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MarkIIじゃないPanasonic Lumix GX7レビューその11 超高感度域での撮影

2016年06月10日 00:00

チャリンコ墓場にて

チャリンコ墓場にて

Lumix GX7, G14-45mmF3.5-5.6

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今日は「高感度域の描写」ではなく、「超高感度域での撮影」、つまり使い勝手について述べていきたい。

とにもかくにも本レビューで何度も述べている事、「MモードでISOオートが使えない」、この欠点が全てを物語ってしまう。ご存知に方には冗長だろうが、そうでない方もいらっしゃるので今一度・・・。

Pentaxには絞りとシャッタースピードをカメラマンが決定したらカメラが自動的にISO感度をセットしてくれるTAVモードがある。そしてSonyのカメラはMモードにてISO感度をオートにセットしておくとTAVモードと同じような仕様となる。どちらも露出補正も出来る。

何故これが必要か?。

超高感度撮影を強いられると意図した絞りとシャッタースピードをどうしてもセットしたくなる。ほとんどのメーカーのカメラは絞り優先AEだとシャッタースピードを遅くせずにその分ISO感度を上げてしまうプログラミングがされているからだ。

4/3センサーはOlympus E-P3時代のそれよりも大きく進化し、かなり感度を上げてもそこそこの描写を保持してくれるが、それでも大きなセンサーの質には勝てない。だから可能な限り、ブレないギリギリのシャッタースピードをセットし、感度をなるべく下げた値で撮影したい。

GX7でG14-45mmF3.5-5.6の14mmを使っていたとしよう。これは135換算で28mmの画角となり、このレンズはブレ補正付きなので1/15secもあれば被写体ブレは除きブレずに写真を撮れる。なのにISOオートの上限まですぐに上げてしまい、シャッタースピードを全く下げてくれない。

G25mmF1.7は135換算50mmとなり、このレンズにはブレ補正はないが、本体のブレ補正がオンになるので1/25secもあればまずブレる事はない。でも同じく感度ばかり上がってシャッタースピードが1/60secから下がらなかったりする。

GX7の絞り優先のプログラムラインはISO感度上限を高く設定していると、シャッタースピードをそこまで下げずにISO感度を上限までどんどんと上げていくんだ。

25mmレンズで言えば、感度上限をISO3200にセットしているとF4、1/30sec、ISO1600で十分にブレずに撮れるのに、シャッターは1/60secから下がらず感度をISO3200に上げてしまう。

だったら感度上限をISO1600にしておけばいいんじゃないか?、と思われるだろうが、では同じEV値で1段絞りを開けてF2.8、1/30sec、ISO800で撮ろうとしてもカメラは1/60sec、ISO1600をセットしてしまう。さらに感度上限をISO800にしても同じ事・・・。

結局、絞り優先AEで撮影していると風景毎(ワンカット毎)にISO感度に任意の値をセットしてやるか、ISO感度上限をワンカット毎に頻繁にコントロールしなくちゃならない。

これは本当に面倒臭い。特に廃墟に侵入して撮影していると、外光が多く差し込んでいる場所、そうでない場所、全く光が当たっていない場所と色々な明るさがある。自分は一切動かず前後左右の4カットを撮影すれば4つの異なる露出値になる。

極力ISO感度を上げずに、かつブレない写真を撮るには、セットした絞りに対しシャッタースピードをカット毎にチェックし、それによってISO感度、もしくはISO上限感度を変更しなくちゃならない。

しかもだ、上の段で「GX7でG14-45mmF3.5-5.6の14mmだと1/15secでもブレない」、「G25mmF1.7は135換算50mmでは1/25secでブレない」と書いたが、しっかりとカメラをホールドしておけば、また保険で何コマか撮影していればそれぞれ1/8sec、1/20secでも撮れるんだ。そしてそうやって撮ろうとしてもわざわざISO感度、もしくはISO感度上限を下げてやらなくちゃならない。

