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Olympus OM-D EM-5markIIレビューその25 ISO感度粉飾の問題 後編

2017年04月24日 00:00

産業遺構にて

産業遺構にて


Olympus OM-D E-M5 markII, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回のレビューでOlympusのISO感度仕様、そして4/3センサーはハイライトが弱い、それを認識していれば問題のない写真を撮れると書いた。

そこに1つ不満が出てくる・・・。

Olympusのカメラの多くはISO200スタート。そして拡張感度としてISO100が盛り込まれている。これはLumixのGX7でもそうだが(GX7はISO200スタート、拡張感度はISO125)、ISOオートに拡張感度が含まれないんだ。ISO200からのスタートとなる。

それっておかしいでしょう?。拡張感度のISO100やISO125で撮影すると著しく画質が劣り、おまけ的な意味合いなら納得もするが、そうでなく、単にハイライトが飛び易い(ダイナミックレンジがほんの少し狭い)ってだけでISOオートから排除されている。こういうメーカーの思考が理解出来ない。

デフォルトでISO200スタートで、ユーザーの設定により拡張感度もISOオートに含められる、何故そうしないのか?。これならユーザーの手によって拡張感度も加えたのだから、仮に画質が劣っていたとしてもメーカーに文句を垂れる馬鹿者なんていない。

特にOlympusはISO100とISO200の実効感度はどちらもISO100相当なのだから目に見えて画質云々って話ではない。

画質に大きな違いが無ければIS0200スタートでもいいでしょ?、って話にもなるが、大口径レンズで絞りを開けていると快晴時では1/8000secでも足りない時があるし、輝度差があまりない順光の写真ならば適正な露出を与えていればむしろ拡張感度のISO100で撮影した方が良いのではないかと疑っている程。

Olympus i-Finishの怪

前回のレビューに引き続き、もう一度上のページをご覧頂きたい。

E-M5markIIのi-Finishとは異なるだろうが、E-P3でこれを使うと撮って出しJPGとLightroomのデフォルト像とでは見た目1段以上の露出の違いが出る時がある。本来、Lightroomはカメラメーカー独自の情報も参照し、カメラに見合った露出をデフォルトで与えるのだが、それが出来ていない。

これはE-P3のi-Finishの仕様が馬鹿過ぎるだけの話であるが(輝度差が大きいとシャドー~ミドルをやたらにプッシュする仕様のようだ)、恐らくISO100で撮影していればそこまで明るさに変化が出ないと思う。

つまり汎用現像ソフトで再現像する場合、Olympusカメラに限ってはISO100の像が扱いやすいんだ。撮影時と現像時の意識がしっかりとリンク出来る。再現像派(RAW派)はEVFで目の前を風景を覗いている段階から現像処理を意識しているものだ。

だからこそISOオートはE-M5markIIならISO100スタート、GX7はISO125スタートも可能な仕様に変更して貰いたい。切実な願いである。

※追記

上に記述したISOオートの解釈が誤りである、ISOオートでもLOWになるとご指摘を受けた。これに関しては下にある「ISOオート追記」と書かれた囲み部分を参照して頂きたい。
話をISO感度粉飾問題に戻そう。この話はDxO Markのベンチテストによって暴かれた訳だが、その後、RawTherapeeで現像したデータによって「ほらっ!、数値だけじゃなく実際にも1段アンダーの写真になっているぜ!、やっぱり粉飾だぜ!」となった。

そう、RawTherapeeはLightroom等の市販ソフトと異なり発色や明るさをメーカーの仕様に合わせない。あくまでもRAWファイルの一般的な公開データのみで現像されている。だからメーカー毎の明るさ設定(主にトーンカーブ)は当然無視される。

しかしここで「やっぱりOlympusは粉飾しているよね」と言っている方達。だったらFujifilmはどうなんだろうね?。

RawTherapeeでFujifilmのフィルムシミュレーションを実現する 序章

上の記事の通り、Fujifilmはダイナミックレンジ拡大をカメラに設定している場合(DR200%、DR400%)、RawTherapeeでRAWファイルを開けるとびっくりするくらいドアンダーの写真が出てくる。DR400%だと2段アンダーの写真になってしまう。さらにISO1600を超えてくるとこれまた粉飾している節がある。詳しくは上のリンクをご覧になって頂きたい。

