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「フラガール」を観てフラッと産業遺構探索 その16 常磐炭鉱中郷新坑選炭場、万石

2016年09月16日 00:00

選炭場と万石の位置関係

選炭場と万石の位置関係

Sony α6000, EPZ16-50mmF3.5-5.6


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



「フラガール」を観てフラッと産業遺構探索」、ようやく最終回を迎える。他のネタも書いていたが、出向いたのが3ヶ月も前、かなり以前に感じている。通常、この手のネタは撮影後、記憶が新鮮なうちに一気に書き上げ予約投稿しちゃうのだが・・・。

7月に入ってからなんだかんだと多忙で、8月からはもう1つのブログ、My Favorite Things ~写真生活~で音楽ネタを書き始め、またギターがリペアから戻ってきてからと言うもの、おうちに帰るとすぐにピックを持ってギターをジャンジャカ弾いている。1日が24時間、それに変わりはないから、どっちかに集中すると片方が疎かになる。これは仕方がない。

神ノ山の炭鉱遺構はほんの一部残っているだけで太陽光発電所になってしまったが、この中郷の遺構はまだ残されていた。でも中郷の鉱山住宅は数年後には更地になる筈で、ここの遺構もいつ前触れもなく壊さるかも知れず・・・。

興味ある方は早いうちにお出掛けになった方が良いだろう。但し、ここも草ボーボーだから冬まで待った方が良いかもしれない。

炭鉱遺構を本格的に探索したのは今回が初めて。だからそれまでは選炭場と万石の違いを良く判っていなかった。遠くから見れば似たような施設に見えるから。

でも今回で判った。まず坑口の多くは山の中にある。だからそこから近い位置にあるのが選炭場。そして選炭場で商品になる石炭と捨てられるズリ(ボタ)に分けられ、トロッコなどで後者は近くに捨てられそれが長年を経てズリ山となっていく。

商品となる石炭は鉄道に積み込まれる。それが万石であり、位置的には必ず選炭場が上(もしくは奥)にあり、下(手前)にあるのが積込場である万石だ。また万石が残っているところには必ず鉄道の痕跡がある。鉄道用の築堤や、常磐炭田の多くは車道に整備され直されているが、車道そのものが痕跡だからして、真横に車道がある大きな鉱山遺構、それは万石と考えて良い。

だから鉱山遺構として完全に保存されていれば坑口、通風口、選炭場、万石、鉱山住宅、ズリ山がワンセットになって残されている事になる。福島県と茨城県に残る常磐炭田遺構はこれらがセットになって現存しているものが多いので、東京から最短で行ける大規模な鉱山遺構としてもっと脚光を浴びても良いと思う。

※日立の方には鉱山関係者が楽しんだ遊戯施設、ちょっとした歓楽街の廃もあるらしく、ここもいずれ探索したい

この手の遺構は一般に脚光を浴びた瞬間に観光地へと変貌する。常磐炭田に関しては2011年の震災で大打撃を受けた市町村を思えば観光資源として利用して欲しいが、廃墟好きとしては微妙な心境だったりする。栃木県の足尾はヘリテージツーリズムには目もくれず、観光地化が進行し、集落を取り壊して桜を植える計画がどんどんと進められている。

埼玉のニッチツ、まだ操業しているからここもまたヘリテージツーリズムとはほぼ無関係のようだ。あそこはなんとか保存出来ないものだろうか?。廃墟としてあまりにも有名になり過ぎ、数年前に訪れた時、すでにかなり荒らされており、また雪深い地方なのでその後、大きな遺構が幾つか倒壊しているそうな。

埼玉県などの行政が企業と話し合い、現存している建物、遺構などを保存する動きを見せてくれればと思っている。勿論、行政が乗り出した瞬間に廃墟ではなく観光地になってしまうので、そうなったら廃墟好きとしては・・・。

少なくとも関東近郊のこの手の産業遺構はあと5年くらいで運が良ければ保存され観光地化、悪ければ倒壊、もしくは更地になってしまうだろうから廃墟好きとしてはこの5年が勝負だと思っている。ニッチツは山深い場所に位置しているので太陽光発電所にはならないとは思うが・・・。

トップ写真、もう一度ご覧になって欲しい。左側は太陽光発電所になっている。きっとここにも何か遺構があったと思う。だからこの中郷新坑関連遺構だっていつ壊されるか・・・。

では中郷新坑選炭場、万石の幾つかを写真でご紹介しよう。


間近で見ると流石に迫力がある

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ちょいと登ってみた

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選炭場はジャングルと化している

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選炭場を正面から近付こうと思うと大冒険(笑)。冬になればなんとかなるかもしれないが、この草ボーボーでは危険極まりない。裏から回るしかなく、ここがこれまた常磐炭礦の私有地であり、一応立ち入り禁止マークが・・・。

この選炭場に関しては今後の課題だ。いわきのヘリテージツーリズム協議会を通して許可が得られればラッキーだ。恐らく坑口もこの上辺りに今も尚残っている筈でそれも見たい。もしかするとズリ等を運んだトロッコの痕跡もあるかも・・・。

そんな訳で3ヶ月に渡り連載してきた『「フラガール」を観てフラッと産業遺構探索』、これにて終了。次回探索は来年春の予定。


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コメント

  1. auf | URL | 3eyVfeeo

    廃れている.時間が経つとさらに廃れて痕跡しかなくなる.この辺の危うさ,
    はかなさが廃墟の魅力のひとつでもあるわけで,難しいところですよね.

    敗戦後,日本の復興を支えた石炭産業に関しては一つや二つ,歴史的遺産と
    して保存して欲しいものですが.

  2. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    常磐炭田のヘリテージツーリズムを管理しているボランティアの方達から話を聞くととにかく大変だそうです。ボランティアだけでは夏の草刈がどうにもならんそうです。それ以外でも行政や企業に働きかけたりと頑張られているなぁと思います。

    ユネスコの世界遺産にこの手の産業遺産が思ったよりも簡単に認定されて日本のその手の省庁、関係者もびっくりしているんじゃないでしょうかね。しまったぁ!、だったら常磐炭田も含め北海道、九州の炭鉱遺構が腐るほどあったのに・・・。後の祭りですね(笑)。国土が狭いのでしょ~がないのは判りますけど。

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