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椎名誠の写真

2011年02月04日 00:00

「参道」

参道

Lumix DMC-FX55

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



椎名誠の職業は小説家でありましょうが、エッセイスト、タレント、映画監督、冒険家、酔っ払い・・・、と様々な肩書きを持っているマルチな人。好きな事を好きなだけ自由に生きているように見え、世の男の憧れのような人であります。

そしてその肩書きには「カメラマン」もあります。これがまた味のある写真を撮るんですよね。アサヒカメラを読まれている方は「シーナの写真日記」と言う連載を楽しみにされている事でしょう。

この連載、何年くらい続いているのでしょうかね。私が本格的に写真にのめり込んだ時にすでに掲載されていたと思うので、15年以上になるのでしょうかね?。凄いですよね。カメラマンでない人物がアサヒカメラに今現在で3ページを持っているのですから。

そしてこの連載が書籍になったのが「風まかせ写真館」です。図書館で見つける事が出来、一気に一日で読んじゃいました。やはり良い写真が多いし、あの、怪しい探検隊シリーズよりは真面目な文面ですが、エッセイも非常に面白い。


風まかせ写真館 - 椎名誠


氏の写真の多くは人物スナップ。しかも日常のスナップ(表現を悪くすれば盗撮)よりも、人物としっかり対峙している。写っている人物の大半は知り合いなんですよね。知り合いと言っても様々で、少なくともアサヒカメラの連載では旅先、散歩先で声を掛けた、ほんの少し前まで赤の他人だった人達が多いようです。

椎名誠は有名人ではありますが、名前は知っていてもテレビに良く出ているタレントではないのだから、顔はあまり知られていないでしょう。要するにカメラを持った怪しいオッサンに近付いて来られ、話しかけられ、写真に撮られちゃい、今の時代、肖像権もクリアーしちゃっているのですから・・・。凄い事ですよね。そして我々にとって羨ましい事でもあります。

これは地域性もあるのでしょう。東京のど真ん中、例えば銀座や青山で、若い女の子に向かってそれをやろうと思えば、変質者扱いを受ける確率はかなり高いですよね。でも地方ともなると、ガードが甘いと言うか、純朴と言うか、また観光地ともなると、カメラマンの姿は当たり前ですから、意外と声を掛けやすかったりします。

私は結構図々しい人間で、フィルム時代は「ダメモト」で老若男女、色々な人に声を掛けて写真を撮らせて貰った時期もありました。でもやはり、そんな地方でも本気で嫌がる人の方が多いように感じていました。駄目とは言わないけど、カメラを構えると同時に足早に逃げて行ったり・・・。

きっと椎名誠は人を和ませる、安心させる質、技を持っているのではないかと思うんですよねぇ。そういうカメラマン、必ずいるんですよ。これが羨ましい。私はどちらかと言えば人に警戒させちゃいますからねぇ(笑)。

少なくとも男性カメラマンと女性カメラマンで分けるだけでも、女性カメラマンの方が遥かに人物スナップを撮れましょう?。女性が女性を撮る時の安心感、そして男性が女性に撮られる時のちょっとした下心・・・。

またカメラにもよりますよね。椎名誠も「風まかせ写真館」のインタビュー部分で一眼レフではそういう写真は撮れないと語っています(この書籍の人物スナップの多くはContax T2と言うコンパクトカメラが使われています)。そう、一眼レフは人物スナップには全く向きませんよね。今も昔も一眼レフを構えられちゃうと、写る方も構えちゃいましょう。

彼の場合、旅に出ている事が多く、見知らぬ人への接し方と言うのを、機材の選択を含め、無意識に感じ取れる能力が出来たのでしょうね。

このように椎名誠と言うカメラマン(敢えてカメラマンと書きます)の撮る写真、こっそりと盗撮している風景は少なく、写真と共に語られているエッセイも含め、最近には珍しく、見る人を幸せにする風景が多く、非常に好ましく感じましたね。

「シーナの写真日記」は写真にわざわざ解説を付ける、これがキーです。「風まかせ写真館」の中でもそう語られています。中には写真は写真、それで1つのアートである、そういう考えもありましょう。いや、どちらかと言うとプロもアマチュアも恐らく写真だけで感じて貰いたい、そう思っている筈です。

でも解説があった方が活きる写真も多いんですよね。いや、人は写真で感じるよりも文字で理解する動物ですから、例えば1枚のおじいさんの写真があったとしましょう。それだけで何を語れましょう?。見る人が感じるままに・・・、それは奇麗事に過ぎず、本来は撮影者と鑑賞者は1枚の写真で共感を得たいと思っている筈。

