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ソーラス条約はカメラマンにとって不愉快な条約だ

2011年02月23日 00:00

「品川埠頭」

品川埠頭

Pentax K20D, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



「ソーラス条約」、ご存じない方は検索を掛けて下さい。これがカメラマンとどんな関係かと言うと、例の同時多発テロ以降、港湾周辺を強化せよ!、って事でその地域での撮影が困難になったんですねぇ。

そんな条約だか法律がある事は知っていましたが、どこがそうなのかは知らなかった私、先日、東京湾散歩写真(実際には車で移動)していたら、その規制区域に入り込んでしまった・・・。

工場萌えじゃないのですが、港そのものに興味があり、千葉、神奈川、静岡県の小さな漁港から、東京の竹芝、芝浦、有明周辺で散歩写真していたのですが、先日は品川埠頭に行ったんですよ。おお!、コンテナだらけ!、こりゃぁ楽しいわいとパチパチしていたら警備員が呼び止める・・・。

「ここは撮影禁止です」
「はぁ?、何を寝言言っておるねん!。俺は一般公道から写真を撮っているだけだぞ!」
「でも駄目なんです。ここは条約によって保安強化されているんです」

要するにテロだのの保安として、写真を撮られるとどこにセンサーがあったり監視カメラがあったりとそれが漏れてしまう可能性が高いから、不審にこの辺をウロついていたり、写真を撮っている人に注意を促し、写真撮影をご遠慮願っているって事のようです。

確かにそんなような規制があるのは知っていたのですが、品川埠頭がそうだとは知りませんでした。でも理不尽過ぎますよね。私が立っている場所は一般公道です。確かにフェンスにかじりついて写真を撮っていましたから、不審者扱いされるのは仕方がない。

でもそこは警官の職務質問と同じく、写真撮影は駄目!、なんて強制力はないと思うんですよ。だって国会議事堂の前だろうが皇居の前だろうが、一般公道から撮っている分は、余程変な動きさえしなければ警官は何も言いませんからね。

ですから、こんな僻地で、写真撮影は一切禁止と言われると、そりゃぁおかしいやろ?、法律で写真を撮っちゃならないのかい?、写真を撮ったら捕まるのかい?、お巡りさんとかもっと危険な公安が出てきて、こってりと絞られちゃうのかい?、と疑問が出てきますよね。

まぁそれを警備を委託された民会会社の警備員に言ってもしょーがない。事実、「私は撮影している人間を見たら注意するようにと港湾事務局から委託されていますから、職務に従っているまでです」と言い切られちゃいましたから。

さらにですよ!。ではその港湾管理区域でなく、その反対側、ニチレイとか色々な民間企業の倉庫が仰山ある訳ですが、そこで埠頭の風景として交差点を広角レンズで撮っていたら、トヨタなんとかなる会社の警備員がこれまた「駄目、駄目!、ここは撮影禁止!」と恫喝まがいで迫ってくる訳。

寒かったから面倒だなぁと思い、ごめんねぇ!、とすぐに引き返しましたが、これですね、暖かい春だったら大喧嘩していますよ(笑)。

そこで昨日、国交省に問い合わせしたんですねぇ。品川埠頭で不当に写真を撮るなと言われたのだけどって。そうしたら、品川埠頭が「ソーラス条約」に引っかかる場所であると初めて知ったんです。しかしそこからが問題!。

少なくとも国内法として写真撮影禁止と言う法律はないそうです。また憲法に定められた「表現の自由」からの観点からも、写真撮影をした事によって不利益になる事はないそう、、、なのですが・・・、それぞれの港湾は都や県が管理しているから、写真撮影を制限した条例があるかもしれないとの事で東京都に問い合わせして欲しいとの事。

しょーがないので東京都の港湾事務所に連絡を取り、これこれこういう事で写真撮影を阻まれたと文句を言ったところ、確かに写真撮影している人物を見かけたら写真撮影を中止するように注意を促す事はしているそうです。

つまり民間の一警備員が勝手に我々を注意したのでなく、それは東京都港湾事務局の意志である事は確認出来ました。しかし、結局、それを裁く法律がないらしい(笑)。そりゃぁそうですよね。上述した通り、私は一般公道から写真を撮っている訳ですから。

ところが今度はこんな事を言い出した。港湾管理区域だけでなく、品川埠頭全体がソーラス条約で守られていると。おいおい、屁理屈言っていいかい?。だったら品川埠頭そのものを立ち入り禁止にしろよ!。

ちょうど昨日、テレビで日本にはスパイ防止法がないなんて話題がされていましたが、まさにそうでスパイ防止法がないのだから、カメラマンが立ち入り禁止区域周辺でウロチョロしていても手出しは出来ない訳ですよ。しつこくカメラマンが嫌がるくらい警備員が注意するしか術はない。

仮に警察沙汰になったらソーラス条約によって注意したのに関わらず何度も写真を撮って警備員の業務を妨害したとかの威力業務妨害とかになるのでしょう。

東京都港湾局の広報の方も奥歯に物が挟まったような口調なんですね。法律だろうが条令だろうがソーラス条約に指定された区域で写真撮影を禁止しているのだったら「駄目なものは駄目です」と言い切れば良いのに、決してはそうは言わない。

