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ネイチャー風フォトも難しい

2011年12月14日 00:00

里山の風景

里山の風景

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

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ネイチャーフォトの難しさに関しては以下の2つの記事で書いた。

11月30日の記事
12月12日の記事

今日は「ネイチャー風」フォトに関して書いてみたい。

ネイチャー風を「自然に見える風景」とすると、別に奥入瀬に行かなくても、小笠原に行かなくても、身近で撮影する事が出来る。モミジが1本立っていたら、上手く構図して紅葉だけを表現すればそれは「自然に見える風景」となってくれる。

モミジの木を目高写真で撮ってしまうと、余程背景をボカさない限り、どうしても街の風景が入ってしまう。ならば空を仰げば?。青い空に赤い葉っぱ、見事なネイチャー風写真だ。

でもこれも意外と難しい。日本の悪しき文化?、とも言える電柱と電線。太陽の位置、光の具合を見て、ここが構図のポイントだ!、と思っても、ありゃ?、電線があるじゃないか・・・、そこでガッカリしちゃう。

またネイチャー風を撮るのに適している都内の大型公園。東京だったら昭和記念公園だったり、代々木公園だったり、和を求めるのなら浜離宮や六義園なんてのもある。

しかしこういう場所はまず人をどう排除するかを相当考慮せねばならず、結果、マクロ的に植物を部分的に切り取っただけのどこで撮っても同じような写真ばかりを量産しちゃう事だって多々ある。

朝一で訪れたとしても、同じ事を考える人間は大勢いるもので、ここぞ!、と言う良い景色、ポイントとなると、日中よりは人は少ないせよ、人が途切れるのを我慢しながら待機する事を余儀なくされる。

また、運良く人が構図されない場所を撮影しても、家でビックリなんて事もある。それは小さなファインダー上では見つけられなかった小さな案内板や植物の名前を記したプレート、遊歩道用の手摺・・・、こんなのが写っていちゃう。こうなると幾ら美しい紅葉が写真上に広がっていてもそれはネイチャーでもないし、ネイチャー風でもなく、単なる公園のスナップ写真にしかならない。

これは郊外へ出ても一緒。美しい山の稜線を撮った。やっぱり家に帰ってガッカリ。小さく電線の鉄塔があったり、あれは何だろう?、良くパイプのようなものが谷に向かって造られている事があるでしょう?、そういうのが写ってる・・・。

デジタルの今ならまだ良い。フィルム時代、ポジフィルムを使っていたらプロラボに頼まない限り、現像されたフィルムを受け取るのに数日掛かる。数日間、写真への期待がこれでもかってくらい広がっている。そこでライトボックスにフィルムを乗せて、ルーペで拡大した途端に・・・、「嗚呼!、鉄塔があるじゃないか!」、その瞬間から丸一日はテンションが落ちっぱなし。

まぁ撮影前にじっくりと風景を吟味していない、初歩的なミスでしかないが、私はいつまで経ってもこのミスを連発してしまう。鉄塔だったら注意すれば判る。でも山の木々に隠れて厄介なのが道路。木々の隙間に車がいたり、白いガードレールが写っていたりする。これは肉眼でしっかりと観察してもファインダー上で目をキョロキョロさせても意外と判らない。

今でも覚えている。フィルム時代、谷川岳の麓付近で撮影した紅葉風景。PLフィルターを装着し、原色オンリー、そんな美しいネイチャーフォト、ネイチャー風ではない。ネイチャーフォトだ。ネイチャーフォトを大伸ばしする事はなかったが、これだけは部屋に飾ろうと思っていた。ところがルーペで良く見たら、なんと小さく軽トラックが写っていやがった!。

普段、人工物ばかりを撮っているので、郊外へドライブしたり旅行するとどうしてもネイチャー風フォトを撮りたくなってしまう。里山を撮ろうとする時とネイチャー風フォトを撮る時とでは丸で感覚、心境が違う。

ネイチャー風フォトは、ネイチャーフォトを撮っていると自分を錯覚させる、つまりネイチャーフォトを模倣するものであって、構図もネイチャーフォトに従う。だからもしその写真に軽トラック、作業小屋が写っていたら・・・。

それはもはやどこにも公開出来ない失敗写真でしかない。ネイチャー風フォトでは人様に見せられないので里山の風景として見せようと思っても、人はネイチャーフォトとしてしか見ないし、それ以前にそれは里山の風景を撮影した構図ではないのだ。

里山の風景だったら人工的に造られた物のどれかを主の被写体とするからだ。軽トラックや作業小屋が写真の一番端っこに写っていたら、そしてそれが被写界深度から外れていたりでもしたら、失敗写真でしょう?。

結果、ネイチャー風フォトは誰でも、子供でも撮影出来るような場所での作業となり、ネイチャーフォトとは撮影に至るまでの行程が遥かに少ない。でもそこで写真をを撮ろうと思った瞬間、無駄なものを、人工物を徹底的に排除しないとならないから、ネイチャーフォトよりも構図が難しいのかもしれない。

そんな訳・・・って事でもないのだが、やっぱり街風景、里山風景ってのが自分にはお似合いだと思っている。本日の写真もそう。この場所でネイチャー風フォトを撮ろうとしたら、中央の黄葉している木と青い空を中心に切り取るしかなく(下のような)、果たしてそれが目を見張る程面白い絵になるか?、そう自問自答すると否であり、こうやって民家と日本の文化である電柱、電線を一緒に構図する方が好ましい。


参考写真


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