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DXO Optics Pro 11 ミニインプレッション PRIMEノイズリダクション

2016年08月15日 00:00

廃パチンコ屋にて

2016-08-15-01

Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



6月、DXO Optics ProがVer11になった。これを書いている今、まだ購入には至っていないのだが、先月、このVer11をテストした模様をお伝えしたい。

LightroomとOptics Pro 10、11とではカメラプロファイルが異なるので写真毎にLightroom、もしくはDxO Optics Proの明るさ調整をしているが、全く同じにならないのでその辺はご勘弁を。

またLightroomのノイズリダクションとシャープネスに関しては2015年1月15日の記事の通りに行っている。

まずは下の写真を使ってテストしてみよう。若干ブレているが気にしないで!。

ワイン蔵にて

2016-08-15-02

Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM


K-5の場合、ISO3200まではどのソフトのノイズリダクションでも綺麗に加工されるのでISO6400、F4、1/30secのEV3の写真でやってみる。

プリントサイズ無視で等倍で鑑賞した場合、ノイズが不快にならない、かつ塗り絵一歩手前くらいまでノイズリダクションを掛け、輪郭が滲んだ分、少し強めにシャープネスを加えてみる。

Lightroomでの設定
 ハイライト -40
 シャープ適用量 70
 半径 1.4
 ディテール 0
 マスク 24
 ノイズ軽減輝度 50
 ディテール 80

Optics ProのノイズリダクションPRIMEの輝度ノイズのデフォルトは40だが、その設定だとこの手のコントラストのない風景だとOlympusのような見事過ぎる塗り絵写真にしかならないので半分の20にセットし直した。

Optics Pro 10、11での設定
 PRIME輝度ノイズ 20
 アンシャープマスク強さ 140
 半径 1.4
 しきい値 20
 エッジオフセット 100

Optics Pro10の現像時間(JPG出力時間)はうちの5年くらい前のIntel Core i5、メモリ8MBのWindows 7 64bitパソコンで1分25秒。Optics Pro11では25秒とちょうど1分短縮されていた。

Optics ProはメモリよりもCPU依存なので最新のパソコンでOptics Pro11でPRIMEを使ってもさらに早く、20秒も待たずにやってのけちゃうのではなかろうか?。

25秒で「早くなったなぁ、これだったら我慢出来る、10枚でも20枚でも現像したるぜ!」、と思うくらいだから最新のパソコンならもはやPRIMEノイズリダクションは多くのカメラマンでそれを欠点とは思わないだろう。

※Lightroomは5秒くらいで現像(JPG出力)を終えられる

では部分切り出し像であるが1200x1200ピクセル等倍像をご覧頂こう(それぞれマウスクリックで等倍)。


Lightroom

2016-08-15-03


Optics Pro 10

2016-08-15-04


Optics Pro 11

2016-08-15-05


パッと見て一番ノイズが綺麗に消えていて、かつしっかりした絵になっているのは何故かOptics Pro 10。しかしこれは色の濃淡が大きく関係しているので一概に古いバージョンが良いとは限らない。

シャドー部はOptcis Pro 10、11も上手くノイズが消えている。しかしこの程度だとさらりを眺めただけではOptics Pro 11とLightroomとの区別も付かないだろうし、増してやA3~A2プリントでブランドテストされたら多くの人はイコールをみなすに違いない。

写真関連の掲示板を見ているとOptics Proの方がLightroomよりも綺麗にノイズを除去してくれると書いている人を結構見つけられる。果たしてどうだろうか?。Lightroomでノイズ除去法に悩まれている方、もう一度、2015年1月15日の記事をご覧になってその通りに実行して頂きたい。

これでノイズ除去に不満があるのなら、もはやカメラマンの意図通りになる写真を作るにはお持ちのカメラではハードウェア、つまりセンサーの問題でほぼ不可能。わざわざノイズリダクションだけの為にOptics Proを買い足す必要はない。買い足さねばならないのは超高感度域が優れているカメラだ。

次の写真は比較的コントラストのある風景。露出はISO6400、F4、1/30secと上と同じだがこちらの方が肉眼でもかなり明るい。

山間の廃屋にて

2016-08-15-06

Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM


これも等倍鑑賞を目的とし、ノイズが目立たず、かつ塗り絵になっていないギリギリの現像を施した。

Lightroomでの設定
 ノイズ軽減輝度 50
 ディテール 80
 シャープ適用量 75
 半径 1.4
 ディテール10
 マスク 40

Optics Pro 10、11での設定
 Smart Lighting モード弱
 PRIME輝度ノイズ 20
 アンシャープマスク強さ 150
 半径 1.4
 しきい値 10
 エッジオフセット 100

