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被写界深度を極めてみたい

2011年07月22日 00:00

煙突が4本?

煙突が4本?

Pentax K-7, SMC FA35mmF2AL

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一昨日の記事で、巷の被写界深度は正しいのか?、そんな疑問を投げかけた。本日は皆さんが使えるツールを紹介したい。

「被写界深度 計算」、そんなキーワードを検索すれば計算式はすぐに見つける事が出来る。良く見れば単なる掛け算、割り算の算数でしかなく、Excel等の表計算ソフトでマクロ機能を使えば簡単に算出出来るのだが、恐らくかなりとっつきにくいと思う。

そこで下のリンクだ。本来、こういうものは上述した通り、Excel等で自分でマクロを作ったり、自分で探すべき代物だが、せっかくなので私も良く利用しているサイトを紹介してみたい。

Depth of Field Calculator

海外のサイトであるが、手持ちのデジタルカメラ、レンズの焦点距離、絞り値、距離を入力すれば勝手に被写界深度を計算してくれ、それを図でも表示してくれる非常にわかり易いサイト。

一般的なデジタルカメラはリストにあるし、もし手持ちのカメラがリストされていなかったら、同一メーカーの類似するモデルを選択すればおおよその判断は付く。また距離はフィートがデフォルトだがメートル、センチへの変更も可能だ(ちなみに50センチ以下のマクロ領域では計算法によりかなりの誤差が出る)。

では試しにPentax K-7を選択してみよう。レンズは24mm、絞りはF4、距離は2メートルと入力し、「Calculate」を押下。すると右側に下のような結果が出る。

1、Subject distance - 2m
2、Near limit - 1.57 m
3、Far limit - 2.76 m
4、Total 1.19 m
5、In front of subject - 0.43 m (36%)
6、Behind subject - 0.76 m (64%)
7、Hyperfocal distance - 7.22 m
8、Circle of confusion - 0.02 mm

1は入力した距離。

2、3、4はカメラから何メートルから何メートルまでピントが合うか。ここでは「カメラから1.57m~2.76mまで1.19mの範囲でピントが合っているように見える(1.19mの被写界深度がある」と言う意味。

5、6は入力した2mの基点に手前0.43m、後ろ0.76m、合計1.19mの被写界深度があるという意味。

7は入力した絞りで写真を撮った場合、7.22mにピントを合わせると無限遠になるという意味。

そして、この回答数値の下に図がある。英語であるが、この図を見れば一目瞭然であろう。

最初の図を文章にすると上述した通り、「カメラから1.57m~2.76mまで1.19mの範囲でピントが合っているように見える(1.19mの被写界深度がある」となる。

2つ目の図は絞りF4の時、カメラから7.22mにピントを合わせると無限遠になり(レンズを無限遠にセットすると7.22mの距離となると同意)、カメラから3.61mから以降パンフォーカス、ピントが合っているように見える、と言う意味である。

8がカメラ毎の係数、「許容錯乱円径」である。このツールだとPentax K-7の許容錯乱円径は0.02mmで、これを元に被写界深度が計算されているが、計算中、どこで四捨五入するかで計算結果はかなり変化したりするので、あくまでも目安という事で。

ちなみにカメラモデル選択部分、このリストを下方にスクロールして行くと、許容錯乱円径そのものを選べるようになっている。試しに私が普段係数として利用している0.022mmで同じ計算をさせると、、、

Subject distance - 2 m
Near limit - 1.54 m
Far limit - 2.86 m
Total - 1.33 m
In front of subject - 0.36 m (39%)
Behind subject - 0.57 m (61%)
Hyperfocal distance - 8.94 m
Circle of confusion - 0.022 mm

上記のような結果になる。これによって許容錯乱円径が大きくなれば被写界深度は深くなる事が判る。APS-Cセンサーのデジタルでなく、135フィルム(一般的なフィルム)で試せばもっと判り易いだろう。135フィルムの場合、許容錯乱円径は0.033mmと言われている。

Subject distance - 2 m
Near limit - 1.38 m
Far limit - 3.66 m
Total - 2.28 m
In front of subject - 0.62 m (27%)
Behind subject - 1.66 m (73%)
Hyperfocal distance - 4.39 m
Circle of confusion - 0.033 mm

つまり、一昨日の記事に書いた通り、許容錯乱円径とは六つ切り(長辺25.4センチ)サイズを30センチくらいの位置で見た時を想定しており、A3ノビ以上に大きくプリントし、それを50センチくらいの距離で目を凝らして見ようとすれば、許容錯乱円径そのものをもっと小さくしないとならないのではなかろうか?、と言う疑問だったのだ。

さて、本日の写真。35mm(135換算52mm相当)でF8半で撮影している。中央の電柱の影までの位置が、恐らく3~4メートル近く離れているかなぁ。この場合、上記サイトの計算式に当てはめると電柱の影手前1.5メートルから電柱の影から後ろ6.4メートルまでは被写界深度内に収まっている事になる。実際に、モニター上で六つ切りサイズくらいで鑑賞するとなるほどおおよそ当たっている気がする(実際には右端の煙突はアウトフォーカス)。

でもこれがこの日のようなドピーカンでなく、曇り日の夕方のだった、そして可能な限り良い画質で保存したいからISO感度をあまり上げたくない、そんなシチュエーションだったらF8半まで絞る事は出来ない。ISO100で撮るのだったら絞ってもF4と言ったところだろう。

となると被写界深度はかなり浅くなるので、大きくプリントするのが前提だったらどこにピントを合わせるべきか?。通常はこの手の風景だったら中央の測距点を利用してど真ん中にピントを合わせたくなるが、恐らくそれだと、左手前の防犯用のギザギザはアウトフォーカスになる。この手の鋭角的な物体が手前でアウトフォーカスになっているのは結構かっこ悪い。

勿論、4本の不思議な煙突を見せたいから煙突にピントを合わせる事もあろうが、私だったら左上のブロックから3番目くらいにピントを合わせると思う。

フィルム時代はこの手の風景はど真ん中にピントを合わせれば良いだけだったが、A3以上の大きなプリントを誰でも作れるデジタルカメラの場合、どの大きさのプリントに対応させるかによって、絞りを開けての撮影ではピントの位置を変化させる必要がある。

一瞬を切り取るスナップ写真は別にして、このようなじっくりと被写体と対峙出来る風景だったら、ピント位置をどこに置くか、それを考えながら写真を写した方が結果的に良い写真が生まれる気がする。


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