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Pentax K-5の怪しい露出 - どう付き合うべきか?

2011年11月17日 00:00



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Pentax K-5, Ricoh Rikenon XR50mmF2

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポッ,プアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



Pentax K-5の露出が怪しい、それは以下の記事の通り。

Pentax K-5の怪しい露出
Pentax K-5の怪しい露出 - Pentaxからの回答
Pentax K-5の怪しい露出 - しつこく解説

ではこれと上手く付き合う方法があるのか?。

1、代理測光し、AEロックを掛ける

「代理測光」と「AEロック」、この語句をご存じないと難しい話になる。

代理測光とは本来撮るべき構図と類似する明るさの別の場所を測光する事。そしてAEロックとは測光した値をシャッターを押すまで記憶させる事。この2つを組み合わせる事で、適正な露出を得られる事が多い。

K-5は構図上のハイライトとシャドー部の輝度差が大きい時に、シャドー部を基準に、シャドーが潰れないような露出を算出するので、自分がどちらを表現したいのか、ハイライトを表現したいのだったら、同じような明るさの別の場所を測光して、その値をAEロックで保持し(任意の露出補正を加え)、構図を整えて撮影すれば、失敗は大きく減る。

ズームレンズならば大きく構図を変えずとも、ハイライトだけの部分までレンズをズームさせ、その露出をAEロックし、露出補正、そしてズームを元に戻し構図を整えて撮影すればいい。

2、中央重点測光を使う

フィルムカメラ、特にAFカメラ以前のカメラに精通しているカメラマンならこの方法が一番間違いはないと思う。

今回、3日間に渡り問題提起している風景の大半は中央重点測光を使えば、その明るさに引っ張られそれを中庸的な明るさに近付けようとするからおおよそアンダー露出となる。だからこの手の風景は必ずプラス補正となり、これはその手のカメラを利用していたカメラマンが無意識に考える事で、露出補正値も経験で決定出来てしまう。

しかし問題は、中央重点測光に慣れていないカメラマンは、分割測光ではどれくらいマイナス補正したら良いか判断が付かないのと同じく、中央重点測光でも+0.5EVで十分なのか、はたまた+2EVの補正が必要なのか・・・、結局は慣れるまで、経験値が上がるまで失敗写真を撮り続けてしまう。

勿論、分割測光の代わりに中央重点測光を使って、風景を代理測光でAEロックを掛ける、ってのもアリだが、それなら素直に分割測光のまま代理測光、AEロックの方が測光方式を変える手間が省けるので、やはり中央重点測光を利用するのなら、撮りたい風景を構図し、その状態で露出補正値を考えられる程の経験値を増やした方が良いと思う。

3、スポット測光でAEロックを使う

複雑な光を読むのは大変だ。ならば測光域がファインダー中央の10%にも満たないスポット測光を利用した方が楽な事も多い。

Pentax K-5の怪しい露出に掲載した写真、全てでハイライト部をスポット測光し、+1~+1.5EVの補正を掛けてAEロックをすれば、(シャドー部は瞑れるが)ハイライトにしっかりとディテールが残る写真を撮る事が出来る。

自分が一番表現したい部分(色、明るさを再現したい部分)を測光し、任意の露出補正をする。結局は露出補正する事になるのだが、測光される部分が極僅かなので、意外と補正値は簡単に導き出せちゃう。

肉眼で「明るいなぁ」と感じたら+1EV、「暗いなぁ」と感じたら-1EV、これを基準にし、やたらに眩しかったら+2EVだろうし、ディテールが少し残るくらいの黒瞑れでいいのだったら-2EVにすりゃぁいい。

「まっ白や反射する銀色、金色」は+2.5EV、「ディテールのある白」は+2EV、「黄色い花」は+1.5EV、「桜などの薄いピンク」は+1EV・・・。反対に「真っ黒なら-2.5EV」、「ディテールのある黒」は-2EV、「濃紺」は-1.5EV、「真紅の花」は-1EV・・・、おおよそこんな感じであるが、個人的には色で判断するよりも明るさで判断するべきだと思っている。

例えば真夏の炎天下、パンダの黒い部分を測光し「黒は-2EV」なんて思っていたらドアンダーになるかもしれないし、反対に夕暮れ時、パンダの白い部分を測光して「白は+2EV」なんて補正したらドオーバー写真を作っちゃう可能性もある。

ただ、NikonはRGB多分割測光と言って色も判断する測光方式を持っており、もしかするとNikonのスポット測光は色をしっかりと判断してくれるかもしれず、この辺はお手持ちのカメラで10数枚テストすれば判ると思う。

少なくとも私はPentaxのスポット測光を使う時は色で露出補正はしておらず、あくまでも「明るいか暗いか」だけで判断しており、ほとんど失敗は無い。

4、K-5のカスタマイズを利用する

分割測光のまま、上手く露出を制御したい場合、カスタム設定の「AFロック時のAE-L(AEロック)」と「測距点と露出の関連付け」の両方をオンする。

大半の写真はピントを合わせた部分の露出をしっかりと表現するだろうから、測距点と露出を連動させれば分割測光のままでもハイライトが白飛びする程の露出オーバーにならず、K20Dの露出に近づける事が出来る。またAFロックと同時にAEロックをしてくれれば、AFロック中(シャッター半押し)はその露出が勝手に保持されるので、わざわざAEロックボタンを押す必要も無い。

恐らくPentaxはこの方法をカメラマンに強いようとしているんじゃないかと思う。K-5は先日も述べた通り、分割測光ではK-7から変化させ「低輝度の被写体の優先度をやや強くし、また画面中央部の被写体の優先度を下げる」、そんなアルゴリズムを採用している。