現像時間はOptics Pro 10が1分25秒、Optics Pro 11が40秒だった。どうも情報が多いとOptics Proも少し現像に時間が掛かるようだ。それでもOptics Pro 10の半分以下なのだから十分とは言えないまでも納得出来るし、今後のVer12に大いに期待出来る。

でもノイズリダクションの実力を等倍切り出し像でご覧頂こう。同じくマウスクリックで1200x1200ピクセルとなる。


Lightroom

2016-08-15-07


Optics Pro 10

2016-08-15-08


Optics Pro 11

2016-08-15-09


これも見た目はDxO Optics Pro 10がノイズが消えかつコントラストの高い像になっていると思う。どうもOptics Pro 11はOptics Pro 10と同じような現像を行うとコントラストのない軟調な写真になるみたいだ。

如何だろうか?。私の目にはOptics Proがノイズリダクションに関して秀でているとは思えない。この写真で上の通りの現像なら実はLightroomが一番ノイズが消えているからLightroomとほぼイコール。Lightroomはこの程度の処理をすでにVer4の頃に実現していたのだから、ようやく他社がLightroomに追いついたと表現出来る。

私は市川と言うメーカーを毛嫌いしているので決して使わないが、Silkypix Developer Studio ProもLightroomと変わりないノイズリダクション機能を持っているようだ。

Lumixカメラに付いてくるSilkypix Ver4のサブセットですでにLightroomと区別が付かないくらいだ。詳しくは7月8日の記事をどうぞ。
ではISO12800の像をご覧頂こう。それがトップ写真。K-5のISO12800はボーダーラインで使える写真と使えない写真が出てくる。まずは使える写真を。ISO12800、F5.6、1/25secのEV2.7。

この像ではLightroomとOptics Proのデフォルト現像時の明るさが大きく異なったのでOptics ProのSmart Lightingをかなり強くセットしている。

Lightroomでの設定
 ノイズ軽減輝度 40
 ディテール 90
 シャープ適用量 70
 半径 1.6
 ディテール 0
 マスク 20

Optics Proでの設定
 Smart Lighting モード ふつう
 PRIME輝度ノイズ 20
 アンシャープマスク強さ 120
 半径 1.4
 しきい値 15
 エッジオフセット 100

Optics Pro 10の現像時間は1分35秒、Optics Pro 11では35秒だった。この写真ではOptics Pro 11が10よりも3分の1の処理時間で済んでいる。

ご覧の通り、ISO6400像とほとんど同じ。良く見るとノイズはLightroomよりもOptics Pro10、11よりも抑えられているが、良く見なければ、ましてやA3~A2プリント程度ならば実感は難しいくらいの差でしかない。


Lightroom

2016-08-15-10


Optics Pro 10

2016-08-15-11


Optics Pro 11

2016-08-15-12


またこの写真ではLightroomがかなり汚く見える。これはLightroomで現像した方がダイナミックレンジが広くシャドーがしっかりと見えているからだ。Optics Proは10も11もシャドー部はほぼ黒く潰れている。

この像でOptics Pro 11の像が一番ノイズが取れているように見えるのは全体の明るさ、コントラストのせい。Optics Pro 11はOptics Pro 10よりも基本設定の段階で暗く、コントラストが弱くなる傾向にあるようだ。

となるとノイズ軽減の数値、今回はOptics Pro10も11も全ての写真で20にセットしているが、写真によって色々と変える必要が出てくる。この写真のようにシャドーが潰せばノイズリダクションはもっと弱くて良い。恐らく10前後が最適だろう。

反対にこの写真でデフォルトの40で現像したらただの塗り絵写真にしかならない。確かにノイズは綺麗さっぱり消えてくれるがそれでLightroomに勝ったとは到底言えない。

Optics Proがわずらわしいのは半自動処理をしてくれる割にはPRIMEを使用すると何度も現象処理をしないとベストが出てこない点。ノイズ軽減の輝度量だけで40、30、20、10と4枚も現像したら処理が早くなったOptics Pro 11でも数分掛かるのだ。

ISO25600の像もこの手の単純な構成の人工物が中心だと同じ結果を得られた。LightroomもOptics Pro10、11ともにA2プリントくらいなら楽勝の像(あくまでも私の目において)を得られる。

では高周波の多い風景ではどうだろう。Lightroomで現像をし、A3プリントでも「ああ、高感度で撮っているのね」と判る、A4で行ける程度、等倍鑑賞はしない方が良い、そんな写真をピックアップした。

