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写真雑誌の嘘

2011年03月03日 00:00

「自転車のある風景」

自転車のある風景

Sony Cybershot DSC-H50

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



嘘と書くと御幣があるので、「ユーザー、特にカメラ、写真初心者に対して誤解を与える表現が多い」と言う事にしましょうか。日本カメラの2011年1月号を見ていて気になった部分があったんです。

それは102~103ページ部分、デジタルカメラの画素数に関して書かれているのですが、あまりにも専門的過ぎて判り辛いし、確実に誤解を与える表現が使われています。以下に一部を引用します。

日本の写真印刷は175線で印刷されるのが標準となっているが、これは1インチあたり175個の綱点で画像が構成されていることを意味し、そのために元画像として350画素/インチの画素密度が必要になる。

~省略~

例としてペンタックス645Dを採り上げてみよう。このカメラの画素数は7264x5440ピクセルであるので、これをそれぞれ350で割ると、20.75x15.54インチ、つまり約527x395ミリの印刷物まで可能ということになる。


さぁ、如何ですか?。これを見るとPentax 645Dをもってしてもたかだか長辺50センチ強のプリントしか出来ないと勘違いしませんか?。

私が知る限り、この解説は間違いではないけど、あくまでも写真集等を印刷所でこれ以上ないくらいの超~最高級の印刷物を作る上でのデータでしかなく、例えばプロラボにポスター印刷等の大伸ばしを依頼すれば、1500万画素もあれば長辺がその倍、1メートルくらいの上質のプリントを得る事が出来ます。

事実、1600万画素のAPS-Cサイズセンサーを持つPentax K-5で撮影され、B1(長辺103センチ)に引き伸ばされた写真を何枚も見ていますから。クオリティは十分ありましたよ(しかも何枚かはISO6400や12800くらいの高感度で撮影されていた)。

これはPentax K-5が凄いのでなく、他のメーカーの同クラスのカメラであればB1くらいまでは普通に伸ばせる筈ですし、Pentax 645Dに至ってはB0(長辺146センチ)くらい平気のへーちゃんで伸ばせる筈。しかも上の文章、「画素数戦争を否定し、数字に誤魔化されちゃいけない」、そのような主旨で書かれていたのですから、質の悪い文章だと言わざるを得ませんよねぇ。

また、昨年秋くらいの日本カメラだったかアサヒカメラだったか・・・。APS-Cサイズの一眼レフだとレンズをF8以上絞り込むと回折現象により解像度は劣化し、ピントが甘くなる、そんな内容の文章があったんですよ(回折現象がご理解されていない方は「レンズ 回折現象」で検索されて下さい)。

これも恐らく間違いではないのでしょう。しかし、これもカメラ、写真初心者には優しくない文章ですよね。これを鵜呑みにすると「F8以上の小絞りにするとピントが悪くなる」と思い込んで、どんな風景でもF8以上にレンズを絞らなくなりましょう?。

方や大概の写真入門書には「レンズは開放絞りから2段~3段絞ったくらいの解像度が一番高い」なんて書かれています。ですから70-300mmF4-5.6なるスペックのレンズなら、300mm側の絞り開放はF5.6ですから2段でF11、3段ではF16ですよ。

所持しているTamron 70-300mmF4-5.6DiLDと言うレンズ。プリントせずにパソコン上で見ているだけですが、300mm側では1段絞ったF8よりもF11、F16まで絞った写真の方が遥かに(見た目の)解像度は良いです。

※「見た目の解像度」は主観ですから各個人により大きく変化しますので数値上の解像度とは異なります

つまりデジタルカメラの場合、センサーの性能、レンズの性能に加えて画像処理エンジンの性能が物を言いますし、撮影距離も大きく関係します(これが一番かも?)。さらにはphotoshop等のレタッチ技術の有る無しも関わってきますから、一概に回折現象がどーの、レンズを絞り込んだら云々ってのは言えない筈なんですよ。

勿論、「デジタルカメラは回折現象によりF8より絞ると解像度が落ちる」、これを数値上のデータとして発表する分には問題はないのでしょうが、ならば厳密なデータ、カメラ本体とレンズを公表して、「このカメラとレンズで何メートルの被写体でこうなる」、そう言った具体的な詳細データでないと意味が無い。

当然、カメラ、写真初心者に誤解を与えないようにフォローする文章も必要でしょう?。例えば「A3までのプリントだったら問題ないが、A1まで伸ばすと四隅の解像度は悪くなる云々・・・」、日本カメラ、アサヒカメラは老舗雑誌なのですから、そくらいして欲しいものです。

とにかくカメラ、写真初心者の皆さんは、雑誌に書かれている事にちょっとでも疑問を持ったら、ご自分で試されて下さい。誰もそれは嘘だ、もしくは誤解を与える文章だなんて指摘してくれませんし、写真上級者にそれを尋ねても答えは十人十色である事が多く、より迷ってしまいましょう。写真で信頼出来るのは自分の目しかありませんから。

実際にA3よりも大きくプリントしてみたり、F8まで絞った写真とF16まで絞った写真の違い、はたまた同じF16でも近景と無限遠を含めた遠景では見た目の解像度はかなり変化しますから、それを自分で感じるしか術はありません。


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