にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

タウン誌に見る商業カメラマンの今

2011年01月15日 00:00

「バイク屋の風景」

バイク屋の風景

Pentax K-7, SMC FA35mmF2AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



今日は写真と本文は全く関係ありません(笑)。写真はコダクロームっぽいレタッチ、渋い発色を考えて色調を補正しています。

さて・・・。あるタウン情報誌を見ていて「このカメラマン、超~下手糞!、センスもテクニックも皆無じゃなかろうか?」、と思ってしまったんです。

笑っちゃうのが、歪曲収差が大きく出ている写真。風景はスカイツリーを紹介しているのですが、そのスカイツリーが丸で魚眼レンズで撮ったんじゃんかろうか?、ってくらいひん曲がっている。写真でお金を貰っているプロカメラマンなら良いレンズを使えよと言いたくなります。

また、タウン誌なので大きく風景を切り取るのは仕方がないとして、どうして歪むと判っていてスカイツリーを構図の端っこに追いやるのか?、その辺のセンスが感じられないんですよ。それとも自分が使っているレンズの特性を全く理解していないのか?。

さらにはタウン誌なので食事どころの写真も掲載されているのですが、料理の全体像が判らないくらいピント一点集中、つまりレンズの絞りをガンガン開けて写真を撮っている。しかも見た感じ、後ピンだったりするんですな~。

私はプロカメラマンではないのですが、かつてフィルム時代、広告代理店やモデル事務所に友人を持っていて、アルバイト感覚で、ブツ撮りやモデルさんの宣材写真、はたまた企業の紹介写真等を撮っていた時期があり、料理の写真も何度か撮らされたのですが、少なくとも今見ているタウン誌のカメラマンよりもしっかりと撮っていたなぁと・・・。

このタウン誌だけじゃなく、近頃の情報や服飾系の雑誌に掲載されている写真って昔よりもクオリティが低い気がするんですよ。

数ヶ月前、ある方のブログに、プロらしからぬ機材で仕事に挑んでいるカメラマンと仕事をし、閉口したなる主旨の記事があり、もしかすると今の若手のプロと言われるカメラマン、技術やセンスもそうですが、仕事に対する姿勢そのものが低下しているのは無かろうか?、そんな風に思ったりします。

特殊なポスター写真などを除いて、今の商業カメラマンの多くはデジタルカメラに移行していると思います。となると、アマチュアだって現場で可能な事は全て行なう、そんな姿勢でいるのに、スカイツリーがひん曲がっていたり、料理の全容が理解出来ないような眠い写真しか撮っていない、さらにはアマチュアと同じ機材で仕事い挑むってのは、私からすると仕事をお座なりにしているとしか思えない、あり得ないんですよね。

また写真、カメラ雑誌やネットの機材インプレッションにライターとして寄稿しているカメラマンの中には、堂々とコンパクトデジタルカメラで仕事をしているなんて書いている輩もいて、アホかこいつ!、と思っちゃう訳ですよ。

確かに近頃のコンパクトデジタルカメラは出版印刷用原稿として十分に通用する画質を持っています。またコンパクトデジタルカメラはセンサーが小さいですから、被写界深度は深い、ですからパンフォーカスを得る必要のある写真では一眼レフよりも使い勝手があり、プロが仕事のツールとして利用するのはやぶさかではないのですが、それを堂々と文章に、丸で自慢でもするように書いちゃうってのが頂けない。

プロとしてプライドを持てよと言いたくなるんです。コンパクトデジタルカメラでも出来る、むしろコンパクトデジタルカメラの方が勝手が良いと判っていても、ちゃんとしたカメラ、レンズで写真を撮るべきではなかろうか?、私個人はそう思いますねぇ。

例えばPentaxのデジタルカメラで商業写真を撮っている方って少ないと思いますが、現行のAPS-CフォーマットのK-5と言うデジタル一眼レフ。これはCanonやNikonと肩を並べる事が出来る凄いカメラです。しかも高感度に強いのから暗闇でも写真が撮れちゃう。NikonやCanonで撮れないかもしれない風景も撮れちゃう。でもプロだったら80万円するPentax 645Dも一緒に持って来いよ!、って事になるんです(笑)。

