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「フラガール」を観てフラッと産業遺構探索 その4 内郷鉱山住宅

2016年07月30日 00:00

廃屋猫

廃屋猫

Pentax K-5, SMC PENTAX-DFA100mmF2.8Macro

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回からの続き。今回は内郷に残っている鉱山住宅を紹介したい。

内郷地区のかつての鉱山住宅のほとんどが市営アパート、もしくは分譲住宅となっていて、現在は4棟が現存しており(うち1棟は半廃屋状態)。そして奥に完全に廃屋と化した鉱山住宅があった。

その廃屋を背景にニャンコを撮ったのがトップ写真。人懐っこそうに思えるが、少し近付くと「シャー!」と威嚇する。なんで威嚇するのだろうか?。番犬ならぬ番猫で部外者には冷たいのか?。

さらに近付こうとすると威嚇しながら向かって左方面へ移動していく。逃げると言うよりも誘導しているような。その答えが下だ。向かって右側に目をやると・・・。


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子トラが2匹に子ハチが1匹、とっても可愛い。子猫達は怖いもの知らずだから外に出たくてうずうずしていたみたい。

なるほどね、トップのニャンコは親猫で、自分の子供達の危険を排除しようと自らが囮になってわざと反対側に私を誘導しようと考えていたみたいだ。うーん、凄いね、本能と言うか母性と言うか・・・。

そんな猫の親子が住んでいる鉱山住宅。足尾のそれは南橋地区等の一部を除いて廃墟と化しているし、数年前に存在した廃集落が昨年訪れたらゴソッと無くなっていたりするが、常磐炭礦の鉱山住宅はこの内郷地区に2つかな?、あとは北茨城(フラガールのロケ地)に幾つかと数える程しかないが、今も尚、現役で使われているのが凄い。

ガイドさん曰く、福島県南部、そして茨城県北部の海沿い、いわゆる浜通りと言うのは東京よりも雪が降らないらしい(東京は山梨県に近い多摩地区などは結構降る)。だから築50年以上の住まいが今も尚残っているのだろう。またこの手の鉱山住宅は今は民間の賃貸住宅として活用されているので、雨風しのげればって人に安い家賃で提供されているようだ。

この内郷の鉱山住宅は今回の遺構探索の旅で見た鉱山住宅の中で一番古いものだった。順繰りに見ていけば判る。内郷のは外便所で風呂無しなんだ。時代的に言えば足尾の現存している鉱山住宅跡と同じくらいだろう。そして少し新しくなると内便所になり棟毎に納屋のようなものがあり、そこに風呂がある。そして最も新しいのが風呂も便所も屋内(便所はボットン式)。

※上層部の住んでいた住宅は古い時代ので便所、風呂は屋内にあったらしいが・・・


突然こんな住宅が現れる

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湯本駅方面からここに向かうと県道から市営?、の団地の中を走る事になる。これら団地は元々鉱山住宅だったのだろう。そして突然上の風景が出てくるのだ。

今回は事前に位置を把握していたし、ガイドさん同行であったが、車で移動していたら通り過ぎちゃうくらい呆気ないと言うか、えっ?、ここにあるの?、そんな場所だ。また、今も現役で使われている住宅なので廃墟マニアだったら「大した事ない物件」かもしれない。

ところが昭和好きにはたまらん物件だ。小規模であってもそこには昭和風景が残っている。上の写真、タイムスリップする境界線が側溝部分にある、ここから足を踏み入れれば全ての人が昭和に戻れる。


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そしてここの素晴らしい所は昭和風景に加え廃物件でもあるんだ。冒頭に書いた通り、1棟は半廃屋、奥の方の棟は完全に廃屋と化している。


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手前の棟にはまだ人が住んでいらっしゃるのと、この廃屋の奥には一戸建て家屋(上層部の炭鉱住宅を改築?)もあるので大々的に中へ侵入してどーこーってのははばかれるものの、上手く構図すれば山間部の廃集落のようにも見え、良い風景だった。

とにかく小規模ながら昭和、廃墟ファンにはたまらない場所だった。こういう場所には長くいても決して飽きないのだが、何しろガイドさんを待たせているのでチャッチャッと撮るしかなかった。

でも・・・。夕方、ガイドさんと別れて宿に戻る際、どうせその辺を通るからと再びここを訪れて納得の行くまで撮影したのだった(笑)。

先日も書いたように常磐炭田を巡るにはガイドを依頼した方が楽。でもガイドさんは廃墟ガイドではない。あくまでも常磐炭田のガイドさんなので廃墟の撮影に長く付き合わすのは失礼と言うもの。だからガイドをお願いした際には「ロケハン」だと思って撮影するのが望ましいだろう。

もっと撮りたい!、そう思っても予備日を設けたり、後日再訪したり。私は草木が枯れる来年の春前にもう一度訪れると思う。


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コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | od2ryG16

    鉱山住宅跡がこんなにも残っているのですね。 よだれがジュルジュルです^^
    こちらの鉱山跡をいろいろ調べたのですが社宅は改築して何かに利用しているそうで、行かなくてよかったです。
    仔を想う親猫 泣けてきます。 

  2. auf | URL | 3eyVfeeo

    まだ使われているってのがすごいですね.僕の近所にも炭住は残っていて済んでい
    る人もいますが時代的にはずっと新しいはずです.雪が積もらないから持つんでしょ
    うかね.屋根に雪が大量に積もるとだんだん変形してきますから.

  3. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    仔を想う親猫、本能なんでしょうが凄いですよね。

    ここの鉱山住宅は少ない方です。周囲はすでに市営団地になっており、20年位前なら物凄い風景だったでしょうね。でも北茨城市へ南下すればフラガールのロケ地となった地域を含め、仰山残っていますし、まだ半分くらいは住んでらっしゃいます。

    有名な足尾にもまだ幾つか鉱山住宅が廃墟として残っていたり、南橋と言う集落は今も恐らく全棟現役だったりします。

  4. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    鉱山住宅は福島県いわき市と茨城県北茨城市に幾つかまだ残っていまして、実はこの辺りは東京よりも雪が降らないんだそうです。だから現存しているんでしょうね(勿論多くは市営住宅や分譲住宅に変わっています)。今後北茨城市にある大規模な集落も訪ねています。半分くらいは現役で使われているようです。

    本ネタの鉱山住宅が一番古いです。古い新しいはすぐに判り、外便所、風呂無しが一番古く、次に内便所、外風呂、そして内便所、内風呂と今回3パターンしっかりと見てきました。

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