カメラは以前Pentaxから借りたK-3。ISO25600、F5.6、1/20secのEV1.5の風景。

晩秋の昭和廃屋

2016-08-15-13

Pentax K-3, SMC PENTAX-DA18-135mmF3.5-5.6

Lightroomでの設定
 ノイズ軽減輝度 70
 ディテール 65
 シャープ適用量 100
 半径 1.4
 ディテール 0
 マスク 25

Optics Proでの設定
 Smart Lighting モードふつう
 PRIME輝度ノイズ 20
 アンシャープマスク強さ 120
 半径 1.6
 しきい値 15
 エッジオフセット 100

現像時間はOptics Pro 10で1分55秒、Optics Pro 11で1分。うーん、半分に短縮しているとは言え微妙な数値だ。ノイズ量、もしくは高周波部分量が多い写真はそれに比例して現像時間も長くなるみたいだ。


Lightroom

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Optics Pro 10

2016-08-15-15


Optics Pro 11

2016-08-15-16


特に皆さんは1200x1200ピクセルの部分切り出ししかご覧になっていないのでどれも酷いと思われるだろう。確かに悪い。等倍で鑑賞するに値しない像だ。しかしこれでもA4プリントならかなり綺麗に見えるのだった。

しかしLightroomよりもノイズ処理が上手いとされているOptics Proでもこの高周波の多いISO25600の写真でA3ノビプリントは無理だと思うべきだ。

結論。

LightroomよりもOptics Pro 11の方がノイズリダクション処理が優秀と言うだけでOptcis Pro 11を買うときっとガッカリする。確かにシャドー部の処理はLightroomよりも綺麗だが、全体を見れば大した違いはない。増してや1600万画素を超えるカメラならばA3ノビプリント程度だったらその違いに気付く人は少ないだろう。

またLightroomは像全体に掛けるノイズリダクションの他にマスク処理を施して部分的にノイズリダクションを加えられる。これを行うとOptics ProとLightroomの違いが大きく出るシャドー部のノイズの差も解消されるんだ。

そしてOptics ProがLightroomとほぼイコールならばSilkypixとも互角だし、(使い勝手が悪く2世代前からアップデートしていないので憶測でしかないが)Capture One Proも最新のVer9ならイコールだと思う。フリーソフトのRawTherapeeだって設定がとにかく面倒ではあるが処理能力は高い。

しかしすでにOptics Proの11以前のバージョンをお持ちの方ならばPRIME使用時の処理時間が半分以下に短縮されるのだからVer11を購入して損はない。これだけの為にアップデートしても決して後悔はしない。

今後もLightroomを中心に現像処理を行うものの、Optics Proは現像していて楽しいんだ。Filmpackも購入しているので様々なカラープロファイル、フィルムシミュレーションも利用出来(勿論、LightroomからプラグインでFilmpackを使えるのだが)、Lightroomにはない魅力があるので今後もちょこちょこと使っていくだろう。


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コメント

  1. auf | URL | 3eyVfeeo

    Lightroom とDXO,あまり変わらないんですね.Raw Therapeeのノイ
    ズ・リダクションはクリティカルでなかなか難しいです.最近はDXO
    使うことが多いです.楽なので.(笑) 

    LightroomもDXOも,もうデモザイク・アルゴリズムの追求はやめたん
    でしょうかねぇ.デモザイキングのドラスティックな向上はもうない
    のでしょうか.

  2. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    ノイズ処理に関して、私が見る限り、巷で言われているDxO圧勝説に異論を唱えますね。圧勝だと言っている人は単にLightroomでのノイズ処理を間違った数値をセットしているだけだと思います。また部分的にマスクが可能なLightroomの方が勝手は良いですね。

    http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/development/1014658.html
    http://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/development/1015056.html

    上のリンク、多分プロカメラマンのレビューだと思うのですがLightroomのノイズ処理法が明らかに初心者じみていますし、何故かDxOで現像したと言うJPGもEXIFを見るとLightroom 6とかになっているんですよねぇ(笑)。こういう人の情報が我々を間違った方向に導いてしまうのではないかなぁと。

    結局、素材の良いRAW(ISO6400くらいでも細かい描写部分がない等)ならどんな現像ソフトでもおおよそ満足する結果になるでしょうし、明らかに素材が悪いRAW(ISO12800でネイチャーフォトとか)はこれまたどんな現像ソフトでも満足出来ないと思っています。

    RawTherapeeはノイズリダクション以外でも1枚1枚違った設定しなくちゃならなく、それこそ等倍鑑賞に管割るのならデモザイクの種類もカメラやノイズの状態によって買える必要もあるようで幾らノイズ処理が上手でも大量の写真をどうこうするには大変ですよね。

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