはまだまだ作り込みが出来てないですね。
    本日、絡み要素満載、長くてすみません。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    モノクロ現像環境があったなんて羨ましい限りです。反面、もしそれがうちにあったら私のような性格だと引き篭もりになっていたかもしれませんね(笑)。

    QV10と言えばデジタルカメラの始祖鳥、デジタル写真の始まりとも言うべきカメラですよね。調べてみると1994年との事です。多分その頃の私はデジタルカメラの意味すら理解していなかったと思います。今は各個人が撮影からプリントまでの工程を己だけの力で賄えるのだから凄い時代になったものです。そりゃぁ現像、プリントに特化したプロラボも廃れていきますよね。

  5. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    そうです、堀内カラーです。目立たないところにあるんですよね、あそこ。自ら足を運んだのはここだけだったりします。

    私もPhotoCDを結構利用しましたが、自分のピントの甘さにガッカリしたのを覚えていますが、それをPhotoshopのシャープネスで補える事も知り、今自分が持っているレタッチ技術は当時のままだったりします(まぁ大した作業はしていませんけど)。

    良い写真、少なくとも理想の色、コントラストに自分の力だけで仕上げられるので、私個人はそれで「良い写真」の土台にはなると思っています。そこから先は各自の自己満足度ですから、何が良いか悪いかは難しいところです。好き嫌いで言えば私は自分の写真大好きです(笑)。

  6. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    仕上がりまで4営業日、まぁ昔と違って出版社やプロカメラマンからの依頼は少ないでしょうからそんなものなんですかね。4日だったら十分に待てるなぁ、宝くじが当たればですけど(笑)。

    奇遇ですね。先日青春18切符のポスターの写真集を手に入れまして、初期はアラーキーが写真を撮っていたようで、それがJRの営業写真の癖に実にアラーキーっぽいなぁと昨日も連れと話をしていたんですよ。多分バケペンで撮影していたのでしょうね。

    私も今はペーパードリップオンリーです。フレンチプレス、珈琲用は紅茶にも使えるようで紅茶も趣味にされればどうでしょう?(笑)。うちは実は珈琲よりも紅茶の方がマニアだったりします。フレンチプレスは使っておらず、珈琲サーバーで紅茶を入れていますけど。

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