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Pentax K-5 レビュー - シャープネスのジレンマ

2011年12月22日 00:00

The Wall

The Wall

Pentax K-5, Sigma AF17-70mmF2.8-4OS HSM

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



Pentax K-5のシャープネス機能は従来のシャープネス(以下NS)、ファインシャープネス(FS)、エクストラシャープネス(ES)と3種類ある。シャープネスに関して様々な表現が可能なのであり難い事ではあるのだが・・・。

NSとは一般的なシャープネス、PhotoshopのアンシャープマスクやLightroomのシャープネスと同様と考えて良いだろう。

FSとはNSよりもシャープの線が細い(シャープとは主に輪郭部分に白と黒の線を描く事)。だから細かい葉っぱなどに効果があると言う。そしてESはFSの線の細さのまま、シャープネスをより強調したものらしい。

昨年、K-5が発表された頃、新宿のPentaxフォーラムを訪れた時、K-5で撮影された写真展の加え、新たな機能に関しての写真展示ブースがあった。

そこにA3くらいのシャープネスに関する写真があった。遠景で、木が生い茂っている山だか森だかを狙っている写真だ。しかし普通に見る分にはNS、FS、EXの違いが全く判らない。案内の女性が「どうぞ間近でご覧になって」と言うので、30センチくらいの距離で眺めてみる。

なるほど、NSとFSの違いは確かに判る。でもそれは上述したように「なるほど、FSは細かい葉っぱが1枚1枚しっかりと見えている!」と言う代物ではない。なんとなく全体のコントラストが低いもののシャープが掛かっているな、そんな感じなのだ。

※シャープ線が細くなれば黒い部分が全体に減るので全体のコントラストは下がる

判りやすくたとえてみよう。

一番違いが出来るのは文字だ。街中スナップで文字が書かれている看板などをNSとFSで撮り比べれば、NSは太くはっきりとしたコントラストが付くが、FSでは輪郭線が細いからNSを見た直後に比べるとピンボケているようにも見えちゃう事もある。

ひび割れのある壁の写真があったとする。今度は反対にFSで撮影された写真を見た後に、NSの写真を見ると、ひび割れ部分が若干開いた感じに見える。つまり、ひび割れは輪郭と判断されているから、そこにFSよりも太い線をNSは描き、ひび割れが広がったように目に映る。

このように風景の中にしっかりとした輪郭が多い被写体であればNSとFSの違いは一目瞭然。でも例えば、曇り日や日陰でそもそもコントラスト、輝度差のない風景では目立つような輪郭は少なく、さほどの違いは見出せないのだ。

ではFSとESの違いは・・・。実は以前、本ブログでESは凄いぜ!、カリッ!、と仕上がってくれるぞ!、と能天気な事を述べたが、色々と検証すると、風景によってはとことん違いを見つける事が出来ない。何度か比較して、うーん、もしやこの辺かなぁ?、と想像しているだけ。実はPentaxフォーラムで見た写真も、自分で撮った写真を幾ら見ても違いを見つける事は出来なかった。

唯一、どの写真でもFSと異なると感じるのが青い空がフレームされた風景。ESの方が空にザラザラ感があるのだ。でも空がシャープになってくれても意味はなく、少なくともモニター上で閲覧する分にはESの方が像が汚く見えるのだった。

あくまでも想像だが、モニターで眺めるのでなく、A1やA0くらいのどでかいプリントにして初めてFSとESの違いが判るんじゃないかと・・・。

つまり、私個人は当分、そんな大きなプリントをする事はなく、ならば空がザラザラするよりも似たような絵になってくれるFSの方が良いって事になる。

そしてなんと!、こんな事を考えちゃった。

ブログに掲載する程度の写真ならどのシャープを利用しても同じにしか見えないし、そもそもLightroomで現像する事も多いので、Pentaxの独特のFS、ESは丸で関係なくなる。

また、FSとESはファイルの保存方式が異なるらしく、SDカードに記録するのも、撮影前のプレビュー画像の表示際も、NSより0.5秒~1秒くらい遅い。露出が難しい風景では撮影前にプレビューで露出をチェックする事があり、NSだと1秒でされるのが、FS、ESでは1.5秒以上掛かる。たかが0.5秒、されど0.5秒だ。

そして、FSもESもプリントする際に違いが判る事から、そういう事になった時にカメラ内で再現像すりゃいい訳だ。仮に写真展を開催しても100枚も200枚も写真なんて展示しないし、シャープネスの設定を変えるだけだから、一括現像をしちゃえば、10枚くらいの写真なら1分くらい待つだけ。

と言う事で、結局、今、うちのK-5、2台ともシャープネスはNSしか使っていない。

下は本日の写真を部分的に切り取ったもの。1枚目がFS、2枚目がESだ。ひび割れの太さが違うのをご理解出来よう。でもこの程度なのである。これを見て、NSは線が太いから使えない!、なんて思う人はいないだろう。

※ちなみにPentax Digital Camera Utility 4においてのシャープネスはノーマルシャープネスと同等のものが採用されているが、それしか使えないと言うのが非常にネックだし、現像ソフトでFSとESが使えないのは如何なものだろうか?。


参考写真


参考写真



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