またDxO Markのテスト結果を参照する限り、Olympus程ではないがCanonは機種によって2/3段くらい、Nikonは半段程度実効感度が低いのがあるし、同じm4/3軍団でもLumix GX8はOlympus同様に約1段実効感度が低い。Olympusが粉飾ならばFujifilmもCanonもNikonもLumixも粉飾である。

Lumixのレンズ交換式カメラの大半は実効感度が指定感度より半段弱低いのだが、何故かGX8だけ1段近く低くなっている。これの意味するところは・・・。

GX8はLumix初の2000万画素オーバー機。画素数が増えた分、ダイナミックレンジが1600万画素センサーよりも狭くなってしまった(ハイライトの白飛び限界点が低下した)のかもしれない。そこでOlympusと同様の仕様にしたと考えても良いのではなかろうか?。

またGX7markIIはどの感度でもおおよそ2/3段実効感度が低いが、ISO感度曲線はOlympusカメラと同一、ISO100とISO200の実効感度がほぼ一緒なのだ。これも白飛び対策なのだろう。

本記事を書いている時点で最新のGH5のDxO Markのテストが出てないが、このカメラもGX7 markIIやGX8と同様であったらLumixもOlympusと同様に白飛び対策としてISO感度の仕様を変更した事になる。

面白いのがOlympusの最新フラッグシップであるE-M1 markII。拡張感度のISO100が廃止され、その代わりにISO64が拡張感度となった。

そして実効感度がISO64とISO200で同じISO83となり、ISO64では実効感度が1/3段高く、ISO200からは今までの1段を通り越して1.3段も低い。「E-M1markIIのISO12800は実はISO5500だ!」、確かにこの数値だけを見ると粉飾しているって思っちゃうよねぇ。
そんな訳でほとんどのメーカーがISO感度を粉飾しているのだからこれを追求するのは不毛でしかない。Pentaxを除く全てのカメラメーカーと戦う事になるのだから・・・。そういう仕様だと思って前回のレビューで示したように各自が最良の撮影法を考えれば良いだけの話。

写真初心者はそこまで気が付かないのでは?・・・、そんな意見もあるだろう。しかし写真初心者はISO感度粉飾問題なんて知らぬが仏。やがてネットなどで知識を得ても「なるほど、そういうカメラなんだ」と思えば結果的に最良の撮影法を各自で編み出す。

仮に知識を得たのに何も努力、思考せず、単に「あのメーカーはISO感度を粉飾している!」とクレームを付けている人間がいたら、それは己で成長を止めている可哀想な輩、そう思うしかないでしょう。

だってそういう輩は現時点で最高級のカメラ、レンズしか使えない、その手の機材を使わないと写真を撮れないと自分で公言しているようなものでしょう?。それって恥ずかしくないか?。2年後、3年後、それが旧機になったら「古いカメラは機能が悪い」と言ってすぐに新しい機材を買い求めるのか?。メーカーの思う壺、美味しいお客さん状態に成り下がってしまう。

※ポートレートや鳥、飛行機、スポーツと言った一部の被写体を撮影するにはそれに見合う機材が必要なのは事実ではあるが・・・

私もかつてはISO感度粉飾問題に目くじらを立てていた人間。でも今は平気。糞センサーのE-P3で写真を撮っていてもLightroom等の汎用現像ソフトで現像し直せばどうにでもなるのが判っているから。

E-P3(E-M5markIIも含め)を使ってISO粉飾問題のせいで写真が駄目(失敗)になった事なんて一度もないのだ。ISO感度粉飾問題で写真が台無しになってしまった人っているんかいな?。もしそんな人がいたらそれこそOlympusととことん戦って頂き、その仔細をブログにて発表して欲しい。

