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好きなものを撮る行為

2016年07月10日 00:00

廃工場にて

廃工場にて

Sony Cybershot DSC-H50

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



本日トップ写真、デジタルカメラで初めて撮影した廃工場。廃が目的ではなく、狭い路地、狭い路地と進んで見つけた風景。東京、ほぼ地元で撮影しているが、この一画だけどこの田舎ですか?、そんな風景だった。

数えてみたらここだけで82コマ撮影していた。フィルムに換算したら2本以上。多分この時初めてデジタルの恩恵を受けたと感じていたろう(このカメラは省エネ撮影をしていれば400枚以上撮れた)。

残念だったのはその半年後くらいだったろうか?、デジタル一眼レフを手に入れてもう一度撮ろうと思って訪れたらすでに更地。嗚呼、無情・・・。

ではどうして昭和オンボロ風景を好むのか?、何故廃墟に魅せられちゃうのか?。今日はその辺について書こう。

ノスタルジックな思い、日本人全員が感じていることだろう。でなけりゃ「ALWAYS 三丁目の夕日」なる映画が流行る筈もない。

映画と言えば高倉健と菅原文太が亡くなった。10年以上前だったら各テレビ局がこぞって特集を設け、お二人の主演映画を毎晩のように放映していたろう。

でも彼らの代表作の多くは反社会的な内容を多く含んでおり、どの局も尻込みしちゃって自主規制、これが残念でならなかった。

大スターが亡くなったのに何故その作品を放映しない?。CS系やインターネットTVで幾つかやっているが、それをしっかり見ている人は極一部だろう。

最近はテレビ局でなく提供したスポンサーに苦情を申し出る人間が多々いるそうで、スポンサーありきの現状、今後は岩下志麻、高島礼子の代表作である「極道の妻たち」ですら民放で見られなくなるかもしれない。

何だろうねぇ、良きにつけ悪しきにつけ日本の風俗、文化をこうやって排除するのは如何なものだろうか?。

この手の作品が駄目なら人が殺されるのが当たり前の戦争物や時代劇だって駄目ってなっちゃう。自警団、復讐物の必殺シリーズなんて無理っしょ(笑)。

復讐と言ったら赤穂浪士の忠臣蔵だって教育上良くないとか言われちゃったらどうすんのさ。しかも忠臣蔵はあくまでも物語であって、史実は全く違うなんて話もあり、それが真実ならば吉良上野介は被害者であり、精神を病んだ浅野内匠頭の通り魔事件、そしてその後、子分どもが吉良邸を夜襲し大量虐殺を犯した訳だから・・・。
それぞれの育った環境、性質(たち)によって好き嫌いの多くが決定される筈。

人ってある日突然何々が好きなるなんてあり得ない。ちりも積もれば山となるではないが、元々そんな性質であったろうし、環境によって個々の性格、好みが決定されるのでしょう?。

鉄っちゃん程ではないが鉄道が好き。でも新しい車輌には全く興味が無い。好きなのは地方で走っている昭和時代の古い車輌のみ。ホントそれ以外はてんで興味がなかったりする。珍しいと言う理由でドクターイエローくらいかな?、生で見て感動したのは・・・。

子供の頃、チョコレート色の電車に何度か乗った事がある。すでに旧車輌となっていてほとんどお目に掛かれなかった代物。形式について調べてみると、物心ついた頃はすでに都内の国鉄は101系とか103系の時代だった。でも運が良いとそれ以前のチョコレート色で72系、73系に巡り会える。

またこの72系、73系はモーター(インバーター?)の音、何て表現すれば良いのだろうか?、如何にも重たい車輌を動かしています!、なる豪快な音がしてそれを聞くだけで満足していた子供時代。多分10回も乗っていないと思う。

当時からその車輌は古いものだと理解していた。「古臭さ」、これにかっこ良さを見出し、憧れの列車だったとでも言おうか?。それが大人になっても強く印象に残っていて、古臭い車輌を見ると今もワクワクする。


