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ピントに神経質になる程、気が変になる

2010年12月11日 00:00

「今は秋です」

今は秋です

Pentax K-7, SMC_FA35mmF2AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



上写真。つい10日くらい前の写真、額紫陽花?、葉も元気だし、秋に咲く紫陽花ってあるのでしょうかね?。

さて、12月9日の記事12月10日の記事で、ピントと被写界深度について書いていますが、タイトル通り、ピントに神経質になる程、気が変になってきます。

それは・・・。

本日の写真、決して失敗写真ではありません。APS-Cの一眼レフで35mmレンズを用い、F5.6で撮影しています。35mm換算で54mm相当の画角となり、撮影距離は1メートルくらいだったと思うので、それで計算すると20センチしか被写界深度がありません。

本当はもっと絞りたいんです。でも午後4時くらい、すでにISO感度は800になり、これ以上絞るとISO1600での撮影となり、この風景でノイズリダクションを掛けたりレタッチするのは面倒だなぁ、流石に画質の荒れが気になってしまい、泣く泣くF5.6でパチリ。

そもそもこの風景はISO800でも嫌だったので、F2.8半、F4で撮影したのですが、あまりにも深度が浅く、仕方なくISO800に上げたんです。こうなると俄然高感度絶倫のPenetax K-5が欲しくなりますね(笑)。でも買わないぞ!!!。まだまだ我慢だ!。

高感度ISOのノイズは特に気にならないタイプですが、ノイズの見えない風景ってのも必要だと思っています。厳密な理論のような物は無く、その時の感じ方、上の写真では、この写真はISO400のノイズが望ましい、そう思った訳です。

ちなみにF8まで絞ると被写界深度は30センチ、F11で40センチとなり、背景はそんなに汚いものでないので、F8半くらいまでは絞っても良いと思っている風景です。とは言え、美しい写真を目指すのなら、この写真はF4~F5.6くらいが適当なんだと思います。でもそれだとピントの合う範囲が狭い、ジレンマ・・・。

頭脳派カメラマンは恐らくここで「面」を考えると思うんです。上述した通り、F5.6では被写界深度は20センチ。この20センチの中により多くの花を入れれば深度が浅くても意外とキリリとした写真になってくれましょう。ですからこの紫陽花?、を「面」として考えちゃう。面と言うよりも「奥行き20センチの立方体」とでも言いましょうか?。

写真を撮っている時、そんな事を考えている人間いるか?・・・。いるんですよ!、そういう人。特にフィルム時代、中判カメラや大判カメラを利用しているカメラマンってのはそういう事が出来るんです。中判や大判は記録面(フィルム)が大きいので無茶苦茶被写界深度が浅いですよね。

6X6フォーマットのHasselbladの標準レンズ、Planar80mmF2.8、これは35mm判に換算すると43mmレンズに相当します。距離1メートル、F5.6で上の風景を撮ると、被写界深度はおおよそ10センチ(ちなみに絞り開放のF2.8だと5センチ)。

そりゃぁ風景を被写界深度を奥行きとした立方体で見ない限り、恐らく後ピン、前ピン写真ばかりを量産しちゃいましょう。大判カメラはまた別のテクニックがありましょうが(あおり撮影等)、中判カメラの場合、難しいのはこの被写界深度の操作なんですよ。

35mm判のカメラ、APS-Cカメラと同じ感覚で撮影しちゃうと、全コマ失敗するでしょう。個人的には中判カメラはどこまで絞り込んで撮影出来るか、そこがキーポイントだと思っています。絞り込み過ぎても駄目だし、開け過ぎても駄目。被写界深度を理解していなくちゃならない。

事実、Pentax 645Dが発売されて、ちょっとお金持ちだが、中判カメラなんて使った事がない人が買っちゃった、そんな人の写真をブログや写真共有サイトなどで見ていると、「笑っちゃうくらいひどい」ですからね。パソコンの小さな画面で見てその程度なら大きくプリントしたら見られたもんじゃない、そんな人、実に多い。しかもその駄目さ加減に全く気付いていない。

反論があるかもしれませんが、花や虫をマクロレンズで撮影するとしましょう。一番美しく撮れるのはセンサーサイズの小さいフォーサーズやAPS-Cカメラですよ。センサーが小さいからさほど絞り込まなくても深度を稼げる。距離にもよりますが、F16まで絞ればかなりシャープな像を得られる。

でも35mm判や645Dを使って同じような写真を撮ろうとしたら恐らくF32まで絞らないと中途半端なボケた写真にしかならない。しかもF32まで絞ると画質が荒れてしまう・・・。

だからこそ「面、立方体」で被写体を考える必要があるんです。絞りを開けたままでもある程度シャープな像を結ぶには、風景に架空の立方体を置き、その面の部分に平行になるようにカメラをセットする。中判の使い手ってそれを瞬時に考えられる力があるんだと思います。