ですからそこに「旅先で出会った元漁師」等とタイトルを付ける。タイトルとはキャプションであり、これだけで1つの説明、解説になるので、だったら原稿用紙1枚でも2枚でもその時の情景、この元漁師とどのようにして知り合い、写真を撮る事になったかを綴るのと同じなんですよね。解説が短いか長いだけかの違いしかありませんでしょう。

今、日本で一番好きなカメラマン、写真家は?、と問われたら、「椎名誠」と自信を持って言えるかもしれません。とにかく不愉快になる写真がないんですよ。そこが凄い!。「好きな」でなく「目指したい、模範にしたい」と言い切ってもいいかもしれません。


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コメント

  1. みやうち ふみこ | URL | iHU8GBfQ

    BigDaddyさんこんにちは。

     椎名誠のエッセイは・・昔良く読んだ記憶があるのですが、
     最近はアサヒカメラでパララットお目にかかるぐらいです・・、でもホント、随分続いていますね。
     
     ダディさんの写真は、アジと言うのかエネルーギを感じさせてくれますよ。。。嫌らしさもないし(笑)

     あ、写真展見に来てくださって有り難うございました。
     
     あの写真を一枚一枚部屋に飾って秋亜綺羅さんが詩を書いてみたいと言ってくださったので、お預けしました。
     
     どんな詩集が誕生するか・・・とても楽しみです。・・すみません、また勝手なことを。
     

  2. BigDaddy | URL | -

    >みやうち ふみこ さん

    アサヒカメラでの連載が長い・・・、それだけ椎名誠のファンが多く、写真もエッセイも認められていると言う事なのでしょうね。写真だけで食べているプロカメラマンからするともしかすると腹立たしい存在なのかもしれませんけど(笑)。

    秋亜綺羅氏、詩には疎いので、つい最近までお名前すら知らなかったのですが、詩の世界では有名な方ならしいですね。詩人とのコラボ、面白そうですね。

  3. snowmelt | URL | amen3NGE

    こんにちはBigDaddyさん

    はじめましてBigDaddyさん。
    >「シーナの写真日記」は写真にわざわざ解説を付ける、これがキーです。

    2011年の8月号の「シーナの写真日記」の「灯台のある島」はたまたま私の住んでいる近くでした。
    1枚は島、2枚は近辺の漁港で撮ったというのですが、これが全くのウソとしか言いようのない解説なのです。
    私のブログに書いておきましたが、解説は全くの創作文なのですから写真日記というタイトルを使う事は読者を騙しているのではないでしょうか。新聞記事ではありませんが、朝日新聞出版はウソ記事を掲載しているのです。

  4. BigDaddy | URL | -

    > snowmeltさん

    旅行に出ていたものでお返事遅れました。

    snowmeltさんのブログ拝見しました。なるほど、そんな事情な訳ですか。椎名誠氏のエッセイ、怪しい探検隊シリーズを読むと、確かに、これはかなり嘘っぽいぞなる部分もあるのですが、それはそれで、多少のデフォルメ、誇張は仕方なかろうと思っています。

    しかし、このアサヒカメラ8月号の椎名氏のコーナーが、snowmeltさん仰る通り、嘘っぱち、写真と文章がマッチしていないのなら、問題ですよね。1度、この件をアサヒカメラ編集部に問い合わせてみては如何でしょうか?。私も地元でこういう事があったらクレームをつけるところです。その経緯をまたブログに掲載してみると、多くの方に今回の件を発信できるものと思います。

    アサヒカメラは数年前、ある件でやはり事実とは異なる記事を掲載し、しかもこれが読者全てに対しミスリードを誘う内容であり、これには後日、謝罪文が掲載されています。

  5. snowmelt | URL | amen3NGE

    こんばんは、BigDaddyさん、ネットをみればカメラデータもいい加減ということを椎名誠が講演会で公言しているようです。アサヒカメラからのオファーはそれを見越しての事なのでしょう。小説ならいいでしょうが、「写真日記」としてカメラ雑誌に載せることに憤りを感じます。

  6. BigDaddy | URL | -

    >snowmeltさん

    実際に、写真日記と題して、写真と文が異なるものであったら、本来は「写真と文は関係ありません」などと注釈をつけるべきであり、そうでなかったら、読者はあの記事を信じて、椎名誠氏と同じルートを歩もうとして迷ってしまうと思うんです。

