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何故Pentaxを手放したか・・・

2017年04月18日 00:00

とある廃屋にて

とある廃屋にて


Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



すでに2台のK-5とAPS-C用レンズを手放している。現在、手元に残した機材は値段の付かなかったAPS-Cの糞レンズにフィルム時代のMFレンズ、そして135でも使えるTamron 28-300mm、Sigma、Tamronの70-300mmズーム、それにコンデジのPentax MX-1(この記事が掲載される頃にはMX-1は売却していると思うが)だけとなった。

今日はタイトルの通り、何故Pentaxを手放したかについて。

以前から申し上げている通り、Pentaxだからではなく、一眼レフと言うシステムに魅力を感じなくなった、これが最大の理由。

通常のお散歩写真だったらカメラ1台に標準ズームレンズ、それに単焦点レンズ1本、たったこれだけの装備だから小型のバッグに十分に収まり、m4/3だったら1日10キロ歩けるけどAPS-CのPentaxだったら無理、そんな柔じゃないし、この程度で腰痛が悪化する筈も無い。

しかし旅行ともなるとサブボディに望遠ズームレンズ、単焦点レンズをもう1本、さらに昨年からはフィルムカメラ、Pentax 645に3本の単焦点レンズが追加された。

この中判システムが曲者でボディもレンズも金属の塊だから、さすがに如何にPentaxのデジタル一眼レフが軽くて小さくても全てをバッグに積み込んで散策するのは無理!。旅行ではなく苦行でしかない。この時点で旅先で中判カメラを使う時はミラーレスカメラで行くと決めた。

そして一眼レフの大きな欠点はAFだ。機構の問題でピントが合っていないのに合っている振りをする。特にK-5はヤバかった。遠方にある赤色の風景があるとほぼ嘘合焦。だから紅葉の風景を撮るのなら、赤く染まっているモミジにピントを合わせずにその横にある常緑樹でピントを合わせなくちゃならない。

2014年の秋だったかな?、それは見事な紅葉風景を拝めた。なのに上のルールをすっかり忘れて写真を撮ってしまい(と言うよりも紅葉の中には緑も黄も混ざっているので大丈夫だろうと思ってしまった)、結果、3分の1くらいの写真でピントを大きく外していた。

数メートルピントが前後する、そんな生易しいものじゃない。等倍で見なくても明らかに「あぅ、やっちまった・・・」と嘆く、A4プリントでも使えず溜め息が漏れちゃう程大きく外れるんだ。このショックから立ち直るのに数日を要した。

そしてこれはどうもK-5、K-7とSigmaレンズの合わせ技でより一層発生するみたいだ。Pentax、Sigmaの双方に相談し、色々と調査して貰ったが、保護フィルターがあると乱反射するので外して撮影してください、程度の回答しか得られなかった。

Sigmaレンズは逆光に弱いと言われている。常用していた17-70mmF2.8-4(旧型)が見事にこれに当てはまり、コントラストが急激に低下し、AFが迷い始める。K-7、K-5は順光でも遠景の赤色でミスをしでかすのだから、半逆光で遠景に赤く染まった木々、完全にアウト、誤測距のオンパレードとなる。

※K-3からこの「赤」に対する誤測距現象は解消されたらしい

また不思議なもので、温度や湿度が関係しているのか夏と冬とでは微妙にピントがずれる気がして、一年に二度はピントの微調整を必要とする。1本のレンズだけなら良い。しかし所持しているAFレンズ全てで調整が必要となり、ズームレンズでは各焦点距離でテストをし、バランスを考えながらの作業となる。

この労力が大変ってもんじゃない。ベランダから撮影しては部屋に戻りパソコンでチェックの繰り返し。数時間を要する。しかも通りに人が歩いていたら盗撮をしているんじゃないか勘繰られそうだし、とにかく面倒臭い。年にたったの二度だけど嫌なものは嫌。

そしてもう1つの理由は・・・。

都内で一眼レフを使うのが小っ恥ずかしくなったんだ。一昨年かな?、アジアから来た観光客と間違われたり、歩いていたらその手の団体の中に偶然入り込んでしまい、彼らが同胞と思って話し掛けてきやがった。これで「ああ、もう繁華街で一眼レフなんぞ使わない!」、そう心に固く誓ったんだ。

若い頃はでかいカメラにでかいレンズを振り回して「そこのけそこのけ俺様のお通りだい!」ってな具合で目立ってナンボだった時期もあったが、今ではカメラを持っているのを気付かれたくないシャイなオジサンに変身しちまった。となると小型のPentaxと言えども一眼レフは駄目。