2016-07-10-02

Pentax K20D, DA18-55mmF3.5-5.6AL

また、鉄は鉄でも金属の鉄。ずっと昔、実家の近くに家族で営んでいるような小さな小さな金属加工工場があって、その手の軒先には必ず金属屑があるでしょう?。そしてそれが長期間放置されていたりして錆だらけ。記憶が曖昧なんだが、錆びた金属片に魅せられて何個か貰って帰った事があった。そのうちの1つは高校生くらいまで文鎮と言うかペーパーウェイトとして使っていたりした。

次の写真のように錆びていれば何だって良い。錆を見たらカメラを構える・・・。これもデジタルカメラで趣味写真を撮り始めてすぐに撮影したコマ。


2016-07-10-03

Sony Cybershot DSC-H50

さらに懐古しよう。子供の頃、家族旅行で栃木県の北温泉を訪れた事があった。最近では映画「テルマエロマエ」のロケ地にもなった事で超有名旅館になってしまったが、昭和時代はひなびた温泉宿、秘湯の代表とでも言おうか?。そんなところ。

北温泉 画像検索

上をクリックして頂くと秘湯気分を味わえる。最近は若干の近代化が進んだようだが、最初に訪れたのが40年近く前なのだから、ここは江戸時代ですか?、ってな具合。こういうのが子供なのに「たっ、たまらん!」等と思っていた。

若い頃はそりゃぁトレンディドラマ真っ盛りだったから女の子とのムフフの旅ではお洒落なホテルを使っていたが、ムフフよりも余暇、観光に重点を置く旅では決まって和風旅館だった。一人旅ともなると民宿のようなオンボロ宿を好んでいた時期もあった。

酒を飲むのせよ、(しつこいけど)ムフフが目的ならばお洒落なバーで如何に口説き落とすか。でも生活観ありありのママがいるような場末のスナックとかが大好きだったりする。

日本文学に傾倒していた知人がいた。私も文学作品はかなり読んでいる方だが脳味噌の構造が違うのだろう。彼は文学の世界を日常にも持ち込んじゃう人で、作者が貧乏だったのだから自分も貧乏を味わうべきだと敢えて風呂無し木造のオンボロアパートに住んでいた。

確か生活が破綻しているからこそ作者の視線に立て、初めて共感、共有出来るものだ!、とか説いていた。ここまで来ると単なる狂信的な変な奴。ところがその気持ち、ちょっぴり判る気もするんだ。これこそがデカダンス(退廃)の世界なのだ。


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Pentax K20D, DA18-55mmF3.5-5.6AL

自然を眺めるのも、山の頂きで見渡す限り大パノラマ、アルプスの少女ハイジのような広大な高原、そんな風景は当たり前に好きだが、その反対とでも言おうか?、木々がうっそうと茂っていてじめじめしたところ、例えば富士山の樹海のような風景が大好きなんだ。

虫が大嫌いだから熱帯地域のジャングルなんて絶対に行きたいとは思わないが、テレビで見る分にはハイジの世界より最強ヤラセ番組でもあった「川口浩探検隊」のようなナショジオワールドが楽しかったりする。

そして環境面で言えば祖父の代から東京なので田舎ってものがない。学生の頃クラスメートが夏休みや正月に帰郷した話を聞いて羨ましく思ったものだ。だから田舎願望が強い。不便なのは判っているので住みたいとは思わないものの、田舎の風景には憧れがある。

田舎のイメージが頭の中でパンパンに膨らむ訳だ。田舎ってものは「まんが日本昔ばなし」に出てくるような藁葺き屋根に水車や隣に馬屋なんかがある民家を空想、妄想してしまう。上に紹介した北温泉も共通するだろう。

池波正太郎原作のドラマ「剣客商売」の主人公秋山小兵衛がおはると住んでいる鐘ヶ淵の隠宅なんて正に理想だったりする。だからなのだろう、観光地などで民芸茶屋とか民芸風喫茶店があると入っちゃうんだ。ただの飾りでしかない水車、それが流水でなくモーターで動いていても「おお!、ここにしよう!」と選んじゃう。


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Pentax K20D, DA18-55mmF3.5-5.6AL