今は冒頭で述べた通り、拡張感度が何故ISOオートに設定出来ないのか、これに憤慨している次第である。各メーカー、これについてはちゃんと考えて欲しい。

ユーザーが求めているだろうから拡張感度を設けたのでしょう?。だったらどうしてそれをISOオートに組み込まないんだ?。

※ISOオート追記

上に記述したISOオートの解釈が誤りである、ISOオートでもLOWになるとコメント欄にてご指摘を受けた。追記を書いている今、出先なもので手元にカメラがなく、そこでまずインターネットでカメラの仕様を見ると、、、

「オート ISO:ISO LOW(約100相当)~1600まで自動(初期設定)、200 ~25600まで上限変更可能」

と書かれている。ありゃ?。そこでOlympusのお客様相談室に電話してみると・・・。

『OlympusのISOオート設定は「基準値」と「上限値」の設定であって「基準値」とは「下限値」とは異なるので露出オーバーになる際にはカメラ側でISO LOWまで下げる』

えぇ!?。確かに明るい風景で絞りを開けるとファインダー上でISO感度のところがLOWと言う表示に変わり、ピコピコと点滅する。これは何度も経験している。

でもピコピコ点滅は「重要な注意喚起」だと勝手に解釈しててっきりカメラが「ISO LOWでないと露出オーバーだからマニュアルでISO感度をLOWにしなさいよ」と教えてくれているものだとばかり思っていた。でも実際には「今、感度がISO LOWになっていますよ」、と言う状況説明でしかなかったんだ。

だとすると疑問が出る。そこでサポートの方に、、、

「上限値を3200、基準値を1600にして1600~3200の間だけISO感度を動かしたい、そんな事は出来ないのか?」

と問うと果たしてその通りなんだ。基準値をISO1600にしても露出オーバーになれば800、400、200、LOWと下げていくそうだ。これはOlympus全てのカメラに当てはまると言う。

となると今度は「基準値の意味ってなんざますか?」、そんな疑問が浮かぶ。問うと・・・。

「シャッタースピードがカメラの上限を超えない限り、基準値を維持し、それを超えて露出オーバーになると基準値よりも下げていく。またプログラムオート時にISOの基準値を中心に絞りとシャッタースピードを決められるものであり、だから『下限値』ではなく『基準値』なのだ」

なるほど!。うーん・・・。

ISOオートでISO LOWまで勝手に落ちてくれるのは望んでいた通りなのでそれはそれで嬉しいものの、「下限値ではなく基準値である」、この仕様そのものがおかしいし、撮影中、表示がISO LOWのピコピコ点滅はユーザーに間違った解釈をさせるので、この辺の仕様は修正した方が良いと思う。
※4/25 ISOオートさらに追記

自宅に戻って早速明るい光源を使ってE-M5markIIでチェック。ホントだ!、1/8000sec(電子シャッター使用ならば1/16000sec)でも露出オーバーになる明るさだと上述の通り、ファインダー上に「LOW」と表示されチカチカした状態で撮影するとちゃんと撮れている。

しかも中にはISO125と記録された写真もあるのでISO200から一気にISO100に落ちるのでなく、ISO感度ステップで設定した値通りに適正露出になるようにカメラ側が感度を設定してくれていた。1/3段ステップなら状況によってはISO160にもなるのだろう。

だとしたらファインダー表示は「LOW」の点滅ではなく、ISO200未満の拡張感度では色を変えてISO100、125、160とするべきだろう。

そして現行のE-M1markII。これの拡張感度はISO64。何故ISO200から一気に64まで落としたのか疑問だったが謎が解けた。ISO固定をさせて撮影するとISO200の下はISO64になってしまのだろう。しかしISOオートで撮影していればISO160、125、100、80、64と1/3段ステップでカメラが自動的に変更してくれるに違いない。

