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回折現象(小絞りボケ)を気にする風潮はおかしい

2015年12月15日 00:00

上を仰げば・・・

上を仰げば・・・

Pentax K20D, DA18-55mmF3.5-5.6AL

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以前にも似たようなネタを書いた気もするが・・・(笑)。




本格的にデジタルカメラで写真を撮り始めたのは2008年。この頃は3つのコンデジを使っていた。どれも多分1/2.3型タイプのセンサー。

特に愛用していたのは見た目が一眼レフタイプのSony Cybershot DSC-H50だ。レンズは絞ってナンボ、そんなフィルム時代の意識から結構絞り込んで撮影していたが、特に遠景を写すとピントは合っているようだけど何かボヤッとしているなぁ~。

これが回折現象による小絞りボケだ。なるほど、フィルム時代、回折現象なんて誰も気にしなかったし、デジタルカメラの知識がなかったものだからセンサーが大きかろうが小さかろうがレンズはF8まで絞り込んだくらいが画面全域でシャープになると信じて疑わなかったものだから・・・(笑)。

翌年APS-Cセンサーのデジタル一眼レフデビューするのだが、その頃はまだF11、F16まで絞り込む時も多かった。何故でしょう?。それはズームレンズの描写が気に食わなかったから。中心部の解像力はこんなものだろうけど、周辺部が駄目!。

当時、Pentaxの普及タイプのズームレンズはDA18-55mmF3.5-5.6ALだった。少し仕様を変えてキットレンズになっていたレンズだ。600万画素時代のレンズだからしょーもないのは仕方ないかもしれないが、こいつの描写は今でも納得が行かない。開放でも絞ってもどうにもならない画質。

そしてこの頃よく使っていたのがフィルム時代のFA28-70mmF4AL。この世に広角レンズが無くても生きて行ける人間なので広角側が135換算で約43mmでも十分で、むしろ望遠側が107mmと言う画角になるのが嬉しく、多用していた。

また同じくフィルム時代のTamronのOEMレンズであるFA28-200mmF3.5-5.6AL(換算43-460mm)。流石に最望遠の200mmの画質は誰が見ても糞写真であるが100mm(換算153mm)くらいまでは1400万画素のK20Dでも十分に等倍での鑑賞に耐えられた。

ただこの頃になるとすでにデジタルカメラ、1画素の面積が小さいセンサーを持つカメラ程、回折現象による小絞りボケが顕著に出る、これを理解していたのでK20Dからは絞ってもF8半、そんな写真生活が続いた。それでも意図優先でF11、F16まで絞り込む時だってあった。それはK-7、そして今も愛用しているK-5になっても同じ。

ある時期からA3ノビプリントを頻繁に行うようになって「あれっ?、小絞りボケなんて判んねぇじゃん!」と思ったんだな。確かにパソコンで等倍像を見ればF5.6~F8で撮影した写真と、F11~F16で撮影した写真とでは差が出る時が多い。

しかしそれは比較して初めて判る事で、等倍でも最初からF11の写真を見せられたら「ズームレンズだとこんなもんだろうな」くらいにしか思わない。またズームレンズよりも描写力が優れている単焦点を使えば等倍で見てもF16まで絞ったところでそんなに回折現象が悪影響を及ぼしているとは思えない。

Sigma 17-70mmF2.8-4(旧型)に限っては絞り開放から1段絞ったくらいの画質が一番良く、このレンズはF16まで絞ったらA3ノビでも小絞りボケが判るんじゃないかと言うくらいF8を超えてから一気に画質が低下するタイプのレンズみたいだ。
またRawTherapeeを使うと各種収差で輪郭そのものがない、像が流れてしまっている部分はどうにもならないにせよ、少しでも輪郭があればレンズの解像力の悪さ、もしくは回折現象による小絞りボケでもシャープネスを加えれば十分に修正が可能だと判った。

RawTherapeeを使わなくてもコントラスト調整でどうにでもなるし、そもそも写真はコントラストで見せるものだと思っているので、デジタル現像技術がそこそこあればおおよその写真はどーにでもなる。