産業遺構的なでっかい廃墟はそりゃぁ写したい願望は強いが、普段はそんなのよりも地方のバブル時代でさえ活気がなかったのでは?、と思うような場所を訪れて巡り会えた限界集落や限界商店街、民家や小規模工場の廃屋で大はしゃぎしてしまう。

もし物を大切にするタイプだったら骨董品、民芸品のコレクターになっていたと思うし、高校生の時にもっと将来を考えていたらきっと考古学とか民俗学、そんな学問にハマっていたろう。

面白いんだよねぇ。飲み屋で友人とそんな話になると大概「歴史好きでしょう」と言われる。でも違うんだ。これっぽっちも興味が無いと言ったら嘘になるが、今も学校で習った程度の知識しかない。好きなのは歴史ではなく文化なんだ。

歴史なんてどーでも良い。誰と誰が戦ってどっちが勝ったとか一切興味が無い。でも庶民の文化は大いに知りたい。NHKの「タイムスクープハンター」は最高のお勉強ツールだった。勿論文化を知るには歴史もかじらなくちゃならないから仕方なく学んでいるとでも言おうか?。

そして文化に興味があるからこそ、地方の廃屋にて生活の痕跡を見つけて楽しんでいるんだ。当然そこには冒頭で述べたノスタルジックな思い、「おお!、昔こんなのを使っていたね!」と過去を懐かしむ事が出来るグッズが満載。

ところが時折、綺麗過ぎる廃屋ってのがある。20年前に一家が神隠しにあってそのままなのでは?・・・。こうなると今度は生活臭が残り過ぎていて面白くない。隅々まで探検はするけど写真には収めない事の方が多い。

先ほども書いたデカダンスの世界、日本語にすると「退廃(頽廃と区別している人も多いみたいだけど)」。本ブログでは良くこの言葉を使っているが、廃墟に言及すると「荒廃」とか「荒野」の方が自分に近いと思っている。良く西部劇で「荒野の・・・」ってのがあるでしょう?。あんな感じ。


2016-07-10-06

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

20年前のそのままでは駄目で、20年間の朽ちている様に興味がある。だからなのか、以前にも書いたと思う。フィルム時代、食品が腐る様を毎日写真に撮っていた時代があった。結構面白かった。かなりの食品を撮って見事にハマり込んでいた。

そうそう、思い出した。この頃、色々なカメラを使っていたけどPentax LXは主に旅行に使用していていたので普段は使わなかった。だからこの手の写真のほとんどはPentax LXとTamron 90mmF2.5Macro(52B)で撮っていたんだっけか。

これの行き着く先はグロテスクやサディズム思考であり、マルキ・ド・サドの「悪徳の栄え」(この本、澁澤龍彦が翻訳しているんだよね)、海外ドラマの「アメリカン・ホラー・ストーリー」めいたホラー、オカルトにも共通する訳で、富士山の樹海に興味があるのももしかしたらこっちの思考かもしれない。だからひとつ間違えると犯罪者になっちゃうが、勿論そこはしっかり自制出来ている(笑)。

ちょっと長くなったかな。一応まとまったし今日はこれで終了、まだ書き足りないので後日にでも!。


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コメント

  1. tsunomagari | URL | -

    私も同じで古い車輌には興味があります。
    廃止されたローカル線の思い出のせいかもしれません。
    今では走っていないと思いますが、駅弁や冷凍ミカンを座席から買えちゃう、窓が開けられる車輛だと最高ですね。
    そういう車輛が走っているアジアの国もありますので、ついつい移動に利用して楽しんでおります。
    中国の大連では日本統治時代の車輌がまだ現役で走っていて感動しました。もちろん乗りましたけど。

  2. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    駅弁やみかんを座席から買える・・・、私もそうですね。思い出深いのが横川での釜飯と高崎のだるま弁当であり、当時の列車は調べてみると115系と言うモデルだそうで、まさにその車輌好きです。最近はとんと見ないですね。今はどの辺りで走っているのか(笑)。