ではLumix GX7はどうだろう?。ありゃ~。駄目だった。ISOオートにしても最低感度はISO200まで。拡張感度まで下がってくれない。

このカメラもISOオート下限設定なる項目はないので、GX7ではISOオートで拡張感度を使うのは無理みたいだ。となると他のLumixカメラでも同じだろう。だとするとこの辺はOlympusの方が優れている。
本日の写真、ISO1600、F5.1、1/4secで撮影している。DxO markの値を信じるならば実効感度はISO800となり、画像処理エンジンにてトーンカーブが操作されISO1600相当までプッシュしている。

もしこの写真で「ISO1600の割にはノイズが半端じゃないなぁ、おかしいなぁ」、そう感じたのならばISO粉飾問題と戦うべきだろう。でも等倍でも見てもノイズなんて全く気にならない。それだけ最近の4/3センサーは優れており、実効感度、粉飾云々なんて話はどーでも良くなる。

RawTherapeeで現像した写真をお見せしたい。

RawTherapeeだとデフォルト像ではISO800相当で撮影された明るさにしかならないのでトップ写真よりも1段アンダーの写真になる。そこで+1EVし、これに海外の有志が作成したFujifilm X-T2のフィルムシミュレーションのプロネガハイをシミュレートしたカラーをセットしている。

等倍像(クリックで1000x1000ピクセル)をご覧になって欲しい。これはカラーノイズを除いただけで輝度ノイズは一切処理していない。どうだろう?、ISO感度を粉飾しているからノイズが目立つ?。輝度ノイズを処理していない等倍像でこれなんだから50インチの4KテレビやA2プリントくらいでも多分へっちゃら。


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コメント

  1. けんけん | URL | 64imwDtM

    感度

    記事、楽しく読ませていただきました。(^^)
    粉飾ですかー、でも出てくる画に影響ないなら別に、って感じです。笑
    私はE-M1なんですが、AUTOでも拡張感度100になりますよ。ファームウエアV4.3しか知らないのですが。笑

  2. BigDaddy | URL | -

    > けんけん さん

    いやぁ!、有用な情報ありがとうございます。けんけんさんがこうやってご指摘下さらなかったら今後もずっと間違った解釈をしていました。出先なもので今はカメラチェック出来ませんが、ネットで仕様をチェックしたり、疑問が浮かんだのでOlympusのサポートに電話をしたりで、その内容を本文に追記しました。

    感度粉飾は仰る通りで、確かにE-P3の時代では思考によってはハイライトは飛んでもいいけどシャドー部のノイズだけは勘弁!、そんな人もいたと思いますが、それ以降のカメラのセンサーは比較的優秀なのでほとんど影響はないと言って良く、また本文の通り、他社も程度の差はあれどPentax以外は全社同じ事をやっているんですよね(笑)。

    結局、ちょうどこの問題が話題になった頃、Olympusの経営陣が内部紛争と言うか本当に粉飾めいた事をやっていたのでそれと合わせて揶揄された、これが正しいのでしょう。よって当時の経営陣が馬鹿だったからこういう話が出てきちゃったって事なのでしょう。

  3. auf | URL | 3eyVfeeo

    すると18%グレイの標準反射板をオートで撮った場合カメラによって明るさ
    が違うってことですか.カメラ内で作ったJPG画像はつじつま合わせちゃう
    んでしょうね.

  4. 型落ちハンター | URL | 4ARdecsc

    m4/3の基準感度がISO200になったのは、かつてフォーサーズの時代に白飛び問題でさんざん叩かれたせいでしょうね。

    フォーサーズはもともとISO100が基準感度だったんですよ。ところが白飛びが酷いと寄ってたかって非難されたため、今のようにISO200を基準感度にして一段アンダーで撮影するようになったんです。まあOlympusにとってはトラウマみたいなものですね(笑)。

    その結果、確かに白飛びは改善されましたが、弊害としてシャドーにノイズが浮くようになりました。E-620もISO100で撮れば結構綺麗に撮れるんですが、ISO200にした途端にノイズ出まくりです。これは明らかに改善ではなく改悪でしたね。ノイズよりは白飛びの方がまだ許せます。しかしやはりISO100は拡張感度扱いでISOオートにはならないんですよね・・

