にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です

固定資産税

2012年02月18日 00:00

限りなく廃に近いアパート

限りなく廃に近いアパート

Pentax K10D, Tamron AF18-200mmF3.5-6.3II

※ブログに視覚要素を加えるlightboxを導入しています。上記画像をクリックすると少し大きな画像をポップアップして見る事が出来、暗くなった部分をクリックするか、画像下部のCloseをクリックすると元に戻ります。また複数枚の掲載の場合、写真上の左右をクリックすると画面が遷移します。



随分と難いタイトルであるが、内容はお散歩写真ネタなのでこのままお読み下さいまし・・・。

ある下町を歩いていた時、蔦に囲まれた廃なアパートを・・・、いや、正しくはいずれ廃になるアパートを見つけた。裏側はぐちゃぐちゃでてっきり廃だと思って表に回ったら、2階に洗濯物があり、住人がまだいるんだとビックリしたアパート。

それが本日の写真だ。人がいようが、こんな素敵なアパートを見つけたら撮るっきゃない。引いたり寄ったり、考えられるあらゆる構図で何十枚と撮影していた。

その時、視線を感じたんだなぁ~。このアパートからではなく、遥か後ろから・・・。振り返ると、ある民家の庭からオヤジがずっとこちらを睨んでいる

このパターンは私を不審者として観察しているに違いない。もしかするとこのアパートの大家さんかもしれない。こういう場合は面と向かって自分はこの手の風景を趣味で撮っていて云々・・・、と講釈を垂れた方が良い。

飽きる程このアパートを撮影した後、そのオヤジの元へ「こんにちは~、かくかくしかじかでこういう古い建築物を撮り歩いているんですよ~」とニコッ。そしてオヤジの発言を待つ。良かった、彼は話の判るオヤジだった。

彼はそのアパートの大家さんではなかったが、この地域の重鎮オヤジだったようで、写真のアパートについて色々と情報を教えてくれた。

その時に「固定資産税」について語ってくれたのだった。つまりだ、取り壊して新たにアパートを作る資金が無い地権者だから、1人でもそのアパートに住んでくれていれば「廃」にはしない。言い換えると、どんなにボロくても倒壊の危険性がないから、毎年の固定資産税の支払いの為に1組の親子を相場より安い賃金でアパートに住まわせているのだそうだ。

そこが生活、そして通勤通学に適した町ならば需要も多いだろうから、銀行などから新たにアパート建築の資金を借りられるだろうが、残念ながらそこは町のはずれ。交通の便は悪く、決して魅力的な地域ではない。言われれば当たり前だが、なるほどと思ったあり難い話であった。

約半年後、私はこのオヤジに再び出会う事になる。もう一度そのアパートを撮りたくそこを訪れたら、オヤジがいたんだな(笑)。無視するのも何だから「覚えていますか?、以前あそこの古いアパートを撮っていた者です」と言うと、「ああ、覚えているよ~、また写真を撮りに来たのかね」と丸で旧友に接しているかのような明るい返事を頂いた。

しかもオヤジったら「あのアパート以外にも廃屋、もしくはボロい家が周辺にあるよ~」、と具体的な場所を幾つか教えてくれちゃった。うーん、いいオヤジだぁ~。下町の風景を撮る時、地元の人と仲良くするに限る!。


にほんブログ村 写真ブログ デジタル写真へ
にほんブログ村のランキングに参加中です



コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)