「港の風景として何枚か撮る分には問題はありませんが、やはり保安の問題でフェンスにかじりついて撮られるとちょっとこちらも困るんですよねぇ。港の風景を撮りたいのだったら竹芝とか芝浦等の内港、そちらはソーラス関係ない区域が多いのでそちらで撮られてはいかがでしょうか?」

ホント、そんな感じなのです。しかも写真撮影が禁止ならば、撮ってしまった写真をホームページやブログなどに掲載したら何か法律で裁かれるのか?、と問うとそれもないと言う。おかしな話です。

だいたい撮影していた日も、最初は警備員の詰め所から遠い場所でパチパチしていたんです。本来、撮影が禁止であり、品川埠頭がソーラス条約で言う保安が必要な港ならば、その時点で私の姿が監視カメラに映っている筈でしょう。すぐに警備員が駆けつけなくちゃならない。

でもそうじゃないんですよ。警備員の詰め所に近付いて初めて警備員が出てきて「ここは撮影禁止云々・・・」と抜かすんですなぁ。だからこっちはこっちでそりゃぁおかしいだろうと言いたくなる。そういう事を広報に話すと、御尤もです・・・って返事が返ってきちゃう。

確かに私は当局から見れば不審者ですよ。もしかしたら国際スパイかもしれない。産業スパイかもしれない。カメラバッグに爆弾を積んでいるテロリストかもしれない。でもそこには警察官でなく警備員しかいない。ですから彼らは職務質問も出来ないし、カメラバッグの中を確かめる事も出来ない。なのに写真撮影は禁止、そりゃぁおかしいでしょ!。

釣り人が船でソーラス条約で縛られている区域に入ってしまった・・・、出て行けと言われる。それは判るんですよ。知っていようが知っていまいが、立ち入り禁止区域に入り込んでしまっているのだから。でも私は立ち入り禁止区域には一歩たりとも足を踏み入れていない。そんなに写真を撮られるのが嫌だったら金網フェンスでなく、コンクリの壁で覆いなさいってばさ。

人物が写っていたり、何か特殊な目的があれば話は別ですが、原則的に(勿論例外もあります)、公道から個人の家、企業、工場等の写真を撮っても全く問題はありません。そしてそれが商業ベースの写真展や写真集の一コマになったとしても例えば肖像権で訴えられる心配はしなくてもいいんです。

「昭和家屋萌え」と題した写真集を私が発行しても、住所が特定されなければ(要するに知っている人は知っている程度の場所だったら)そこに写った家々の家主は私を訴える事は出来ないって事なんです。

要するに憲法で保障されている表現の自由の方が写真の場合勝っていると考えて良く、ソーラスがそれに対してどういう法律になっているかなんですよ。「ソーラスで守られいてる港湾の風景」、そんな写真集を出したら、果たしてテロリストとして裁かれるのでしょうか?。

さて、今日の写真。撮影禁止!、と言われた場所でのコマです。交差点に作業用軍手が落ちており、背景にはキリンことガントリ-クレーン、いい写真だなぁ~と自画自賛している訳ですが(笑)、ガードレールから奥が港湾管理事務所が管理している区域。つまり道路を隔てて写真を撮っているのに、こんな写真も現場にいた警備員曰く駄目と言う。あり得ないでしょう?。

もしかするとこの写真に保安上重要な防犯センサーや防犯カメラが写っているかも知れない。そしてテロリストがたまたまこれを見て、情報として利用し、実際に品川埠頭に爆弾が仕掛けられる可能性もあるかもしれない。

でもそうならばあそこには民間の警備員でなく、職務質問も持ち物検査も、さらには逮捕さえ出来る警察官が詰めるべきなんですよ。そして「国際条約により写真撮影禁止」と至るところに看板を設置するべきなんです。屁理屈と言われようが、それだけは主張したいですね。

※ちなみに現行犯による逮捕、拘束は民間人にもその権利はあり、法律でも条令でもしっかりとソーラスで指定された区域では公道であっても写真撮影は禁止、そんな文言があれば民間の警備員でも私を現行犯で逮捕出来る訳ですね


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コメント

  1. hidemaro2005 | URL | -

    ソーラス条約は知ってましたが、改正されたのは知りませんでした。というのは、あたしの地元ではあまりそういう規制を感じられなかったからでしょうか。調べてみると、なんとわが地元の港なんか、ほとんどその条約の対象になってるではないですか(^◇^ ;)

    外国船が入港したとき、確かにガードマンらしき人がかなりいるのは知っていましたが、あたしなんかバリバリ写真撮りまくってました(笑)

    やっぱり田舎はのどかなんでしょうかね~

  2. BigDaddy | URL | -

    >hidemaro2005さん

    世界的に見ると同時多発テロ以降、港湾でソーラスがどの程度機能しているか判りませんが、少なくとも日本では(明日のネタにも書きますが)、アメリカさんが言うからとりあえず形だけやっています、風にしか見えてこないんですよ。

    国交省と東京都港湾局の言い分は基本的には同じですが、細部を尋ねると、思考そのものが違うんじゃないかと思うくらいでした。

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