    ところで今はじめて気付いたんですが、E-620も絞り開放でシャッタースピードが1/4000秒超えると自動的にISO100まで下がるんですね。ファインダー内では4000がチカチカしてますが、ISO表示はちゃんと100と出ます。確かにOlympusのカメラはすべてそういう仕様になっているようです。

    今は糞パナセンサーと違ってISO200でもノイズが浮くようなことはなくなりましたが、それでもAPS-CのISO100に比べると何となくノイズっぽいんですよね。私がAPS-Cにこだわる理由はそこなんです。それならば、せめてm4/3でもISO100を基準感度にできるようにカスタマイズは必要ですね。

  5. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    一部のカメラ(一般にPentax)を除けばほとんどのカメラはオートでも任意設定でもはたまたどんなISO感度でも標準反射板を撮影してもRAWに記録される明るさ情報の値は全く異なり、各メーカーがRAWに情報として加えているトーンカーブ値を使ってカメラ内のJPG像の明るさを基準まで持ち上げている、さらにはRawTherapeeを除く汎用現像ソフトもそのトーンカーブを利用して明るさを保持しているって考えて良いと思います。

  6. BigDaddy | URL | -

    > 型落ちハンター さん

    なるほど、E-P3よりも遥か以前に問題の始まりがあった訳ですね。そしてE-P3辺りまで本ブログで何度も書いていますが、ノイズリダクションを掛けているのに掛けていないと言い張るアホ対応があったと(笑)。

    拡張感度をISOオートに加えるか否かですが、ユーザーが拡張感度をオンにしている訳ですから、ISOオートでそこまで下がるのは本来当たり前なんですが、そうとは判らない、判りづらい表示のせいでこっちはてっきり・・・(笑)。GX7は拡張感度がオンでもISOオート時はISO200スタートってんですから同じm4/3規格、この辺くらい揃えて欲しいですよね。

    E-M5markIIのISO200でも暗い風景を肉眼のまま暗く写すとノイズが出ますね。仰る通り明らかにAPS-CのISO100、200の方が画質は良いです。ですから私はあえて暗い風景は少し明るく写すようにしています。やっぱり入ってくる光の量が多ければノイズは少ないようです。あとはRAWで再現像して暗くすりゃ良いだけで(笑)。

  7. たあちん | URL | N2xLU0rU

    オリンパスの方法を「感度の粉飾」というのは少し違う気がします。
    露光量が適正であり、感度規定ではRAWではなく標準出力画像(一般に標準現像ソフトでRAWを開いて表示されるRGB画像、JPEG)の明るさが適正であればそれで問題ありません。
    ご存知とは思いますが、センサーには1つの感度しか実際にはなく、その固有の感度を超える感度設定の場合は、この固有感度のまま露光量が減ることになります。仮に固有感度が100ならばISO200設定は露光量半分、ISO400は1/4、ISO800は1/8です。
    この1/2、1/4、1/8しかない信号値を適正な明るさに持っていくためにそれぞれ2倍、4倍、8倍に増幅します。
    この増幅がAD変換時のアナログ手法と、現像ソフト上でのデジタル手法の総合でなされているというのが事実なので、RAWをロウセラピーで開いて暗いというのは、単にこのアナログでの増幅が若干低い、少ない、ということです。
    感度規定上は最終的に2倍、4倍、8倍にしなければならず、RAW段階ではまだ未達なので、あとはデジタルで足りない分を増感している、それがRAWを開いたら暗い、DxOのMeasured ISOが低い、という理由です。
    トータルの増幅量は同じなので、この方法を「感度の詐称」と呼ぶのは不適切だと思います。

  8. BigDaddy | URL | -

    > たあちん さん

    決してたあちんさんを否定する訳じゃなく、一部の人には非常に有用な情報だと思います。それを初めにお断りしておきます。

    仰る通りなのでしょう。またこれはOlympusだけでなく各社似たような事をしており、私個人は粉飾だろうが何だろうがどっちだって良いんですよ(笑)。撮影や現像処理に支障がなければ。OlympusよりもFujifilmの方が遥かに複雑で現像はし辛いです。

