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Pentax KPは本当にスゲェのか?

2017年03月27日 00:00

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雨の新宿

雨の新宿


Penax K-5, DA18-135mmF3.5-5.6


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事を踏まえ・・・。

APS-CながらISO25600が実用可能ならしいPentax KPの写真をネット上で参照した。JPG像やスタジオでのテスト撮影ではRAW像は以前から様々なサイトで公開されていたが、実際の撮影サンプルとしてRAW像がようやく出てきた。

DPREAVIEW - Pentax KP sample gallery

今日はこれを肴に進めたい。

もし上記サイトのサンプルを見て、、、

「Pentax KPってスゲェぞ!」

と声を上げられたら多分あなたはPentaxのカメラを使った事のないのではなかろうか?。確かにスゲェとは思うが、K-5ユーザーはこれくらいの像ならびっくりはしない。上サイトのISO1600~の写真をダウンロードし、LightroomとRawTherapeeで開けてみると・・・。

「あれっ?、評判とちょっと違うんじゃね?」

悪くはない。ノイズの質がK-5やK-3よりも良いので現像しやすいのは確かだが、見れば見る程、、、

「なんだかんだとAPS-Cセンサーだね」

そんな結論に至る。質は良いにせよ、見慣れたノイズなんだ。K-5の発売から7年を経ているKP、まぁこれくらいが当然だろう。そんな感想しか浮かばなかった。

これまでK-5ならISO12800も常用(ノイズ軽減コンポジット用の素材としてかなり量撮影している)、Pentaxから借りたK-5IIsではローパスフィルターレスのお陰でノイズの質はK-5と同じでも超高感度域の像はK-5よりもシャープだと判った。同じくPentaxが貸してくれたK-3も風景によってISO9000が使えるのが判っている。

さらにはSonyから借りたα7、これのISO12800は当初想像していた程良いとは感じなかったものの、ノイズの質はAPS-C機よりも良いので楽に再現像出来た(α7の画像処理エンジンが駄目過ぎて撮って出しJPGのISO12800像は糞醜くLightroomなどで再現像が必要)。

そんな私にKPの画質を問われたら・・・。

「α7のISO12800とKPのISO8000が同じように見える」
「K-5のISO5000とKPのISO8000が同じように見える」

そう答えるだろう。

またせっかくRAWがダウンロード出来てもDPREAVIEWのサンプルはちょっと頂けない。無理に超高感度域を使おうと思っていて不要に感度を上げ、多くの写真が2~3段程度感度を下げられる明るさの元で撮影されている。何しろKPは5段の手振れ補正効果をうたっているのだから・・・。

このサンプルで一番高感度画質が判るのが1/50sec、F5.6、ISO12800で撮影された遠くを捉えた夜景だ。これを見ればなんだかんだとAPS-Cセンサーだと判るだろうし、撮影者がPentaxカメラを良く理解していない、もしくは超高感度撮影に不慣れだと推測出来る。

この風景ならオーバー気味にして撮影しないとノイズだけに言及すると良い絵には決してならない。1/15~1/20secで撮影し、カメラ内のハイライト、シャドー調整、もしくはRAW現像で白く飛んだ部分を回復させ、無駄なシャドー部を潰す、そういう処理をして初めて綺麗に見える風景だ。

前評判を鵜呑みにしちゃいかんって事だろうな。Pentaxカメラを知らないカメラマンやPentaxなら全てを褒めちぎるペンタキシアンな人々が好き勝手に述べているだけ、そう考えるべきだろう。

1/60sec、F4、ISO8000で撮影されている雨上がりの夜のネオン風景、これもKPの実力を知る上で判りやすい絵だ。これを見てα7のISO12800の像に似ているなと感じたし、K-5と比較すると「ISO5000くらいの像に近い」となる。

動体を撮るカメラマンは高速シャッターでの超高感度域の写真も大いに参考になるだろうが、KPはK-3IIよりバッファ、連写、AF機能が劣っているのだから動体撮影用のカメラとしては不適格だ。だからこそ5段手振れ補正をしっかりと使い、かつISO6400~51200の像を見たかった。

16mm、1/320sec、F7.1、ISO64000で野球場を撮影した写真があるでしょう?。ISO64000でこの画質は優れているとは思うし、人物の被写体ブレが嫌だからそのシャッタースピードになったのだろうが、これはEV4.7の明るさがあり、1/15sec、F5.6、ISO2000で撮れちゃう。我々が本当に見たいのは1/8~1/15secでISO6400~25600の風景じゃないのだろうか?。

結論はこうだ。

1、動体撮影をするのなら・・・。

素直にNikon D500を買いましょう!。

2、遠くの夜景を手持ちで撮りたいのなら・・・。

風景が遠くにあればある程、センサーフォーマットの大きさがものを言う。APS-Cよりも135センサーが優れているのは決まりきった事。また遠景ともなれば被写界深度の差は関係ない。

となるとα7IIに絞り開放から優れた描写をする単焦点レンズを使った方がKPよりも遥かに綺麗な絵に仕上がる筈。またα7IIはミラーレスなのでMF操作も苦ではない。

今現在、α7IIの最安値は14万を切っている、KPは11万台前半、3万弱の差があるが、それを上乗せしてもα7IIをお勧めする。Sony Eマウントレンズが高価なのが難点だが、安いレンズでもF5.6まで絞ればしっかり解像する筈なので問題はない。

