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ネイチャーフォトに対して屁理屈を言う

2011年12月12日 00:00

目の保養

目の保養

Pentax K10D, SMC DA18-55mmF3.5-5.6AL

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



11月30日の記事でネイチャー写真は地元の利、地元のカメラマンには絶対に勝てないから、自分の地元、東京の街を撮るようになったと書いた。

加えて・・・。

ネイチャーフォト。その定義は結構曖昧で、一般には自然の風景、野生の生物を写したものを指す。だから人の手で植えられた桜並木、紅葉並木、銀杏並木ってどうなるのさ?、って事になる。

森と林の違い、これをご存じない方がいらっしゃる。森は自然の木々が密集している場所を指し、林は人の手で植林された木々が密集している場所を言う。杉の木は人の手で植えられた場所が多いからなのか、杉森と言わず杉林と表現する事が多い。

※明らかに切り開いた土地に建つ神社の裏手の木々は正しくは鎮守の林と言わなくちゃいかんのか?(笑)

杉林を撮影したら厳密にはネイチャーフォトとは言わないのだろう(環境問題が主題の写真をネイチャーフォトと言う場合もあるが)。身近で言えばひまわり畑やコスモス畑も本来はネイチャーフォトとは言えないし、そこらで勝手に咲いているひまわりやコスモスも多くは人の手によって種がそこに撒かれたから咲く。

庭に咲いている花々をマクロレンズで捉えて、ネイチャーフォトだ!、と言い切るなんて恥ずかしくて出来やしない。屁理屈を言う気は到底ないのだが、こうやって考えていくと、周囲にネイチャーフォトになるような風景が全くない事を知る。

11月下旬に埼玉県は長瀞を訪れた。周辺の川に沿った場所は自然のままであろう。しかし、川から少し離れた紅葉風景となると・・・。恐らくモミジもイチョウも自生したものでなく、昭和か大正か明治か知らないが、人の手によって植えられたのだろう。だから綺麗に紅葉を撮っても、自分ではネイチャーフォトを撮った気がしない。

夏には千葉県は養老渓谷を訪れた。ここはかなりネイチャーな風景だと感じるのだが、渓谷沿いの道は綺麗に舗装されているし、観光客を排除して風景を撮ろうと思うと相当粘らないとならない。対岸は遊歩道がないので、自然のままであるが、人が仰山歩いている場所でカメラを構えていてもちっともネイチャーフォトの気分になれないでいる(笑)。

高尾山にケーブルカーで登って周囲の自然の風景を撮ってもちっともネイチャーフォトを撮ったとは思わないが、本格的な登山靴を履かないと登れないような山岳を訪れれば、たとえそこが単なる岩場だらけのつまらない風景であっても、きっと「嗚呼、俺って今、ネイチャーフォトを撮っているんだ!」と強烈に実感しちゃう、そんな気がしている。

長瀞や養老渓谷よりも栃木県は足尾の数十年前に廃になった集落を訪れた時、辺りには誰もいない、自分一人だけの世界。そこは全て人の手によって造られた場所であるのに、とってもネイチャーな気分になっていた。

つまり、ネイチャーフォトの中には「冒険、アドヴェンチャー」と言う言葉が隠れている気がする。少なくとも私はそうだ。さらにこれは「危険」とも言い換える事が出来る。廃墟ってのは危険が一杯だ。建物の崩落、害になる虫、植物、時には熊もいる(出会った事はないが足尾では地元の人に散々注意された)、さらにはセンサーや管理者(笑)・・・。

流石に廃墟の写真を堂々と「これはネイチャーフォトである!」なんて口が裂けても言う気にはなれないが、もしそこへ行くのに道無き道を歩んでいたら、心の中ではそれは立派なネイチャーフォトになるんだと思う。

フィルム時代、軽井沢へ避暑に訪れた時、追分周辺に血の池なるものがあると言う情報を得た。鉄分を多く含んでいるから赤く見えるとの事で、こりゃぁ面白そうだと、地元の新聞社を訪れて情報を集めたが、一応は観光地であり、道もあるが、登山未経験者が行くと道に迷うし、その時、碓氷峠周辺に熊が出没したなんてニュースが出て、行かない方が良いと言われたのをふと思い出した。

もう10数年前の話だが、たとえその血の池が大したものでなかったとしても、きっとネイチャー写真を撮った!、と自信を持って言えるのかもしれない。

勿論、今回のネタは、皆さんの写真をど~こ~言うものではない。結局、カメラマンそれぞれが、ネイチャーフォトだと思ったら堂々とそう宣言すれば良いだけのお話である。私は少なくともデジタルカメラを手にしてからは、上述した思考を持っているので、あくまでも「ネイチャー風フォト」しか撮っていない。

本日の写真、ネイチャーフォトに見えるが、あくまでもネイチャー風フォトである。


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コメント

  1. equinox | URL | mlDQ20Uo

    なるほどなるほど・・ネイチャーにはそんな意味があったのですね。

    まぁ、絵葉書に載ってるような自然風景をそう呼ぶ・・くらいにしか
    思ってなかったです。いろいろと曖昧な所が多々ありますからね。
    本人がネイチャーだと言い張れば、きっとネイチャーなのでしょう。

    私は自然風景を多く撮っていますが、手持ちで気軽にパシパシとる
    そのスタイルは自分ではスナップ撮影だと思ってます。

  2. ハンドル職人 | URL | Ko3VlV3g

    こんばんは!

