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右目?、左目?、両目? Part 2

2017年07月17日 00:00

和の壷

和の壷


Sony α6000, SMC PENTAX-FA50mmF1.4


※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。



前回の記事からの続き・・・・。

以前も書いた気がするが、誤った解釈をしちゃならぬ。右目でファインダーを覗き、かつ左目を開けて写真を撮っていて違和感がないのはファインダー倍率が1倍前後の時だけ。

Lieca M3は50mmレンズ装着時のファインダー倍率は0.91倍、でもM4やM6は0.72倍、0.85倍とちょっと小さい。となると50mmレンズを使った際に限り、M3は両目を開けるのが当たり前になる。

そう、だから前回の記事の冒頭でM3を持つカメラマンが両目を開けているか確認したかったんだ。50mmレンズじゃなかったら関係ないじゃん?、その通りだが、露出計内蔵のM6やM7でなく、はたまたM4でもなく、敢えてM3を選ぶカメラマンなら普通は50mmレンズを付けるだろって思っちゃう。

レンジファインダーカメラはファインダーが左側に付いているから左目で見た方が明らかに自然だ。しかしそのカメラマンは右目でファインダーを覗き、左目はしっかりと目を瞑っていたが、お作法としてはLieca M3に50mmレンズを装着している時に限っては右目でファインダーを覗き、左目は開けたまま、それが正しいのだ。そうじゃないカメラマンはM3を使う資格無し!、と断言したいくらいだ。

さて・・・。

APS-Cカメラの多くはファインダー倍率はLeica M3よりも大きく1倍前後。但しこれは50mmレンズ装着時に限っての話。APS-Cでの標準レンズである35mmレンズを装着すると0.65倍程度でしかない(m4/3のファインダー倍率の方が高い)。当然50mmを超える焦点距離のレンズを使えばファインダー倍率は大きくなる。よってAPS-Cカメラで両目を開けても違和感を持たないレンズは50mm前後のレンズだけとなる。

昔の標準レンズは50mmだけでなく55mmや58mmと言ったとっても中途半端な数字のレンズもあった。一説には55mm以上にした方が設計が楽だからあえてそうしているとの事だが、一眼レフのファインダー倍率も関係しているんじゃなかろうか?。

フィルム時代、特に55mmや58mmレンズが普及していた頃の一眼レフのファインダー倍率は50mmレンズ装着時、0.8倍~0.9倍くらいだった(ファインダー倍率は高いが視野率が95%未満が大半)。つまり50mmレンズを装着すると実物の80~90%の大きさになってしまう。

55mmや58mmと言ったレンズを使う事で少しでもファインダー倍率が大きくなるようにメーカーがある意味誤魔化した商品だったと考えても面白いかと。

40mmレンズの多くがパンケーキレンズであり、その焦点距離だと小型に作れるから、そう聞いた事がある。
そこでこんな考えが浮かんでくる。

「標準レンズ」、これは今も昔も135フォーマット換算で50mm前後とされている。標準レンズの定義は諸説あり、次のリンクはwikipedia。

標準レンズ

そんな定義を全て無視して新たな定義として、、、

「ファインダー倍率が1倍となった焦点距離を持つレンズを標準レンズとする」

この思考如何だろうか?。そうなるとAPS-Cなら標準レンズは50mm前後となり、135なら70mmを少し超えるくらいのなるのかな?。

勿論、これは個々のカメラのファインダー倍率に左右される。

Olymsusのカメラ、うちにあるE-M5markII、E-M1はEVFの表示スタイルによって50mmレンズ装着時、1.3倍と1.48倍の2種類が選べちゃうのでそうなると標準レンズが33mmと38mmの2つになってしまう。だから「標準レンズである」、そんな定義は出来ないなぁ。ではこれを「最も自然に見えるのが標準的なレンズである」とするのは如何だろうか?。

カメラに夢中になりだした頃、何故50mmレンズが標準レンズと呼ばれるか判らなかった。ファインダー内の像は肉眼で見るよりもかなり小さく見えて、構図上の風景が思った以上に遠くに感じられたからだ。

私は形から入る人間だったのでズームレンズよりも単焦点レンズの方が良い描写をする、それだけの理由でカメラを始めた時から50mmレンズが当たり前だった。

でも50mmレンズを使うと「ここだ!」と思った位置が実は遠い。「写真は寄れ!」、まさにその通りで描いた構図で撮るには意図した距離よりも手前に行く必要があった。当たり前だ。ファインダー倍率が0.7倍とか0.8倍なんだから・・・。

そしてある時、「85mmレンズの方が肉眼に近いんじゃないか?」、そう思った。実際には肉眼よりも大きく写るのだが50mmレンズのように小さく写るよりも遥かに「ファインダーを覗く」と言う行為においては使い勝手が良かった。当時のAF一眼レフカメラは今のデジタル一眼レフと同じくファインダー倍率は0.7倍ちょっとしかないので85mmレンズだとおおよそ1.2倍の大きさになる

