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Olympus OM-D EM-5markIIレビューその3 「1秒で止まるんですか?」

2017年01月22日 00:00

Tokyo Snap

Tokyo Snap


Olympus E-M5markII, Lumix G25mmF1.7


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



皆さんはE-M5markIIの何を知りたいか?。私が真っ先に知りたかったのは巷で言われているように本当に1秒のシャッタースピードでブレないのか?、その1点だった。今日はその話を・・・。

結論を先に申し上げれば、、、

「止まる!」

である。但し幾つかの条件が揃わないとさすがに1秒で止まってはくれない。

次の写真は東京は奥多摩で撮影したもの。この時に初めてE-M5markIIのブレ補正の偉大さを体験した。写真は0.7sec, F4.5、ISO400、19mm(換算38mm)で撮影している。

この日は山に分け入っていて、途中ちょっと道に迷ったり、アホみたいに写真を撮っていたので、なんと麓に辿りつく前に日没を迎えてしまった。

トイレがあったのでそこで用を足し、その前の道に馬頭観音や幾つかのお地蔵さんがいらっしゃったのでその1つを試しにパチリしたもの。

何の気なしに撮影したので1秒で撮影したのはブレてしまったが、0.7秒ではピタリと止まっていた。自宅でこれを眺めて「スゲェ!」と大感動。

※等倍切り出し像はクリックで長辺1200ピクセル


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その直後、これはちょいとテストしたいぜ!。すぐに思い立ち部屋を暗くしてランダムに0.5秒~1秒まで148枚撮ってみた。

本来、この手のテストは各データをしっかりと取るべきなのだが、ちょっと面倒だったのと、より実践に近い形、つまり撮影中に低速シャッターを強いられるシチュエーションに出くわした時に自分はどう撮るだろうか?、そんな事を考えながら撮影した。

12-50mmレンズを使い焦点距離は12~25mmまで。これは廃墟の屋内では望遠域はまず使わないからだ。135換算で24~50mmであり、50mmの焦点距離で1秒で止まってくれたらそりゃ凄い。撮影距離は1~5メートル。これも廃墟で撮影する時にだいたいその距離にピントが来るように構図しているからだ。

自分の体も変化させた。立ったまま撮影したり、柱に寄りかかって体を固定したり、はたまたひざを突いて座り込んでの撮影、そしてとても不安定な中腰姿勢・・・。

結果、148枚中92枚でブレを確認出来なかった。62%の成功率である。しかしこれは3枚に2枚はブレないと言った意味ではない。0.5秒と1秒とでは全く違う訳だ。0.5秒だと80%以上の確率だが1秒、しかも25mmで撮影してたら成功率は落ちる。

当然中腰で撮影前からプルプルとしちゃうように姿勢だと12mmの0.5秒でも厳しいし、柱に寄り掛かったり膝を突いて体が動かないようにすれば1秒でもかなり高い確率で止まる。当たり前と言っちゃ当たり前。

そしてなるほどと思ったのが撮影距離が2メートル以下ともなると0.5秒が限界点のようだ。体は無意識に前後左右に揺れる。左右はカメラで止められても前後の揺らぎはセンサーが前後に動かない限り止められる筈もない。近い距離だとそれが顕著に出てしまうのだろう。言い換えると被写体が遠ければブレは目立たない。

※E-M5markIIを購入する以前、量販店でブレ補正を試したら1秒なんて絶対に止まらない、そんな事を当ブログで書いているが、これは最短撮影距離辺りでテストしたのでそうなったのだろう

またこれはGX7の時もそうだったような気がするが、連写をしているとブレる確率が大幅に増える。連写していた方がブレないような気がするが、1秒を5枚連写すると5秒、人はもう2秒を過ぎた頃からかなりユラユラしているのだろう。全滅と言って良いくらい。これくらいの低速で撮影する場合は、時間が掛かっても1枚1枚しっかりと撮るのが望ましい。

※連写中のブレ補正を効かせる、これは当然オンにしていてこの結果・・・

さて、広角では1秒のシャッタースピードでも撮影距離が数メートルあれば5枚撮れば確実にブレないコマを撮れると判ったので今度は外に出てLumixの25mmを使い10~50メートルくらいの夜景を撮影した。