    2チャンネルでm4/3をさらす板などを見ていると必ず技術者が信号がどーの、増幅がどーのと言い合い、そして互いの揚げ足を取り合っているだけでしかなく、ユーザーはそんな事はどうでも良く、粉飾だろうがなかろうが、DxO曰くISO200がISO100相当しかなかったとしても撮影に大きな影響がなければ気にしません。本文もそんな主旨で書いているつもりです。

    センサーや画像処理エンジンの仕様を技術的に消費者に語ってもあまり意味がないですよね。「このカメラはこういうものである」、結果だけ判っていれば良いんです。

    RawTherapeeでもPentaxのようにRaw内にトーンカーブ情報を持っているカメラでトーンカーブ情報を利用すればほぼLightroomと同じ明るさになります。Olympusはトーンカーブ情報を持っていないので各個人が露出補正したり、トーンカーブで真ん中を持ち上げたりしますが、その程度の違いしかないと思っています。

  9. たあちん | URL | N2xLU0rU

    管理人様
    ご返答ありがとうございます。
    仰るとおりわれわれユーザーは結果の画像に納得できればそれでいい、とはそのとおりと思います。DxOの値も、意味のわかる人にとっては非常に有益であろうことも同意いたします。
    しかしどうしてもこだわりたいのは、「ISO詐称」という言葉です。
    2006年以降の日本メーカー製のカメラはISO12232:2006及びCIPA感度規定DC-004に準拠しており、そのカメラのISO感度は何に準じているかを明記しており、かつその基準に合致しています。SOSまたはREIのいずれかです。故障等でもない限りISO感度が規定外の動きをすることはありません。
    「ISO詐称」という言葉はDxOのMeasured ISOという数値が、設定感度値に比べ低いことからしばしばメーカーがcheatしているのでは?と勘違いした人から発される言葉でありますが、これは完全に間違いです。
    DxOのMeasured ISOは「ISO」という単語が入ってはいますが、ISO感度の規定とは関係のない数字です。今のISO感度規定はRAWデータに記録されている画像データの明るさ・輝度値を測定したいかなる数値も対象になりません。そしてほとんどのメーカーがハイライト側の階調性を確保するため、RAW段階では若干アンダー目になるように、その後の現像ソフト上でトーンカーブを調整することで適正な露出になるように設計されています。
    感度規定上、感度が適正がどうかを評価するための対象はあくまで標準現像ソフトでRAWを開き、内部的に所定の調整を経てユーザーに提供されるRGB画像、一般的にはJPEGがそれにあたるので、RAWを測定した数値は単にメーカーの意図が類推されるだけで、ISO感度の適正性になんら関連しません。
    感度規定上合致していなければ「ISO詐称」はあたりますが、RAWを測定した数値からISO感度の適正性は評価できない、すなわちその数値を持って「ISO詐称」ということは全く適当ではない、ということです。
    その意味から「ISO感度を粉飾している」という類の理解は全く的外れなのですが、日本はもとより海外でも同様の発言が度々なされており(日本ではoutdoormacなる人物のブログが有名です)、検索をすれば引っかかり、理解の少ない閲覧者は、そうなのか?と思い込んでしまう可能性が高いといわざるを得ません。オリンパス以外には富士フイルムが特にcheatしている!と言われているようです。
    詐称、粉飾という言葉は、受け取り方によっては謂れ無き誹謗中傷と感じられる場合がありますので、表現上の注意をしたほうがよいのではないでしょうか。
    貴ブログは私もおりおり閲覧させていただいており、公開されておられる写真も素晴らしく、また機材のレビューも非常に参考とさせていただいております。
    今後も素晴らしい情報の提供をお願いしたいと思っておりますので、少し違うのではないでしょうか?と私が感じたところを書かせていただきました。
    何卒ご一読の上ご考慮くださいますようお願いいたします。

