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RawTherapeeでベルビア100Fを再現せよ!

2016年12月27日 00:00

只見線 第四只見川橋梁

只見線 第四只見川橋梁

Pentax 645, SMC PENTAX-FA645 75mmF2.8, RVP100


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



フィルムからのデジタル化は似非デュープ処理、ライトボックス上のフィルムをデジタルカメラで撮影しただけなのでブローニー判の解像力や立体感は楽しめないものの、発色に関しては前回の記事の通り、RawTherapeeのフィルムシミュレーションのFuji Velvia 100 Genericを利用し、限りなくフィルムに似せる事が出来たので、フィルム風発色、それだけでも是非ご覧頂きたい。

※今回はPentax MX-1でなくK-5と100mmマクロレンズを使った

この似非デュープ処理を使ってRawTherapeeで限りなくベルビア100Fに近付ける際の補足を。

カラーマネージメントの入力プロファイルはデフォルトの「カメラの標準的プロファイル」でも「カスタム」からLightroomのAdobe StandardのDCPファイルを選んでもあまり変わらない。とにかくここで重要なポイントは「DCPトーンカーブ使用」を必ずオフにする事。

スタートをLightroom等の現像ソフトと同じにしたい、そんな意図がない限り、デジタルカメラで撮影された写真の現像でも「DCPトーンカーブ使用」はオフが望ましい。

多くの現像ソフト(メーカー純正含む)の像はコントラストと明度が補正された写真が提供される。ユーザーの知らないところで何かやっている訳だ。OlympusデジタルカメラのISO感度粉飾問題もここに起因するのかもしれない。

各カメラメーカーの画像処理エンジンは大なり小なりLAB空間の「L」を使って明度を上げ(主にミドル部分のプッシュ)、コントラストを強調している筈で、これにより程良い実に写真っぽいダイナミックレンジを得て、指定感度(例えば実効感度はISO100でも見た目ISO200に見える)に沿った写真を我々に提供している、そう考えても間違いじゃないと思う。

raw内のトーンカーブ情報(これが恐らく「L」を使っての明度とコントラスト調整)を無視出来る、これはより「生」の状態をユーザーが知る事が出来る、それだけを取ってもRawTherapeeは優れていると思って良いのだろう。
入力プロファイルを設定したらフィルムシミュレーションでFuji Velvia 100 Genericを選ぶ。たったこれだけでライトボックス上のベルビア100Fに7割程度近付いた発色になる筈だ。

この時に「明らかにライトボックス上の見た目と違う」、そう感じたならホワイトバランスをチェック。デイライトフィルムの多くは5500K固定なので、オートホワイトバランスを解除し、太陽光にセットしてから再び撮影するように。

デジタルカメラのホワイトバランス、これがどうも曲者で、今回の似非デュープ処理とは別にデジタルカメラのオートホワイトバランスで撮影された写真をフィルムっぽくするには現像ソフトでホワイトバランスを5500Kに変更すれば良いと思いがちだが、実際には全くそうならないから不思議だ。
ホワイトバランスを太陽光にセットして撮影してもマッチしないと思ったら露出(もしくはrawタブのホワイトポイント補正)、コントラスト、明度で主に明るさの上げ下げを行う。コントラストと明度はLAB調整側のを使った方が良いだろう。確かそっちの方が通常のコントラスト、明度よりも色相の変化がなかったように思う。

あとは風景によってカラータブのHSVイコライザーを使って各色の色相、彩度、輝度を補正していくだけ。これで70点から90点くらいになってくれる。そこまでやっても納得が行かない、フィルムとそっくり、100点満点にしないと気が済まないのならこれらの作業を全てキャンセルし、フィルムを持って写真屋さんに出掛けフィルムをスキャンし、TIFF化した方が手っ取り早い。

本ブログでは「フィルムとはこういうもうです!」ではなく「フィルムってこ~んな感じ」、ライト感覚に伝われば良いと考えているので、100%のフィルム絵にはならないが、発色に関してはこの似非デュープ処理だけでも90点くらいまでには再現出来ている。

只見川にて

2016-12-27-02

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Pentax 645, SMC PENTAX-FA645 75mmF2.8, RVP100


あくまでも主観として・・・。

デジタルカメラから出力される写真はきめが細やか過ぎる、綺麗過ぎる気がしてならない。

それを決める1つがホワイトバランスなのだろう。我々は余程の意図がない限り、オートホワイトバランスをセットしているだろう。推測でしかないが、デジタルカメラのホワイトバランスはホワイトカラー、もしくはグレーカラーだけを判断した数値ではなく、ハイライト、ミドル、シャドーをしっかりと見極めている気がしてならない。