花のおしべの先っぽだけにピントが合っています。なるほど見ようによっては美しい写真ですが、それはレンズの力とピントをそこに合わせたカメラマンの根性だけは褒めて上げよう!(笑)。そうじゃなく、おしべにしっかりと芯があるような写真を撮る、それが優れたカメラマンと言えましょう。

マクロ撮影の上手い、下手ってそこに必ず表れてきます。どこまで被写界深度を取るかです。単に1点だけに合うような写真なんて誰でも撮れるんですよ。見る側も賢くなってその程度の写真を美しいなんて思っちゃいかんのです(笑)。

私?、あっはは、そんなの出来たら苦労しません。ですからいい加減なピントでもなんとかなるフォーサーズフォーマットのカメラが欲しいと言うし、タイトルのように「ピントに神経質になる程、気が変になる」んですなぁ。

本日の写真で言えば、右の背景はあってもなくても良いので、もっとこの花の正面に近い位置に回りこまなくちゃならんかった訳ですね。

それか・・・。ティルトシフトレンズですな(文字通り、風景を面で捉える事が出来るレンズ)。Pentax用にそんなレンズあったっけか?。MF時代に存在していた気もしますが、CanonのTSレンズが超高価ですから、きっとベラボーに高いんでしょうねぇ。


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コメント

  1. 親父 | URL | fP9wvYGY

    この花はたしかランタナとかいう花だったと思いますよ。

    風景を面で捉えたくて大判を物色中ですが、なかなか思うようなものが見つかりません。
    大判突入の断固たる決意が足りないんでしょうか(笑)

  2. BigDaddy | URL | -

    あっ、本当だ。ランタナっぽいですね。6月から11月まで咲き続けるようですね。うーむ、花はホント、訳判らんです(笑)。

    大判、私にはきっと一生縁がありませんが、そうですねぇ、明日にでも東京にお出掛けになり、大判専門店の新橋イチカメラの扉を開けるってのはいかがでしょう?。良く散歩写真でこのカメラ屋の前を通るのですが、いつもお客ゼロ・・・。扉を開けた瞬間、買うまで帰してくれないかもしれません。

  3. マ-ク | URL | -

    いやはや、カメラって奥が深いんですね・・・
    そして、「いい加減なピントでもなんとかなる」とのことで、
    フォーサーズは、僕に向いている♪と思いました^^
    被写界深度とか、意識して撮っていないので・・・^^;

    でも、絞ったほうがシャープになる。ということを知り、
    最近、風景はF8~11くらいにしています。
    手持ちなので、あんまり絞るとブレるのかなぁ、と。

    ただ、F8~11くらいで、効果があるのかは分かっていませんが、
    オートモードから、脱却した!という満足感を味わっています^^;

  4. 親父 | URL | -

    実は…

    マキナ67はそのお店で購入したんですよ。
    ネット上で見ていて幾つか気になっているのがあるので、近いうちに行ってみようと思ってます。

  5. BigDaddy | URL | -

    >マ-クさん

    年賀状サイズとか、800ピクセル程度のブログ用画像であれば被写界深度はほとんど意識しなくても良いのですが、大きくプリント(A3以上)、それが前提なら、やはり自分が良く使うレンズの絞り毎の深度はおおよそ暗記しておいた方が良いと思っています。

    マークさんはオリンパス、フォーサーズユーザーですよね。超望遠レンズは別にして100mmくらいまでのレンズであればF5.6~F8まで絞ればかなりキリリとする筈です。

    ただ、私自身、フォーサーズを使った事がないので何とも言えないのですが、センサーサイズが小さいのでAPS-C等よりも回折現象というものが早く出てきてしまい、F8~F11ですでに画質が劣化している可能性があるんです。

    この辺は1度、同じ風景(特に遠景)で絞りを変えて撮影されて、画質のチェックをされた方が良いと思います。

  6. BigDaddy | URL | -

    >親父さん

    あはは、やっぱりカメラマン、考える事が一緒ですね(笑)。

    あのお店は冷やかしで入ると店主に本気で怒られそうで、いつも外から覗くだけで通り過ぎてしまいます。



  7. ゴン旦那 | URL | -

    いつも、ためになる面白いお話ありがとうございます。
    ホント、PENから始めて良かったとつくずく思います。
    これまで前後ボケボケ写真が好きでいつも開放でしたが、
    最近ようやくF/5.6とかF/8.0とか使い始めましたw

  8. BigDaddy | URL | -

    >ゴン旦那 さん

    受け売りで、さも自分が何でも知っている、そんな文章が嫌なのでどうしても経験した事しか書けず、内容に偏った面もあるかと思いますが、楽しんで頂き、幸いです。

    前後ボケボケの写真でしたら、PENよりも35mmフルサイズが得意とする分野であり、本当は撮影意図によってカメラ、フォーマットを使い分けるのが最適なのでしょうね。

    私自身は今後はPEN等のフォーサーズの他、その対極であるフィルム、中判カメラにいずれ戻ろうとも思っています。

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