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ワーキングディスタンス

2016年12月11日 00:00

Tokyo Snap

Tokyo Snap

Lumix GX7, SMC PENTAX-M50mmF1.4


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前回の記事を踏まえて・・・。

※ここでは「焦点距離」と「撮影距離」を見間違う可能性があり混乱するかもしれず、そう判断し、被写体とカメラの間の距離を「撮影距離」でなく「ワーキングディスタンス」と表現する

焦点距離とワーキングディスタンスをしっかりと頭に叩き込んでおけば単焦点レンズも怖くない。

まず1本のレンズに慣れる事。それが50mmレンズならばいつも撮っている距離を把握しておけば、24~28mmレンズを使って同じような構図を得るにはワーキングディスタンスを半分に、100mmレンズを使うのなら倍にするだけ。

昔から単焦点レンズの集め方として28、50、135mmが良いとされているところ、お散歩写真程度なら135mmを100mmにした方が扱い易い。画角の問題もあるし、50mmの倍なのでワーキングディスタンスを計算し易い、そんな理由もある。

28mmで被写体までの距離が3メートルなら50mmレンズは6メートル(実際には5.5メートル)、100mmレンズなら12メートル(実際には11メートル)。どれかのレンズに慣れれば(ワーキングディスタンスが把握出来れば)、その前後のレンズはそれぞれ半分の距離、もしくは倍の距離で良いのだから目測で感じられる。

本当はキッチリ25、50、100mmと揃えたいが、25mmレンズってZeissくらいしかないと思う。そしてなるほどと思ったのが24mmと50mmはほぼ倍だからこれをAPS-Cで使うとおおよそ36mmと75mmになり、ワーキングディスタンスの計算もし易いし、狭い路地でのお散歩写真にはむしろこのセットの方があり難かったりする。

これはズームレンズにも活用出来る。Lumixの14-45mmを使っていて14mmを使ってググッと50センチくらいまで被写体に寄って撮影した後、保険で望遠側にズームして写真を撮る、もしくはその反対で45mmで撮影後、14mmでも同じような写真を撮る、そんな事が多々ある。

この時、45mmは14mmのほぼ3倍だから大きく一歩後ろに下がるだけでおおよそ同じ構図になる。多少構図が違っていても上半身を前後させるだけで済む。これをファインダーを覗きながら前後しているとカッチョ悪い。

「ファインダーを覗くのはシャッターを押す時だけ」

そう思って写真を撮る努力をすると焦点距離とワーキングディスタンス(被写体の大きさも考慮し)が判ってくる。

フィルム時代はフィルムが勿体無かったからやらなかったが、デジタルになった今、再び己のワーキングディスタンスに対する勘を鍛え直そうと、カメラのファインダーを覗かずに自分が描いた構図になるような距離を取る。

ファインダーを覗いたら「ありゃ?、全く違うじゃないか!」と思っても戒めの意味を込めて、そこで敢えて1枚パチリするようにしていた。その後、しっかりと構図を調整して(足で距離を前後して)、パチリ。この2枚の違いをおうちで反省する。これを続けていると勘が研ぎ澄まされると言うか、次第に正確なワーキングディスタンスを取れるようになる。

しかし複数の単焦点レンズを使う場合、そうは行かない。全ての焦点距離で正確なワーキングディスタンスを得るなんて幾ら努力をしても天才以外無理なんじゃないかと思う。だからこそ135換算で50mmの焦点距離だけで鍛えている。これさえ出来れば上記の通り、28mmならその半分、100mmならその倍と考えるだけで良い。

ここで間違っちゃならないのは28mmで3メートルの場合、50mmでは約6メートル、100mmで約9メートル・・・ではない。焦点距離が倍になったら距離も倍になるのだから28mmで3メートル、50mmで約6メートル、ここまでは正しく、100mmでは約12メートル、200mmで約24メートルとなる。




焦点距離と被写体の大きさによるワーキングディスタンスの割り出し・・・、これは人物やそれに近い高さの被写体を撮るのを想定すると意外と簡単。

もしかすると私のように50mmを基準にするのでなく25mm前後の広角レンズを基準にした方が判り易いかもしれない。と言うのも人物を横位置で撮影した際、全身が切れないようにするには28mmレンズだとおおよそ2メートル。これをインプットしておけば50mmレンズなら4メートル、100mmレンズならば8メートル。

あとはその人物をどれくらいの大きさで構図の中に入れ込むか、人物2人分、4メートル程度の被写体を収めたかったら28mmなら4メートル、50mmで8メートル、100mmで16メートル、それを目安にすれば良い。