一部のカメラによっては黄色く被るとか青くなるとか言われているが、大半の人の目には美しく映っていると思う。

フィルムの場合は5500K固定なのと日向と日陰、近景と遠景では全く色が違ってくる。日陰と遠景は青被りする事が多い。これを悪いと判断するかは人それぞれだろう。それが激し過ぎるのは良くないと思うが、今回のベルビア100Fくらいであれば、この色被りがあるからこそ、より遠近感が出ている気がしてならない。

デジタルカメラよりも夏の緑は濃く表現されるし、思ったより各色の輝度が低い気もする。言い換えるとデジタルカメラからの写真はこういった日向、日陰、近景、遠景、どれも色被りがなく輝度も安定しており、統一した発色をしてしまうので立体感を見出せず平面っぽく見えてしまうのではなかろうか?。


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コメント

  1. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    こんばんは!

    やっぱり中判はこういった俯瞰撮影においてはダントツですよね。
    前の記事のもそうですが、自然豊かな山並み、川、列車、鉄橋すべてが一体となったこの雰囲気、最高です。
    鉄道写真はジャンル的には風景写真のカテゴリーに属しますが、当然こういった場所へ行かなければ撮れない写真なので編成だけを撮るよりもモチベーションは上がります。

    ベルビア100F、かつての個人的な常用フィルムでした。今は無くなってしまって寂しい限りです。
    645,67のフォーマットに慣れてくるとマイクロ4/3機の4×3のアスペクト比のほうがしっくりきますね。(笑)


    追伸  今年中は大変お世話になりました。お体をご自愛され良いお年を迎え下さい。

  2. 6400k | URL | cdb7H0bk

    「どれも色被りがなく輝度も安定しており、統一した発色をしてしまう・・・」
    フィルムって、この辺がリニアでないというか、ファジーというか、不思議なものです。
    完璧な美人より、絶妙な隙があるほうが、セクシーとでもいいましょうか(笑)

  3. auf | URL | 3eyVfeeo

    中判,大判ではプロビアやEktar 100使っていてベルビア系は使ったことないのですが
    遠景がかなり青くなるんですね.いいのではないでしょうか.レオナルド・ダ・ヴィンチ
    は弟子達に「遠景は青く描け」と言ってたそうです.

  4. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人 さん

    ありがとうございます。ここは有名な撮影ポイントなので誰もが同じ構図になるんですが、それはそれで撮影中は時計と睨めっこして楽しく過ごしました。

    良くデジタル写真を語る際に「立体感が云々」と言っている人がいますが、フィルムの中判、大判には勝てないでしょうね。特にライトボックス上からルーペで見た時の立体感は半端じゃないです。おお!、と思いますもん。そういうのもありデジタル写真で立体感なんてねぇなぁと余計思うようになりました(笑)。

    アスクペクト比、かつてはコンデジの4:3が気持ち悪かったんですが、最近は4:3の方がしっくり来るなぁと思っていたりしますねぇ。

  5. BigDaddy | URL | -

    > 6400k さん

    今年の春からこうやってフィルム撮影を再開し、感じた事として、昔は色温度固定のフィルムに四苦八苦したりもしましたが、デジタルになってからはフィルムの味に如何に以下に近付けるか、それをより一層思うようになりましたねぇ。時折、わざと色被りさせたりもしています。

    角度によって美人に見えたりそうでなかったり・・・(笑)。またフィルムの場合、やはり緊張感が持続しますので「撮ったぞ感」、充実感は多分にありますねぇ。

  6. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    青く見えるのはなんでしたっけ、空の色が反射しているから遠景ではそう見えるとか見えないとか・・・。フィルムはそれを忠実に再現しちゃいますね。そしておっしゃる通り、このフィルム、やたらに青被りするみたいです。

    これが何故デジタルではあまり出てこないのか不思議でしょ~がないんです。青い光を消しちゃっているんですかね。でもそれだと空の青はどうなるんだって話にあり、ちんぷんかんぷんです。

    デジタルでこれを再現しようと思うとマスク処理をして遠景だけ青被りさせる必要があり、さすがにそこまでするのもかったるいなぁと(笑)。またこうやってフィルムで撮影しているからどの辺が青くなるのか判りますが、デジタルだけだとどこから青くするんだ?、とか・・・。

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