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Olympus OM-D EM-5markIIレビューその24 ISO感度粉飾の問題 前編

2017年04月22日 00:00

漁港にて

漁港にて


Olympus OM-D E-M5 markII, Lumix G 25mmF1.7


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



知っている人は知っている、知らない人は知らない・・・。

Olympusの多くのレンズ交換式カメラはISO100とISO200の感度において不思議な仕様となっている。今日はその辺りの話を中心に・・・。

DxO Markのベンチテストで明らかになってしまったのがOlympusカメラのISO100とISO200からの実効感度。そのデータを見る限り、ISO200の像は実効感度がISO100のままなのに露出はISO200で算出され、1段アンダーの写真が記録される。

ISO400で撮影した写真の実効感度はISO200、ISO800ならISO400・・・、このようにぴったり1EVの差がある。そしてそれをJPG、写真として仕上げる際に画像処理エンジンで1段オーバーで現像し、辻褄を合わせている。

これを世間ではいわゆる「Olymsus ISO感度粉飾問題」と言い、私も以前はこれに憤慨していた。と言うのもその時期に使用していたOlympusカメラがE-P3、これは当時のPanasonicの糞センサーのせいで最低感度であるISO200でもシャドー部にノイズリダクションを掛けていた。

これが「Olympusモヤモヤ問題(私が勝手に名付けているだけ)」で、その頃のOlympusは一貫して「E-P3のノイズリダクションをオフにしているのならノイズリダクションは掛かっていない!」と断言していた。

こちらが幾ら「いやいや、シャドー部の解像感の無さは明らかにノイズリダクションでしょ!、Lightroomで現像すればノイズは出てくるがシャドーにもしっかりと解像感がある!」と言っても「Lightroomは使っていないので知らない。JPGでのモヤモヤは確認しているが、それはノイズリダクションではなく、プロカメラマンも認める当社のファインディテール処理である!」と決してノイズリダクションを掛けているのを認めていなかった。つまり、、、

「ファインディテール処理でシャドーをモヤモヤにしているのはノイズリダクションと似てはいるが、それはノイズリダクションとは言わない、よって貴方の疑問は間違いである」

と訳の判らない、意味不明な発言を当時は平気でしていた訳だ。

いずれにせよ、E-P3と言うカメラはISO200でも撮って出しのJPG像はシャドー部がモヤモヤし、Lightroom等の汎用現像ソフトを使うとモヤモヤは消えてもノイズが出てしまっていた。

その時にDxO Markのテスト結果を知ったんだと思う。糞センサーを使っている癖に1段アンダーで撮影して現像時にオーバー処理をするんだからノイズが出るのは当たり前だよね!。それは実に不快な行為だ!、確か本ブログでも結構な勢いで糾弾していた気がする。

その後、E-P3で仕上がり(カラープロファイル)でi-Finishを使うと時折、撮って出しJPGとLightroomからのRAW現像で著しく明るさが異なる写真が出てきた。その時の記事が下。

Olympus i-Finishの怪

こっちは暗部がモヤモヤするE-P3の撮って出しJPGをはなっから使う気はなく、いつもLightroomで現像していたが、i-Finishを使うと再現像時に不具合が多くなるのが判った。なにしろ撮影時には思いもよらないドアンダー写真を見せられるからだ。これを機にE-P3の仕上がり設定はナチュラルに決めたし、E-M5markIIでもi-Finshは一切使っていない。

さて、上のリンクでもOlympus ISO感度粉飾問題を取り上げているが、諦めの境地とでも言おうか?、いずれにせよメーカーの決め事によって作られた撮って出しJPGの明るさが撮影時の指定感度にマッチしていたらそれはそれでいいんじゃないか?、と皆さんに問うている。

つまり、本当にISO感度を粉飾しているのなら快晴の順光時、他社のカメラでF8、1/500sec、ISO200が適正の明るさになる写真ならOlympusではF8の1/250secになってしまう。でも実際にそんな事は無い。(被写体や分割測光によって多少の誤差はあろうが)ちゃんと昔ながらのF8の法則に従ってF8の1/500secと言う値になる。

では何故Olympusはこんな事をやっているのか?。それは4/3センサーのダイナミックレンジの狭さにある。特にハイライトはAPS-Cや135センサーよりも弱く、すぐに白飛びしてしまう。よってより多くの色情報を残す為にあえて実効感度を1段アンダー相当で撮影しているのだろう。

勿論それを行うとハイライトに余裕が出てもシャドーは常に1段明るく仕上げないとならないのでE-P3搭載のPanasonicの糞センサーではISO200の絵でもノイズが出てしまい、ファインディテール処理でノイズを消している。