但し、人の感覚なんて相当曖昧。各個人で1メートルの長さを想像されると良い。そしてそれを実際に測ると80センチだったり120センチだったり・・・。一番短い単位から間違っているのだから、5メートルの距離を3メートルと思う人、8メートルと感じる人だっている。

また狭い場所と広い場所とでは感覚が異なってしまうので大きな誤差が出る時もある。だから「何メートルあるのか」でなく「何歩分あるのか」と考えた方が良いと思っている。歩幅は歩くスピードによって変化するだけで通常の歩幅を計測しておけばかなり正確に距離を割り出せる。

お散歩写真をしていると周辺を見回しながら歩くので歩幅は狭まる。私は70センチくらいで歩いているので14歩で10メートルになる。10メートルを目測すると時として8メートル、12メートルにもなるが、14歩でと思うとほとんど誤差が出ない。歩幅は歩くスピードによって一定なのでこれは50メートル、100メートルと距離を伸ばしても数え間違いしない限り誤差は出にくい。

勿論、撮りたい構図、主になる被写体をどのサイズで構図に埋め込むか、これを見誤ると幾ら歩幅が正確であっても元になる数字が違うのだから思い描いた構図にならないし、距離がぴったり、思い描いた構図だったとしても実際にファインダーで覗くとつまらん、そんな時も多々あるので、常にピッタリなんてあり得ない。

路地の先の風景を見て「あそこまで俺は120歩だ!」なんて言える人なんていないだろう。でもおおよそ100歩前後、100メートルくらい先だろうくらいでも、どれくらい近付いてどのレンズを使えば良いかが何となく判ってくるでしょう?。

何となくまで判れば、ファインダーを何度も覗いては足を前後させる、そんな撮影よりも遥かにスマートになる。28mm、50mm、100mmの3本を所持していたとする。そして歩く先に撮りたい風景を見つけた。この時にどのレンズを使えば良いか、28mmならどれくらいまで近寄るか、50mmなら今いる位置くらい?、100mmなら10歩後ろに下がるべき・・・、そんなおおよそが判断出来れば単焦点レンズも怖くない。

ズームレンズならそうやって目測でチェックしておけばあとの微調整はズームリングを回すだけだから「ファインダーを覗くのはシャッターを押す時だけ」、これが実践出来たりする。




ズームレンズと言えば・・・。パワーズームって物凄く不愉快。ファインダーを覗かないと焦点距離を確認出来ないからだ。

従来のズームレンズはズームリングに焦点距離の目盛りがあり、APS-Cならば35mm、m4/3ならば25mmに予めセットし(135換算で50mmになるように)、その焦点距離に見合うワーキングディスタンスを考えていた。この135換算で50mmになる位置に固定するだけで安心感が生まれるんだ。

標準域を含むズームレンズの場合、広角側、望遠側よりも135換算で50mm前後の描写力が優れている、これを信じて疑わないのと、50mmの焦点距離ならばワーキングディスタンスを測る自信があるからだ。

最近のレンズ、特にズームレンズは光学的に歪曲を補正するのでなく、コスト削減、小型化の為に画像処理エンジンや現像ソフトで解決している。しかしそんなズームレンズでも標準域前後、135換算で40~60mmくらいではほとんど歪曲がない。ズームレンズだからこそキッチリ撮ろうと思うのなら標準域で撮るべきなんだ。

SonyのEPZ16-50mmF3.5-5.6、これは電子補正しないと広角側では「えっ?、これ魚眼レンズですか?」ってくらいの醜い像を見せてくれるし、なんと樽型の歪曲が42mmくらいまで続く極めて珍しいレンズ(APS-C用ズームだと普通は35mmを過ぎたくらいから徐々に糸巻きに歪む)。

幾ら画像処理エンジンや現像ソフトの電子補正が優秀とは言え、元がしっかりしているに越した事はないのだから、直線が多く構成された風景をキッチリ撮るのなら35mmよりも望遠側で撮るのが望ましいレンズ。

ところがこいつはパワーズームだから焦点距離は後から確認、ファインダーを覗かない限り(シャッターを押す直前)判らないのだから焦点距離が不明のまま被写体と対峙する不安があるとでも言おうか?。

そうなると己の勘だけが頼り。自分が立ち止まった位置からファインダーを覗く、そして焦点距離表示が35mm前後(135換算50mm)になってくれれば良いのだが、時として全く違っている時もある。

勿論、そんな時、わざわざ焦点距離を35mmにセットし直し再び前後する、そんな馬鹿げた作業は無意味なので大概はそのまま適正な構図になるようにズームリングで調整するが、何か違う、やはりカメラマンの意思によって焦点距離を明確にセットするのが先で、それに見合うワーキングディスタンスを得るのが正しい、そう思うのだった。