ところがその頃、すでに50mmのワーキングディスタンスに慣れてしまったから85mmレンズを使うと反対に後ろへ下がらなくちゃならない。ファインダーでの見た目は85mmの方が遥かに自然なのに被写体に対して後方へ引くと言う恥ずかしい行為をしなくちゃならない。ジレンマである。結局、85mmには慣れずに今も尚、(135換算で)50mmレンズを信奉している。

ところが一昨年だったかなぁ。Pentax K-5に敢えて50mmレンズを多用するようになった。135換算おおよお75mm。うちのK-5は拡大アイカップを装着していたのでちょうど135カメラで85mmレンズを使ったくらいのファインダー倍率になる。ほとんど肉眼と変らない。

これの多用を始めると次第にワーキングディスタンスを理解してくる。言い換えると今までよりも少し遠くの風景を見ながらのお散歩写真をしており、被写体を見つけてからわざわざ後ずさりする、この行為が少なくなった。するとファインダーの見た目が肉眼に近いからとっても楽なんだ。

だからズームレンズでの使い方にも変化があった。下町散策の場合、路地をウロつく事が多いので今も昔も25mm以下(135換算50mm以下)で写真を撮っている事が多いが、開けた場所、オフィス街、繁華街では30~35mm(換算60~70mm)で撮っている時の方が多くなってきた。

肉眼と同じ大きさでファインダー像が見える、これが楽なのが判った。これを標準的レンズと言って良いのではなかろうか?。

135センサー搭載のカメラのファインダー倍率は50mmレンズ装着時で0.7倍くらいだ。だから50mmレンズよりも85mmレンズの方が肉眼に近い大きさだ。よってSony α7系だろうがCanon、Nikon、Pentaxの一眼レフだろうが違和感なく両目を開けられるのは85mmレンズ装着時のみ。

だからもし両目を開けて写真を撮りたいが、どうしても像が二重になって気持ち悪い・・・、なんて方はファインダー倍率が1倍になる焦点距離のレンズでまずは両目を開けるのに慣らすのが良いだろう。

私はどんな焦点距離でも両目を開けているのが全く苦にならないタイプ。むしろ開けていた方が楽。唯一、ミラーレスカメラを使いファインダーで像を拡大しながらMFで絞りを開けて撮る時はピント合わせに集中したいので反目側を瞑っている時があるくらい。

以前から本ブログに書いている通り、通常ファインダーは左目で覗いている。となると右目はカメラボディ、もしくは右手に隠れているので目を閉じていようが開けてようが変化はない。だったら目を瞑る労力が無駄、両目を開けていた方が楽だから、ただそれだけの理由。両目を開けているから動いている被写体を追い易いとか、左右の気配に気付くとかそんなカッコ付けた理由ではない。

左目でファインダーを覗いた場合、困るのが左側に太陽があった場合、左目もしくはファインダーに光が入ってしまい見え辛い。そんな時は左手で左側を覆って撮影をしていた。しかしある時、「それって右目でファインダーを覗けばいいじゃん!」と気付いた。果たしてその通り。

またOlympus E-P3のようにボディが小さく、かつ外付けEVFをアクセサリーシューに付けるタイプのカメラは左目で覗くと右手側の操作がし辛いったりゃありゃしない。だからE-P3+EVFでは素直に右目でファインダーを覗いていたりもする。

E-P3を使って右目でファインダーを見ると左目は瞑った方が自然だが、ある時、左目を開けてもファインダーがしっかり見える、そんな手法を見つけた。なんだっけかなぁ。以前今回と同じようなネタを書いた時に試しにあれこれやってみたら出来ちゃった。手法と言うか、感覚的、精神的?、なものであり、それが判った時点でファインダーをどちらの目で覗こうが両目を開けて写真を撮る、これが自分のスタイルになった。

スナイパー、彼らは基本的には両目を開けているそうだ。片目を瞑ると瞳孔が開いてしまい、より明るさを感じてしまうからコントラストが低下してしまうらしいが、カメラのファインダーを覗くのとスナイパーが照準器を覗くのも多分同じ感覚な筈。となると本来は両目を開けてカメラを構えるのが正しいのだろう。

そのスナイパーの話を聞いて両目を開けている時とファインダー覗いていない方の目を瞑ってファインダー内の像を確認したが、コントラストが低下するなんてちっともない。

今、うちにはミラーレスカメラしかないのでファインダーは電子式。EVFだと両目を開けていようが片目を瞑っていようが関係ない気がする。
結論だ。

ネットでこの手の内容のネタを読むと「両目を開けているとこんなに良い事があるんだよ」、あまりにも真っ当過ぎる意見を懇々と説いている。それは両目を開けているカメラマンが格上であると発言しているのと同じで、「両目を開けて写真を撮っているオレってカッチョイイっしょ!、片目は瞑る?、かぁ、そりゃぁ恥ずかしいぜよ!」、そんな気持ちが見え隠れしている。