  10. BigDaddy | URL | -

    > たあちん さん

    私個人はOlympusのE-P3をLightroomで開いて「えっ?、なんでにこんなにアンダーになっているの?」と驚愕した口で、原因は仰る通り、メーカー独自の規格によって1段アンダーの露出で記録し、JPGにする段階でいわゆるISO感度に準拠したものにしているからですが、Lightroomはそれを見越してデータ内のトーンカーブ情報で中庸部をプッシュしています。

    では何故そんなLightroomでもかなり暗くなるのか?。それはOlympusの画像処理エンジンのプロファイルi-Finishがカメラマンが想像する以上に大幅に暗部を持ち上げるタイプのものだからでした。EVFではそのi-Finish像を見ているので「えっ?、こんな風景でマイナス補正が必要か?」と首をかしげながらシャッターを押すと案の定、Lightroomでドアンダーの写真を見せられます。

    勿論OlympusにとってはLightroomなんてただの汎用ツールでしかないので「だからどうした?」の姿勢なのでしょうが、世の中、標準ってものがあるんですよね(笑)。そこで「RAW現像派はi-Finishなんぞ使っちゃならぬ!」とブログで叩いたのが始まりで、調べるとDxOの計測で云々・・・、そんな経緯がありました(恐らく現行のOlympusカメラではその標準をようやく理解してi-Finishの仕様は変更されていると思います)。

    つまり私にとってはISO感度詐称ではなくとてつもなく不愉快だったのがE-P3のi-Finish詐偽なんですよ(笑)。今は撮影時にLightroomでの現像を見越して手持ちの全てのカメラの画像処理エンジン内のプロファイル(EVFで表示される絵)はナチュラルとかフラット系にしています。同じくFujifilmのダイナミックレンジ拡大もRAWから写真を作る私にとっては「ダイナミックレンジ拡大詐偽」でしかないですね(笑)。あれをありがたいと思うのはJPG派でしてRAW派には不要なものでしかありません。

    さて、「ISO詐称、粉飾」と言う言葉がネット上で行き交っている多くは要するにOlymspsuを晒したいだけな輩があっちこっちで発言しているだけでしょう。しかし問題は仰る通り、一言で表すと「風評被害」であり、たあちんさんが書かれたような内容をしっかりと理解している人がほとんどいないって事だと思うんです。結果、特に初心者はその言葉を信用してしまう。

    私自身はそういう間の抜けた論争には加わるつもりはありませんが、本文の通り、未だに「ISO詐称なんて言っている輩はおつむが足りないよね」、そんな皮肉を込めています。そしてこれまた本文の通り、実際のISO感度がどうであろうが、撮影に支障が無ければ気にならないよね(i-Finishこそ撮影に支障をきたします(笑))、そんな主旨で書いています。

    つまり「撮影に支障が無ければ気にならない」のですから前回のコメントに対して「技術者にしか判らないような信号がどーの、増幅がどーの・・・」、そんなのには関心がない訳であります。

    Olympusを晒す書き込みの中には「ISO200をISO100で撮って後から持ち上げているからISO200でもシャドーにノイズが出る」なんて言っている輩がいます。これは確かです。間違いじゃない。しかし暗部はノイズリダクションでどうにでもなるし、黒く潰しても良い、等倍で気になるノイズもA3プリントすれば全く気にならないのもある。

    しかしハイライトが飛んだらそれは決して救えない、それを考慮しているOlympusや一部のLumixのカメラに対して「そういう仕様なんだ」とやはり気にしていません(笑)。

    Sony最高のセンサーと言われたPentax K-5等に搭載されているセンサーと比較するとやはりm4/3センサーはダイナミックレンジがかなり狭く、撮影中はハイライトが決して飛ばないようにと注意しています。特にダイナミックレンジが狭くなる拡張感度のISO100で撮影している時はシャドーの露出は完全に無視しています。

    結果、RAW現像時にシャドーを風景によってはかなり持ち上げ、気になるノイズはノイズリダクションで消す(シャドーを持ち上げると輝度ノイズよりもカラーノイズがかなり気になりますね)、これはOlympusがやっているのと同じ処理をLightroomで施しています。