別の方のブログですが、昔はクライアント側とカメラマン側が切磋琢磨し、時には意見をぶつけ合い、共通の意識を持って写真を撮っていたが、今はそうじゃない。クライアントが気に食わないと感じたら、すぐにそのカメラマンをクビにする・・・、確かそんな内容の記事を見つけたのですが、中には本当にしょーもないプロカメラマンもいるのかもしれません。

話は若干逸れますが、直接の知り合いでは全く無く、友人の職場の同僚の兄だか弟だかが超有名な商業カメラマン。そうですねぇ、少なく見積もっても日本の人口の半数の人は必ずその人の写真を見た事がある、それも毎日・・・、それほど凄い人。

でも、そんなに凄いカメラマンなのに残念ながら近頃仕事が減ってきているとの事。と言うのも今、不況ですよね。ですから、賞を取って、地位も名誉も持っているカメラマン、単価が高いので使いたがらないそうです。

もしかすると、その方だけでなく、テクニック、センス、そして仕事への姿勢をしっかりと持っている第一線の商業カメラマン達、みんな単価が高くなり、クライアント側も二番手、三番手のカメラマンを選んでいるのではなかろうか?・・・。

いや、二番手、三番手ならまだ良いでしょう。もしかすると誰でもいいから安い予算に合うカメラマンを寄越せ!、そんなクライアントも増えてきたのかもしれませんねぇ。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

  1. タリサ | URL | -

    管理人が思うクソ写真って、自分の写真だよ。おまえのこのブログのクソ写真こそが、全ての害毒であることを自覚すべきなんだ。

  2. りんこうちゃん | URL | Y71fxp5.

    むむぅ…。
    なんだか自分のことを言われているようで、ちくちくしますが…。

    私はK10D、K20D、K-7、K-5とブライダルの撮影に使ってます。一応、歴代PENTAXの最上位機ではありますが、プロ機ではないですね。
    もっとも、ブライダルではプロ機を使ってる方のほうが少数派だったりしますが。

    プロならプロらしい機材で仕事を、というのはもちろん正論だとは思いますが、一方で適材適所で適切に機材を使い分けるというのも、プロとしてのスキルのひとつかなとも思います。
    コンデジも結構ではないですか。

    前撮り撮影の後など、時間があるのでお客のコンデジを使ってサービスカットを撮ってあげたりしますが、たいていは「エッ、このカメラでこんな写真が撮れるんだ!?」って反応をしてくれます^^

    写真って同じ機材を使っても、視点の持ち方、切り取り方しだいでまるで違ったものになりますよね。
    こうしたことを偶然ではなく、意識してコントロールできてこそのプロだと思います。

    >いや、二番手、三番手ならまだ良いでしょう。もしかすると誰でもいいから安い予算に合うカメラマンを寄越せ!、そんなクライアントも増えてきたのかもしれませんねぇ。

    私みたいに単価の安いカメラマンでも仕事は減り気味です。写真なんて、特にスナップとか、結婚式の予算の中で真っ先に削られますから。


    タウン誌なんかは、みんなアルバイトのシロウトさんみたいですよ。
    みんな安~い単価で使われてます。
    編集側ももっといいカメラマンに頼みたいと思っても、コストに縛られてできないんでしょうね。

  3. BigDaddy | URL | -

    >りんこうちゃん

    ペンタの歴代の最上位機でしたら十分だと思います。どうも雑誌やネット情報を見る限り、例えばペンタなら「K-rは小さいしそれで十分」と言うプロカメラマンが増えているのでは?、と感じちゃうところがちょっとなぁと思うんですよ。

    確かに今の時代、フラッグシップと言う概念はなくなりつつありますよね。私がプロだったら仕事にフラッグシップでなく、NO2の機材、APS-Cでのフラッグシップとでも言いましょうか、今ならK-5、EOS-7D、D7000クラスが仕事機になるでしょうね。

    でもレンズだけは広角レンズでも歪曲しない高級レンズを使うでしょうし、デジタルの場合、後から歪曲補正なんて簡単ですから、成果物は修正後の画像を納品しますけどねぇ。上に書いたタウン誌はホント、ひどかったですからね。

    コンパクトに関しても優位性は上述している通り、認めており、それをプロが使ってもツールとして「あり」だと思っていますが、素人さんの中には「なんだ、コンパクトか」、そういう意識を持つ者も多いと思うんです。だったら身内で写真を趣味にしているアマチュアでいいやぁとか、デジカメは失敗しないから単価の安いプロを使おう、そんな風潮になるのではなかろうか?、と危惧しているんです。

