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我ら「絞り開放隊」が行くリターンズ

2017年06月23日 00:00

春の河川敷

春の河川敷


Olympus OM-D E-M1, smc PENTAX-M 50mmF1.4


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回前々回の記事にてOlympus E-M1とsmc PENTAX-M 28mmF2.8(以下SMCM28mmF2.8)、smc PENTAX-M 50mmF1.4(以下SMCM50mmF1.4)と言う40年近く前のレンズの描写を紹介した。今回はE-M1のレビューとは離れ、さらに突っ込んでオールドレンズを考えたい。

どんなにショボい性能のレンズでも135用レンズを二周りも小さなm4/3センサーカメラで利用するので中央の美味しい部分しか使わない。

蕎麦の実の真ん中の白い部分しか使わない更科系の上品な蕎麦、米を半分以上研ぎそれを原料として使う最高級の澄んだ吟醸酒とでも表現しようか・・・。

どちらも雑味がなくなる言われており、オールドレンズの周辺部描写はまさに雑味であり、反対に本ブログで「味」と表現している絞り開放時の光の滲み、これが「旨味」に相当するのではなかろうか?。

そんな訳で久々の「絞り開放隊ネタ」である。

我ら「絞り開放隊」が行く・・・

デジタルカメラはいいやねぇ。なんたってフィルム代、現像代が掛からないから徹底して遊べる。フィルムで絞り開放隊なんてやっちまったら現像から上がってきた36コマを見てきっと大後悔するに決まっている。半分以上はピントがズレているだろうから・・・。

この日、SMCM28mmF2.8で65コマ、SMCM50mmF1.4で48コマ撮影していた。最初の頃は絞り開放隊の事をすっかりと忘れていて風景に合わせて任意の絞り値をセットしていたが、ふと「そうだ、そうだ、せっかくオールドレンズを2本も持って来ているのだから!」と描写テストも考慮して以降ほとんど絞り開放で撮影していた。実践でこんなに絞り開放を使ったのは1年振りくらいだったろう。


2017-06-23-02


Olympus OM-D E-M1, smc PENTAX-M 28mmF2.8


撮影時は何も意識せずに出た目露出で撮影したが、Lightroom現像時に1EV露出を上げ、それだけだと軟調過ぎると思い、Sony α6000用のカメラプロファイルのCamera Clearを指定した。

ミラーレスシステムの良いところはEVFの拡大機能を利用して厳密なピント位置を設定できる事だ。この写真では「寶」と言う文字のデフォルメされたうかんむりの2画目に合わせるか、うかんむり以外の中の部分に合わせるか・・・、今回は後者を選択。

そしてLightroomには「明瞭度」、「かすみの除去」と言う全体のコントラストを調整出来るあり難い機能があり、これを使うと光の滲みを目立たないようにしてくれる。対比の意味でローキーに現像したのが次。

フリーの高機能現像ソフト、RawTherapeeでも明瞭度、かすみの除去とほぼ同じ作用での絵作りが可能。

RawTherapeeのRetinexでDehaze(かすみの除去) 基本編
RawTherapeeのRetinexでDehaze(かすみの除去) 実例

2017-06-23-03


絞り開放隊はこういうピント1点、ボケ命の写真ばかりを撮るんじゃない。むしろそう言った写真の方が少なかったりする。絞り開放隊の真髄は、、、

「本来絞って撮るような風景で開放を使う、その際に発生した光の滲みでオンリーワンの写真を作り上げる」

トップ写真がそれ。前ボケも押さえつつ後方の列車の鉄橋にピントを当てている。マウスクリックすれば長辺1100ピクセルになり、そのサイズでもソフトフォーカスされたレンズのような描写を確認出来るだろう。下にピントの合っている部分とボケ部分を切り出した(クリックで1000x1000ピクセルの等倍像、人物が写っている部分は消しゴムで消している)


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デジタルカメラではデジタル処理で似たような効果を簡単に作り出せる。次の写真はLightroomで現像し、それをPhotoshop上でソフトフォーカスをシミュレートした写真だ。等倍切り出し像と(クリックで1000x1000ピクセル)、レタッチしていないオリジナル像も示そう。


Photoshopで加工 2017-06-23-05


Olympus OM-D E-M1, M.Zuiko 12-50mmF3.5-6.3


切り出し像

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オリジナル

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つまり、現行のカリカリのレンズだったり、絞り込んだりしたシャープな像からもこのような軟調写真を容易に作れるのがデジタル写真。Photoshopを利用せずともカメラ内でソフトフォーカス効果を得られるカメラだって仰山ある。

理想を、そして合理的に思考すれば開放から各収差を抑えてカリカリになるレンズが良いのだろう。画質を高めるよりもわざと落とす方が簡単だからだ。

でもなんだかんだとオールドレンズの絞り開放時、絞り開放だけが得られる描写、これはオンリーワンだと思っている。絞り開放隊は今後も町を行く!。


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コメント

  1. auf | URL | 3eyVfeeo

    僕も最近ですが50m F1.8&F1.4開放付近でよく撮っています.僕の場合
    はソフトフォーカスというよりも,中心だけソコソコシャープ,周辺に
    行くにしたがってポヤポヤ&減光.中心部以外はどうにでもなれという
    方針です.隅々までシャープな写真は今や誰でも撮れますんでね.もち
    ろん対象物と意図によりますが.

  2. BigDaddy | URL | -

    > auf さん

    フィルム時代は先人達の教えから最低でも必ず半段は絞っていたのでデジタルになるまであそこまでソフトフォーカスになるなんて知らなかったですね(笑)。おおよそのレンズは半段絞れば球面収差はかなり減りますもんね。

    「中心部以外はどうにでもなれという方針」、判ります。表現として十分ありでしょうし、恐らく6x6のスクエア写真なんてあえて駄目と言われる日の丸構図でそれをやると何故か今度は「アート」と呼ばれたり・・・(笑)。

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