だから昨年からは画質云々を考慮せずに撮影中に抱いたイメージを優先するようにしたんだ。だから「ここは前から後ろまで被写界深度必要っしょ!」と思えば(囲みに書いたSigma 17-70mmでも)F11、F16を当たり前に使うようになった(まぁF16は滅多に使わないけど)。

以前も書いたが、少なくともネット上では「小絞りボケは絶対に駄目!」、もっと言えば「APS-C、m4/3でF11まで絞るなんぞアホだ!」、そんな風潮になっている。これは機材テストをするプロカメラマンやライター達が悪い。「APS-CでもF8で既に回折現象が出ている、m4/3ならF5.6まで!」、そんな言葉を結構の確率で見つけ出せるだろう。

運用でカバー出来るだろっ!。上述した通り、APS-Cでも単焦点レンズならF16まで絞ってもなん~も気にならない。Pentaxなら単焦点レンズは豊富だし、カリカリ大好き人間の味方、ファインシャープネス、エクストラシャープネスがあるじゃんか!。

勿論、人それぞれ。フィルム時代でもレンズ個体の美味しい部分(解像度が高い、ボケが美しい絞り)しか使わないカメラマンを仰山知っている。中望遠~望遠レンズでポートレートを撮る人達なんてF5.6より絞った事がない、そんなのはざらにいた。

だから小絞りボケが不愉快でたまらない、そんな人がいても良いとは思うが、それが写真界全体に影響を及ぼし「小絞りボケは悪でしかない」、そんな意識を持っちゃいかんと思うんだ。

小絞りボケはどんな優秀なレンズでも起こる。それよりもレンズ設計を見直せばどうにかなるであろう各種収差、像面湾曲の方が罪でしょう!。

これはローパスフィルター有り無し議論と同じでしょう。私もローパスフィルターレスカメラが主流になりつつある頃、ローパスフィルターは悪の権化である!、なんて強く主張していたが、今では考えを改めている。予期せぬところで出ちゃう色モアレや偽色の恐れがあるのならローパスフィルターはあった方が良い、今はそう思っているんだ。

特に初夏にSonyから借りたα7を使って確信した。α7はローパスフィルターのあるカメラだが、大した性能ではない28-70mmズームレンズでも十分に解像力がある。Zeissの55mmなんて使ったらカリカリだ。これ以上シャープネスを求める必要ないっしょ!。

色モアレや偽色の大半はRAWから現像をし直せば解消されるし、私はRAW現像派だからセンサーにローパスフィルターがあろうがなかろうがどっちでも良い。またすでにローパスフィルターレスが主流なのでこれに対して特に文句はなかったりする。

但し、JPG撮って出し派の方達が何故ローパスフィルターレスのカメラを使えるか、これが不思議。JPGからでは色モアレや偽色を消すのは大変。もし私が街撮りや人物がメインでJPG撮って出しのカメラマンだったらローパスフィルターレスカメラなんて怖くて使えない。

それとも今は簡単なレタッチでJPGからでも色モアレ、偽色は簡単に消えるのだろうか?。でもJPG撮って出し原理主義者ってそういうレタッチもしたくないんでしょ?。レタッチを否定しているからJPG撮って出しなんだよねぇ~。うーん・・・。
そこらのプロカメラマンやライターの記事は間違った事は言っていないにせよ、話半分で読んでいた方が良い気がする。全てを真に受けていたら、カメラとレンズで100万円くらい掛けないとならなくなる。そんな馬鹿な話、ないでしょう。

毎度毎度同じ結論に導いてしまうが、一度プリントしてみようよ!、って事なんだよねぇ。糞にも満たないと言い続けているDA18-55mmF3.5-5.6だって分厚いローパスフィルターが入っているK-5からでもA3ノビプリントなら十分鑑賞に耐えられる風景を映してくれる。

回折現象、小絞りボケを恐れてどうする!。必要あらばF16!。だいたいマクロレンズでマクロっちゃう場合、F16なんて当たり前に使うでしょう?。そういう写真でも小絞りボケするから・・・、なんて言う人、いるのかねぇ?。

