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Pentax K-5の怪しい露出 - しつこく解説

2011年11月16日 00:00



秋

Pentax K-5, Sigma 17-70mmF2.8-4 OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ,プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



Pentax K-5の露出が怪しい、ご存じない方はまずは以下の記事をどうぞ。とにかくこれに関してはユーザーが立ち上がらない事にはPentaxは何もやらない、しつこいくらい本ブログで訴えて行きたい。皆さんも共感されたら是非、Pentaxのサービス、もしくはお客様相談センターに物申して頂きたい。

Pentax K-5の怪しい露出
Pentax K-5の怪しい露出 - Pentaxからの回答

この問題は昨年から一部のユーザーで問題視されているが、Pentaxは未だにファームウェアの改良に取り組んでいない。

我慢、この間抜けな分割測光に甘んじる・・・。実はこの件についで騒いでいるのは一部のカメラマンでしかない。もしCanonやNikonだったら大問題になっているとは思うが、「Pentaxだからしょ~がない」、そんなカメラマンが多いのではなかろうか?。

もしくはこの癖のある分割測光に対して気にしていない、まぁそういう人の方が多いのだろう。確かにK-5の露出は90%以上で満足するものをはじきだしてくれるのだから・・・。

いずれにせよ、この場合、失敗写真を作らない為にはどのようなシチュエーションでドオーバー写真になってしまうか、検証する必要があり、私個人が感じた事は、このドオーバー写真の再現性は高いが、常に「あるシチュエーションに対して同じ量のミスを犯す訳ではない」って事。

今回問題にしているのは構図上のハイライト部とシャドー部の輝度差が高く、どちらかを優先するとどちらかがダイナミックレンジから外れてしまう、そんな風景。これはパソコン上でも再現出来る。

下のような図、K-5がハイライトを飛ばしてしまう構図の1つだ。ご覧になって判るように中央の筋は真っ白ではない。真っ白、つまりRGBの値が全て255と言う数字になっているのはほんの一条の部分で、ほとんどはオフホワイトとでも言えば良かろうか?。でもこれをパソコン画面一杯に表示させて、K-5の分割測光を用いると中央の白い筋の大部分が白飛びしてしまう。



参考写真

だからこの手の風景を見つけたら露出をマイナス側に補正せねばならない。問題はどの程度マイナスにするかだ。価格.comだと-0.7EV程度が良好と言うカメラマンもいるが、これは間違い。上述した通り、常に同じ量のミスを犯してくれないのがK-5。輝度差によってその補正量は大きく変わる。

上の図の場合、単なる色の違いなので(艶が無く反射が少ないとでも言おうか?)、-0.5EVの補正で十分だが、もしこの白い筋が眩しいくらいの太陽光のスポットであり、周辺の黒い部分が影であったら輝度差が物凄く大きくなり、-2EVくらい補正せねばハイライト部を綺麗に表現する事は出来ないだろう。

下の左の写真。露出テスト用に中央にハイライト、周辺がシャドーとなる輝度差がとても大きな風景を撮ってみた。案の定、ハイライトは白飛びし、右側の写真は(構図が若干異なるが)-1.3EV補正を掛けていて、それでも全ての文字は判別出来ず、中央の文字を読む、その為の写真なら-2EVの補正を必要とする。

参考写真 参考写真


つまり、カメラマンはハイライトとシャドーの輝度差がどれくらいかを撮影前に判断せねばならない。ハイライトとシャドー部があっても輝度差があまりないような風景と輝度差が激しいような風景とを一瞬にして理解しなくちゃならない。何でもかんでも-0.7EVって訳には行かないのだ。

そもそもフィルムカメラ時代から写真を趣味としているカメラマンはこの手の風景はほぼ100%プラス補正を考える。中央重点測光なら+2EVくらいが適当だろうし、分割測光(評価測光)なら+1EVくらい補正を掛けようと考える筈だ。

それがK-5を使ってこの手風景を撮ろうとすると、その思考の真逆を考えなくちゃならない。この風景で-2EVしなくちゃならない、そういうものだと思いこむしかないのだろうが、精神衛生上とっても悪かったりする。

「Pentaxのカメラは昔からこういう癖がある!」、それならば納得もするが、このような露出を出すようになったのはK-5から。フィルム時代のPentaxカメラは中央重点測光しか持たないLXしか知らないが、最後のフィルム一眼レフのMZシリーズでも、そしてデジタルになってからのK20Dまでのカメラ、そしてアルゴリズムに修正が加わったとされているK-7でさえもこの風景ならプラス側の補正が正解となる筈だ。

皆さんにもう一度問いたい。Pentax K-5の怪しい露出と本日掲載した写真、これら風景を目にして「うん、この風景はマイナス補正、それも-1.5~-2.5EVくらい補正だな」と瞬時に判断出来るであろうか?。

