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RawTherapeeとFujifilmのフィルムシミュレーション

2017年01月12日 00:00

軽トラとカブと富士山と・・・

軽トラとカブと富士山と・・・

Fujifilm X-E2, XF18-55mmF2.8-4


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



有志がRawTherapee用のフィルムシミュレーションでFujifilmカメラのフィルムシミュレーションをシミュレートした・・・、要するにRawTherpaeeだけでFujifilmカメラの撮って出しJPGに近い像を得られるようになったって事だ。

前回の記事ではそれをテストした際のFujifilmのRawファイルの不思議に言及したので、それらを踏まえ、実際にどれだけ撮って出しJPGに迫っているかを考察したい。

RawTherapeeのフォーラムを見ると作者は全てのフィルムシミュレーションを作る予定との事だが、現在、利用出来るフィルムシミュレーションはベルビア、プロビア、クラシッククローム、アクロスの4つ。

テストに使用した写真は一昨年ひょんな事から知り合いから借りたFujifilm X-E2。約3000コマの中から無作為に20数枚選んだ。

結論を申し上げると撮って出しJPGとそっくりにはならない。見た目似ていてもヒストグラムを見れば違いは一目瞭然。それはしょうがない。画像処理エンジンそのものが異なるのだから・・・。撮って出しJPGとLightroom、Raw File Conveter EX(以下RFC)もちょっとずつ違っているが、RawTherpaeeのこれは、うーん、微妙だ。近いと言えば近い。

いずれにせよFujifilmカメラ以外、RawTherapeeで現像出来るカメラなら新旧問わず利用出来るのだから使わない手はないし、常用しないにせよ、他社ユーザーはFujiflmカメラがどんな傾向の発色をするかを確認出来る手段、それを元に己の好みの発色を考え直しても良い。

※クラシッククロームのみはX-E2使用当時、まだカメラにそれが搭載されていなかったのでLightroom、RFCとだけ比較している

勿論、似ているか否かは各自の目に委ねられる。なにしろ色々とインターネットで情報を漁っているとLightroomのフィルムシミュレーションですら撮って出しJPGと異なるからと駄目出しされていたりもするからだ。

かつて、本ブログでPentaxの撮って出しJPGと純正ソフトのDigital Camera Utilityから出力される絵が異なる!、と吠えていたが、最近はそんな些細な事、全く気にならない。同じでなくても傾向が似ていれば良い、そんな思考に変化している。

Olympusの純正ソフトであるOlympus Viewerはカメラの画像処理エンジンと同じものが使われているようで、ヒストグラムまでほぼぴったり同じになるのを考えると、それを見習い、各社、もっと現像ソフトについて考えて良いとは思う。

注意点としてはこのフィルムシミュレーションを使う際は、カラー・マネジメントの「DCPトーンカーブ使用」に必ずチェックを入れる事。

またRawTherapeeはどんなDCPファイル(Lightroom、Camera Raw用のカメラプロファイル)でも使えるのでFujiflmカメラ以外でも入力プロファイルにFujifilmカメラのAdobe Standardをセットして良いだろう。むしろそうすべきなのかもしれない。

そしてFujifilmカメラで撮影された写真をRawTherapeeで現像する際は前回の記事の通り、RFCのダイナミックレンジ拡大の値を判断し、そこから0.4を引いた値を露出補正にセットしなくちゃいけない。

ではご覧頂きたい(写真をマウスクリックで長編960ピクセルになり、その左右をクリックすると連続して前後の写真を見られる)。

撮って出しJPG プロビア Lightroom プロビア
2017-01-12-02 2017-01-12-03
RFC プロビア RawTherapee プロビア
2017-01-12-04 2017-01-12-05



撮って出しJPG ベルビア Lightroom ベルビア
2017-01-12-06 2017-01-12-07
RFC ベルビア RawTherapee ベルビア
2017-01-12-08 2017-01-12-09



Lightroom クラシッククローム RFC クラシッククローム
2017-01-12-10 2017-01-12-11
RawTherapee クラシッククローム
2017-01-12-12



ここに挙げた写真に関してはベルビアは中々の出来に思えるし、クラシッククロームもRawTherpaeeバージョンが発色が濃い(彩度が高い?)気もしないでもないが、良く特徴を捉えていると思う。また両者ともコントラスト(ダイナミックレンジ)も違いはあるが、かなり似ていると思う。

これはFujifilmユーザーでX-Transセンサーの気持ち悪い像が嫌いなカメラマンには朗報ではなかろうか?。FujifilmユーザーがRawThepraeeを使う理由は恐らくただ1つ。解像感に物足りなさを感じているから。それをRawTherapeeで補ってやれるから。

