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ニューカラーをご存知? その2

2011年01月27日 00:00

「New Color」

New Color

Pentax K-7, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



昨日の記事の続きです。

35mmフィルムカメラ、そして今の一般的なデジタルカメラの最大の欠点、それは煽りや被写界深度の操作が出来ない点にあるでしょう。勿論、ティルトシフトレンズを使えばある程度の補正は可能ですが、現存している交換レンズはNikonとCanonしかありません。

そしてニューカラーと言われた70~80年代前半の写真、見ていても判る事ですが、大半がパンフォーカスで、風景に歪みがないんですよ。つまり、煽りが可能な大判カメラで撮られているのではなかろうか?。

普通のカメラでもパンフォーカスにするのは簡単です。広角レンズを用い、ピントを手前に置き、レンズを絞り込めばいいだけです。しかし広角レンズを用いると、必ず風景は歪みますし、遠近感により、妙な先細りな風景になってしまいますよね。

でも煽り機能を使えばそれらを補正する事が可能。建築写真の多くに大判カメラが使われているのはその為でもありましょう(シフトと言うのがレンズの上下させ、上方の上細りを解消させ、ティルトがレンズを左右にずらす事で被写界深度の調節をしていきます)。

Pentaxのデジタルカメラで残念なのはそのティルトシフトレンズが現行では存在しないんですよね。それを考えると、厳密な意味で、少なくともPentaxのAPS-Cフォーマットの一眼レフはプロ用機材とは言えないかもしれません。

でも今はデジタルの時代。レタッチソフトを使えばシフト補正が簡単に出来てしまいます。コンピューターグラフィックになってしまう可能性もありますが、そこらのコンパクトデジタルカメラでもパソコン上でシフト補正をし、丸で高価なTSレンズを使ったような風景を作れちゃう。

昨日の記事の写真はレンズの標準域を使っていますから、軽く歪曲を補正しただけですが、今日の写真は立地的に後ろに引けない状況だったので、ズームレンズの広角側を使っており、遠近感により上に向かうにつれ小さくなっていく上細り写真になっていたので、photoshop上でシフト補正しています。

ちなみにパソコン上でシフト補正をすると、構図の上部分を太らせ、下側を細くするので、下部には余白が生まれ、一回り、二回りくらいトリミングしないと矩形画像にはなってくれません。ですから、撮影時に予めどれくらい余白が生まれるかを想像し、自分が思った構図よりも二回りくらい広く構図しなくちゃなりません。

さて、カメラマンの個性の1つにレンズ選択がありましょう。同じ風景を撮るにせよ、広角レンズ、望遠レンズと換える事で作風が変化します。ですからニューカラーと呼ばれる写真は、レンズの個性(欠点)を消し去って人が見たままの風景が撮られている事になります。

レンズの個性を消す、これに加えて、ニューカラーと呼ばれる写真は、良い意味での「没個性」、どうもカメラマンそのものの個性も全て消し去っているのではなかろうか?、そんな印象を持つんです。ですから昨日、「ロードムービー」、「無機質な写真」、「殺伐とした風景」と表現しているんですよ。これは間違いないと思いますねぇ。きっと「没個性」こそが「個性」である、そういう意図があったのでしょう。

カメラマンに唯一残された個性とは「どの風景を撮るか?」なのでしょうね。当たり前ですけど、観光地や日本で言えば有名神社仏閣なんて撮っていたもニューカラーとは言えないでしょう。入江泰吉とは違う訳です(笑)。

どうやらニューカラーと呼ばれるカメラマンの多くは常に移動していたそうですね。車でルート66なんか走りながら、面白い風景を見つけたら車を止めて、大判カメラを三脚にセットしていたんでしょうね。

羨ましいなぁ。日本だとどうもイメージが沸きません。どうしてもNHKの「街道てくてく旅」を思い出しちゃいます(笑)。


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コメント

  1. *hanna* | URL | -

    こんばんは、*hanna*です。
    素敵なお写真ですね。バスのさびついたところがとてもいいです。青い空も気持ちいいですね。
    カメラのこともとても勉強になります。
    こちらのブログ、リンクさせてください。
    またお伺いします。

  2. BigDaddy | URL | -

    >*hanna* さん

    ありがとうございます。

    旅行中、一番心をと決めさせてくれる風景って、目的地でなく、目的地に向かう、県道や峠道の風景だったりします。この風景もそんな場所でもカットです。

    リンク、ご自由にどうぞ。今後とも宜しくお願い致します。

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