問題はそれだけじゃない。ISOオートでのISO感度上限は1段ずつの設定しか出来ないんだ。ISO400、800、1600、3200・・・。だから絞りとシャッタースピードを考慮してISO2000の感度で良いのにそれを使いたいとすると上限をISO3200にセットしてやる必要がある。

撮影中はあんまり気にしていないが、撮影後のEXIFデータを見るとISO1600以上を必要としたコマ中、ISO2000、ISO2500で撮影されているコマがほとんどないんだ。ISO1600とISO3200の2つで90%以上を占める。

GX7の露出ステップは1/3段だ。なのにISO感度は細かく動いてくれない。この辺のプログラムラインの詰めが甘い気がしてならない。Pentax K-5やSony α6000では考えられない仕様になっている。

またどうしても納得が行かないのが、GX7の仕様にはAF測距検出範囲はEV-4~18(ISO100時)となっているが、どうも嘘っ八な気がしてならない。この「ISO100時」ってのが曲者なのか、少なくとも暗い場所でAF用にEVFがゲインアップした瞬間にAFは疑った方が良い。

そしておおよそEVFがゲインアップするのはEV2くらいの明るさからようので、例えばF2、1/30sec、ISO3200、これくらいからAFがかなり怪しくなる。AF補助光をオンにしていてもそれは微妙だったりする。

Sony α6000のように全く合わない訳じゃなく、上手くコントラストのある部分を見つけられれば(要するに構図中で明るい場所)、代理測距すればAF補助光がなくてもピントが合うが、そうでなく、全体にグレー~ブラック、そんな風景だとEVFがゲインアップした瞬間にAFは信用しない方が良い。

GX7もα6000もMFにしてやりピント拡大機能を利用すればあとは自分の目を信じてピント合わせをすれば良いが、α6000は暗い場所に弱いAFと仕様を見て判るから納得出来るが、GX7は暗い場所でもAFが合う!、そんな仕様の癖にEV2程度で怪しいのだから・・・。

GX7は本体にブレ補正機能を持っているのでブレ補正機能の無いレンズ、マウントアダプターを利用して他者のレンズを装着しても1段半程度の補正を見込めるので、本体にブレ補正機能のないα6000よりもISO感度を上げずに済むのだが、使い勝手を考えるとGX7で廃墟の撮影は極力したくない。とにかく面倒臭い。

ただ、納得はしている。元々GX7で廃墟を撮ろうとは思っていないからだ。以前にも申し上げた通り、GX7はほぼお散歩写真専用、東京の街をウロつく時に使用し、α6000はK-5とセットで郊外や旅行に使っており、廃墟に巡り会う可能性は当然後者の方が高い。GX7は「廃墟も撮れるよ!」程度で十分なんだ。

本日の写真、26mm(135換算52mm)でF5、1/15sec、ISO3200で撮影している。この風景では感覚的に絞りF5が良いと判断し、ISO上限を3200にセットしたら上手く1/15secと言うブレないシャッタースピードになってくれたが、もし半段でも暗かったらISO3200では間に合わない。そうなったらISO上限をISO6400にセットしなおす必要が出てくる。やっぱり面倒臭いでしょう?。


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コメント

  1. こんにちは。
    ISOオート、絞り優先の場合のSSが1/60になるのは、
    私も疑問に感じております。
    結果、私は、全てマニュアルで撮ることが増えてます。
    面倒ですけどね(^_^;)

    尚、高感度の画質は、期待以上でした。ISO3200までなら
    躊躇なく使えます。


  2. BigDaddy | URL | -

    > tomohiro さん

    Pentaxのカメラってシャッタースピードは結構落ちるんですよ。絞り優先AEでも1/15secくらいは当たり前です。最近100mm(換算で150mm)を使う事が多いのですが、最高感度を25600に設定してもISO6400で1/60secまで落ちてくれます。ですからGX7もα6000もブレ補正を全く考慮していないってのが不思議でならないんです。

    高感度は仰る通りISO3200までなら十分活用出来ますよね。

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