だから中央にハイライト部があり、周辺、背景にシャドー部があるとそのシャドー部に露出が引っ張られてドオーバーの写真を作りだしてしまうが、測距点と分割測光の露出を連動させると、測距点周辺の明るさの優先度を高くするようで、同じ中央にハイライト部があっても、意外とまともな露出値を出してくれる事が判った。

ただ、これにも欠点がある。Canon EOS30Dの評価測光は常に露出が測距点と連動されてしまう。これでかなり苦労した経験があり、構図上に輝度差が少しでもあると常に露出補正を必要としていた。これはPentaxでも同じで、構図上に輝度差があれば、測距点周辺がどの程度の明るさかを判断し、EOS30Dと同じく、露出補正を頻繁に行う事なる。

本来、分割測光とは測距点と連動しようがしまいが、カメラマンが露出補正を行わないように適正な露出を出す為に作られたのに、厳密に光を読まないと納得の行く露出になってくれないのはおかしい。しかも測距点連動とは言え、これも失敗を繰り返して経験を積まないと完全に露出を制御出来るとは言い難い。

まだこの方法では数十枚しか試しておらず、露出補正の度合いをいまいち理解していない。スポット測光程ではないが、測距点に露出を連動させると、露出算出時のプライオリティがかなり測距点周辺に集まっている気がする。

とは言え、スポット測光よりも18%グレーに忠実でなく、周辺の光を含めて勝手にカメラが計算している事になり、スポット測光的な従来通りの露出補正をすると大失敗をする可能性が高い。

スポット測光は測光している部分が18%グレーになるようにカメラが露出をセットする。だからその部分を白く、明るく表現したいのだったらプラス補正だし、黒く、暗く表現するのだったらマイナス補正になる。よってカメラマンは「18%グレーを基準としたプラスマイナスの絶対値」を考える。

しかし、測距点連動の分割測光の場合、カメラが測距点以外の部分も加味するから、あくまでも構図全体の平均値から見て、測距点部分がどれくらいの明るさになるか、いわば「相対的」な計算法になっており、それはブラックボックス化されカメラマンは慣れるしかない。

だからこの方法ではやはり全体が暗い風景であれば(暗い部分の割合が多い)、幾ら測距点部分が白っぽい風景だったとしても出た目で撮るか、マイナス補正するかになる事もある(むしろその方が多いのかも)。


5、ライヴビューで直接写り具合を確認する

究極はコレ。K-5のライヴビューは露出補正をすると背面の液晶画面でもその補正通りの絵が映る。だからそれで確認しながら写真を撮れば100%失敗は無い。但し、輝度差の多い風景を撮る場合、おおよそ、快晴の場合が多く、ライヴビューが果たして綺麗に見えているかが問題となろう。

ただ、輝度差の多い風景の中、人間に全く慣れていない猫、すぐにでも逃げ出しそうな猫を撮るのだったら、無理に従来のような撮影法でなく、多少構図に難があろうが、ライヴビューで撮影した方がチャンスは逃さないと思う。

露出だけをチェックするのだったら、ライヴビューを起動させて、適度な露出補正を行った後、AEロック、ライヴビューを消し、ファインダーで構図を整えるって方法もありかもしれない。




とまぁこの5つの方法が挙げられるが、絶対に失敗したくない、ハイライト部分を白く飛ばしたくないのだったら3のスポット測光がお勧めだ。上述した通り、スポット測光は狭い範囲を18%グレーになる露出値を出してくれるので、自分が最も表現したい部分を測光し、適度の露出補正、AEロックして構図を整えればミスは無くなる。

また4の分割測光時、測距点連動、AFロック時のAEロックを利用する場合、輝度差の激しい風景で、ブラケティング撮影(自動段階露出)をしておけばどれか1枚はヒットするだろう。K-5の分割測光はハイライト部が含んでいたら露出オーバーになるのだから、予め-1EVの露出補正をしておき、前後1EV、つまり-2EV、-1EV、補正無しの3枚を撮影するようにカメラをセットすれば良いと思う。

さて、本日の写真、文房具屋さんでの1枚。周辺が暗く、中心部だけが明るい、これはK-5の分割測光(工場出荷時状態)ではドオーバーになる可能性が高い。この場合、中央重点測光では出た目の露出で十分だったりする(いずれにせよ今回使用のレンズが古いので中央重点しか使えない)。中央をスポット測光した場合も恐らく出た目で良いと思う。


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コメント

  1. shan | URL | -

    はじめまして

    はじめまして。 スポット測光を調べてこちらを拝見しました(^_^)
    K-5の露出決定にはエラくマイナスのシーンが多いなぁ‥と感じ、
    (買ってきて最初にどオーバー量産したクチです 笑)
    最近ではLVが多くなっています。

    いっそのことスポット測光の方が慣れれば合いやすいんじゃないだろうか? と感じていたので、
    非常に参考になりました。 本当にありがとうございます
    (^_^)


  2. BigDaddy | URL | -

    > shan さん

    風邪で寝込んでいたもので、お返事が遅れました。
    ご訪問、そしてコメントありがとうございます。

    ゆったりと撮影出来る条件であればスポット測光が確実だと思います。どこを基準に、何に焦点を当てるか、撮影時に明確であればスポット測光程頼りになる測光方法はないと思っています。

    ただ、スナップの場合、時として、瞬時に反応せねばならない事もあり、街撮りではどう活用するかがポイントなのでしょうね。私の場合、スポット測光の方が楽だとは感じていますが、戻し忘れ(スポットから多分割へ)が多々あり、その日以降の撮影で、それに気が付くまで大失敗ってパターンに陥り、今は他で解説している通り、測距点連動の多分割測光に統一しています。

    今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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