本日の写真。F16まで絞り込んでいる(何故この風景でF16まで絞ったのか良く判らんが(笑))。実際にプリントしていないが、レンズが糞未満だから等倍で見たら周辺部は像を結んでいないものの、経験上、Lightroomならシャープネス80、半径1.0~1.5くらいでA3ノビなら全く問題のない写真に仕上がる筈だ。

※シャープネスの半径を0.7とか0.8と言った1未満にしている人、これも間違った常識だと思う。プリントサイズに見合った半径をセットするべし

長辺を1500ピクセルで保存したので是非ともマウスクリックでこの像をご覧になって頂きたい(但し、ファイルサイズ制限でJPGの画質をかなり落としている)。これで不満なら余程の解像マニアだろうから、回折現象云々以前に高価なレンズ、もしくは単焦点レンズを買われる事をお勧めする。

但し!。DA18-55mmF3.5-5.6AL(II型やWR型を含む)は本当にしょ~もないレンズで一番美味しい描写(中央、周辺部とも安定した描写)をしてくれるのが絞りをF5.6~F8セットした時であるが、その画質はDA17-70mmF4ALをF11~F16まで絞った時にも劣っていたりする。

嘘だと思うでしょう?。「如何にDA17-70mmの描写が優れているとは言えF16まで絞ったら小絞りボケを起こすぜ!」・・・。確かに小絞りボケを起こしているが、それでも尚、DA18-55mmの美味しい部分の描写の同等以上なんだ。だから小絞りボケなんてレンズの性質によってど~にでもなる。

DA18-55mmは小絞りボケが激しいから画質の悪いのでなく、像面湾曲が酷かったり何かの収差によって広角側で中心部以外でちゃんと結像しないから絞っても、後からレタッチしても輪郭がないから画質が全く改善されないんだ。つまり先に書いた通り、像面湾曲や各種収差の少ないレンズを選べば小絞りボケなんて気にする必要なんて皆無。

ネット上でプロカメラマンやライターが執拗に小絞りボケ云々と馬鹿みたいに騒ぐから、みんなが勘違いする。流石にF22まで絞るとどんなレンズでも一気に画質が低下するみたいだが、用途(撮影意図やプリントサイズ)によってはそこまで絞っても良いだろうし、APS-Cセンサーの写真ならマクロレンズなんてF16~F22まで絞る時あると思う。F32はやばい気がするけど(笑)。


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コメント

  1. ピンぼけ小僧 | URL | EBUSheBA

    確かにフイルム時代は絞ってなんぼのところもありましたね。
    TRI-XやSSSなんで感度の高いフイルム使っているのに、NDフィルタを持っていなかったりするとF22何ってことはよくありました。
    手持ちの一番明るいレンズは当然標準レンズという時代でしたから、結構、高感度フイルム使っていました。
    最近のレンズはF8以上絞ると解像度が落ちるとか昔の常識は通用しないですね。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    メインで使っていたCanon NF-1なんて1/2000secですからカラーネガでISO1600に凝っていた事があり、それを夜でなく日中に使えばF16が普通になったりましたねぇ。

    またとにかくF8が基準で絞りが優先されるよりもブレないシャッタースピードを考慮して絞りを調節していましたねぇ。

    昔の常識と言えば被写界深度でフィルム時代は深度は前1、後2ですから手前1/3にピントを合わせたり、被写界深度を考慮してとにかく後方ではなく手前にピントを持っていきましたが、今はどちらかと言うと後方に持っていく事が多いです。等倍で見た際、その方が遠景が綺麗なんですよネぇ(笑)。

  3. すえしん | URL | o4J.xaco

    レンズにはよりますけど…

    こんばんは。
    小絞りボケも程度によりますけど、ニコンの28-300なんかはF6.3〜F13まででそれ以外は顕著にでます。
    何をとるか?によると思いますけど、出来れば高画質に超したことはなくNDを持ち歩く日々です。

  4. BigDaddy | URL | -

    > すえしん さん

    コメントありがとうございます。

    135用ですとF16まで頑張って欲しいところですが、F13まで使えれば通常使用には耐えられそうですね。ただ水の流れなどを撮る際にはやはりNDフィルターは必要でしょうし、仰る通り、可能な限り高画質で撮る、これがデジタルでの撮影法ですもんね。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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