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APS-Cの功罪

2011年09月28日 00:00

廃旅館ロビーの図

廃旅館ロビーの図

Pentax K-7, SMC DA17-70mmF4AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ,プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



皆さんご存知の通り、135フォーマット(35mmフィルムサイズ)よりも面積で言えば半分くらいなのがAPS-Cフォーマット。そうなる事で良い面と悪い面が出てくる・・・。

良い面は本ブログで何度も書いている通り、センサーのサイズ(面積)が小さければ小さい程、レンズの被写界深度は深くなり、レンズを絞り込む事で135カメラよりも、ピントの合っている範囲を広く取る事が出来る。

135カメラで絞りF8のところを同じ被写界深度を実現させるのに1段浅いF5.6とする事が出来る。言い換えるとシャッタースピードを1段上げる事が可能となる。私のように街中スナップで、なるべく全体にピントを合わせたい、そして暗がりを写す事が多いカメラマンにはこのシャッタースピード1段の差は非常に大きい。

※フォーサーズカメラはさらに小さく、135カメラに対して絞りを2段浅く出来る

しかしこれには反作用があり、被写界深度を深く取れるのだから、絞りを開けてピントを1点だけに合わせる写真を撮ろうと思うと、135カメラよりも前景、背景のボケの量が少なくなってしまう。ボケてナンボ、ボケこそが写真の美しさである、そう考えているカメラマンにとってはAPS-Cもフォーサーズも意味のないフォーマットとなろう。

これはカメラと言うメカを理解していれば、また写真雑誌を愛読されていればおおよその方が理解されている事だと思う。

でも本来の良い点はセンサーのサイズが小さいのだからカメラボディ、レンズも小さく作れる、これが最大のメリットの筈。これを強調している人って意外と少ない。フィルム時代、APS規格のカメラがほんの一時、各社から発売された。そのカメラ、レンズ達はフィルムフォーマットに合わせてしっかりと小さく作られていた。

ところがだ。デジタルカメラとなるとどうもこのAPSの恩恵がないように思える。私が最初のデジタル一眼レフにPentax K-mを選んだのはまさにここであり、APS-Cセンサーだからカメラ、レンズを小さくして当たり前なのに、CanonもNikonもSonyもそういうカメラを作っていなかった(ベーシックモデルでは存在するが)。当時はPetnaxだけが小型化に成功していたと言えよう。

istD、K10D、K20D、K-m、K-x、K-r、K-7、K-5・・・、Pentaxの路線はずっと同じだ。如何にボディを小さく作るか、それだけしか考えていないから他社に機能の面で劣っていた節があるが(笑)、ポリシーとしては間違いではない。

ところがだ!。ここでAPS-Cカメラに大きな欠点が出てきちゃった。それは135カメラと同じ画角を実現させるにはレンズを広角化しないとならない。28mmと言う焦点距離はAPS-Cでは18mmになってしまう。どうやら超広角レンズの設計は難しいそうで、結果、質の良くないレンズが多く出回る事になる。

加えて、レンズが大型化してしまう。カメラに付属するキットレンズは各社、及第レベルのサイズ、重さを実現させているが、少しでも性能を良くし、明るいレンズを作ろうと思うと、いきなりレンズが大型化してしまう。

例えばDA★16-50mmF2.8、広角側を16mmにした事もあろうが、フィルター径が77mm、これは異常な大きさで、ただでくれると言っても使いたくないレンズだ(ただでくれた勿論貰うがその日に売りに行く(笑))。Sigmaの17-50mmF2.8も同じく77mm、Tamronは頑張って67mmと二回り小さなレンズを作っているが、それでも大きいと思う。

これは開放F値を1段暗くし、F4としても同じ。DA17-70mmF4AL、これはフィルター径が67mmだし、先日入手したSigma 17-70mmF2.8-4は広角でF2.8、標準域でF3.5の絞り開放を実現させたせいでDA17-70mmF4ALよりも一回り大きく72mm径となってしまっている。

DA17-70mmF4ALはPenax K-7に付けてもまだ我慢出来るが、Sigma 17-70mmF2.8-4ともなると、K-7のボディに丸でマッチしない大砲レンズとなってしまっている。

下の写真は手前がPentax K20DにDA17-70mmF4ALを付けたもの。K20Dには縦位置グリップを装着しているからこのクラスの大きさのレンズでも違和感はないが、K-7に付いたSigma 17-70mmF2.8-4、これはやっぱりでか過ぎるでしょう?。

※K20Dの背面を良く見て欲しい。何かシールが貼ってあるでしょう?。これが「ブレ!」と書かれたシールだ(笑)。詳細はコチラ



レンズ比較


カメラバッグを担いで本格的にお散歩写真をするのならまだ我慢出来るものの、ちょっとカメラを持ってプラプラしたい。近所をウロついたり、自転車でフラフラする事を考えると、この大きさのレンズは非常にネックになってくる。

この2本のレンズは確実にキットレンズよりも良い描写をしてくれる。でも大きさ、重さを考えると、気軽なお散歩写真には持って行きたくないレンズだ。描写が最悪なDA18-55mmF3.5-5.6ALを使って、Pentaxのカメラのシャープネスのファインシャープネスで最強の+4にしていた方がいいかもと思ってしまう。

しかもこの日はDA17-70mmF4ALとSimga 17-70mmF2.8-4のテストをする為に、ボディ2台、馬鹿でかいレンズ2本体制で撮影に挑んだから、まぁ左肩が痛いったりゃありゃしない(移動中にカメラバッグを左肩で背負っている為)。