しかし今までせっかくのFujifilm独特のフィルムシミュレーションが使えなかった。でもそれが今後使える目処が立った訳だ。上手くすれば今後、プロネガスタンダード、プロネガハイも出てくるに違いない。

そしてFujifilm以外のユーザーもFujifilmのフィルムシミュレーションがどんなものか、自分のカメラで確かめられるのだから、発色の好き嫌いは別にして有用なツールだろう。

下は同じ日に同じ場所でPentax K-5で撮影した写真(構図は異なるが十分に参考になるだろう)。カメラの出た目の露出が異なるので、絞り、シャッタースピード、ISO感度を見てX-E2に合わせた。当たり前だが、ほぼ同じような発色をしている。Pentax K-5でFujifilmカメラのプロビア、ベルビア、クラシッククロームに似た絵を作り出せる、面白いでしょう?。

※当然、露出に加えて、ホワイトバランスも違ってくるのでFujifilmカメラとそっくりの絵を作り出すのは容易ではない

K-5, RawTherapee プロビア K-5, RawTherapee ベルビア
2017-01-12-13 2017-01-12-14
RawTherapee クラシッククローム
2017-01-12-15



上は上手く行った例。完璧ではないにせよ、近いレベルにまで仕上がっている。しかし・・・。

X-E2で撮影した写真から無作為に20数枚選んだの中で4枚、偶然全てベルビアで撮影されていたが、撮って出しJPGと似ても似つかぬ発色になってしまった。勿論Lightroom、RFCとも違う。設定をミスしたかと疑ってしまった程。

うち3枚は彩度、コントラストがえげつない程高くなるので即座に「違うな」と判るのだが(緑系の発色が全く異なる)、残り1枚は全体的な彩度、コントラストは問題ないものの、一部の色相が丸で違っている。これは撮って出しJPGと比べない限り判らないレベルなので他社のカメラでこの現象が出ても比較対象が無いからそれがベルビアの発色だと思い込んでしまう。

20数枚中の4枚程度しか違わないのだから御の字と思っちゃいけない。同じ場所、同じ露出で100枚撮影したら全滅の可能性だってあるんだ。

あとは単純な話。自分がその発色に納得するかしないか・・・。仮にそれがFujifilmカメラの発色と異なっていても好みならそれはそれで問題ないし、気に食わないのなら己の考える理想のベルビア、プロビアなどを作り出せば良いだけ。

彩度、コントラストが高くなってしまった3枚も自分が見て「ここが気持ち悪い」と思った場所を修正すれば良く、私なら黄緑部分の彩度を下げ輝度を少し上げる。これでかなりベルビアらしくなると思っている。

実を言うと、ここまで熱心に今回のネタを書いておきながら、クラシッククロームは面白く今後も使ってみようと思っているが、ベルビア、プロビアに関してはRawTherapeeのデフォルトで収められているフィルムシミュレーションのベルビアやプロビアの発色の方が好きだったりする。

本日トップはそのRawTherapee純正のベルビア100genericの絵を敢えてXE-2で撮影したコマに採用してみた。Fujiflmカメラの色に拘りがなければこれもベルビアの発色である。

写真の発色の好みは人それぞれ、優劣ではなく好き嫌いでしかないが、価格.comなどの写真、カメラ掲示板で時折、こんな発言をしている人いるでしょう?。

「RAWから現像してもなんだかんだとFujiflmの撮って出しJPGには適わない」
「Fujifilm撮って出しJPGに勝る写真をRAWから現像した写真で見た事がない」

Fujifilmの撮って出しJPGが好みの絵になるし、RAW現像が面倒臭い・・・、そういう話ならRAW現像派が撮って出しJPG派に文句を言ってもお門違いなだけ。でもこういう発言をする人達は単に現像処理が下手糞、もしくは理解していないだけでしょう。

私もかつてはPentaxのカスタムイメージが大好きで撮って出しJPGに不満を持っていなかったタイプだが、Lightroom等の現像ソフトを使いこなしているうちに撮って出しJPGよりも遥かに自分の好みの写真を作れるのが判り、今では、特にプリントで写真を楽しむ場合は撮って出しJPGは一切使わない。


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コメント

  1. ハッセルじいちゃん | URL | od2ryG16

    バイクが大型じゃなく、カブだなんて昭和を感じますね。

  2. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃん さん

    田舎の要素の1つにカブと軽トラってありますよね。この日はそれを1つの構図に纏められ、しかも背景が富士山、自分でも好きな写真です。

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