    ですから、「少し違うのではないでしょうか?と私が感じたところを書かせていただきました」とコメントされていますが、「私は全く勘違いなんてしていませんよ」、と返答しており、本文でも「勘違いする人々もいるだろうから、どうだ?、今回の高感度で撮影した写真を見て気になる奴いるか?、詐偽、詐称なんて関係ねぇだろ!」、と問題を提起しているんです。


    そんな訳で今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

  11. たあちん | URL | N2xLU0rU

    管理人様

    ご丁寧にレスをありがとうございます。
    確かに貴殿は粉飾だの詐称だのという輩に対しては否定的な表現をなされておりました。
    このあたりのメカニズムはよくご理解の上での文章であろうことをもうすこし考慮して書くべきでした。
    私の書き方が稚拙で、ご気分を害したかもしれません。
    まことに申し訳ありませんでした。

    しかし、私も粉飾だという話に最初に触れたとき、さすがにそんな基準から外れるようなことを日本のメーカーがあからさまに行うなんてことはなかろうと非常に疑問に思い、いろいろ調べてみたことを思い出しました。
    そして、日本にはこのあたりをまともに解説するようなホームページなりブログがあまりないことに非常に驚きました。
    海外では結構議論されており、日本よりずっと論理的な考察が為されているのを見て、日本の写真・カメラファンはカメラの表向きの機能やそれこそ等倍表示の画質について瑣末な差を云々いうことに血道を上げるわりに、本質的なところの理解は置き去りにしていい加減なことばかりいうものだなぁと愕然とした次第です。

    先日来からの書き込みが多少理屈っぽくご気分を害したり、ご迷惑をおかけしたかもしれませんが何卒ご容赦ください。
    今後も貴ブログを楽しく拝見させていただきます。
    ありがとうございました。

  12. BigDaddy | URL | -

    > たあちん さん

    Olympusは経営陣が粉飾事件を起こしちゃったのとあっさりとフォーサーズ一眼レフを捨てたので消費者によっては裏切り行為と怒り心頭、それに便乗する形でアンチな人々がこれ幸いとDxo Markの値とRawTherapeeでの初期表示状態を示し、ほらっ、Olympusはカメラでも粉飾しているぜ!、これは自業自得とも思えますよね(笑)。

    ただこのISO感度詐称が2チャンネルを中心に話題になった時、「ISO200なのにISO100で撮っているから絞り優先で撮るとシャッタースピードが遅くなる」なんて大きな勘違いしていた人もいたようです。そしてそれが真実であるかのように吹聴する輩も出てきて、訂正されては新たな刺客が・・・、この永久ループにハマり、今に至るって感じなんじゃないでしょうか?。

    最近の芸能人の不倫ネタなど、徹底的に叩きのめす、これ日本人の体質ですかね?。インターネットの普及で匿名が保たれているので小心者の癖に自分が偉いと勘違いしちゃっているのでしょうか?。しかも日本人は集団体質もあるので、一人が右を向くと全員右を向く、結果、不祥事があると徹底的に叩きのめされる・・・。自分がご意見番である事にステータスを感じてしまっている、要するに日本人って他人の不幸ネタ、ゴシップが大好きで、実生活では常にストレスに晒されている、ネットが一番の発散の場なのでしょうね。

    そしてゴシップは表面を舐めるだけすから、仰る通り、今回のISO感度問題も日本でまともに話し合われているのは実は2ちゃんねるだけだったりします。ただその手の掲示板は揚げ足の取り合いですから見る気が起こらないんですよね(笑)。

    多くのカメラマンはISO感度云々なんて気にしていないと思いますよ。結局は「そういう性質のカメラなんだ」と思っているだけで、どうしても不満があるのなら、私のようにi-Finishは決して使わないとか、他メーカーのカメラを使えば良いだけですからね。

    最後に、私は理屈どころか屁理屈魔王ですから全く気にしておりません(笑)。今後とも当ブログを宜しくお願い致します。

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