    ですからここはsnowmeltさんが地元として頑張ってアサヒカメラと対決しないとならないのではないでしょうか?。

  7. >アサヒカメラでの連載が長い・・・、それだけ椎名誠のファンが多く、写真もエッセイも認められていると言う事なのでしょうね。
    とあるように、マルチな椎名誠の書く文、撮る写真に酔えるだけでいいという人がファンの多くであり、ウソだろうがカメラ雑誌なんだから、椎名誠ならいいんでないの、目くじらたてるほどのことじゃないと虚無的に考えるか、

    はたまた食料品の偽装表示なら大問題でそれと同様だとアサヒカメラの読者の何%が考えるか。
    朝日新聞ならサンゴに文字の自作自演をやるくらいの記者のいたところで、これは公共メディアなので処分したのでしょうが、
    一方シーナの写真日記は221回もやっていれば、ちょくちょくウソもばれ、アサヒカメラという名をおとしめる連載だが許されると考えるが、新聞とカメラ雑誌とは公共性においてちがうと編集部は思っているのか、アサヒカメラに問いただすべきなのか迷うところですね。

  8. BigDaddy | URL | -

    > snowmeltさん

    私も椎名誠は好きなので、先にも書いた通り、エッセイで誇張した内容を書く程度なら気にしないでしょうね。でもやはり今回の件に関しては、地元の代表として、苦情云々は別にして、編集部に真相を尋ねるのは良い事だと思います。あの文章の通りの地形では決してないが、あの文章は創作なのか?、と。

  9. snowmelt | URL | amen3NGE

    ゆうべ、アサヒカメラに次のようにメールしました。
    『シーナの写真日記 灯台のある島についてお伺いします。
    1.椎名誠本人の作品でしょうか。
    2.データは正しいでしょうか。
    3.いつ頃撮ったものでしょうか。だいたいで良いです。
    4.何処で撮ったものでしょうか。県名で良いです。
     ご面倒でしょうがお答え下さい。お願いします。』
    という単純なものにしました。
    答えてくれるかどうか。答えによっては考え方が変わります。

    アサヒカメラの誠意を期待したいのです。
    わたしは佐々木崑の「小さい生命」愛読以来の一読者ですので。

    椎名誠の本は実のところ読んだことは皆無なのです。
    今回の「灯台のある島」の67行が初めてなのです。悪いですが今後も椎名誠の講演とか映画とかSF小説とかエッセイなどには一切興味はわかないでしょう。

  10. BigDaddy | URL | -

    > snowmeltさん

    椎名誠、私は小説は一切読んだ事がなく、エッセイだけですが、何て言いましょうかねぇ、オッサンのヒーローとでも言いましょうか。好きな事を好き勝手にやって生活している、羨ましさがあります。

    アサヒカメラからどんな返答があるか、ある意味楽しみですね。記事、内容に対する個別の質問は受け付けないなんて来る可能性も高そうですけど。

  11. snowmelt | URL | amen3NGE

    大人なら取捨選択の能力がありますし、自由でしょうが、教科書にまで掲載されて、それを読まされるどこかの県の小学生は判断能力はありませんから、椎名誠っておもしろいんだなとファンになる子供もでてきて当然でしょうね。
    作者の人格と作品は別物ですからね。たとえ罪を犯した人でも。立松和平が盗作したとしても、盗作以外の作品の価値はそれなりにあると思います。

    今回は、偽装表示の作品ということと思っています。
    写真と文が関係ないなら写真日記とはすべきではないということです。

    わたしもアサヒカメラからの返答はないだろうなと半分は思っています。
    でも、私はどうも椎名誠本人以外の人間が関わっているニオイを感じています。
    まあ、返事次第、無回答次第ですが。

  12. BigDaddy | URL | -

    > snowmeltさん

    教科書に掲載される、されないは関係ないと思いますよ。太宰だって、近頃流行った金子みすずだって、文学者として有名ですが、彼らは自殺しているんですから、そっちの方がもっと罪が重いでしょう。仰る通り、人格と作品は別物だと思います。それは文学だけでなく、写真でも絵画でも同じなのでしょう。性格の悪いカメラマンだって仰山いるでしょうし(笑)。

    編集者と作家は一心同体と言いますから、今回の件も編集絡みなのかもしれませんね。無回答だったら電話でしょうね。周辺に住んでいる者だが、写真と文章に誤りがあるから調査すべきだと指摘するべきでしょう。