    この記事に掲載された写真、立派なネイチャーですよ。
    水面に写し出された逆さまの像、空、雲、山、木々、湖!?など
    これらすべて自然が織り成す切っても切れないものばかりです。
    個人的に大好きな写真なのでついコメントさせていただきました。(笑)
    どこでお撮りになられた写真か場所は不明ですが、見る人がその写真を見てどう感じたか、
    どう心の中に受け止める感動があったが大切なのではないかと思います。
    たとえそれがネイチャー風であろうがなかろうが大した意味はない気がします。
    一言で「ネイチャー写真とは?」って定義づけるのは難しいと思います。
    仰るように手つかずの自然の中に人や人工的な構築物が写っているだけで雰囲気が
    崩れるからそういう写真はネイチャー写真ではないと豪語する方もいますが、
    少なくとも私は必ずしもそうは思いません。
    例えば北アルプス穂高連邦の山々をバックに河童橋が写し出された上高地の写真を
    「これはネイチャーではない。スナップだ。」なんて思う人はいないと思います。
    前述させていただきましたが、見る人がどう感じたかが重要であって、
    ネイチャーかどうかというのは人によって解釈の度合が少なからず違うはずです。
    厳密に真の意味でのネイチャー写真ということになれば、もっと範囲の狭いものに
    なるのではないかと思います。
    確かに手つかずの自然のみの写真が撮れれば最高ですが、そういった撮影場所に行くまでの
    装備も本格的になりある程度のリスクも生じてきます。
    時には生死に関わる状況に陥ることもあるでしょう。しかしこういったリスクを承知の上
    そんな困難を乗り越えてやっとの思いで撮影できた時の喜びは何物にも換え難いものがあります。
    ですが、実際には色々な制約があって、なかなかそうはいかず、撮ってはみたものの
    「なんちゃってネイチャーかな?」と思うことが多いのでしょう。
    まぁ撮影する人が楽しめるであればそれほどネイチャーかどうかなんていうことは
    それほど大きな意味はないのではないか、そんな気がします。


    余談ですが、私はフィルム時代風景撮影で人の姿が写り込んでは困るような状況では
    ほとんど無風状態、人がまばら、長時間三脚を構えていても問題ない、という条件であれば、
    ND400の減光フィルターを使って人の姿を消していました。(笑)
    長時間露光は今だにフィルムの強みですね。
    今でこそレタッチソフトでどうにでもなってしまいますが。(笑)

  3. BigDaddy | URL | -

    > equinox さん

    そんな意味はありますが、では撮る側、見る側はそこまで厳密に考えるべきか?、となると疑問があります。仰る通り、あくまでも本人がどう感じるかなのでしょうね。また、それを見る側が、これは植林された林だからネイチャーとは違うよね、と言ってもそれが事実なら否定も出来ないのでしょう。

    単純にこの手の風景は「風景写真」と大枠として捉えるのが撮る側も見る側も楽チンなのかもしれませんねぇ。

  4. BigDaddy | URL | -

    > ハンドル職人さん

    写真をお褒め頂き、ありがとうございます。実際には庭師?、だかか植林した造られた風景なのですけどね。でもここも10年、20年を経れば、立派なネイチャー風景になるのかもしれません。

    同じく、例えば、山や森を守ろうとかで植林する場合がありますが、これを人が介するから森ではなく、林である!、なんて言っても、なんのこっちゃって事なのでしょう(笑)。

    私はあくまでも自分の中でのルールとして、例えばその河童橋の風景になると、ネイチャーでなく、絵葉書写真とか観光写真に分類しちゃいます。長瀞のライン下りの船が写った荒川上流の写真もやっぱり観光写真に分類しちゃいますねぇ。

    まぁそんな事を考えたら奥入瀬だって、十和田湖周辺のブナの森だって遊歩道があったらそれは観光写真だろうって事になり、結果、私個人はネイチャー写真ってのは撮れないなぁと感じているんですよ。あくまでもネイチャー風写真、観光写真を撮っているに過ぎない、そう思っています。

    とは言え、それがネイチャー写真よりもランクが低いかと言うとそういう訳ではなく、上の写真をお褒め下さったように、見る方が美しいと言って頂ければ、それは作品として強いものになっているんだと思い、ジャンルなんて関係ありませんよね。

    ND400を利用して人々を消す、なるほど、確かにその手がありますよね。無風なら立派な写真になるでしょうし、風で木々がブレても、それはそれで表現方法として「あり」ですもんね。

    デジタルだとどうなんでしょうね。長時間露光の画質は良くなったと言われていますが、果たしてフィルムを超えているの否か、興味あるところです。

    明後日、14日の記事でまたネイチャー、ネイチャー風に関したネタを掲載する予定で、もし良ければまたご覧になってください。

  5. ハッセルじいちゃん | URL | lalX43Vc

    こんにちは~
    水面の映りに 心を奪われ、ファインダーを覗くのですが、どう切り取ったらいいか いつも迷います。
    様は、心を奪われたのは 水面なので、そこをメインに撮ればいいのですが、あれも綺麗・これも綺麗と 的の無い写真ばかりです。
    大自然(ネイチャー)を撮るのは 難しいですね。

  6. BigDaddy | URL | -

    > ハッセルじいちゃんさん

    良く写真入門書に2分割写真は駄目だなんて載っていますが、ある程度、写真に精通していればその辺のご法度構図でも、自分が良いと思えば撮っちゃえって思っています。日の丸構図だってハッセルのスクエアで撮ったりすると最高ですもんね。

    デジタルの場合は、何枚撮ってもただですから、現場ではあんまり悩まなくなりました。とりあえず、横、縦と色々な構図で撮影し、おうちで吟味するようにしていますねぇ。

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