でもNikonユーザーだったら、主力をミラーレスにしても一眼レフをサブシステムとして捨てずに取っておいたと思う。では何故Pentaxではそれをしなかった?。

話は単純、自分にとって魅力あるレンズが皆無だった。m4/3に移行を決めてすぐに25mmF1.7を手に入れているくらい大の標準レンズ派だ。APS-Cで標準レンズと言えば焦点距離は35mm前後になる。Pentaxでは31mmF1.8、35mmF2.4、少し長いが40mmF2.8、そしてフィルム時代の35mmF2とあるが・・・。

35mmの2本は今時ボディ内モーターでレンズのピントリングを制御するタイプ、ピントを合わせる度にキュッと音が鳴る。さほど大きな音ではないものの、他社でそんなのあり得ないでしょう!。しかもデジタル専用レンズの開放はF2.4だ。40mmレンズもF2.8は暗過ぎる。

そして31mmF1.8、数字だけを見るとちょうど良い。しかしこれは外観重視とも取れるLimitedレンズでお値段は10万円を超える。馬鹿馬鹿しい。Nikonなら35mmF1.8が3万円だし、135でも使える35mmならF2モデルでも4万円でお釣りが来る。

SigmaにPentaxでも使える30mmF1.4がラインナップされており、これを買うか否かを年中悩んでいた。しかし頼みの綱のSigmaがPentaxを見限り、今後はPentax用のレンズは出てこないだろうと予測がつき、SigmaレンズがあるからこそのPentaxだっただけにその時点でもはや・・・。

勿論、レンズは資産であるから、現存している30mmF1.4に17-50mmF2.8さえ手にしていれば今後ずっとPentaxカメラを使える。しかしSigmaを含めたレンズメーカーからは今後もどんどんと優れたレンズが発表されるのにそれは使えない、これは将来苛立ちに変化するだろう。

そうそう、数年前、Tamronが70-300mmズームを更新したでしょう?。A17がA005となった。普及タイプの癖してとっても優れているらしい。しかしPentax Kマウント用は結局発売されなかった。今思えばこの事件辺りから「レンズがねぇなぁ~」と思うようになったんじゃなかろうか?。

だからNikonの一眼レフを使っていたら徐々にステップアップし、今頃135モデルのD610やD750を使っていたと思う。ほらっ、1年足らずだったがNikon D90に16-85mmレンズを使っていた時期があったでしょう?。いつNikonに鞍替えしても良いように試験的に導入していたんだ。

2014年、知り合いからFujifilmのX-E2を借りた。X-Transの遠景での描写が気に食わないものの、お弁当箱デザインも含め、私が撮る風景にはこういうカメラが理想なんだ、そう感じた。

一昨年の夏、Sonyがα7を1ヶ月も貸してくれちゃった。これも一眼レフを捨てる大きな要因になった。X-E2と同じくらいのサイズで135フォーマット・・・、なんだ、オレが撮る風景だったらミラーレスカメラで十分じゃん!。

続いてこれまたSonyさん、太っ腹、昨年は2ヶ月もα6000を貸してくれた。あの小ささ、軽さでAPS-Cセンサーを積んでいる。キットレンズは広角側の描写が微妙なものの、おもちゃみたいな小さなレンズ。コンデジ感覚で何でも取れちゃうシステムだ。この時点で私にとって写真システムはミラーレス以外にあり得ないのが判った。

そして真打がOlympus E-M5markII。1秒で風景が止まってくれる!。勿論保険を掛けないと1秒は辛いし、風が吹いていたら体全体が動いてしまうので全ての撮影では使えないものの、1/2秒ならおおよそ止まってくれる。そうなると暗がりの廃墟で感度が上がってもせいぜいISO1600。そしてその感度ならLightroomで現像をすればAPS-Cカメラに匹敵する像を作れてしまう。

それでもPentax K-5は捨てられなかった。そう、雨天対策だ。旅先で雨に見舞われたらどーしよーか?。でもそれは今考える事じゃない。まずはPentax機材を売れるうちに売っちまうのが正解だ!。売った後に雨に見舞われそうだったら策を練れば良いだけ。

Pentax KPが初期値で10万円くらいだったら相当後悔したろう。しかし実際は10万円を遥かにオーバー。もうPentaxには未練は全く無い。

こういう事を書くとPentaxユーザーから嫌われてしまいそうだが、Pentaxと言うブランド、老舗ではあるが、結局は開発、販売競争に負けた二流ブランドでしかない。良い表現をすれば庶民の味方であり、だから安くなくちゃ魅力は無い。

