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RawTherapeeの新たな活用法

2016年12月25日 00:00

只見線 第一只見川橋梁

只見線 第一只見川橋梁

Pentax 645, SMC PENTAX-FA645 MACRO 120mmF4, RVP100


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



去年のクリスマスはSonyサンタさんからα6000が送られてきたが、今年はな~もない(笑)。な~んもないって事はネタもない。

Olympus E-M5markIIレビューは今日の段階でようやく3つの下書きを終えただけで、全体の構想すら纏まっておらず、正月休みでどれだけ書けるかに掛かっている。正月休みで一気に10くらいのネタを書くつもりではいるが、なんだかんだとレビュースタートは1月中旬くらいになりそうだ。

そんなネタ不足時にRawTherapeeが良い仕事をしてくれたんだ!。今日はそんなお話を・・・。

夏季休暇にてPentax 645で撮影した写真、写真屋さんでTIFF化するのが馬鹿らしく、従来通り、似非デュープ、要するにライトボックス上のフィルムをデジカメでパチリし、レタッチする事にした。

この似非デュープの為って訳じゃないが、それにも使えるね!、と思って昨年末に購入したPentaxのDFA100mmF2.8Macro、でもPentax MX-1のマクロAFで撮ってもブログ掲載程度なら大して画質が変わらないのに気付き、もっぱらMX-1で似非デュープしている。

MX-1で撮影し、それをLightroomで歪曲や曲がりを補正し、トリミング。ブローニーの凄さをそれで見せるなんて到底無理。645くらいのフォーマットがあると、本当に全てが素晴らしい。しかしブログでは紹介しきれない。でもせっかくフィルムで撮影しているのだから「色」に関してだけはしっかりとフィルムに合わせたい。

今回はベルビア100Fを使っているので彩度、コントラスト高めの風景になるのだが、それをLightroomで行うとまぁエライコッチャ。元のカメラプロファイル(Adobe Standard)がそういう用途に不向きなのだろう。木々、空、その他人工物、これらをフィルムとそっくりにするには細かい調整を必要とし、しかも1コマ毎にその値が違う。

そう言えば春に撮影したコマでも相当な時間が掛かったのを思い出した(この時はPentax K-5にマクロレンズを使ったのかな?)。

Pentax 645とはどんなカメラ?
Pentax 645でお散歩写真

それがRawTherapeeを使うと、シャープネス、歪曲、曲がり補正、トリミングと言った一連の処理以外で行う処理はたった1つ!。フィルムシミュレーションでFuji Velvia 100 genericを選ぶだけ!。

勿論、これだけだと「傾向が似ている」だけで、この他、露出調整やHSVイコライザを使って黄、緑、青の彩度、輝度に対して1コマずつの修正を強いられるが、それでもLightroomよりも遥かに短時間で済む。

LightroomのAdobe Standardは地味な発色をしているが、これはすでにカメラ毎にトーンカーブが調整された値になっている。これは中域をブリッとアップさせて見た目の露出を少し上げていると考えて良く、カメラ毎に実効感度が異なるからそれの修正、平均化と言う事だろう。またコントラストも意外に強かったりする。

でもこれが悪さの1つ。RawTherapeeはプロファイルに「ニュートラル」を選べばトーンカーブすら変更せず、Lightroomよりも「生」な絵を提供してくれる。またRAW内にトーンカーブ情報があればオンにも出来、そうするとAdobe Standardに近い絵になってくれる訳だ。

試しにRawTherapeeのニュートラル(トーンカーブオフ)のままファイルを保存し、その像に対してAlien SkinのExposure、DxOのFilmpackにてそれぞれベルビア100をセットしたのが次の2枚。


Exposure 7

2016-12-25-02


Filmpack 5

2016-12-25-03


トップ写真を含め、良く見れば3枚とも若干異なっているが、傾向はほぼ一緒。こうやって比較しているから違いが判るが、もし本物のベルビア100Fでの写真を含め、4枚をプリントしてそれをランダムに見せればどれが本物のフィルムからのプリントか判別出来ないと思う。

