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デジタルによる増感、減感処理

2010年12月12日 00:00

「夕暮れの工場の風景」

夕暮れの工場の風景

Canon EOS-1NRS, EF85mmF1.8

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



フィルム時代、フィルム感度の増感、減感と言うのが1つのテクニックとしてありました。簡単に言えば、増感処理はISO100のフィルムをISO200の感度で撮影した事にしておいて、その分現像時間を長くする事、減感処理はその反対です。

昨日の記事を書いた後、あっそうだ!、増感すれば良かった!、と反省。

と言うのも・・・。

減感と言うのはあまり聞いた事がなく(やっている人はやっているだろうが)、ここでは増感に付いて書いて行きますね。

例えばISO100のフィルムを暗い場所での撮影を強いられたとしましょう。F2.8で1/8秒なんて時。この露出だとISO800で撮影すればF2.8の1/60秒とか、1段絞ってF4の1/30秒で撮影出来ますよね。デジタルカメラでは1コマずつ感度を設定出来ますが、フィルムはそれが出来ず、1本分をISO800で撮った事にしちゃう。

そして現像の際に写真屋さんに「ISO100のフィルムだけどISO800で撮った事にしたから増感処理をしてね!」と言えば、その露出が適正露出になってくれるんです。モノクロフィルムの場合は、説明書に書いてある通りに現像時間を増やすだけで増感処理が可能です。

デメリットとしては無理矢理光を引き出すと言うのでしょうかね?。デジタルカメラでも感度を高くすると画像が荒れるのと同じく、フィルムの粒がが荒れ、コントラストも高くなっていきます。

その画質を好ましいとわざと増感処理を施す人も多いです。森山大道のかつてのモノクロ写真なんてまさにそんな写真達です。ISO25やISO50の低感度のフィルムをISO3200やISO6400で撮った事にしちゃう(笑)。

デジタルで言う増、減感処理とは撮影時に感度を上げ下げするのでなく、一般的には撮影後、RAWファイルを現像するに当たって露出調節する事を指します。

昨日の記事で、「ISO800の感度でやっと絞りF5.6を確保出来た。本当はF8まで絞りたかった」なる事を書きましたが、まさにここで増感しちゃえば良かったんですよね。

つまり撮影時はISO800をセットし、1段アンダーの写真を撮っておく。F8に絞れば1段アンダー、F11に絞れば2段アンダーの写真となります。その後自宅でパソコンの画面を見ながら、露出を1段、2段上げていけばあたかもISO1600やISO3200で撮ったかのようになります。

ここで疑問が沸きましょう。そう、画質はやはり増感処理すれば荒れてきます。ならば撮影時にISO1600やISO3200にセットしても同じではないか?。

これが微妙に違うんですよ(笑)。これに関しては何度も試しましたから。確かにISO800で-1EVの写真を撮っておいて、後にパソコンで+1EVすると、ISO1600で撮影した時と同じく画質は荒れます。でもISO1600で適正露出で撮影した時の荒れとはまた違ったものになるんです。

素直にISO1600やISO3200で撮った方が良い事もあるし、そうでなくパソコン、もしくは撮影後カメラ内で1段、2段増感した方が良い時もあるんですなぁ。単に露出をプラス方向に振るだけでなく、ガンマ値、補助光、コントラスト、ノイズリダクション調整等で画質は大きく変化してきます。何だろう、風景によって増感に向く、不向きと色々とあるんでしょうね。

ですから撮影時には時間に余裕があれば可能な事は全部しておく、これは何度も本ブログで述べている事ですが、まさにそう。

昨日の写真は、ISO800でより絞り込んで1段、1段半くらいアンダーの写真を撮っておいて、後からその分を増感させる。さらに保険で感度をISO1600に設定した写真も撮っておく。それらの中から画質が最良になる物を選択するべきだったんです。

普段は結構そういう事を色々と考えながら写真を撮っているのですが、時折、忘れちゃうんですよねぇ。自分が「今、デジタルカメラを使っている」って事を(笑)。

今日の写真はフィルムから。プリントされたものが残っていて(大伸ばし用に作ったと思われる2Lサイズのテストプリント)、それだと少し明るい風景になっていたので、スキャン後、TIFファイルに変換し、PhotoshopのCamera RAWに取り込み、-1EV相当に露出を下げ、コントラストを付けて、締まりのある影にしています。

この頃の機材データは全く存在しないのですが、この時の撮影は覚えているんです。普段、お散歩写真でAFカメラを使う事はContax AXを除いてはほとんどなかったのですが、EOS-1NRSを買って間もなくの頃で、一眼レフなのに撮影時ファインダー像が消失しない!、と言う面白さで3ヶ月くらいどんな撮影にも使っていたんですよ。

レンズは微妙ですね(笑)。50mmっぽい気もしますが、ここは工場の敷地内でとにかく広かった記憶があるので、奥行きの遠近感とボケ具合を考えると85mmのような・・・。恐らくEF35mmF2、EF85mmF1.8、EF200mmF2.8L、そんな3本体制のお散歩写真だったのではなかろうかと・・・。


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コメント

  1. ゆたか | URL | LkZag.iM

    こんにちは。

    >レンズは微妙ですね(笑)。50mmっぽい気もしますが、ここは工場の敷地内でとにかく広かった記憶があるので、奥行きの遠近感とボケ具合を考えると85mmのような・・・。恐らくEF35mmF2、EF85mmF1.8、EF200mmF2.8L、そんな3本体制のお散歩写真だったのではなかろうかと・・・。

    常用しているときは、すぐにわかるんですけどね。(笑)

    最近は、カメラやレンズはもちろん、撮影データは完全に忘れています。

    何とか思い出すのは、撮影場所くらいでトホホです。

  2. BigDaddy | URL | -

    >ゆたかさん

    上の写真は10年くらい前の写真ですからねぇ(笑)。ボディは判ってもレンズは忘れちゃってますねぇ。今、APS-Cで同じような風景を撮ったらどうだろう、APSなら35mmだから、35mmじゃこのボケは出ないなぁって事は、135フィルム時代は50mmじゃなく85だろうなぁ、経験上の推測になっちゃいますよね。

  3. ryu.z | URL | -

    本文で書かれてる通り、カメラで増感するのと、PCのレタッチで増感するのとでは、荒れ方が変わってきますね。

    でも、最近はデジタルの荒れ(ノイズ)が気に食わないな~、と思う事がしばしば。。。
    とか言いながら、思いっきりノイズだらけの写真をまた撮ったりするかもしれないですが(笑

  4. BigDaddy | URL | -

    >ryu.zさん

    結局は、カメラ内蔵の現像ソフトの性能と、photoshop等のレタッチ、現像ソフトの性能の差なんだと思います。ですから、これをとことん追求すれば、カメラ側でISO感度を上げた方(もしくはカメラ内で増感)が良い風景と、撮影後、パソコンに保存してから増感処理をするべき風景と判ってくると思いますねぇ。

    デジタルの荒れ、これもやってはいませんが、例えばノイズリダクションである程度ノイズを排除し、その後、新たにレタッチでフィルムの粒子のような荒れを加えるってのも良いかもしれませんね。

    photoshop CS5もlightroom3.2も、ちゃんと粒子と言うコマンドがありますから、1度使ってみようと思います。


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