今後Pentaxがミラーレスカメラを発表したら?。確かに朗報だろう。きっと素敵なシステムになるに違いない。でもそれって何年後の話?。K-1で使えるDFAレンズのラインナップですら未知な今、それを待つのは愚かでしかない。

本日の写真、K-5が一番活躍していた頃のカット。廃屋にて1/15sec、F4.5、『ISO25600』で撮影している。下に等倍の部分切り出しを載せよう。Lightroomで程好くノイズを取り去っている。マウスクリックで1200x1200ピクセルの切り出し像となる。是非、クリックして頂きたい!。


2017-04-18-02


2017-04-18-03


2017-04-18-04


如何だろうか?。部分的な切り出しなので汚く見えるかもしれないが、もう一度書こう。これは1/15sec、F4.5、『ISO25600』のEV0.5の明るさで撮影された写真。

7年前のカメラ、今では考えられない分厚いローパスフィルターが入ってこの描写だ(同じセンサーを使っていると言われている同時期のNikon D7000やSony Nex-6でもこれくらいの描写はするだろうが)。

経験上、A3ノビで遜色のない写真に仕上がるし、恐らくA2まで伸ばしても問題のない写真になるだろうし、4Kテレビで鑑賞しても欠点はさほど見つけられない筈だ。

KPはローパスフィルターレスだし、高感度耐性も半段くらいは上がっているに違いない。さらには5軸手振れ補正、この風景ならば楽に1/2sec、ISO3200で撮れちゃうし、頑張れば1secのISO1600だ。廃墟では最高の右腕となってくれる筈。

ほぼ同価格帯で同じくローパスフィルターレス、5軸手振れ補正を持つミラーレスカメラ、Sony α6500の方が万能だったりする。何しろAF、ドライブ機能(連写)はα6500の方が上だから・・・。それでも使い勝手はKPに軍配が上がり、未練は皆無と上に書いたものの、欲しいカメラには変わりない。

仮にKPが欲しくなったら3年後、安くなった頃に買えば済む問題。レンズも必要だが、DA18-135mmの1本買っておけば良いでしょう。まぁ3年後にPentaxと言うブランドが果たして存在しているのか、ちと不安だったりもするが・・・。

但し、この風景ならばE-M5markIIでも1sec、F2.4、ISO800、もしくは1/2sec、F2.4、ISO1600で撮影出来、m4/3のISO800、ISO1600像は全く問題のない写真に仕上がるから、F2クラスの単焦点レンズを装備するだけでKPと同等の写真を撮れる。

KPのISO3200が従来機のISO800に相当する!、それならばKPの一択に間違いはないが、そんなのはあり得ないと思う。135センサーの性能を遥かに上回ってしまうのだから・・・。

幾らKPの高感度耐性が高くてもISO1600~3200くらいの感度ならm4/3のE-M5markIIでも、7年前のK-5でも大きな差はなく、現像ソフトで適切な処理を施してやればさらに差は縮まる。

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コメント

  1. auf | URL | 3eyVfeeo

    アジアからの観光客は一眼レフに大きなズームレンズ持ってる人が多いで
    すね.海外ではミラーレスはもうひとつ人気がないと聞きました.SONYも
    ミラーレスなんだけど一眼レフの格好をしたα3000なんてのを海外モデル
    として出しています.大きくて立派に見えるほうがウケるんでしょうか.

    僕もスナップは小さなカメラで,とSONY NEX二台持ってるのですが田舎住
    まいなのでなかなか出番がありません.(笑)


  2. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    カメラが一種のステータスになっている国の富裕層は高ければ高い程、大きければ大きい程良いのは極普通なのでしょうね。だからアジアからの観光客で他社よりも小型のPentaxの一眼レフなんて見た事ありません(笑)。

    日本に来ている欧米の人達も一眼レフ率が高いですが、高級機よりもCanonならKiss系のような普及タイプに普及ズームって人が多いですよね。欧米の人達って意外と財布の紐が固い印象があります。

    でもいずれ、近い将来にミラーレスが幅を利かせる時代が来る気がしますね。

  3. LX | URL | TY.N/4k.

    まあまあ同感

    コンデジが出始めた頃から気になっていたんだけどさ。

    一眼レフしか作りません…と断言しちゃった?いや、していた超一流旭光学( PENTAX )は、PENTAX110というオモチャの様なカメラでさえ一眼レフにするという拘りを魅せたオトコメーカー!(笑)

