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Olympus OM-D EM-5markIIレビューその22 フォーカスブラケット

2017年04月08日 00:00

チャリンコ墓場にて

チャリンコ墓場にて


Olympus OM-D E-M5markII, Lumix G25mmF1.7


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4000万画素になってくれるハイレゾショットには全く興味が無い。未だにテスト撮影すらしていないし、恐らく今後も一切使わないだろう。しかしこのフォーカスブラケットは非常に有用な機能だと感じる。今日はそのフォーカスブラケットについて。

まず何故ハイレゾショットに興味が無いか!?。なぁに話は単純、三脚を使わないとならないからだ。「撮影機材で一番嫌いなものは何か?」、と問われたら瞬時に「三脚!」と答えるし、三脚は一生使わない、そう断言しても良いくらい。

だから近い将来、このハイレゾショットが手持ちで撮影出来るようになれば(恐らくE-M5markIIIに搭載してくるだろう)、非常に気になる機能になるのは間違いは無い。でも今は・・・、要らない。だからテストすらしていない。

反面、フォーカスブラケットは使い勝手があり過ぎる。ご存じない方へ簡単に説明すると、ピントを後方に少しずつずらしながら連写してくれる機能。

用途は、、、

1、好みのピント位置のコマを選べる

浅い被写界深度で写真を撮る場合、構図の中に主になれる被写体が複数存在した場合など、どこにピントを合わせるか迷う風景ってあるでしょう?。A、B、Cと3つの被写体があったらわざわざ1枚ずつそれぞれにピントを合わせて撮影するよりも、一番手前のAにピントを合わせてあとはフォーカスブラケットで連写すればどこかのコマでBやCにピントの合った写真も撮れる。

2、前後に揺れている被写体に対して有効

特に花や草木を浅い深度で撮影する場合、風は大敵だ。C-AFである程度対応出来るかもしれないが、フォーカスブラケットを使えば手前に揺らいだ花にはピントは合わないものの、後方に揺れた花には特に4/3センサーは被写界深度が深いので近接撮影では使えるテクニック、どこかのコマでピントが合う確率が高くなる。

3、被写界深度を深くしたい時

これが深度合成に使う素材になる。

恐らくOlympusが考えた本来の目的はこれだろう。ピントをずらした写真を合成する事で被写界深度の深い1枚の写真を作り上げる。

本来、これもハイレゾショットやライブコンポジットのように三脚を使うべき代物だが、合成用のツールにPhotoshopを使えば手持ちで使えちゃうから便利なのだ。

PhotoshopはOlympus OM-D EM-5markIIレビューその17 ノイズ軽減コンポジットに書いた通り、手持ちで撮影した構図のズレを自動的に修正してくれるし、加えて深度合成機能も備わっている。

この「3」は2つのシチュエーションで使える。4/3センサーはレンズを絞り込み過ぎると回折現象が起こる。 Olympus OM-D EM-5markIIレビューその19 F13?、ド~ンと来い!で述べた通り、この現象に神経質になる必要は全く無いが、F16からはかなり像が甘くなる。マクロ撮影ではそこまで絞り込む可能性もあるが、解像感の無さは否めない。

そんな時にレンズ描写の一番おいしいF5.6前後でフォーカスブラケットを利用して合成すれば解像感豊かな被写界深度も深い写真が出来上がってくれる。

もう1つは辺りが暗くシャッタースピードを確保出来ない場合。夕暮れ時や暗い廃墟を撮影する際、ISO800、F2、1/2秒なんて風景も時折ある。全体にピントを得たい、そんな場合にはISO3200まで上げてF4まで絞るよりもF2のままフォーカスブラケットを用いてあとで合成した方が良い写真を得られるだろう。

本日のトップ写真は25mm、1/8sec、F1.7、ISO3200で撮影していてフォーカスブラケットにて10枚撮影、フォーカスステップ2をセットし、それをPhotoshopで被写界深度合成している。

