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MarkIIじゃないPanasonic Lumix GX7レビューその20 添付ソフトに対する企業姿勢

2016年07月04日 00:00

旅先で見つけた古い神社にて

旅先で見つけた古い神社にて

Lumix GX7, G25mmF1.7

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



Lumix GX7には市川ソフトラボラトリーのSilkypix Developer Studio 4.4SE(以下DS4)と言う現像ソフトが添付される。

市川がどのような営業をしているのか、現在、知る限り、Pentax、Fujifilm、Nikon、TamronがDSシリーズ、もしくは市川の画像処理エンジンが使われた現像ソフトをカメラに添付している(Tamronは一部のレンズ専用のDS4が提供されるらしい)。

そして私は一貫してこの市川製の現像ソフトを否定してきている。今回は如何に・・・。

笑っちゃったし、日本企業として情けねぇなぁと思ったのが・・・。

このLumix版DS4とFujifilmのRaw File Converter EX2(以下RFC2)を同時に起動出来ない。ファイル名は異なるのだがWindows内部で使われるプログラムIDのようなものが一緒なのだろうな。DS4とRFC2をOS側が同じソフトとして認識しちゃっている。

DS4を使用中にRFC2を起動するとRFC2は起動せずにDS4がアクティブになるだけ。その逆も然り。1台のパソコンでLumixカメラとFujiflimカメラを同時に現像出来ないんだ。もう、こんなもん初歩の初歩、アホみたいなバグ。開発陣がこれに気付けば瞬時で修整出来る筈だ。

FujifilmカメラとLumixカメラを利用していて両方を同時に市川の添付ソフトを使って現像作業したいなんて人はこの世に皆無なのだろう。でもソフトウェアってのはこの極僅かの為に色々と個別に対応しなくちゃならない。増してやDS4もRFC2ももう1年以上前に製品として世に出ているのだから・・・。

またPentax MX-1に添付されたDeveloper Studio 3.0LE(DS3)とDS4もOS側からは同じと判断されてしまっているからK-30、Q系、MX-1で撮影された写真とLumixカメラとで同時に添付ソフトで現像するのは不可能。当然DS3とRFC2も同時に起動出来ない。

確かに同時に複数の現像ソフトを動かす頻度は低いだろう。しかし現像設定中に比較したい時もあるんだ。LightroomとDxO Optics Pro、LightroomとRawTherapeeは同時に起動して作業毎に比較して「この写真はこっちの方が表現幅があるな」とかやっている訳だ。

だから市川も「そういう人がいる」、それを前提でプログラムを作るべきなんだ。一応他も試してみた。NikonのCapture NX-D、PentaxのDigital Camera Utility 5(以下DCU5)ではこのような現象が起こらなかったのでDS4とRFC2だけがプログラム内部のどこかで同じ情報をOS側に伝えちゃっている事になる。

言葉を変えるとDS3、DS4、RFC2、デザインや仕様は多少異なるが、中身は一緒って事。さらに置換するとLumixのカメラとPentaxのDS3が添付されるカメラとFujfilmのカメラをそれぞれで現像してもそれはもはやLumix、Pentax、Fujifilmの絵ではなく、市川の絵でしかないって事なんだ。

DCU5の1つ前のバージョン、Pentax Digital Camera Utility 4はホントに粗悪なソフトだった。勿論市川の製作だ。処理速度は遅いし、フリーソフトみたいなバグだらけ。このせいで市川と言う企業、Silkypixと言うブランドを一切信じなくなった。

とは言え、今は市川も頑張っているとは思う。NX-D、DCU5、そしてRFC2の3種はそれぞれそこそこ使える現像ソフトに仕上がっていたりする。絵そのものは似せてはいるが、NikonでもなくPentaxでもなくFujifilmでもなくあくまでも市川の絵だが、撮って出しJPGと比較して初めてそれに気付かされるので、撮って出しJPGを最初から無視していればどれも「ただで添付されるソフトとして」、「一応は」使える。

このDS4も最低限の処理は可能になっている。一番利用するであろうフォトスタイルもちゃんと揃っているし、おまけとしてSilkypix独自のカラー設定、フィルムシミュレーションなども利用出来る。特にSilkypixのフィルム調V2は好きな発色。

ただ納得が行かないのはあくまでもPanasonic側が悪い訳だが、GX7はカメラ内で再現像が出来ない事実があり、だからこそGX7の売りの1つであるクリエイティブコントロール、何故これもDS4に盛り込まなかったのか?。

