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Sony α6000 レビュー四方山話 その20 高感度は如何に? Photoshopでコンポジット

2016年02月29日 00:00

チャリ墓場にて

チャリ墓場にて

Sony α6000, E PZ16-50mmF3.5-5.6OSS

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



本ネタで撮影に利用しているSony機材はSony αアンバサダープログラムのモニター企画にてSonyからお借りしたものです。
ノイズ軽減の為のコンポジット(合成)。原理は良く判らないが、とにかく複数枚の写真を合成していくとあらまぁ不思議、ノイズが消えちゃうんだ。

Sony α6000 レビュー四方山話 その16 高感度は如何に? マルチショットNR、このマルチショットNRがまさにコレをやっている。

それを手動でPhotoshopでやるんだ。

ここで問題になってくるのは合成する枚数。

コンポジットは処理する枚数が多ければ多い程ノイズが消えていく。一般論としてどんなISO感度でも8枚以上で処理させれば2~3段分の効果になる。

α7もα6000もマルチショットNRは4枚の合成なので処理能力は弱い。ISO6400までの像ならある程度見られる写真になるが、それを超えると4枚のコンポジットでは少な過ぎる。また同じ風景を同じ条件で撮影したらα7の画質が勝るのは当然で、α6000はISO6400を超えてしまうと4枚合成でのクオリティは低い。しかし・・・。

α6000のISO25600の写真を8枚以上合成するのとSony α7のISO25600の写真を4枚合成するのとでは前者の方が多くノイズを軽減してくれ、画質が逆転する場合もある。

同じ事が旧機でも言える。高感度域が駄目駄目なOlympus E-P3のISO1600で撮影した8枚以上の合成写真は、現行のE-P5のISO1600を4枚合成した写真よりも勝る可能性が高い。

またセンサーサイズが小さくE-P3よりも高感度に弱い、ISO800でさえも使いたくない!、そんな古いコンパクトデジタルカメラでも連写さえ可能ならばコンポジットで大幅に画質を向上させられる。

そしてISO25600くらいまでは10枚以上合成するとα7とα6000の差が詰まってくる。そこまで重ね合わせると目立つノイズがなくなるからだ。A4プリント程度では判別がつかないだろうし、A3ノビ~A2ノビプリントでも大きな差を見つけるのは大変だろう。私があまり135センサー搭載カメラに興味なく、Pentax K-5が未だに現役なのはこれが可能だからだ。

※勿論、50mmレンズを50mmとして使える135センサー搭載カメラは大きな魅力があり、それだけの為にα7IIが欲しい

ではそんなコンポジットをすれば高感度域でセンサーの差はなくせるのか?。それはノー。

コンポジットはノイズを減らすと同時にディテールも僅かながら間引いてしまう。だから写真そのものがしっかりとしたコントラスト(ローカルコントラスト、輪郭がしっかりしている)がないと寝ぼけた写真になるのでAPS-Cセンサーよりもディテール、ダイナミックレンジなどに優れている135センサーの方が有利なのは変わりない。

またコンポジットは万能じゃない。複数の写真を合成する為に動く被写体に使えない。風で草木がほんの少し揺れているだけでスローシャッターで撮影したかのようなブレが映し出させる。それを「よし」とする写真も中にはあるが(水流や草木の揺らぎを表現したい場合など)、コンポジットでは一般的ではない。

それでもPhotoshopの自動位置合わせ機能のお陰で手持ちで連写しておけば一般的なノイズリダクションよりもクオリティの高い超高感度写真を撮れるのだから使わない手はない。無風であれば屋外でも威力を発揮するし、コンポジットはどんなISO感度でも可能。

※ISO1600までならマルチショットNR、もしくは現像ソフトを利用してノイズリダクション処理をするだけで良いと思うが・・・

注意点としては・・・。

とにかくブレない事。せっかく10コマ撮影してもそのうち半数でブレていたら5コマのコンポジットしか出来ず、そうなるとISO6400を超えると大きな期待を持てない。だからレンズのブレ補正機能に対して100%信頼しない事。

E16-50mmは仕様通りなら3段程度の補正をすると言う。ならば16mmでは1/4sec、50mmでは1/15secでもブレない筈だが実際にその値で撮ると確率は半々と思っていた方が良い。よって通常の撮影では16mmでは1/8sec、50mmでは1/30secを限度とし、コンポジット用の撮影では16mm側は1/15secを限度にしている。1/8secは体感出来るくらい遅いから、それを10コマ連写するまで体を動かしちゃならないと思うと心理上余計動いてしまうからだ。

勿論、周囲の明るさ、選択した絞りによってそれより遅くせざるを得ない時もあるが、そんな時は構図を妥協してでも柱や壁などで己の体を支えるようにしている。

人は動いていないと思っても必ず動いているし、ブレ補正をオンにしていると1枚毎に必ず構図はずれる。だからPhotoshopで合成すると周辺部は確実に捨てるので気持ち広めに構図しなくちゃならない。ここだ!、と思った構図から半歩下がる、そして半歩下がるのだから水平も再調整、これを励行せねばならない。