次の写真をご覧になって欲しい。「まさか、この程度の輝度差で、背景、そして空を白く飛ばして、シャドー優先の露出なんてしないだろうなぁ」と思って露出補正せずに撮影したものだが、その「まさか」であった。こんな風景でさえ(構図中央のハイライト部分の明るさを再現したかったら)K-5は-2EV近くの補正を必要とする。

参考写真

果たして、皆さん、この風景を眼前にして「うん、これはシャドーが引っ張られるから-2EVだぜ!」なんて思わないでしょう?。

ホントにしつこくて申し訳ないが、とにかくこの怪しい露出、シャドー部を優先としちゃうアルゴリズムに対して、我々K-5ユーザーは声を大にしてPentaxに訴えかけなくちゃならないと思う。

例えば、ファームウェアの大幅変更が可能ならば、ハイライト基準露出、シャドー基準露出の2パターンのアルゴリズムを持った分割測光があっても良いと思う。日中ならばハイライト基準露出を採用し、夜景(照明、街灯等の光源の多い風景)ならばシャドー基準露出の方が出来は良いのだから。

さて、明日・・・、もう一度これについて書いていく。Pentaxは我々の要望を受け入れないかもしれないし(次期主力機に修正が入るだけ)、受け入れるにせよ、すぐに可能な事ではないだろうから、じゃぁ騙し騙し、なるべくK-5で失敗写真を作らない方法はあるのか?、その辺について書いていこうと思う。

本日の苔むした岩の写真は、その1つの回答。この風景なら怪しい分割測光を用いても-0.5EV~-1EVで大丈夫だと思うが(少なくともK-7やK20Dではその値になる)、確実性はない。周辺の陰になっている部分により引っ張られるかもしれない・・・、そんな事を考えながら撮るなんてゾッとする。

そこで昔ながらの「中央重点測光」を用い、経験により-0.5EVの補正を掛けたもの。意図通り、ドンピシャリの露出になってくれた。


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コメント

  1. ゆたか | URL | LkZag.iM

    こんばんは。

    実は今日、夜の駅のホームでISOオートを6400まで上げて撮影したのですが、ほとんどのカットが

    適正露出でした。いろいろな光源が入り交ざって輝度差の大きい状況ですので、

    正直ビックリしました。暗いところもトーンが残って、明るいところもディティールが残っています。

    こうゆうカメラなんだな~と納得してしまいました。

  2. nikonfe | URL | hdScUxTA

    Nikon D7000 露出モード

    真ん中のも下のもNikon D7000ならマイナス補正でないと間違いなく白飛びします。
    それは露出モードによっても違いますが真ん中なら多分-1.0-~1.3下の場合だと-0.5~-1.0相当だと思います。
    これは昨日も書きましたがアルゴリズムもそうでしょうが、センサー自体が表現できるレンジ幅に限界もあるんだと思います。
    当ブログで実験したデータを参照していただければ分かると思います。
    http://nikonfe.blog53.fc2.com/blog-entry-640.html
    ただしフォーカスポイントは額の黒い部分ですので、こちらの実験データとは若干違う結果に思えますが・・・

    http://nikonfe.blog53.fc2.com/blog-category-18.html
    こちらはほぼ白いところにフォーカスしてますが、それでもこのような結果です。

    こうしてみるとCANONはどうだか分かりませんがPENTAXもNikonも同じようなアルゴリズムだと思いますが・・・
    あ、その昔CANON愛好家の竹内敏信氏がカメラ雑誌で白い物がモチーフでもマイナス補正すると書いてて、おかしなことをいう人だと思ってましたが、それがデジカメを使うようになって検証され、氏のことを曲解してたと気付きました。
    そうなると、CANONもやはりシャドー部優先のアルゴリズムなのかも知れませんね。。。

  3. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    こんばんは!

    こういったシーンで適正露出を見出すのはなかなか難しいものですね。
    そもそもできる限り無難な範囲で適正露出になるように評価測光というものがあるのですが、
    ある程度は撮影者が意図的に補正を加えてやらないと思うような結果にならない場合が多いです。
    ちなみに私が所有しているKiss X4もちょっと輝度差があるシーンでは評価測光で撮ると
    この場合のK-5ほどではありませんが、やはり+1EV位は露出オーバーになる場合が多いです。
    この件は過去の私のブログでも触れておりますが、発色の好みもありましたが、
    こんなもどかしさからKiss X4で風景撮影はしなくなりました。
    しかし普通のスナップや高感度での屋内撮影ではほぼ満足のいく露出になるので
    こんなシーンで使うようになりました。(笑)

    私はK-5を使ったことがないのでなんとも言えないのですが、
    この場合ダイナミックレンジをONにしても変化はないのでしょうか?
    最終的にメーカーから「これがK-5の仕様です」と言われてしまえばそれまでですが、
    撮影方法に思い入れや拘りがなければ、ここはデジタルの利点を生かしてせっかく付いている機能ですから
    ライブビューやデジタルプレビューで撮影前に露出のチェックをし、そのあと自分の良しとした露出を基準に
    オートブラケットで撮影をするというのが私の個人的なやり方です。
    言い方を変えれば、自分の撮影したい構図を見て瞬時にある程度のEV値を計算することができるなんて芸当は
    私には当然できるはずがありません。(笑)
    まぁ私の使っているK20Dのライブビューははっきり言って使い物にならないので
    デジタルプレビューばかり使っています。(笑)