手動のズームレンズを使って先に焦点距離をセットしても撮影する時はズームで微調整するのだから結果はパワーズームと同じなんだが、そこまでに行く過程での心境の違いとでも言おうか?。焦点距離くらいカメラマンの自由にさせてくれよ!、って事かな。

単焦点レンズを多用する人はこの気持ち判ってくれるのではなかろうか?。勿論、焦点距離を気にし過ぎると何の為にズームレンズを使うのか?、そういう話に発展する。ズームレンズを使う理由はただ1つ、「楽をしたいから」でしかない。如何に楽をするか、それがズームレンズを使うこつだと断言しても良い。

だからなるべく焦点距離を意識しないようにしているが、EPZ16-50mmを使っている時だけは、キッチリ撮ろうと思っているのにファインダーを覗いて24mmなんて表示されると2、3歩下がって焦点距離を長くするする自分がいるのも事実。

本日の写真。GX7に50mmレンズなので画角的には100mm。こういう風景を撮る場合、どうやってワーキングディスタンスを測るか・・・。

この風景の場合、建物の上部分なんてどーでも良い。手前のクランクに曲がったパイプと階段、あとは壁の質感を捉えられれば良いので結構アバウト。ほぼ何にも考えないで後ろに下がれるだけ下がってパチリしているだけだったりする。

では何故この風景に換算100mmにもなる50mmを使ったのか?。換算50mmになる25mmレンズの方が下がる必要がないから良いのでは?。話は単純。たまたま50mmレンズを付けていたから・・・。それとこの日は50mm以外は17mmレンズしか持って行かなかった。

この風景を換算36mmの17mmで撮ると恐らくかなり近寄っての撮影になり、そうなると構図によっては遠近感が強調され、建物の上に向かってすぼんだ絵になってしまう。レンズ交換してそんなリスクを負うよりも下がれるのだから下がった方が早い。


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コメント

  1. tsunomagari | URL | -

    人間の感覚は曖昧ですね。
    焦点距離の違う単焦点レンズを使うと感覚が狂います。
    僕は基本が50mmで、狭い路地だと35mmなんですが、GX7で換算60mmや最近購入したNokton58mmを使うと感覚がズレてしまいます。
    50mm感覚で撮っちゃうと少し切れちゃうんです。
    ワーキングディスタンスって、刀や槍といった得物の長さみたいなもんだと思ってるんです。自分の得物の殺傷圏内に入ったら、シャッターを切る。キャンディッドフォトなんでワーキングディスタンスはいつも気にしています。

    パワーズームの件、激しく同意します。焦点距離の目盛りの無いレンズはダメですね〜
    ズームレンズでも先に焦点距離を決めてからファインダーを覗くので、目盛りが無いと不便です。M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3の稼働率が低いのはそのせいだと思います。

  2. レイ・スカイウォーカー | URL | 1n9Tsjm2

    そんなこと考えながら撮るから駄作になっちまうんだ。

  3. BigDaddy | URL | -

    > tsunomagari さん

    この記事を書くに当たって目測で1メートルの長さを考えたら実際に測ると80センチしかなかったです。ホント、あいまいですね(笑)。

    私は換算でAPS-Cで24mmを使った換算35mm前後が苦手です。いい加減にここかなと思ってファインダーを覗くとだいたい構図が一回り大きいですねぇ。これが戦闘だったら即やられちゃうでしょうねぇ。

    時に、12-50mm、これカメラ本体によってでしょうかね、背面の液晶に小さくですがパワーズームでも手動でもズームリングを動かすと焦点距離出てきますよ。私も最初気付きませんでしたが、ある時、あれっ!、表示されてんじゃん!、と(笑)。

  4. auf | URL | 3eyVfeeo

    電動ズームはムービー用としてあるんじゃないかと思います.スティル用としては
    ほとんど意味がない.手動の方が早い.ムービーでスムーズなズーミングはなかな
    か難しいので・・・.手持ちでパンしながらズームなんて慣れないとうまくできな
    いです.

  5. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    まぁそうでしょうねぇ、ムービーなら寄ったり引いたりとかで焦点距離云々なんてあんまり気にしないでしょうし。
    ただ、OlympusもSonyもキットレンズがパワーズーム、これ「あり?」って思ってしまいます。
    でもそんな時代になったのでしょうね。E-M5markIIの設定項目にパワーズームスピードってのがあり、私はSonyのもOlympusのも手動て使っているので、明らかに今後も一切使わないカスタムセットです。


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