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ニューカラーをご存知? その1

2011年01月26日 00:00

「New Color」

New Color

Pentax K20D, SMC FA28-200mmF3.8-5.6IF

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



映画の中のロードムービーと言うジャンルが結構好きだったりします。主人公が何らかの理由で旅をし、その過程で様々な出来事に出くわす・・・。

もう何年も前の事なので、ほとんど覚えていないのですが、深夜映画で、父と子が遠くに住んでいるお爺さんに会いに行くと言うロードームービー。アクションでもサスペンスでもコメディでもない。途中でそこそこのイベントはありますが、淡々と車で旅をする、ほのぼの系でしょうかね?。最後も涙を誘う事もなく、お爺さんちに無事辿り着き、おしまい。

何の盛り上がりもなく、延々とアメリカの広大な風景を見せられただけとも言えるのですが、これがたまらんのです。それをふと思い出し、そこから、ちょっと無理矢理かもしれませんが、写真の話に繋げて行こうかと。

写真史を特に学んでいる訳ではないので、詳しくは知りませんが、70年代にアメリカで「ニューカラー」と言う写真のムーブメントとでも言いましょうか?、それが流行った時代があったそうです。

簡単に言えば、70年代、カラー写真が当たり前になっていても、まだアートの世界ではモノクロ写真がのさばっており、それを嫌ってか、新しい表現を開拓しようと、カラー写真でアートに挑んだカメラマン達の写真を「ニューカラー」と言うようです。

私個人が知っているカメラマンはウィリアム・エグルストン、ステファン・ショアー(スティーブン・ショアーと書いている事も多いみたいですね)、ケネス・マックガーワンの3名。例えばエグルストンの三輪車の写真はかなり有名です。写真集「Willam Eggleston's Guide」はかつて愛読写真集だったりしました(恐らく絶版です)。

下の写真はステファン・ショアーの写真です(この手の手法でブログに掲載する場合、ほぼ著作権には引っ掛かりません)。


ステファン・ショアーの写真


この他、エグルストン関連の検索をしていたところ、偶然見つけ「そーだ、そーだ、この写真集、めっちゃ有名やん!」、と突然思い出したのがサリー・オークレア編集の「New Color/New Work」と「American Indepndent」の2冊。

「American~」の方は「Willam Eggleston's Guide」同様にかつて所持していました。これらは当時の有名どころのニューカラー写真のオンパレード、この2冊でニューカラーを理解出来ましょう。かっこいい写真が仰山あります(これも絶版の可能性があります)。

さて、このニューカラーと呼ばれる人達の写真の共通点、それは上述したロードムービーなんです。こいつらアメリカ全土を旅して回っているんじゃなかろうか?、と言うくらい、田舎風景のありとあらゆる写真が存在し、また被写体に無理に感情を注ぎ込んでいないとでも言いましょうか?、客観的に淡々と撮っている、そんな印象を受ける写真が多いんですよ。

建物、看板、車、道路・・・、ガツンと寄っている訳でなく、それらを自然風景を撮るかの如く、カッチリと撮っているとでも言いましょうかね。変化球なんてない、ど真ん中ストレート。そしてそこにはカメラマンの意思だと感情だのが、あまり読み取れない。ある意味、冷たい写真が多い。

それがいいんですなぁ。ドキュメント重視のマグナム辺りとは全く違った写真。人は主人公でなく、風景の一部に過ぎない、むしろ人が写っていない無機質な写真の方が多いですし、建物にせよ、看板にせよ、主になる被写体はありますが、「写真は寄り」なんて完全に無視して、引き気味に撮っている。「殺伐とした風景」、そんな言葉が良く似合う写真達。そして建築写真にかなり近い雰囲気。

これが私の感性にドンピシャリだったんです。写真にアート性を持たせてはいるが、写真の原点でもある記録性を失っていない。ですから心象写真じゃないんです。彼らには及びませんが、私自身も実はそういう写真、結構撮ってるんです。

車で移動している訳でなく、単に近所の下町をウロついているだけではありますが、気持ちはウィリアム・エグルストン(笑)。勿論、カッコ良く撮ってやろうなる気持ちは多々ありますが、どうもガツンと寄って、どーだどーだ迫力あるだろう!、なんて写真はあまり好きでなかったりするんですねぇ。

何て表現すればいいのでしょうかねぇ。他所様に自分の写真を見せて「どーだ!、俺の写真!」とドヤるのではなく、「どーだ!」までは同じではありましょうが、次の言葉が「この風景を見ていた俺ってラッキーでしょ!」と自分がそこにいた、その風景を見た事に対しての優越感を持つとでも言いましょうかねぇ(笑)。

本日の写真はまさにそんなニューカラーを相当~~に意識した写真です。色合いも70年代のアメリカ風、ネガフィルムをコントラストを弱く淡く焼いた感じに仕上げてみました。


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