幾らm4/3カメラと言え、25mmレンズの絞りF1.7でこれくらいの近接撮影となればA3プリント鑑賞でも数センチの被写界深度しかない。合成前の1コマ目の写真が次。


2017-04-06-02


E-M5markIIの実力ならば1秒で撮ればF4.5までレンズを絞り込めるが、幾ら1秒で止まるとは言えそれは100%でなく、結局保険で5枚くらい撮影する事になる。

気合と根性と神頼みで1秒でしっかりと風景を止めるか、気楽に1/8secで撮影し、あとはPhotoshopにお願いするか、個々の思考によってどちらを採用するかだが、この手の撮影で選択肢が増えたのは非常にあり難い。廃墟撮影には欠かせない機能と言っても良い。

しかしPhotoshopは完璧じゃない。まず素材が失敗していたらPhotoshopも100%失敗すると言って良い。ではその失敗例を挙げよう。


全体像

2017-04-06-03


マスク、合成処理に失敗している

2017-04-06-04


椅子の足にピントを合わせて10枚連写して合成したものだが、自転車のハンドルのグリップ部分の方が椅子の足よりも近い位置にあり、当然グリップ先端にピントが合っている写真がなく、この手の合成の失敗率は非常に高い。撮影する際、構図の中にある風景で一番手前にある物体にピントが合っている写真が1枚もないと上手く合成出来ないようだ。

※反対に本日トップ写真のように一番奥にピントが合っていなくても合成は成功する

プロカメラマンによるPhotoshopの被写界深度合成を解説しているサイトの中には「こういう失敗をしても手動でマスクし直せば云々・・・」と書かれているページもあるが、いやいや、複雑な作業を行っている自動処理で失敗した写真を手動で救うなんて余程レタッチに長けた人間でないと無理!。

どうしてこういう嘘めいた内容を平気で書けるのか不思議。この手の合成失敗例を手動で修正し直した実例を挙げているプロカメラマンなんて皆無だから!。自分で出来ない作業を出来るなんて安易に言うんじゃないよ。

また手持ちで撮影しているので全てのコマ構図がずれている。それをPhotoshopは自動で構図を合わせてくれるが、その際、深度合成する前にしっかりと周辺部をトリミングしてやらないと周辺部で合成に失敗する。だからその部分を排除せねばならず周辺部はかなり切られると思って良く、撮影時には思い描いた構図よりも一回り以上広く切り取らなくちゃならない。

E-M1、E-M1markIIにはこのフォーカスブラケットを利用した深度合成を幾つかのレンズによって可能ならしいが、どうもこれも結構失敗するらしい。構図が著しくズレたり、ピントを送り続けると画角そのものが大きく変化するようで、それでカメラ側が合成を諦めちゃうようだ。だからPhotoshopが駄目な訳でもないだろう。

このフォーカスブラケットで難しいのがカメラで設定するフォーカスステップと撮影枚数。ワーキングディスタンスが長ければフォーカスステップは2で撮影枚数は10枚もあれば良いのだが、トップ写真のように50センチくらいに近寄って撮影している場合は絞り値にもよるがフォーカスステップは2~3、またマクロ領域ではステップ1で被写体の大きさに合わせて10枚以上シャッターを切らないとならないだろう。

またこのフォーカスブラケットはピントを合わせた位置から奥へとピントを繰り出してくれる機能でしかないので、上記2番の「前後に揺れている被写体に対して有効」、被写体が前に揺れたら元も子もないので、被写体にピントを合わせたら(ワーキングディスタンスにもよるが)、カメラを少し引いて撮影するようにしなくちゃならない。

本当はカメラ側でピントを合わせた位置より前から撮影してくれるとあり難い。ピント位置を「0」としたら-4とか-6から撮影を始めてくれればわざわざカメラを引く必要が無いので嬉しいでしょう?。こんなのはファームウェアのアップデートで簡単に実現出来ると思う。是非ピント位置の手前からフォーカスブラケット出来る、この機能を追加して頂きたいものだ。


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