クリエイティブコントロールとはフォトスタイルとは異なり、シチュエーションカラーとでも言うのかな、ポップ、レトロ、オールデイズ、ラフモノクロームetc・・・、合計22種類のフィルターが存在する。色々と見ていると使えるフィルターがけっこうあるんだ。

カメラ内で再現像出来ない、DS4にはクリエイティブコントロールが無い、となるとこれを使うには撮影中、現場でチマチマと1つ1つのクリエイティブコントロールを確認しながら「この風景だったらポップがいいな、これだったらラフモノクロームだな」とセットしなくちゃならない。誰がこんな面倒で馬鹿な作業を撮影中に行うかってぇの!。

撮影法は人それぞれであるが、液晶画面を使って作業をする場合、モニターの輝度が非常に重要なポイント。最近のモニターは人がしっかりと認識出来るくらいの高輝度になってくれるが、それでもドピーカンでは全く役に立たない。増してやクリエイティブコントロールは発色やコントラストを見極めなくちゃならないのだから、こんな事を撮影中にやっちゃいけないんだ。

GX7にはEVFがあるからそれを覗きながら行えば天候の影響は受けないが、EVFを覗いてクリエイティブコントロールを選択している姿なんて間抜け以外のなにものでもない。

これがカメラ屋と家電屋の差なのか?。カメラ屋であるOlympusが添付する現像ソフトであるOlympus Viewerは自社ブランド物。その機能はカメラ内で出来る作業のほとんどが可能になっている。クリエイティブコントロールに該当するアートフィルターも勿論装備されている。

Olympusのカメラは「この風景はドラマチックトーンで行きたい」、「あっちの風景はポップアートだな」と思っても撮影中にカメラをあれこれ操作する必要が無い。RAW保存をしておけば後は自宅でそれを実行してやるだけ。

惜しいよなぁ、このクリエイティブコントロールがDS4で模倣出来たら、本ブログで「良くやったPanasonic、良く頑張った市川!」と褒め称えたのに・・・。

ふとここまで書いて・・・。あれっ?、これは自分の文章なのになんか過去に同じような思考をした記憶があるぞ?。脳味噌に深く入り込んでそれを探ってみたら・・・。

型落ちハンターさんのブログ「DEJA VU ~いつか見た光景~」なぜカメラメーカー製の現像ソフトはカメラと同じ画を再現できないのか?の内容がとってもそっくりなのだった(笑)。

ああ!、なるほどねぇ~、型落ちハンターさんのこの記事が脳味噌に焼き付きおいらにこの文章を書かせたんだな!。

何はともあれDS4は最低限の作業が可能だが、ただで添付されるソフトだからそりゃぁ有料のLightroom等と比較すると機能が弱い面が多々ある。

一番のネックは処理スピードだろう。うちのパソコンは2010年か2011年のWindows 7 64bitモデルだから、パソコンそのものが無茶苦茶遅い訳ではない。実際にLightroomを使っていて大きな不満はない。

DS4も露出補正やコントラスト調整はスライダーを動かすと瞬時で変更されるが、ディテール関連をいじるとスライダーを動かしても瞬時でそれを反映してくれない。コマ送りのようにブリッブリッと変更される。

撮って出しJPG派の人達はRAW現像する手間隙が面倒だと言うが、確かにDS4を使って大量の写真を現像すると、現像大好きな私でも閉口してしまうくらい遅い。フリーソフトのRawTherapeeと同じくらいと言えば良かろうか?。

最新のパソコンやソリッドステートドライブ(SSD)に変更したりすればある程度サクサク動いてくれるのだろうが、そうなればそうなったでLightroomはもっとサクサク動作するでしょう?。Ligthroomはグラフィックボードの相性問題などで無限に処理スピードが上がる訳じゃないらしいが、それでもDS4との差は大きい筈。

ユーザーは声を大にするべき。駄目なもんは駄目とはっきりとメーカーに通知するべきだ。他の市川製現像ソフトと同時起動出来ない、クリエイティブコントロールが使えない、こんなのはガンガンとユーザーサポートに怒りの電話を入れるべきである。

普段は現像においてLightroomとDxOのOptics Pro、そしてRawTherapeeしか使わない。でもOlympusのカメラでアートフィルターを使いたいと思ったらOlympus Viewerでちゃんと現像する。だからDS4にもクリエイティブコントロールが装備されたら使いたいと思う。