1/4秒は屁みたいなもの。3コマ撮影してその場でライブビューで拡大してブレていないのを確認。換算50mmなのでこの時点で約3.5段分の補正が効いている事になる。

1/2秒は全て1枚1枚しっかりと撮影し、11コマ中8コマでブレていない。72%の確率だったが、連写した場合は31コマ中8コマの25%しか成功しなかった。うーん、幾ら連写では駄目とは言え0.5秒でこの確率は低過ぎる。ちょっと不思議。

0.7秒は全て連写で撮影した。これはもっとひどい結果。61枚中5枚、なんと10%を切ってしまった。5枚は運良く止まっただけと考えて良く、0.7秒の連写は全く使えないと結論付けて良いだろう。

1秒も同じ。連写は4回に分けて合計21コマ撮影し、ブレなかったのは3コマだけ。1枚1枚丁寧に撮影した1秒では立ったままの姿勢で24コマの撮影でブレなかったのは8コマの33%、体を手すりなどに固定して撮影した11コマでは6コマ、54%の成功だった。

「25mm(換算50mm)以下のレンズで数メートル以上先の風景を狙った場合、5枚を単写モードで撮影しておけば1秒でも止まる写真を撮れる、但し、確実に止めたいのならどこかに寄り掛かったり、保険で必ず1/2秒でも撮る事!」

そんな結論を導き出せる。この時、最も暗い露出を示したのがトップ写真。1secのシャッタースピードでEV1.5の明るさで撮影している。1秒、これは5.5EVのブレ補正効果だ。カタログスペックに嘘はないのが証明された。

過信は禁物。体を固定すれば25mmでも遠景なら1秒でも54%の確率と書いたが、常に54%なら2枚撮れば良い。しかしこれは操作する人間側の問題で何故だか揺れない時とどうしてもフラフラと揺れてしまう時がある。心理的なものもあろう。風が吹いているのを気にするだけでも反対に揺れてしまう。だから時と場合によっては5枚撮っても全滅だってあり得る。

さて、とにかく1秒は頑張れば行ける訳で、この風景をPentax K-5、Sony α6000、Lumix GX7で135換算50mmで撮影したとすると1/8secが限界。5枚以上の保険を掛けて1/4secで行けるか?、程度。だからちょうど2段E-M5markIIにアドバンテージがある。

下に等倍切り出し像を載せよう(クリックで1000ピクセルになる)。


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次の写真は1sec、F2.5、ISO200で撮影したコマ。等倍切り出しをご覧になると判ると思うが、微ブレを起こしているので等倍で見ると少しピントが甘いような写真に見えてしまう。しかしこの程度だとA3は当たり前、シャープネスの調整やPhotoshopのブレ軽減機能を用いればA2プリントでも行けるんじゃなかろうか?。

この程度の微ブレ写真をOKとするのならばしっかりカメラを保持して撮影すれば1秒でも成功率は50%を越えるだろう。


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EV1.5、この値、どんなカメラでも撮れそうだ。勿論限りなく暗い部類の風景に入るが、1/4sec、F2.4、ISO800で撮れてしまう。ISO800ならばAPS-Cカメラで十分に鑑賞に耐える写真になる。

現行のPentaxAPS-C一眼レフK-3IIはK-5よりも1段ブレ補正効果が高いと言われているから1/4secでもブレないかもしれない。しかしその場合、DA35mmF2.4の絞り開放撮影を強いられ、被写界深度、レンズ描写力の問題が出てくる。

そう考えるとm4/3と言う小さなセンサーでもE-M5markIIの強力なブレ補正能力はAPS-Cカメラを凌駕してもおかしくはないし、ノイズ耐性が2段も強い135カメラでもブレ補正効果が弱い機材であったらそれと同じレベルの写真を撮れてしまう可能性だってある。

