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アメリカンハウスに日本人が住んだら・・・

2011年06月08日 00:00

ハウスの成れの果て

ハウスの成れの果て

Pentax K20D, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

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5月27日の記事での写真。このアメリカンハウスは店舗とする為、リフォームされている。これは思い描いているハウスじゃない。綺麗過ぎるのだ。

そこで今日の写真である。そう、こんな風景を求めていたのだ。これぞ日本人がアメリカンハウスに住んだ時の典型的な風景に思えるのだ。要するに、日本人の貧乏臭さ、下町に通じるような、狭い場所にありとあらゆる物を置いてしまう習性、本人達は整然と並べているつもりだろうが、他人が見たらただ雑然と置いてあるだけ・・・。生活感が見える風景。

軽井沢にある高級別荘地。今後数代に渡り、アホなボンボンがお金を使いまくってもこの家系はびくともしないだろうな、と言った本物のお金持ちの別荘とは異なり、「一代で頑張ってここに別荘を建てたのだろう」なんて別荘はすぐに判る。小奇麗にはしているが、庭にやたらに物が多いのである。

本日の写真。手前のハウスはすでに人が住んでいない廃屋状態だと思うし、この風景の中の幾つかはかつての主とは関係無しに違法投棄されたものであろうが、ハウスの主がいた時期も同じような汚さだったに違いない。この汚さに日本人を、そして昭和を感じるのだ。

福生が舞台となった小説、映画にもなった「スローなブギにしてくれ」、内容も映像もほとんど覚えていないが、主演の浅野温子がハウスの狭い庭で洗濯物を干している、その映像だけはなんとなく記憶に残っており、日本人の風景=物干し竿に洗濯物、そんなイメージがある。写真のような場所にガラクタと一緒に洗濯物が所狭しと干されている、そんな風景。

「スローなブギにしてくれ」も、同じく福生が舞台の「限りなく透明に近いブルー」も退廃した若者の風俗を描いていて、それこそがまさに福生における昭和の文化なのだろう(限りなく~の方が退廃をしっかりと描いている、原作を読んでから映画を見た方が良いだろう)。

いや、「スロ~」も「限りなく~」も若干洒落過ぎる。どちらか言うと、大藪春彦ワールド。「汚れた英雄」、「蘇える金狼」そんな世界。退廃と言うか耽美と言うか、これを芸術云々で片付けるのでなく、酒池肉林の世界、破滅型人間の世界。

世の中の事なんて知ったこっちゃない、今を楽しく生きれれば、快楽だけを求める・・・、当然、セックス、ドラッグが当たり前の世界、これに何故か「洗濯物」と言う現実の風景が加わる、これが福生なんだと勝手に思っている(笑)。

確かにアメリカンハウスはお洒落で芸術家や文化人が住むには適した家屋かもしれないが、高度成長期、激動の70年代、誰が好き好んで福生に住むか?、やはりそこにはアメちゃんがいるんだ。ドラッグとパンパン(娼婦)の街だからこそ福生に対して憧れがあったのではなかろうか?(70年代、すでに赤線は廃止されていたので、パンパンだらけの街ではなかったろうが)。

残念ながら70年代、私はまだまだオコチャマだったから東京に福生と言う町がある事も知らないし、増してや米軍基地が都内にあるなんて知る術もなかった。もし、10年早く生まれていたら・・・、きっと福生を目指したろう。

若い頃、ロック一筋だったのと、上京してきた仲間が三軒茶屋のアパートに一人暮らしだった事もあり、そこが溜まり場だった。週末になると音楽仲間が集い、そして数少ない女性ファンらと実に退廃的な行為に励んでいた。時代が違えばそこが三軒茶屋でなく福生になっていたろうし、ドラッグや乱交パーティを経験していたに違いない。

私にとってあの頃の三軒茶屋のアパートは現実逃避の場であった。暴走族とは異なるタイプだが不良のレッテルを貼られており、とは言え根っからの不良ではないから、月曜日の授業にはなんとか昼から出席しちゃう(笑)。

先に「セックス、ドラッグ当たり前の世界、これに洗濯と言う現実の風景が加わる、これが福生のイメージ」と書いたが、まさに現実逃避していても自堕落過ぎちゃ駄目だと理解している、それが自分の青春時代の思考、もし10年早く生まれていたら福生に住み、ドラッグと乱交パーティに明け暮れていたかもしれないが、それでも生活がある。その象徴が「洗濯物」なんだと思う。

結果、福生がどーのと言う話でなく、「何故俺は洗濯物が干してある風景を見ると写真を撮りたくなるのだろうか?」、その問いに対する答、住居ある者、誰もが風呂に入るし洗濯もする、洗濯物こそが人間の生活の象徴、そう感じているのかもしれない。


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コメント

  1. たくあん | URL | HfMzn2gY

    はじめまして。

    こんな風景は昭島市の中神町でも良く見かけます。
    なるほど、日本人の習性ですね(笑)
    そんな生活臭が良い感じです。。。

  2. BigDaddy | URL | -

    >たくあんさん

    「昭島 アメリカンハウス」で検索掛けると、中神町のリフォーム済みの物件が出てきました(笑)。なるほど、福生だけではなかったのですね。横田基地周辺はもう1度訪ねる予定でして、その足で昭島市へも行ってみようと思いました。

    日本人ってやっぱりごちゃごちゃした感じが好きなのかもしれませんね。私も、物を置かない事が一番と思っていても、捨てられない病に掛かっています・・・。

  3. ジャガ | URL | -

    福生ハウスかな?
    村上龍さんの、「限りなく透明に近いブルー」の舞台ですね
    私の幼い頃、関東に引っ越してきて、初めてのROUTE16沿いのドライブインで
    ジェット戦闘機F4ファントムの轟音に驚きました、ベトナム戦争まっただ中の
    頃でした、それから彼の作品を読み衝撃な内容に感動し福生ハウスに住みたいと
    感じてました(^^ゞ

  4. BigDaddy | URL | -

    >ジャガさん

    ジャガさん、お久し振りです。こめんとありがとうございます。

    お察しの通り、福生での撮影です。「限りなく~」も、片岡義男の「スローなブギにしてくれ」も、原作、映画を見ています。やっぱり60年代、70年代、若者は激動の青春を送っていたのだろうなぁと感じています。やっぱりハウスは象徴ですよね。

    F4戦闘機、私は子供の頃、所沢の航空公園で見た記憶があります。帰りに戦闘機のプラモデル(多分F4)を買ってもらったんですよ(笑)。

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