本ブログでは過去に何度もコンポジットネタを書いていて、常に今書いた「半歩下がって」を注意点として書いているが、実際撮り始めると忘れちゃう事の方が多かったりする。人間、いや動物の本能なんだろうなぁ、獲物に近付きたがるってのは(笑)。

またα6000に限っては連写が速いのでドライブをHiにセットしていると予定撮影枚数をどうしても超えてしまう。6コマと思っても9コマ、8コマと思うと11コマも撮影しちゃう。その中にブレたコマがあったら排除しなくちゃならないので保険代わりにちょうど良いかもしれないが、α6000は20数コマのバッファしか持っていないので10コマのところ14コマ以上撮ると1カット毎SDカードへの保存に待たされる。

だからこの2ヶ月、ドライブモードはMidにセットしていた。これは6コマ/secなので思ったコマ数で止められるんだ。

上で述べたようにブレたコマは排除しなくちゃならない。だから意図したコマ数+2枚撮影しておくと安心だ。6コマ(ISO3200前後)でコンポジットするのなら8コマ、8コマ(ISO6400前後)なら10コマ、10コマ(ISO12800~25600)でコンポジットするのなら12コマ撮影しよう。もしブレを確認出来なければ全てを利用すれば良いだけ。12コマならα6000のバッファなら連続してもう1カット、横位置で撮影したら縦位置と言ったように撮影出来る。

Photoshopの自動位置合わせ機能は非常に優秀であるが、コンポジットするコマのうち1コマでも大きくずれた構図になっていたりすると失敗する時もある。だから全コマブレていないのに明らかにおかしいと感じたり、何故か写真が眠いと思ったら1コマずつ構図をチェックしよう。

特に1/8sec、1/4secくらいになるとブレ補正の効果も含め、知らないうちに徐々に構図がずれ、1コマ目と最終コマでは大幅にずれている事だってたまにあったりするんだ。

そんな時は段階的にコンポジットする。

10コマ撮影していたら最初の4コマだけで、真ん中の3コマだけで、最後の3コマだけでコンポジットする。その結果を見ればどのコマが悪さをしているかおおよそ判断出来る。またその時点で合成した像に問題がなければ、最後にその3枚を再び合わせる。そうするとコマ毎のズレがなかったかのようになる時もある。

私自身、これを経験したのはほんの数回、確率で言えば日本に導入された最初の消費税よりも低いから、さほど気にせずとも良いとは思う。
本日トップ写真はISO12800、1/30sec、F5.6のEV3の風景だ。8枚をコンポジットした。 クリックすると長辺1500ピクセルになる。そして下は幾つかの部分を等倍切り出ししている(クリックで1000x1000等倍像)。


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α6000のISO12800像は正直、等倍鑑賞でなくても見たいとは思わない程だが、8枚でノイズ軽減を行えば十分に利用可能となる。ノイズリダクションを施していないISO1600像くらいにはなっていると思う。やはり3段分くらいの効果はある。

今回、あえてシャドー部を無理に黒く潰せずディテールを残して現像している。多少ノイズが残っているが、この程度ならA3ノビプリントでは見えない。


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コメント

  1. pokopen | URL | mQop/nM.

    コンポジット

    コンポジットの原理は、平均化だと思います。
    信号(映像)はぴったり重なるが、ノイズはランダムに発生するはず、という前提です。

    4枚重ねると、信号(映像)部分は4倍になるが、ノイズ部分は「ルート4」、 √4=2倍にしかならない。だからS/N比(信号/ノイズ比)は2倍になり、ノイズが半分になる効果が得られる。

    同様に、8枚重ねると、信号部分は8倍になるが、ノイズは√8=2.828倍にしかならない。
    16枚重ねると、信号部分は16倍になるが、ノイズは√16=4倍にしかならない。

    このS/N比改善がISO換算で何段分になるかは分かりません。(センサと映像エンジンの特性に依る)

  2. BigDaddy | URL | -

    > pokopen さん

    解説ありがとうございます。

    世の中の事は全て数学で解決出来る、誰かが言っていたんですが、多分そうなんでしょうねぇ。でもやっぱり判りません(笑)。ノイズがランダムに発生するからその平均化ってのは何となく判るんですが、だったら何故輪郭部分も若干解像感が減るのかとか色々と判らん事が多いです。

    最近、デジタルカメラとは全く関係ないのですが、電気の知識を身に付ける必要が出てきたので電気の入門書なるものを買って学んでいるんですが、まぁ学生時代、理科、数学系の授業をサボタージュしていた身からするとエライコッチャです。


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