画素数がAPS-C、135カメラよりも少ないからブレが目立ちにくいとか(上の微ブレ写真も3600万画素だったら等倍鑑賞ではアウトだろう)、幾らISO200、400で撮影出来てもm4/3のダイナミックレンジの弱さから著しくシャドーを持ち上げるとノイズが浮くとか写真画質的にはAPS-C、135センサーに劣るのは確かだ。しかししっかりと意図した露出で撮れていれば大きくプリントしても問題の無い写真になるだろう。

また1秒でも写真がブレない、これは手持ちで滝や川の流れを雲のような描写に出来るし、雑踏の中で撮影すれば建物などの静物はしっかりと止まり、動いている人間はゴーストになる、そんな面白い写真も簡単に撮れてしまうんだ。その辺の写真はいずれまた!。それに加えて望遠にした際、どの程度止まるのか、そのテストも今後行う予定だ。


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コメント

  1. auf | URL | 3eyVfeeo

    一秒で止まるってのはすごいですねぇ.ボディ側補正だから可能なんでしょうね.ふと
    思ったのですがカメラを固定して補正効かせた状態で,降っている雪を撮ったら止め
    ちゃうんでしょうかねぇ?

  2. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    E-M10markIIでもほぼ同じくらいの効きのようですし、今度のE-M1markIIは条件によっては2秒でも止まるってんですから驚きです。とにかく少しでも明かりがあり、明るいレンズを付けていればISO800より上がる事はほとんどないと思います。

    降っている雪は被写体ブレと同じですから雨と同じように止まらずに1本の線のようになるんじゃないでしょうか?。風で舞っていたり吹雪いていたら面白そうな絵になりそうですね。

  3. 6400k | URL | -

     ヤバでです。買い替え時期が少し早まるかも(笑)

     私、ブレ自慢なもので、1秒なんて贅沢なことは言いません。タテ位置で1/8が切れたら、自分の場合(レンズやシチュエーションを総合すると)、ほとんどiso800で収まると思われます。

  4. BigDaddy | URL | -

    > 6400k さん

    馬鹿高いE-M1markIIは置いといて(笑)・・・、手振れ補正に関してはカタログスペック通りならE-M10markIIと初代E-M1がおおよそ同じで、E-M5markIIがそれよりも良いとの事ですが、最近m4/3ユーザーの様々な記事やレビューを読んでおりますが、その差は小さいみたいですね。E-P5でも十分過ぎるくらい手振れ補正は効くようですからね。

    今後のネタにもなりますが、1/8secでしたらE-M5markIIで135換算250mmくらいまでは行けそうですね。そうなると例えば換算600mmくらいで日没直前の富士山を東京から狙っても1/15secで何枚か保険を掛けていればブレない・・・、なんか凄い世界ですね(笑)。

  5. ピンぼけ小僧 | URL | EBUSheBA

    E-M1markIIの本体手ぶれ補正が5.5段、それに新しい手ぶれ補正付きの12-100mmf4.0を使うと6.5段まで向上する。でも、オリの手ぶれ補正付きレンズって2本だけですよ。
    PanaもG8やGH5が本体手ぶれ補正が付き、これに合わせて手ぶれ補正付きレンズを一気に更新しています。panaはもともと手ぶれ補正はレンズでやっていましたから本体手ぶれ補正と連動するように改造するだけなので簡単です。
    panaとオリの本体とレンズの組み合わせでどこまで手ぶれ補正ができるのかデジカメwatchあたりでテストしませんかね。

  6. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    勝手な想像でしかないのですが、Panasonicが突然ボディ内手振れ補正を入れてきて、GX8、GX7mkIIで一気に進化した事から、もしそれがPanasonic独自の開発での成果だったらいずれOlympusを抜くような気がします。動画の方がブレ補正を気にするユーザーが多いと思うんですよね。動画に力を入れているPanasonic、今後に期待です。

    不思議なものでネットでも本でもカメラマン向けの情報、テスト、レビューってユーザーが本当に知りたい事ってほとんどやりませんよね(笑)。E-M5markIIが1秒で止まる、これも一般の方のブログで知った事ですし。

    それにしてE-M1markIIの2秒って凄過ぎます(笑)。

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