またメーカー添付の現像ソフトが市川製だと「最新の現像テクノロジーを使えない」と言う大きな欠点もある。

GX7に添付されるDS4はSilkypix Developer StudioのVer4の機能限定版だ。そして市川が販売している本家Developer Studio Proは現在Ver7。だからGX7は3世代前の画像処理エンジンが利用されている。そしてFujifilmのRFC2はDS4と中身が一緒な筈だから、最新のX-Pro2でも3世代前の画像処理エンジンでしか現像出来ないと見て良いだろう。

Silkypix Developer StudioのVer4からVer7になるまでにどれだけの機能強化が図られたか・・・、最新のテクノロジーで現像したい人は「Silkypix Developer Studio Pro Ver7を買ってね」って事なんだ。でもFujifilmユーザーからしたらせっかくRFC2で使えるようになったフィルムシミュレーションが使えなくなるジレンマが出てきちゃう。

私一人じゃ無視される。クレーマーとして扱われるかもしれない。でもこれを読んだLumixユーザーが突然100人同じような苦情を申し立てたらサポートだって見過ごせないでしょう?。大きな岩でも方法によっては必ず動くんだ。

本日の写真、DS4を使って現像している。元ファイルはドオーバーだったので-2EVし、色の調子も悪く、カラーはフィルム調V2を使った。

こういう風景はフィルム調Kが合うと思われがちだが、DS4のそれはコダクロームを模倣しているは言え、単に彩度が下がったつまらぬ絵でしなく、明らかにコダクロームの発色とは異なる。V2を使うと中央の日の当たっている葉っぱが綺麗な緑になるんだ。V2を使って彩度を高め、無駄に高くなった部部だけファインカラーコントローラーで彩度を弱めてやる。

また何か全体が眠い感じがし、よりリバーサルフィルムで撮影したような絵にしたく主にシャドー部のコントラストを高めてダイナミックレンジをわざと削っている。さらには写真そのものが曲がっていたので回転修整(笑)。

中々良い感じだ。金田一耕助が死体を見つけて腰を抜かし、髪の毛をかきむしっているイメージを想像出来るくらい好きな発色だ。

要は失敗写真で撮って出しJPGだと使い道のなかったのをDS4で救ったんだ。勿論この程度の救済、どんな現像ソフトでも可能ではある。ここで言いたいのは最低限の作業はDS4でも出来ますよって事。


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コメント

  1. 型落ちハンター | URL | 4ARdecsc

    実はその記事、うちで一番アクセスが多いんですよね・・(苦笑)
    それだけ疑問に思う人が多いのかもしれませんが、ユーザーの声はなかなかメーカーに届いていないようです。
    しょせんおまけソフトなんてどうでもいいって思われてるんでしょうね・・

    開発予算がないからSilkyでごまかすというのはまだ許せるにしても、それならばカメラ内現像ができないのは致命的ですね。JPEGでないと選ぶことすらできないメニューも多いし、どうもパナはJPEGを前提にした設計をしているフシがあります。この辺が家電屋と呼ばれる所以でしょうか・・

    同時起動ができないのは驚きですね(笑)。Windowsのソフトは何もしなければ通常は複数起動が可能ですが、それをあえてできないようにする「ミューテックス」という仕組みで二重起動をブロックしているのでしょう。二重起動させない理由は処理能力やメモリ消費などがあると思いますが、同じソフトならともかく、建前上は別のソフトでできないとなるとお笑いですね。PhotoshopとLightroomを同時に立ち上げるなと言ってるようなものですから・・。使い回しであることを自ら告白しているようなものでとても恥ずかしいことです。

  2. auf | URL | 3eyVfeeo

    オマケ扱いって事なんでしょうね.わざわざ現像するヤツは少ないしプロはLightroom
    かCapture One使うだろうから・・・.でもニコンまでっていうのは残念です.

  3. BigDaddy | URL | -

    > 型落ちハンター さん

    本文の通り、デジャブーのような気になり、これはどこかで見た記事の通りに書いているんじゃねぇか?、と思って調べたら型落ちハンターさんの記事でした(笑)。この手の記事のアクセスが多いと言う事はRAW現像を始めようと言う方が多くなったのでしょうね。

    家電屋と揶揄されたくないのならOlympusを超えるべきなんですよね。カメラは切磋琢磨しているのでしょうが、現像ソフトも質の高いもにならないとOlympusを決して超えないと思いますねぇ。