  4. BigDaddy | URL | -

    > ゆたかさん

    それがPentaxがK-5で自慢したいところなのでしょうね(笑)。仰る通り、Penatax曰く、夜景、イルミネーションやら街灯やらが構図上に多い風景でもその明るさに引っ張られるシャドー部を粘らせるって事のようです。

    確かにそれは良い事なのでしょうが、それを実行する為に、今回問題にしている風景如きでハイライトが飛んじゃ駄目ですよねぇ。

  5. BigDaddy | URL | -

    > nikonfeさん

    拝見しました。

    最初の屋根の上の猫、スポット測光の範囲が背景にまで到達してやいませんかね?。スポット測光とマルチパターン測光は-0.3が一番良いと思うので、恐らく両者とも出た目がほぼ適正な気がします。私の感覚ですと、中央重点測光がオーバー気味なのが不思議です。

    猫が地面に横たわっている写真、これはマルチパターンと中央重点測光がしっかりとした露出になっているなぁと感じます。マルチパターンで-0.7EVしていますが、確かにこのお写真、多分出た目の方が写真としてはコントラストがハッキリしているでしょうから、この風景においてはNikonの考える露出は正しいと感じます。

    D7000は色々と調べると白飛びすると言われていますが、これは恐らくAF測距点との連動が、上手くカメラマンが理解していないだけ、そんな気がしてきました。K-5の白飛びってこんなもんじゃないんですもん(笑)。

    竹内氏のその発言はどんな時に言われたか判りませんが、この人が使っているのってフィルム時代はEOSのフラッグシップとPentaxの645、Contax 645だったので、この中ではEOS-1N、1Vって暗く写る傾向になり、通常は白いものだったら確実にプラス補正です。私は1N、1NRSを使っていましたが、白が多い風景でマイナス補正は絶対にしませんでした。



  6. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人さん

    フィルム時代、特にポジフィルムを使っている時は、仰る通り、評価測光だけでカメラマンの意図と反する事が多く、私はEOS-1Nを使っている時は部分測光+AEロックも同時に使っていました。

    でもデジタルの今、評価測光ってのは万人が「うん、普通だな」と思う露出で良いと思うんですよ。煮詰めたい人はあとはRAWから現像処理でマイナス、プラス方向に振れば良いだけなので。だとすると、やはりハイライトが飛ぶのは駄目だと思っています。シャドーは現像で救えますが、ハイライトは白く飛んだらCG処理をしなくちゃ救えませんから。

    ダイナミックレンジをオンにしてもそれは同時に記録されるJPGファイルだけに有効なので、私のようにRAWファイルで仕上げるタイプは本来意味がないんですよ(笑)。勿論、JPGを綺麗に作ってくれたらそのまま採用ですからダイナミックレンジをオンにしても良いのですが、ISO200から(K-5からはISO160)スタートってのがなんとなく嫌なんですよねぇ。同時記録のJPGだけの為にISO200スタートってのは・・・。

    K-5で一番確実なのはライヴビューを起動させて露出チェックでしょうね(笑)。ただ、輝度差が多いような風景って、撮影している場所もドピーカンだったりするので、ライヴビュー自体が見えないって事もあるんですよねぇ(笑)。

    となると面倒でもスポット測光が一番と感じます。K20Dは私もデジタルプレビューばかり使っていましたよ~。あれがないともう写真撮れません(笑)。特に電子接点のないレンズだとハイパーマニュアルの露出が不安定でしたので、100%、使っていましたねぇ。

  7. ケンケン | URL | rolxWucI

    BigDaddyさん 今晩は
    ゾクッとする秋色ですね、光り・・・たまらないですね

  8. BigDaddy | URL | -

    > ケンケンさん

    ありがとうございます。ちょうどスポット的に午後の光が入り込んでくれ、またPentaxの派手な色合いがマッチしていたようです。

  9. 通りすがりの名無し | URL | GCA3nAmE

    BigDaddyさんのコメントのおかげで、ISO160より下が選べない理由がわかりました。
    ありがとうございます。
    K-5は拡張感度設定でISO80~51200までいけるはずなのにって、今まで悩んでいましたw

    ダイナミックレンジをONにしたのが原因だったんですね^^;

  10. BigDaddy | URL | -

    > 通りすがりの名無し さん

    当ブログの記事を参考になさって下さりありがとうございます。

    そうなんですよね、ダイナミックレンジOFFにしないとISO80、ISO100は使えないのです。とは言え、ハイライトが飛びやすくなる可能性もありますので、通常はオンのままで良いと思います。思えば私個人はISO80ってほとんど使った事がない気がします(笑)。

    今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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