3、近くの夜景や廃墟を撮るのなら・・・。

手振れ補正効果が本当に5段ならば135換算50mmで0.5秒を楽にシャッターが切れるし、その手の風景ならDPREVIEWを見る限り、ISO9000までは確実に常用可能だ。私ならISO12800も平気で使うし、上手く現像処理をすればISO25600でも本当に使える写真が出てくるかもしれない。よってKPは十分に実力を発揮すると思う。DA16-85mmとのセットなら雨でも安心。

4、あんまり超高感度域に興味がない

そろそろ投売り状態に入るK-70を強くお勧めする。

K-70でも135換算50mmでF4、ISO3200、1/8secと言うEV2の風景をそこそこ綺麗に写せる。A3ノビプリント限定ならば広角レンズを使うネイチャーフォトでも1/4secまで落とせばISO1600になるのだから使える可能性が高い。

ほぼ同じ性能のセンサーを使っているであろうSonyのα6000でも同様であるが、K-70にDA16-85mmのセットならば3に書いた通り、雨でもガンガンに使える。

5、廃墟用としてとにかく安くて高感度の強いカメラが欲しい

K-5からローパスフィルターを排除したK-5IIsの中古一択!。レンズはSigma 17-50mmF2.8だろうねぇ~。K-5、K-5IIsはISO4500 までは確実に使えるし、被写体が廃墟ならばLightroomの再現像でISO6400も使える。SigmaのそのレンズならF2.8から使えるので、手振れ補正効果が薄く1/8secが限界だったとしてもかなり暗い屋内でも撮影出来る。

※K-5IIsとK-5の手振れ補正効果はイコールだろうから135換算50mmで1/6secでも5枚撮れば1枚は止まるし、望遠側の効果は高いのでSigmaレンズのテレ側でも1/8secは撮れる筈




これを書いている今、DxO Markの数値が出ていないので断言は出来ないものの、センサーの性能としてはK-5から半段程度のアップ(K-3からだと2/3段くらいアップしているように見えるのかも)、そう感じる。もしそうなら135センサーとの差は1/2段に縮まるのだから優れているのは確か。

ISO25600以上の像を見る限り、A3ノビプリントでも使える風景があるのも事実だろう。ISO感度がISO6400を超えても劣化が激しくならない、そんな特徴を持っているのかもしれない。しかし、前評判通りって訳でもないようだ。なんだかんだとISO12800は汚い絵に見えているので使いどころを考える必要がある気がする。

本日トップ写真は68mm(135換算約100mm)、1/125sec、F8、ISO9000で撮影している。手振れ補正を効かせれば1/30sec、F8、ISO2200で撮れる風景だが、上記リンクのDPREVIEWの写真と比較するのには具合が良い。

下はLightroomで初期表示された像の部分切り出し(以下切り出し像はクリックで1000x1000ピクセル)。全てデフォルトだから色ノイズだけ取り去って輝度ノイズは一切軽減していない。


2017-03-27-2-02


2017-03-27-2-03


ちゃんとノイズリダクションとシャープネス処理を行えばA2プリントでも平気で作れる。1600万画素ではあるが、これが7年前のカメラでしかも分厚いローパスフィルターがかまされている、それを考慮すると十分でしょう?。

次の写真はK-3を使っている。1/60sec、F5.6、ISO10000でのコマ。レンズがDA17-70mmF4で、何故かこの時使ったK-3(Pentaxからの借り物)と相性が悪く、なんだか眠い絵になっているが、最新のレンズを使えばもうちょっとシャープな像を結ぶだろう。

これも1/15secくらいで撮れるのであと2段感度を落とせるが、KPのDPREVIEWサンプルと比較するには丁度良い。こちらはLightroomでシャープネス量65、半径1.2、ディテール0、マスク50、ノイズ軽減輝度25、ディテール85で現像している。


2017-03-27-2-04


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等倍切り出しを見るとノイズがまだ見えるが、これくらいがA3ノビプリントには丁度良い。

K-5よりも画質は劣るが画素数が800画素多いから、そう考えればK-5よりも高感度は良い筈。当然K-3の画質を見るとKPの方がシャキッとしているとは感じる。

K-3IIは確かK-3とセンサーが同じだったと思うので、PentaxはK-7、K-x時代同様に再び下克上システムを作ってしまったって事だな。その時最良のセンサーを使う、それは企業として当然だとは思うが、下克上は上位機種ユーザーからすると不愉快だと思うね。まぁ高速連写に興味のないカメラマンはKPを買ってねって事なのだろうかな。

ふと思った・・・。

FujifilmのX-Transセンサーがスゲェとか、X-E2辺りのキットレンズである18-55mmF2.8-4がキットレンズらしからぬ素晴らしい描写をしているとか、一時言われていたでしょう?。でもいざ蓋を開けると(現行の2400万画素センサーは知らないが)、センサーは大した解像感もなく、また18-55mmF2.8-4も世間が言っている程でもないよね?、とクエスチョンマークが点るものだった。

最近の話ではNikon D500、前評判では高感度が半端じゃなく良いと皆さんかなり期待されていた筈。でもいざ蓋を開けてみるとRAWレベルでは従来機と大きな違いはなかった・・・。

これらと今回のPentax KPスゲェ説がダブって見えちゃったのは私だけか?。

何はともあれ前回の記事の最後に書いた、、、、

「俺はISO51200、102400でもガンガンに使うぜ!、ノイズが~、なんて言っている奴はアホじゃないか!?。ノイズが消えていなくても写真は写真だぜっ!」

Pentax KPユーザーにはそんな言葉を是非吐いて頂きたい。


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