    しかも、雑誌などに良く顔を出すライター系のカメラマンが、「コンパクトカメラで十分」なんて堂々と書いちゃっている、それが一番悪い風潮でしょうね。本当に現場で頑張っているカメラマンが可哀想な気がしちゃうんですよ。

    カメラマンって人から見られる職業だと思うんです。それをもっと意識するべきでは?、クライアント側としてはそういう意識は多分にあると思います。上述した通り、私はアルバイト感覚でプロっぽい仕事をしていた時期がありますが、広告代理店の人からは「スナップ仕事でも集合写真だけは必ず中判+大型ストロボ」、そういう注文がありました。当時自前で使っていたハッセルなんてピントが判らないですから、マミヤとスタジオ用ストロボを借りて使っていましたよ(笑)。

    仰る通り、機材云々でなく、視点の持ち方、切り取り方等のテクニック、センスがものを言うのがプロの世界ですが、今のご時世、そこまでしっかりと考えてくれているクライアントは少ない気がします。やはり予算との戦いでしょう。タウン誌が素人のアルバイトを雇うと言うのも判る気がしちゃうんです。

    ですからそのタウン誌を読む側も、編集部に「おいおい、タウン誌の癖して写真が丸で駄目じゃないか!」と文句を言うくらいの人が増えないといかん、そう思って今回のネタを書いてみたんです。読者の目が肥えてこそ、雑誌は成立し、ならば優れたカメラマン、少なくともスカイツリーがぐわ~ん曲がっている写真なんて撮らせないですよね(笑)。

  4. けんけん | URL | -

    かなり前の記事のようですがコメントさせていただきます。
    まず、管理人さんのおっしゃる気持ちは私も同感です。

    まず、プロと名乗るなら機材は自身のステータスとして持っていただきたい。というのが私の本音です。
    私はクライアントとして料理写真の撮影を頼むことがありますが、正直中級機片手に撮影に来られたらガッカリしますね。
    まぁチラシ程度の用途では特にフラッグシップとの描写は見分けがつかないのですがね。

    あと、絞り解放で撮影されたボケボケの料理写真。これはただの自己満足のカッコつけ写真と思います。しかもそのボカした写真を自分の技量と思い込んでいるカメラマン。これはメーカーの技術力であってあなたの技術ではないと自覚して頂きたいですね。ボケた写真は素人にはうけるが肝心な料理の印象は記憶に残らないものです。

    コメントの中にコンデジでも結構と言っている方がおられますが、ではあなたが写真を依頼した時にコンデジでの撮影でも高いお金を払えますか?信頼できますか?出来上がりに不安はありませんか?正直嫌ですよね。

    ネットを見ていると、プロは道具としてカメラを使っているからミラーレス機や中級機で十分と意味不明な事を書いてらっしゃる方がおられますが、正直に撮影以来がなく経営不信でお金がないから買えない。と言ってもらった方が好感もてます。

    突然のコメント失礼致しました。




  5. BigDaddy | URL | -

    > けんけん さん

    コメントありがとうございます。ブログは1日にして過去となってしまう媒体なので、こうやって以前のネタに触れて下さる、書いた側としては感無量であります。

    デジタルの普及でプロとアマチュアの差が狭まった、これはプロカメラマンでも感じているとは思いますが、この手のタウン誌を見ると、感じてはいるが、危機感は持っていないんだぁ、だからお座なりなのかな、と見る側は思ってしまいますよね。

    「自身のステータスとして」、ご尤もであり、もっと言えば、プロカメラマンにとってはカメラ、レンズは自分の分身ですから、気軽にコンデジで十分とか、安価なミラーレスで良いなんて口にして欲しくないですねぇ。

    そう言えば少し前、うちの近所で家を新築されているお宅があり、会社や建築主によってはその状況を記録する為にカメラマンを雇う事がありますが、まさしく何度かカメラマンらしき人が出入りしていました。ところが見ていると、EOS Kiss系に普及タイプのズームレンズ、そして細い三脚で撮影に挑んでいる・・・。

    これが不動産関連のアルバイト君でなく、プロカメラマンだったら私が家を立てていたら不快に思ってしまいます。勿論、カメラ、レンズの区別が付かない人の方が多いでしょうが、機材の区別が出来る人もいる、それを彼らは意識しないとならんと感じます。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)