    二重起動のブロックは良くある事なのでしょうが、仰る通り、別のソフトとして(無償にせよ)製品化しているのですから、こういうテストを一切していない、開発陣も営業も全く気付いていなかった、そう思われても仕方ないですよね。金を掛けないでテキトーに作ったソフトなんですねぇ。

  4. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    市川がどうやって各社に潜り込んだかでしょうね(笑)。相当安く、下手すると自分とこの宣伝材料として無償で作っているんじゃないか?、と言う程度のものですからね。いずれによせ各社の添付現像ソフト制作を担った訳ですが、カメラメーカーはそこがスタートでもっと市川を尻をひっぱだくようじゃないとならんと思いますねぇ。

    Nikon、Fujifilm、Pentaxは一応、仕様をかなり煮詰めていますが、Panasonicのは単なる昔のバージョンを使い回しそのまま提供しているだけですから(笑)。

    ただ、Sonyは自社物を作っていますが、これがまた駄目ソフトで(笑)。Capture Oneとも組んでいるので我慢なら無かったらそっちを使ってねって事なんでしょうかね。

  5. tsunomagari | URL | -

    GX7はカメラでの現像ができませんので、出先で写真をアップする為にJPEG+Rawモードでの撮影になってしまいました。枚数稼ぎたい時にはバッテリーとSDカードの残容量が気になります。
    カメラに付属のソフトもインストールしましたが、殆んど使っていませんね。
    外注でもいいから、カメラメーカーには画像処理エンジンと同じ絵作りの出来る現像ソフトに力を入れて欲しいですね。

    余談ですが、ニコンユーザーの私としては、Capture NX-Dにゴミ取り(スポット修正)機能が無いのとNIKONが無償で2つの現像ソフトを提供していることが謎で、充実させた1本を出すという選択をして欲しかったです。

  6. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    SDカード、そしてハードディスクがかなり安くなったので、ミドルクラス以上のカメラではJPEG+RAWは当たり前のなりつつある気がします。

    カメラ内の画像処理エンジンも1つのソフトウェアであり、それを開発するプラットフォームは我々が使っているOSであるので(今時、アセンブラで開発なんてありえないでしょうから(笑))、それとそっくりそのままの機能が付属ソフトとして存在しない、これがいつも不思議でなりません。カメラと全く同じ事が出来るのってOlympusくらいなんじゃないでしょうか?。

    NX-D、最新をダウンロードされて下さい。ゴミ取りツール追加されましたよ(笑)。あとキーストーン調整(アオリ)も入ってましたね。私が2年前にゴミ取りとキーストーンの2つが入っていればねぇとネタにしたんですが、まさかそれを開発者が読んだとも思えず(笑)、きっと多くの方からの要望があったのでしょうね。

  7. tsunomagari | URL | -

    情報ありがとうございます。
    ゴミ取りツール実装されていたんですね。
    以前はNX-2を使っていたんですが、NX-DになってからはLightroomに移行して、殆んど使っていなかったので、知りませんでした。
    今、NIKONのサイトをみたら、NX-DはNIKON純正エンジンを搭載していることになっていました。ホンマかいな?(笑)
    D600やCapture NX-Dの件で、私自身、以前ほどNIKON信者じゃなくなっているんですよ。買い換える資金もありませんが、D750/D810問題も続きましたし。
    確かにSDカードやHDDの値段も安くなりましたね。でも、なかなか昔のクセが抜けずにRAW撮影のみなんです。JPEG+RAWで比較して研究してみようと思います。

  8. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    わぉ!、本当だ!、純正って書いてありますね。てっきり市川作だと思っていたんですが・・・。元から純正だったのか(でもユーザーインターフェースはほとんどSilkypixでしたしねぇ)、途中から市川を切り捨てたのか・・・。

    一応、残っているD90の写真を現像し、撮って出しと比較したところヒストグラムやノイズリダクションの様は確かに酷似していました。完全には一致しませんが、それはD90はすでに古機ですからその辺もあるのかなぁと。

    これはもう現Nikonユーザーのtsunomagariさん、是非JPGも保存され検証してくださいませ!(笑)。デフォルト現像してあとはPhotoshop等でヒストグラムをチェックすれば判るかと思います。

    いずれにせよ、発色とノイズリダクションが撮って出しに近い絵が出ていればそこそこ使える現像ソフトかもしれませんね。少なくともゴミ取りとアオリ調整が出来るので後は使い方次第と、パソコンパワーによって勝手が良い、悪いが決定するのでしょう。

    明日のネタはGX7のレビューですが、冒頭にこの件を書いておこうと思います。

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