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木村伊兵衛に付いて語るつもりが・・・

2011年01月03日 00:00

「歪んだ日本の写真界」

歪んだ日本の写真界

Canon NewF-1, NFD135mmF2

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



妙な写真タイトルですが、続きをご覧になれば、何となく、今回の写真の趣旨をご理解頂けるかと思います。

突然ですが、日本の写真史を語るのに不可欠なのが木村伊兵衛と土門拳ではないでしょうか?。

実は昨年、「木村伊兵衛の写真は凄いのか?」そんな主旨で、あるインターネットの媒体に原稿用紙で言えば50枚くらいに相当する記事を投稿して、2011年、初っ端の話題として、これをそのまま流用しちゃおう!、そう昨年末から考えていました。

ところが、それの元ネタ、情報源とでも言いましょうか、そのサイト、ページが突如消滅しちゃったんです。産経ニュース内の木村伊兵衛に対する記事、これを考察し、ホントにこの人凄いの?、そんな内容だったのに、この元ネタが参照出来なくなってしまったので、ネタそのものを見直す必要が出ちゃい、正月早々、えらいこっちゃであります(笑)。

これで思うのは、木村伊兵衛や土門拳がど~のこ~の以前に、日本の写真文化って何だろう?、って思うんです。と言うのも、木村伊兵衛も土門拳も日本の写真史では最大重要人物ですよね。これだけインターネットが普及しているのに、彼らの公式サイトが存在しない、これにまず驚きなのです。

海外に目を向けると、マグナムと言う写真集団に属していた事もありますが、ロバート・キャパ(マグナムの創立者)やアンリ・カルティエ・ブレッソン、はたまたユージン・スミス、彼らの写真はマグナムの公式サイトで(少ないですが)代表的な写真を閲覧する事が出来ます。

Magnum Photo's

また海外では亡くなった著名なカメラマンの場合、財団のようなものがホームページを運営している事が多く、違法性のあるサイト(無断で写真を掲載している)を含め、結構、インターネットだけで多くの写真を閲覧する事が可能です。

ところが日本では上述した通り、木村伊兵衛も土門拳も公式ページがない!。何だろう、日本の場合、財団等の団体でなく、遺族、一個人が写真等を管理しているんですかね。そして彼らはインターネットと言う媒体を信じていないのでしょうか。

確かに勝手に写真等の著作物がコピーされてしまうのがインターネットの世界ですから、著作権を考えると最低最悪の媒体ではありますが、flashを利用したりすれば、スクリーンショットは保存出来ますが、少なくとも画像ファイルを個人のディスクにコピーする事は一般のパソコン知識だけでは無理。ですからある程度、権利は守れる筈なんです(上記、マグナムの公式サイトでもflashを利用して画像コピーが出来ないようになっています)。

日本の写真界は木村伊兵衛にせよ、土門拳にせよ、今の若者に彼らの偉業を伝えようと努力をしていない気がします。仮にコピーされたとしても、数千枚を掲載せよと言っているのでなく、代表作10点くらいでもいいと思うんですよ。それすらもやらない日本の写真界、大いに不満が出てきます。

アサヒカメラと日本カメラ、これは写真雑誌界の東西の横綱であり、歴史ある雑誌ですよ。でも両誌ともデジタルなインターネットと言う媒体を最大限に活用していない。そして主に個人が運営しているホームページやブログで、文章だけで木村伊兵衛や土門拳は凄いぞ!、と書かれてあっても判りませんよね。

彼らを知るには写真集を買うかメモリアル写真展等にに趣く、はたまた弟子達が書いた提灯持ち書籍しか術はないのですよ。時折NHKが彼らの特集を組む事もありますが(10年くらい前でしょうかね、大々的な特集番組がありました)、とにかく、一般が彼らを知る機会が物凄く少ないんです。

私自身は正直申し上げて木村伊兵衛の写真の良さが判らないタイプですから、わざわざ写真集を買う気には全くなりません。ですから図書館を利用し、目にする事になりますが(目にしても良さが判らんですなぁ~(笑))、図書館で写真集を閲覧している人ってのもほとんどいないですよね。図書館にその手の写真集がある事を知らない人の方が多い気がします。

どうも日本の写真界、プロと言われている人々、そして彼らを取り巻く環境が、アマチュアには優しくない気がしますねぇ。

東京都写真美術館が出来た時、ようやく写真と言う文化が一般に認められたと思いましたが、先程、公式ページを見ると、大した内容じゃないのですよ。東京都写真美術館の所蔵物そのもの、そこに行けばそこそこの写真を見る事が出来ますが(中にある図書館が相当利用出来ます)、公式ページは館内案内程度の陳腐なもの。

現在活動中のプロカメラマンの写真は結構インターネットに氾濫しています。アラキーにせよ、森山大道にせよ、公式サイトが存在します。でもそれはカメラマン個人(個人事務所含め)が細々とサイト運営しているだけで、日本の写真界そのものが、彼らを後押ししているとは到底思えません。

だから不思議でならないんです。レジェンドである木村伊兵衛や土門拳の写真を紹介しないで、フィルムカメラでスローライフを!、そんな馬鹿な特集しかしないのが今の写真界、写真雑誌界なんですよ。カメラを買わせるのでなく、写真集を買わせる、写真展に行かせる、そこに重きを置くべき。本末転倒ですな。

ある意味、アサヒカメラや日本カメラは雑誌名に「カメラ」と名が付く事から、両誌は写真雑誌、写真を趣味とする者が買う雑誌でなく、カメラ雑誌であり、カメラが趣味の人が買う雑誌なのでしょう。

勿論、機材にスポットを当てる雑誌があっても間違いじゃないのですが、そうでなく、人間、カメラマンにスポットを当てている雑誌が皆無なのが不思議・・・。デアゴスティーニ辺りから「週刊・木村伊兵衛」とか「週刊・土門拳」なんて出てくれないものでしょうかね。


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