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丸田祥三氏の裁判、請求棄却を考える 4/4

2011年02月02日 00:00

「産業遺産にするべき建築物」

産業遺産にするべき建築物

Pentax K20D, Tamron AF18-200mmF3.5-6.3II

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



丸田祥三氏の裁判、請求棄却を考える その1
丸田祥三氏の裁判、請求棄却を考える その2
丸田祥三氏の裁判、請求棄却を考える その3

を踏まえて、またまた今日も類似ネタを・・・。

廃墟を「前人未到の険しい山」と喩えると非常に判り易い気がしました。と言うのも・・・。

丸田登山家はその山に何度も挑み、何年も掛けて、登頂ルートと探索し、結果、初登頂を遂げた。そのすぐ後に小林登山家が丸田ルートをそのまま利用して登頂をした。

登山ルートと言うのは開拓した登山家だけのものではありませんよね。幾ら丸田登山家が何年も努力を重ねて見つけたルートでも小林登山家が利用しても誰も文句は言えないと思います。

しかしここで問題が起こった。どうも初登頂したのは小林登山家である、そんな噂が飛び交っちゃう。丸田登山家?、誰だい、そいつは?。あの有名な小林登山家よりも早く登頂しただと?、そんな事はありえないね!。

そんな時、山岳雑誌である山岳アサヒ誌が、「どっちが先にルートを開拓したのか?、初登頂はどちらだ?」なる記事を書いたのだが、事実に基づかない内容で、しかも丸田ルートは不完全であるなるでっちあげまでしちゃい、より丸田登山家は窮地に立たされちゃった。

まぁそんな感じでしょう。不運が重なったのかもしれませんが、少なくとも丸田ルートは誰のものではない、これは皆さんもご理解される事でしょう。

それと同じで、幾ら、その廃墟を見つけるのに労力を要しても、また撮影に何年も掛かっても、その写真が発表された時点で、すでに丸田氏だけのものではない風景となっていて、小林氏がそれを見て、「なるほど、あそこにはこんな凄い廃墟があったのか!、ちょっと撮ってみよう」、そして撮ってみたら、優れた風景写真になったので発表しちゃった、これ自体、小林氏は法律上は問題はない、そう考えられましょう。

問題はその後の話で、小林氏からは特に丸田氏に対して何の発言もなかった、むしろ、噂とでも言いましょうか?。小林氏が先にそこを見つけたなる話が多く出回るようになってしまった。

ここで小林氏が「いやぁ、あの風景は丸田氏の方が先に撮っているよ。影響を受けて私もそこに行ってみたんだ」と一言、どこかで発言していれば、こんな裁判にはならなかったのではなかろうか?。

しかし、そうなると今度は裁判の争点があやふやになってくる。著作権を侵害しているのであったら、幾ら小林氏が丸田氏をリスペクトするなる一言あっても裁判はしなくちゃならない。丸田氏側の主張の弱いところってもしかするとこの辺の甘さ?、優しさとでも言いましょうか?、にあるのではなかろうか?。

いずれにせよ小林氏はカメラマンの名声と言うプライド(要するに「欲」「見栄」ですね)は無茶苦茶あったけど、人としてのプライドは丸でなかったって事になるんじゃないでしょうかね?。

さらに裁判が始まってからはアサヒカメラが小林氏が有利になるように見て取れる捏造記事を掲載したり、丸田氏は様々な嫌がらせを写真界から受けておられるようです。

※この件に関して小林氏側から一切情報が開示されず、丸田氏ご本人を含めた、丸田氏擁護側から出ている情報を元に書いています

昨日も書いた通り、廃墟と言う椅子は日本の写真界は1つしかないのでしょうかね。そこが不思議なんですよ。写真雑誌でも写真集でも編集者は写真を見る目がある、見る目を持ってなくちゃならない。仮に椅子が1つしかなくても、前回は小林氏の方が良い風景が多かったので採用したけど、今回は丸田氏の写真の方が優れているね・・・、そんな会議がなされないのでしょうかね。廃墟の椅子に常に小林氏が座っているのもおかしい話ですよ。

山岳写真の場合、少なくとも椅子は2つありますよね。白旗史朗と白川義員ですよ。どちらも優れた山岳写真家、大御所中の大御所でしょう。お二人はライバル関係ではありましょうが、この手のトラブルは恐らくないのではないか?。何故今回だけ、これほどまでにトラブっているのか?。

小林氏の「最終工場」と言う写真集を所持しています。廃墟を得意とするだけあって悪い写真はないですよ。どれも行ってみたいと思わせてくれる写真達。でもそれほど写真界が重宝しなくちゃならないくらいの大御所なのか?。小林氏の圧力は出版社も震え上がってしまうのか?。

これは丸田氏VS小林氏と言う図式だけでなく、我々、一般のアマチュアカメラマンが苦労して撮影した風景があったとしましょう。プロカメラマンがアマチュアカメラマンの写真とブログに書かれたキャプションまでそっくり書き写しちゃって写真集として堂々掲載。

しかも写真雑誌、編集者らまでもが、プロカメラマン擁護の姿勢を貫く。小林氏を含め、出版社側がゴマを摺るような大御所プロ氏が写真をパクったとしたら、アマチュアカメラマンは泣き寝入りか?。

と言う事で4日に渡って丸田祥三氏の裁判に付いて述べてみましたが、冗長ではありますが、この裁判の恐ろしいところ、言い換えると、今後もずっと我々は意識してこの裁判を見続ける必要があるのはここなんですよ。

私個人は風景は誰のものでもないから年末の判決は正しかったと思う立場にいますが、プロカメラマンがプロとしてのプライドを捨てた瞬間、日本の写真界は崩壊するんだと思いますね。


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コメント

  1. hidemaro2005 | URL | -

    わかりやすい解説ありがとうございます。
    最近は「声の大きな者の権利」が正義だというへんな傾向があります。

    本当の弱者とは、声の小さなマジョリティなのかもしれません。
    なぜなら、プロカメラマンの数よりアマチュアカメラマンの数の方が、絶対数では多いですが、実に弱い立場だということですから。

    くわばらくわばら・・・

  2. マーク | URL | -

    著作権侵害というと、文章やら歌詞のお話かと思っていましたが、
    写真でもあるんですね・・・

    このレンガ作りの変電所、いい雰囲気ですね。
    左側の屋根の部分などは、だいぶ歪んできているようですから、
    数年、十数年と時間が経過すると、崩壊ということもあるかもしれません。

    お金のかかることですから、補修や保存も難しいでしょうが、忍びない気持ちになります。

  3. BigDaddy | URL | -

    >hidemaro2005さん

    一般企業での話なら実績優先、これは仕方のない事でしょうが、アートの世界で実績優先ってのはどうも不思議に思えてしまいますねぇ。本来、椅子は無限にあるべきですよね。

    今日、大相撲で八百長疑惑が浮上しましたが、フォトコンテストを含め、日本の写真界って出来レースなの?、少しでもそう思わせちゃならんと思っています。

  4. BigDaddy | URL | -

    >マークさん

    被写体を自ら作り上げたもの、これには写真でもしっかりと著作権があるそうです。例えば、自分ちでアートなテーブルフォトを撮って、それを真似されたら、侵害に当たる可能性は高いようですね。

    ここは有名な建物で、市だか県だかがようやく文化遺産として残してみようか?、そんな話になっているようですね。とは言え、地方にどれだけ財政があるか・・・、なんかいつか朽ちてしまいそうで・・・。

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