    確かに開発や販売で負けた事により、RICOHに魂を売った同社は、二年前遂にPENTAXの社名まで剥がされた。今はそんな会社名すら存在しない…

    RICOHの看板ブランド。つまり仰る通りのB級メーカー… リコーだよリコー!?(笑)

    KPにしろK1にしろ、今更NikonやCanonと同等の値段で売られたって、それほど魅力は感じない。
    PENTAXとは名ばかりのRICOHだもの。

    PENTAXを買えない貧乏人がRICOHの一眼レフボディを買って、ペンタレンズを付けていた現実を知る人も少ないけどね。(笑)

    RICOHという超マイナーなC級一眼レフを売る為に、旭光学Kマウントを採用していたんだから…

    (⌒-⌒; ) たぶん…(笑)

  4. やっさん | URL | -

    私はデジカメ参入が遅く、レンズ交換機ではオリンパスE-PL5からです。それまでは、フィルム一眼レフ(EOS1nをしぶとく、笑)と安いコンデジでした。

    私は鉄道撮影もしますが、廃墟なども荷物を担いで辺鄙な所を歩く事も多いので、高級な大型カメラ(システム)よりも、小型で十分な性能を持ったミラーレスが有り難いですね。公共交通でも、荷物棚に収まるカバンサイズで収まるのも助かります。

    御指摘の一眼レフでの温度や湿度によるピント位置の変化は私も経験していて、雪中での撮影と真夏炎天下の撮影で、前ピン後ピン傾向が変わってくるのですね。温度でフレーム等が伸縮する影響もあるのか?高精細なデジカメでは無視出来なくなって来ている気もします。




  5. BigDaddy | URL | -

    > LX さん

    その口調の荒さ、可愛さ余って憎さ百倍って感じでしょうか。私もそういう面あるかもしれんです。

    そう言えば確かに2年前まではペンタックスリコーイメージングだったんですよね。ペンタックスが社名から消えた時、別に消す必要ねぇのになぁと思ったのを覚えています。まぁRicohが買い取ってくれなかったら海外に?、アジア系企業に?、それを考えるとその道で良かったとは思うのですが。

    とにかく今後はレンズだと思います。フィルム時代のように「あのレンズを使いたいからカメラはPentax!」、そうでないと今後が難しい気がします。

  6. BigDaddy | URL | -

    > やっさん さん

    私は2006年までフィルムをやっていて、その時はEOS-1N、EOS-1NRSなんかを使っていました。フィルム、特にリバーサルががもうちょっと安かったらフィルムカメラも良いんですけどね。

    ミラーレスの場合、サブカメラと余計なレンズを入れてもバッグが大型化しないのが良いですよね。一眼レフだと結局リュックを使わざるを得なかったりします。

    ピント位置、やはり気候によって変化しますよね!。以前Pentaxの人がレンズは固体であるが、ある意味液体のようなもの、だから保管する時もいつも同じ向きよりも、上向きにしたり下向きにしたりと色々と変えた方が良いなんて仰っていて、ホントかよ!?、と思っていましたが、温度、湿度?、によってピント位置が変化する、本当にレンズは液体なのかもしれません。

  7. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    そうだったのですね。ちょっとびっくりのニュースでした。。Big Daddyさんは辛口でもペンタックスは好きなんですよね。。っと思っていましたから。
    僕もそうなんです。結局レンズの開発とレンズの種類と最近のすべての高騰で今ではペンタックスから離れて良かったと思っています。

  8. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    今も嫌いじゃないです。慣れているせいもありますが、使い勝手は抜群でしたし。でも現状、のっぽ親父さん同様に離れるべきだ、そう思いました。今後魅力ある機種、レンズが出てくればその時になればまた考えれば良いですもんね。

    二流の家電メーカーって薄利多売方式で消費者は二流でも最新のものが安く手に入るってんで購入層はある訳ですが、その二流家電メーカーのほとんどが生き残っていないか、身売りしたかであり、Pentaxも安く売るのに限界を感じていたんだと思います。

    でも限界を感じているのなら商売としてやっぱりヤバイ気がするんですよね(笑)。それはOlympusでもPanasonicでも安売りから一転して高級路線に切り替えていますが、両社は4/3、m4/3を普及させる、そんな大義名分があり、普及してきたから価格を戻した、そんなイメージがあります。

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