  13. snowmelt | URL | amen3NGE

    >写真と文章に誤りがある
    これがなぜそうなるのかを考えると、
    写真を撮った人と文を書いている人とは別人というのが私の推理なのです。
    現場を知らないからついこういうウソを書いてしまった。
    写真がない日記なら、創作そのものでいいのでしょうが写真と日記を同時に出してしまった、
    のでミスマッチでばれてしまう羽目になった。

  14. | |

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    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  15. snowmelt | URL | amen3NGE

    2011-08-22
    18:00アサヒカメラ編集長差し出しらしきメールが届きました。

    >この連載は、椎名誠さんがこれまで撮りためた写真を組み合わせ、自在にストーリーをまとめておりますので、必ずしも事実のみにて構成されているわけではありません。

    とのことです。
    事実のみにてですと。67行すべて創作ということを事実のみにて構成されているわけではありませんということでは納得できません。
    データさえ正しくないとさえ言っているようなものです。撮りためたということはひとつのカメラや1本レンズではない可能性が強いよということ。
    しかしメインの灯台の写真を撮ったデータを出すべきではないでしょうかね。

    私は35mmレンズで灯台のある島を撮ってみました。そうしたら、面積比で10分の一以下のところをトリミングすると1枚目の写真になりました。写真家はそういうことをするのですか。

    少なくとも1枚目については椎名誠本人は現場に来ていないし、撮っていないと考えます。
    データが正しくないということはまあいいとして、現場にあり得ない「砂」となぜ書くのか。すべて「岩」なのだから「岩」と書いてフツーだと思います。
    さらに、年代は彼は言うことができない。島の形は年代によって変化しているのです。
    想像ですが、アサヒカメラの月例コンテストで選にもれた写真を盗用している可能性が大なのです。この位置は土地勘のない旅人がふらりとやって来てこの現場に立てるポイントではないからです。

  16. BigDaddy | URL | -

    > snowmeltさん

    やっと進展がありましたか。連絡があっただけ少しは望みがあるのかもしれませんね。

    どうやらストーリーが先にあって(実際に別にそのような場所が存在しているか、もしくは勘違い)、その後にそれにマッチする写真を選択している、そんな風なのかもしれませんね。

    問題は、地元の方として、あの号のあの記事を許せるか否かではないでしょうか?。頂いたコメントを拝見する限り、許せないのだと思います。ならば、他にまた手を打つしかないのではないでしょうか?。

    もう一度、編集部に向けて、地元の人間として、あの記事はどうしても許せない。一部に創作があるのなら許せるが、全てが間違っているのは記事としておかしい。創作ならば、創作である旨を明示するべきだと主張されてみてはいかがでしょうか?。

  17. snowmelt | URL | amen3NGE

    >地元の人間として、あの記事はどうしても許せない。一部に創作があるのなら許せるが、全てが間違っているのは記事としておかしい。創作ならば、創作である旨を明示するべきだと主張されてみてはいかがでしょうか?。

    おっしゃるとおり、このように考えております。

    地元の新聞社があの記事を見て、「異常だ、手を打ちましょう」と言ってくれています。

    私は、写真を撮ったり、証拠として使ったり、記録としてつかう者として、椎名誠の態度に許せない事があります。データがデタラメのものを出して平気でいられる態度が許せないのです。前にも書きましたが、「シーナの写真ウソ日記」とするなら全体は許せますが、なぜデータまでデタラメを出すのか、多少の思い違いなどはあるかもしれませんが、この風景を、35mmの広角で撮れるわけがないのに、ぬけぬけとデータを付けている。これは写真家として私は許せない。標本ならいつ、何処で、誰が捕ったかがなければ、標本として見なされないものです。何時もない、何処もない、データはあるがこれもウソなら写真日記の意味がどこにあるのか。
    BigDaddyさんのカメラデータは沢山書いてありますが、全部デタラメですか。ちがうでしょう。

  18. BigDaddy | URL | -

    >snowmeltさん

    なるほど!、一個人が果たしてアサヒカメラと一戦交えられるかと感じていましたが、地元の新聞社を味方につけるとは考えも及びませんでした。

    私個人は機材データはどうでも良いと思っています。椎名氏の場合はフィルムですから、本人がそうだと言えば検証のしようがないですから。

    ただ、やはり、地元の写真が掲載されて、それに対する文章が創作されているとなると、話は違い、それはやはり糾弾すべきだと感じますね。今後、新聞社を交えての進展がありましたら、ご一報下さい。


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