そして大概「でも自分が一番馴染むスタイルで撮るのが一番さ!、個々の自由だよ」なんて上から目線な言葉で結んでいたりする。素直に「両目を開けていた方が玄人っぽいし、スマート、カッチョいいじゃん!、だからみんな両目を開けようぜ!」って言えば言い。

言い換えると、この手のアンケートに答えたい、その心理を追うと真実が見えてくる気がする。ファインダーを右目で覗いて左目を瞑る、本来はこれが自然体だろう。しかしそんな自然体のカメラマンはその手のアンケートに答えないのではないかな。自分が右利きだと敢えて強調する人なんていないでしょう?。それと同じ心理が働くんじゃないか。

だからこそ己がマイノリティに属していると自覚している、そしてこの場合、マイノリティこそが格上、そう感じている人だけがアンケートに答えて、実際とは全く異なる結果になってしまう・・・。

いずれにせよ・・・。

人間は形から入るべき。様式とでも言うのかな?。皆さん、カメラを構える際、両目をカッ!、と開く、これを励行した方が良いのかもしれない。皆が両目を開けたらそんな議論は消滅するし、両目を開けて撮るのが格上だと思い込んでいるアホなカメラマンもいなくなる。

もし多くが両目を開けて写真を撮るようになったら反対に「片目を瞑って写真を撮るのがいかにも集中している体に見えてカッコイイ!」、そんな時代が来るかもしれない。

とにかくネット上で「ファインダーを覗くのはどっちの目?」、「両目は開けている?」、そんな話題がなくなるように全員がファインダーを左右どちらの目でも覗け、反目側もカッ!、と見開いて写真を撮る!、そういう「様式」を整えようではないか!。

日本人は様式を文化に取り入れている。お茶の世界なんてまさにそうなのだろう。だからLeica M3を使っているのに50mm以外のレンズを装着していたり、片目を瞑って写真を撮っている人を見ると、「この人、美しくないなぁ」と感じるのだった。


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コメント

  1. ピンぼけ小僧 | URL | es1fYYdE

    Lieca M3なら28mm付けてノーファインダー。。。ゲホゲホ。
    ちょっと絞れば距離を3メールに合わせてパンフォースでスナップだ。
    それを一眼レフでやってましたが。。。。これはちょっと無理がありました。
    オリンパスtrep35やフジの全天候カメラ(実際は工事用のカメラ)は元々目測ピントですからノーファインダーで使ってました。
    fujifilmのliecaもどきのX-Pro1は右目でファインダー、左目開放で使ってますが、祭りなどはライブビュー撮影になることも多々あります。

  2. のっぽ親父 | URL | ibdEl2N.

    ずっと左目で覗いていましたが、ここ一年で右目でファインダー 、左目は瞑るになってしまいました。。しぐまのSD Quattroのファインダーが中央にあるのでそのようになったようです。。(笑)左目を開けると光の具合でピントが合わせにくく瞑るようです。
    良いアングルでいい光の写真です。

  3. サンデーハイカー | URL | SisRr4Ds

    こんにちは。
    前回から今回の話にかけて、じゃぁファインダーが二つ目になればもっと撮り易いかも→それって双眼鏡だ→そういえば昔ペンタックスがそんなの出してた記憶が→DIGIBINO DB200というキワモノだったことを突き止めました(笑)。

    こういうのがあれば面白そうと思ったことは確かにありましたが、まさか本当に作るとは(笑)。ステレオアダプターも含め、両目で見ることへの拘り…というか、遊び心はペンタックスが一番かもしれませんね。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ピンぼけ小僧 さん

    完璧に整備され、シャッター音がほとんどしないM3に28mmどころか20mmくらいで人物から50センチ程度の距離でF8&ノーファインダー、これが良いのではないでしょうか?。まぁ今のミラーレスの大半は電子シャッター(静音シャッター)があるので、M3のシャッター音が静か!、なんて言っても無駄かもしれませんね(笑)。

    私は動くものを撮らないのでライブビューは地面すれすれ、もしくは両手を上げてじゃないと撮れない風景で、500枚に1枚くらいでしょうか(笑)。

  5. BigDaddy | URL | -

    > のっぽ親父 さん

    ありがとうございます。

    SD Quattro、量販店で何度かタッチ&トライしましたが、ボディがでかいので左目で見ようと思えば見れます。でもあれはやっぱり右目で見るように設計されたとしか考えられず、わざわざ左目で見たいとは思わないカメラですよね(笑)。

    私がネイチャー中心人間だったら右目で見ようが、SD Quattroは確実にメインカメラになっていたでしょうね。

  6. BigDaddy | URL | -

    > サンデーハイカー さん

    眼鏡型のスパイカメラは便利グッズと言うカテゴリで今後もどんどんと進化するでしょうが、DIGIBINO DB200!、なるほど、双眼鏡にカメラをくっつけたものですね。やるなぁ、Pentax(笑)。

    今なら1インチセンサーで換算300mm程度なら手振れ補正も含めて、双眼鏡レベルの大きさに出来るような気がします。気軽なバードウォッチング用としてそういうカメラが再び出てきても面白いかもしれませんね。

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