ではこれをコダクロームでやってみようか。


RawTherapee Kodachrome 64 generic

2016-12-25-04


Exposure 7

2016-12-25-05


Filmpack 5

2016-12-25-06


傾向は同じ。遠景を見ると判るが、Exposureで処理したものがコントラストが弱い。びっくりしたのはヒストグラムを見るとRawTherapeeとFilmpackがほぼ同じ。喩えるとFujifilmカメラ内のフィルムシミュレーションとRaw File Converter EXでのそれ、Lightroomでのそれとの違い程度でしかない。

となるとこんな推測が成り立つ。

「RawTherapeeのフィルムシミュレーションの幾つかはFilmpackの像を元に制作されたのではないか?、もしくはどちらも忠実にフィルムの発色を再現しているのではなかろうか?」

RawTherapeeのフィルムシミュレーションは自分でも簡単に製作出来る。

RawPedia - フィルムシミュレーション

上に従い元ファイルのHald_CLUT_Identity_12.tifを自分でレタッチすりゃ良く、このファイルをFilmpackでそれぞれのフィルム毎に保存してやればFilmpackに登録されている全てのフィルムシミュレーションをRawTherapee内で利用出来る。

実際にやってみた。Hald_CLUT_Identity_12.tifをFilmpackのVelvia100とKodachrome 64をセットし、別名で保存。それをRawTherapeeからセットすると、RawTherapeeのニュートラル像からFilmpackでレタッチしたものと、ヒストグラムがぴったり重なる訳じゃないが、ほぼ同じ。

なるほどね。とにかくRawTherapeeのニュートラル現像からフィルムシミュレーションするか、ニュートラル像をFilmpackに通しさえすればリバーサルフィルムのベルビア100Fとそっくりになるのだから、今後、フィルムで撮影したら現像処理は自信を持って全てRawTherapeeに任せられる、これは嬉しい限りだ。

新たな発見だ。これはレタッチの神様が下さったクリスマスプレゼントか?。それにしてもLightroomにも弱点があったんだなぁ~。

さて、こうなるとFujifilmカメラのフィルムシミュレーションが相当怪しく感じてくる。以前借りたX-E2のベルビア像とRawTherapeeで処理したベルビア100像、RawTherapeeで現像し、Filmpackを通した3枚をご覧頂こう。


Fujifilm X-E2 ベルビア

2016-12-25-07


RawTherapee ベルビア100

2016-12-25-08


RawTherapee+Filmpack ベルビア100

2016-12-25-09


RawTherapee経由の2枚は勿論ほぼ同じだが、X-E2のベルビアはそれと比較すると彩度、輝度(明度?)、コントラストと全て高くなっている。

RawTherapeeはニュートラルで処理した場合、センサーの大きさや種類による違いはほぼない筈。となると今回の検証で言えば、RawTherapeeの2枚はフィルムのベルビア100Fと同等の発色、X-E2のベルビアはそれとは全く違う、単なるヴィヴィッドな発色で強コントラストな絵でしかない、そういう話になる。

Pentaxのカスタムイメージの「リバーサルフィルム」、これは一部のプロカメラマンではフィルムのベルビアをかなり意識した発色をしていると言われているが、私個人は彩度が高過ぎて決してフィルムの発色とは異なると思っている。

同様にX-E2のベルビアもやっぱりちょっと彩度が高い気がしてならない。あくまでも勝手なイメージだがX-E2のプロビアで少しコントラストを上げるか、プロネガハイの方がベルビア100Fっぽい絵になると思う。

発色の好き嫌いは人それぞれではあり、ここではRawTherapeeのフィルムシミュレーション、もしくはFilmpackがフィルムに酷似しているとだけの記事でしかない。それでもFujifilmのカメラでも他社のカメラでもせっかくRAWと言う素材があるのだからもっと個々が追求しても良いと思う。


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