フィルター径が62mm、58mmくらいのF2.8固定(F4固定でもいい)のズームレンズを発表してくれたら無茶苦茶売れると思うのだが・・・。

でも今のところ、どのメーカーも明るいズームレンズを作ると大きくなってしまう事から、やはり(135カメラで言うところの)超広角域のレンズ設計は相当に困難なのだろう。今後もAPS-Cカメラ用のレンズでも小型化を望めない気がしている。

良いレンズを使おうと思うとレンズがでかくなるんだったら、APS-Cでなく、画質やノイズに優れている135フォーマットのカメラの方が良い気がして来ちゃう。被写界深度はAPS-Cよりも浅くなるが、恐らくレンズを小さくするよりも、高感度でのノイズ除去はセンサーのサイズが大きい程アドバンテージがあるようで、ノイズレスのISO3200、6400が当たり前の時代になったら、ユーザー側のAPS-Cメリットは何もなくなるのだ。

むしろAPS-Cよりもセンサーサイズが小さなフォーサーズ、マクロフォーサーズの方が街中スナップには有利で、フィルム時代、APS-Cカメラがユーザーの支持を受けず短命で終わったように、いずれデジタルでもAPS-Cカメラは受け入れられなくなるのではなかろうか?、APS-Cに未来はない、そんな事を思うようになった。

PentaxはRicohとくっつく事で今後に期待が持てるが、これだけ不況が続いていると、Ricohもそう簡単にふんだんな資金をPentaxに投入するとは思えない。となると今後もCanon、Nikonが先行し、Pentaxがそれに追いすがる図式となり、時代が135フォーマットとなったら、Canon、Nikonに移行する可能性、非常に高かったりする。


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コメント

  1. q6116 | URL | -

    こんにちは。
    これは迫力ありますね。
    闇の向こうから何か出てきそうです。

    レンズを向けてシャッターを押すにも勇気が入りますね。

  2. equinox | URL | mlDQ20Uo

    こんばんわ。
    本日は随分と本格的な廃墟ですね。
    う~ん、なんか出そうです・・

    私はAPS-Cと遜色ない大きさ、値段なら35mmサイズでもOKです(笑
    でもフォーサーズは、デジタルに最適化してあるらしいし、バランスが
    いいのも頷けるような感じですね。

  3. BigDaddy | URL | -

    > q6116さん

    ありがとうございます。

    ここはほんの1、2年前に廃業した宿のようで、外観は綺麗です。ちょっと修繕すれば居抜きで使えるのでは?、と思う程でしたね。でも恐らく、一部のカメラマンも含めて、中に侵入し、こんな風にしちゃったんだと思います。

    廃墟の場合、怖いと思ったらもう前には進めませんよね。ウキウキして行くしかありません(笑)。

  4. BigDaddy | URL | -

    > equinoxさん

    廃墟って夜行くとそりゃぁ危険だし、正直、やはり何か出そうで絶対に行きませんが、昼は意外と怖くないです。むしろの得体の知れない何かよりも、管理されていた場合、人間の方が怖いですね(笑)。

    フォーサーズは2年くらい前は高感度が弱いとかひどい言われようでしたが、PENデジのお陰で、そんな事関係なくなりましたよね。興味はありますが、もうちょっと待ちたいです。

  5. マーク | URL | -

    キットレンズですけど、僕のフォーサーズは35mm換算で、
    28-84mmは重さ190g、80-300mmの望遠でも220gで全長7cmです。
    そして、140-600mmの超望遠でも、重さ615gで全長12cmです。
    グレード的には、梅レンズと呼ばれてる一番安い、スタンダードレンズですが、
    軽くて小型なのは確かだと思います。

    もう一つ上のグレードの、竹レンズと言われるハイグレードレンズでも、
    同等の焦点距離・明るさで比べても、フォーサーズは他社より小型のようですね。

    でも最上級の松レンズと呼ばれるスーパーハイグレードレンズは、
    フォーサーズとは言え、巨大かつ超重いみたいです(笑)
    まぁ、お値段も超ド級だから僕は一生買えないですけど^^;

  6. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんばんは!
    最近のレンズは モーター内蔵が殆んどでバカでかく、フィルターも大きくなって値段も半端じゃない。
    てな訳で、D300→D7000からPENに移行しました。 カラースコパーF4がボディーに付けてバランスもいいので、周辺光量は不足していますが、ぞっこんです。
    最近入手したノクトンF0.95は ちょっと大きく重いのですが、開放でのフレアー発生が気に入っています。至近距離もフードから5cmまで寄れるのも、面白い画角で撮れ これも魅力です。
    もう 歳なので、軽いPENがちょうど合っています^^


  7. BigDaddy | URL | -

    > マークさん

    どこのメーカーも松レンズはたまげる程高価ですが、Olympusの松、スーパーハイグレードでしたっけ?、高いですねぇ。今、チェックしてビックリしました。でもolympusって綺麗に松竹梅って分かれてるんですね(笑)。

    Olympusが1つ残念なのは、単焦点レンズが少ないんですよね。マイクロフォーサーズのレンズはフォーサーズで使えないそうですし。

  8. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃんさん

    決して、Penからさらに小さいpentax Qへ移行なさらないように(笑)。Qで写真を撮ってきたんですが、今、webや雑誌で掲載されている記事は、提灯持ちに過ぎません。小さ過ぎるのも良くないって事ですねぇ。少なくとも街撮りに関してはマイクロフォーサーズは一番美味しい規格でしょうね。Qのインプレッションネタは1ヵ月後くらいにお送りします。100%悪口になりますよ~(笑)。

    ノクトン0.95、ノクトンに限らず、F1を切っているレンズ、1度は使ってみたいものです。どんな世界なのか、想像もつきません。

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