    日本統治時代の車輌・・・、凄過ぎますね。どんな列車なんだろう。どこだっけなぁ、昔の丸の内線が最ペイントせずに昔のまま走っている国があるとか。多分東南アジアとかインド辺りだと思うんですが。

  3. tsunomagari | URL | -

    駅弁はデパ地下で買うようになって風情が無くなってしまったから、郷愁をそそられるのかもしれません(笑)
    丸の内線の車輌が海外でですか!
    調べてみるとインドネシアっぽいですね。引退車輌の第二の人生を綴った書籍も出版されているみたいです。

    大連のは列車では無く、路面電車、トラムなんです。
    手前味噌ですが、こんな車輌です。
    http://tsunomagari.blog.fc2.com/blog-entry-267.html

  4. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    廃なものは好きです。一人だとちょっと怖いし(笑)人が入ると気になるし、じっくり腰をおいて撮影は少ないです。泥臭く古くさく撮りたいのですがつい綺麗に撮ってしまうのが悩みです。錆びも好きなんですがねぇ、なかなかうまく行きません。ちょっとローカルな静岡まで足を延ばすと鉄道も楽しいです。是非。

  5. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    最近は駅弁じゃなくて旅先でもコンビニ弁当ですし、最悪おにぎりとかサンドイッチしかなかったりと風情も何もありゃしません(笑)。

    インドネシアは埼京線とか東京メトロとかも走っているみたいですね。笑っちゃうのが「急行日吉行」とか普通に走っているそうです(笑)。第二の人生を綴った書籍、うーん、これはちょっと欲しいかも・・・。

    大連の路面電車、いやぁ、拝見しました。全くホントに大日本帝国とか帝都東京!、って感じがする車輌ですね。これは是非生で見たいですね。うーん、それを撮影されているのですから羨ましいです。

  6. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    廃なものは好きです。一人だとちょっと怖いし(笑)人が入ると気になるし、じっくり腰をおいて撮影は少ないです。泥臭く古くさく撮りたいのですがつい綺麗に撮ってしまうのが悩みです。錆びも好きなんですがねぇ、なかなかうまく行きません。ちょっとローカルな静岡まで足を延ばすと鉄道も楽しいです。是非。


    廃は基本的に一人が楽なんですが、危険な場所ってあるんですよね。床が抜けているとか谷底が見える廃橋梁とか(笑)。そういう時は人と一緒に行った方が良いんですよね。何かあっちゃ大変ですから。撮影ですが私も綺麗に撮る、しっかりとした定番構図で撮るのが好きなので少し遊びが必要だなと感じています。

    静岡、大井川鉄道なんていつかは撮りたいと思っていて、いつも旅行の候補に上がるんですが、今年の夏の旅行は「行くぜ東北、只見線、木村文乃が見た風景」に決定しちゃいました。多分8月中旬くらいにそのままのタイトルでブログに掲載されるでしょう(笑)。


  7. 6400k | URL | -

    北温泉、昔(25年ぐらい前かな・・・)何度か行きました。温泉は凄いのですが、メシが相当サビしいので、缶詰(牛大和煮とか)持参で行ったものです。40年前とはいえ、子供連れであそこへ行くというのが、なかなかなものですし、さらに「たっ、たまらんっ」と思う子供も凄いと思います(笑)

  8. BigDaddy | URL | -

    > 6400k さん

    おお!、北温泉をご存知でしたか!。やはり登山でしょうか?。

    伯父が登山マニアだったので普段は秩父、正丸とか伊豆ケ岳に登っていて、夏休みに茶臼岳とか朝日岳とか、ルートはあんまり覚えていないのですが、あそこらを周遊コースを歩く時の基地として北温泉を利用していましたね。

    飯・・・、うーん、全く記憶ないですが、子供ながら混浴が恥ずかしかったのと、温泉プールの底がコケでツルツルしていたのを良く覚えています。やはり江戸っ子なので田舎ってものがなく、この手の古びた温泉とか興味があったのでしょうね。とにかく子供の頃からボロ屋とか、今じゃもう見掛けませんがバラック、そんなのが好きだったんですよ(笑)。

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