ハイライトを取るかシャドーを取るかである。そう考えるとOlympusの思考は誤りではない。シャドーのノイズは簡単に消せる。しかし色情報のない飛んでしまったハイライトはどんな現像ソフトを用いても色が復活しない。だったらハイライトを重視した仕様にするでしょう。

また、等倍で見ればOlympusのファインディテール処理はシャドーがモヤモヤしていてもA3プリントや現在普及しているテレビやパソコンモニターで写真を鑑賞する分には人間の目はお馬鹿さんだからさほどそれが気にならないし、Lightroomで解像感を出す為にノイズを除去し切れなくてもそれも同じ。

4Kテレビが普及したら1200万画素しかないE-P3ではちょとヤバイ気がしないでもないが、多分50インチくらいのでっかい4Kテレビで見ない限り、これまた人間の目はお馬鹿さんだから一般的な30インチ前後のテレビでは4Kになっても違いが判らない気もする。

そして最近になって4Kテレビって本当に東京オリンピックで主流になるのか?、かなり疑問を持つようになった。家電メーカーが結託してその頃に4Kテレビしか買えなかったらそれ以前の問題だが、そうじゃない限りちょうど買い替えの時期にさしかかった人、新し物好きを除けば買わない人の方が多いかもしれない。

いずれにせよE-P3はすでに旧機であり、その後発売されたE-P5やE-Mシリーズ(除E-M1)にはE-P3搭載センサーの性能を遥かに上回るSonyセンサーが使われているのでこのモヤモヤ問題は解消されている。

しかしそんなSonyセンサーでも物理的な超えられない壁によってAPS-Cや135センサーよりもダイナミックレンジは狭い。よって今も尚、ハイライトの白飛び対策としてOlympusは撮影時の感度よりも1段アンダーで撮影し、画像処理エンジンでシャドー、ミドルを中心に1段相当プッシュしている。

これをISO感度粉飾だと思わないで、そういう仕様、4/3センサーはハイライトが飛び易い、そう認識していれば自ずと撮影法が判ってくる。輝度差のある風景にて、E-P3でもE-M5markIIでもEVFで風景を確認した時にハイライトが飛ぶ寸前を適正露出と思えば良い。

勿論そういう写真はハイライト&シャドーコントロール機能ででシャドーを上げていない限り、撮って出しJPGでは使い物にならない。私も元々撮って出しJPGには興味が無いのでハイライト基準で露出を決めたらシャッターを押し、シャドーを中心とした全体のトーンカーブ調整は現像ソフトで行っている。

太陽が入り込むような完全な逆光で空を青く、かつ日陰部分も見えるようにするとなるとさすがにシャドーを2段以上プッシュする必要があり、E-P3よりもノイズ耐性の良いE-M5markIIでも無理だ。でもそういう風景はAPS-Cでもおおよそ駄目。135センサーで再現像してようやく使える写真になると言ったところか?。

そしてそんな時でも135は被写体が動いていない限り不要と言って良い。HDR機能を使えば良いのだから。E-M5markIIにもAPS-CならPentax K-3、K-3IIにもHDR機能は搭載されているし、PhotoshopやうちにはHDR専用ソフトのPhotomatix Proがあるから輝度差がガンガンにあってもm4/3カメラでも全く怖くない。

※まぁ、そういう風景に滅多に出会わないからHDRはあんまり使わないのだが・・・

本日トップ写真の撮って出しJPGは次。この写真、ハイライトが飛び易い正真正銘のISO100で撮影している(OlympusカメラはISO100を指定すれば実効感度もISO100相当になる)。


2017-04-22-02


海面のキラキラ、ここが白く飛ぶか飛ばないか、ハイライト基準で露出を決めている。当然手前の船は暗く落ち込むのでLightroomでシャドーを持ち上げた。それだけだと眠い写真になるので明瞭度やコントラストを調整している。また空の色が濁っていたので発色を少し整えた。

この程度ならHDRで合成せずとも1枚の写真でお茶の子さいさい。あとは写真が曲がったからそれを直しただけ(笑)。

余談だが、これ、何故写真が傾いたかお判りであろうか?。この日は風があり、手前の旗が上手くなびいている瞬間を狙っていて、結果、背景の水平線を見ていない。撮って出しJPGでは左側の旗を立てているポールが垂直になっているでしょう?。

旗に目を奪われているとその近くで水平、垂直を取ろうと思ってしまう。これは私だけでなく多くの人がこういう過ちを犯すと思う。

レンズの光軸が地面と平行ならばどこで水平、垂直を感じ取ってもほぼ同じだが、カメラが少しでも上下を向いていたら奥の風景で水平を取る、これが基本。


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